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勇気あるリーダーシップ:複数ベンダーとの連携を成功に導くプロダクトマネジメント
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enmasa
September 01, 2024
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勇気あるリーダーシップ:複数ベンダーとの連携を成功に導くプロダクトマネジメント
enmasa
September 01, 2024
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Transcript
勇気あるリーダーシップ 複数ベンダーとの連携を成功に導く プロダクトマネジメント Classmethod株式会社 えんまさ
Learning Outcome 大きなプロジェクト、 複数ベンダ、チーム と開発する上で • コミュニケーション、マネジメントの重要性 ◦ 効果的に連携するために、取り組むべきこと •
お客様、メンバーとの向き合い方 ◦ 勇気を持って行動、リーダーシップを発揮する方法 2
お願い Discord にフィードバックをお願いします🙏 • 単純に嬉しいです ^∀^ • 改善を図ることができます 3
アジェンダ 4 1. イントロダクション • 自己紹介 • プロジェクト概要 2. みんなで適切にわいわいできるようにする
• 情報の流れを整備する • 戦略的に前に進める 3. マネジメントのマネジメント • 責任範囲、期待値を調整する • アサーティブコミュニケーション 4. リーダーシップを発揮し続ける • 勇気を持って行動するためのマインドセット • プロジェクトの達成を想う 5. まとめ • プロジェクトを成功に導くためのポイント
自己紹介 5 Classmethod株式会社 Cross border team leader 遠藤 正俊(えんまさ) 消せない火を消した 男
#仙台オフィス勤務 #オフショア開発 #製造業からWeb開発へ
プロジェクト概要 (複数ベンダ ) 6 • ⽬的:ECサイトの購⼊プロセス リプレイス • 期間:2022/下期 〜
2024/上期 1年半 のプロジェクト ◦ 個⼈としては2023/9⽉ Join。9ヶ⽉在籍 ▪ 現在はエンハンスフェーズ • 参画チーム、⼈数 ⼈数 (80⼈ over) 特徴 顧客 2チーム 10⼈(5⼈,5⼈) 部⾨領域がある 外部ベンダー 4チーム 29⼈(5⼈,7⼈,7⼈,10⼈) 専⾨的 内部ベンダー 5チーム 45⼈(10⼈,15⼈,10⼈,5⼈,5⼈) オフショア, JPベンダ, CM Japanチーム 内部1 私 内部2 内部3 外部1 外部4 外部3 外部2 顧客 代理PO
対応すべきこと 7 • コミュニケーションコストが膨⼤ (同期:会議 対⾯、⾮同期:データ) • 曖昧なものが多く存在 内部1 私
内部2 内部3 外部1 外部4 外部3 外部2 顧客 ⼈数 (80⼈ over) 顧客 2チーム 10⼈(5⼈,5⼈) 外部ベンダー 4チーム 29⼈(5⼈,7⼈,7⼈,10⼈) 内部ベンダー 5チーム 45⼈(10⼈,15⼈,10⼈,5⼈,5⼈) 完了の定義 (What) プロセス (How) 責任分解点 (Who) 代理PO
参画初期は どこを走っているか、 これで良いのか分からない
情報の流れを整備する
欲しい時、正確に、すぐに 10 - 情報の発⽣量の適正化を図る - ⾮同期(データ) と 同期(会議) の最適に使う -
⽬的に合わせて チャンネル 新設、分離、統合 - 適切な置き場(索引ページ) - フォーマット化 発⽣量 表現量 必要な時に、正確な情報が取得でき、 次のアクションが⾏われるようにする(⽌まらないのが理想)
会議 をデザインする 想いの共有、関係の構築を実施する。 決定、判断を実施する。 完了の定義 (What) プロセス (How) 責任分解点 (Who)
決定 に向けての戦略 12 • 語尾を曖昧にしない • 準備する 決定が⾏われず、スタックが発⽣する=プロジェクトの死亡 決定して下さい ではなく、決定を導けるかが重要。
決定事項 (What) 決定に導く ための情報 (Infomation) 出席者 (Who) 決定までを 設計する (How) 完了の定義 (What) プロセス (How) 責任分解点 (Who)
決めるが 重要 決めさせる ことも 必要
悪いことを取り上げる
15 • 悪いが何なのか分からない • 他の⼈にとっても悪いことか⾃信がない • 関係性が壊れる 悪いことを取り上げるのは難しい
“The elephant in the room.” とても明確に存在する問題なのに、 誰もそれについて話さないこと
悪いことを取り上げるのは難しい 17 • 悪いが何なのか分からない • ⾃分は悪いと思うが、他の⼈にとっても悪いことか⾃信がない • 関係性が壊れる • 情報収集。学習。改善後のイメージを持てるようにする
• No対⼈、対プロジェクトとして捉える。重要度、緊急度、別軸考える • より良くなる、強固になる 画像出展:https://terapon-chanpon.hatenablog.com/entry/2021/12/23/070000 気づいただけで素晴らしい成果
関係者が多いほど 勇気を持って • コミュニケーションルール を整備する • 決定する、させる • 悪いことを取り上げる はとても重要です
アジェンダ 19 1. イントロダクション • 自己紹介 • プロジェクト概要 2. みんなで適切にわいわいできるようにする
• 非同期、同期の有効に • 効果的な戦略 3. マネジメントのマネジメント • 責任範囲、期待値を調整する • アサーティブコミュニケーション 4. リーダーシップを発揮し続ける • 勇気を持って行動するためのマインドセット • プロジェクトの達成を想う 5. まとめ • プロジェクトを成功に導くためのポイント 16:55くらいなら良いペース
対応すべきこと 20 • マネジメントタスクが多い ◦ 他チームとの連携対応 ◦ MTG設定 ◦ 開発進⾏管理
▪ 要件決定 ▪ 優先度設定 ◦ テスト進⾏管理 ▪ バグ管理 ▪ 修正管理 内部1 私 内部2 内部3 外部1 外部4 外部3 外部2 顧客 ⼈数 (80⼈ over) 顧客 2チーム 10⼈(5⼈,5⼈) 外部ベンダー 4チーム 29⼈(5⼈,7⼈,7⼈,10⼈) 内部ベンダー 5チーム 45⼈(10⼈,15⼈,10⼈,5⼈,5⼈) 代理PO
見えている範囲の違いによる 対立が生じる
責任範囲の設定 (管理範囲の認識を合わせる ) 22 時間制約上、把握可能な情報、実⾏できるタスクには限界がある。 メンバーとの認識を合わせる。調整する 開発 テスト ⾃分 お客さん
企画 運⽤ 兼任 - ⾃分 - メンバー - 顧客 視座 視野 視点 Position (Where) 抑える 情報 (Information) 実行力 (Capability) RACI図を作成する
管理を 任された と捉えるか 無茶振りされた と捉えるか ? ?
アサーティブコミュニケーション (アサーション ) 24 攻撃的でもなく、受動的でもない、バランスの取れたスタイルで 自分の意見、感情を率直に持って表現しつつ、他者の意見、感情も尊重するコミュニケーション方法です。 対等 誠実 率直 自己責任
4つの 柱 画像出展:https://soudan.sec.tsukuba.ac.jp/content/uploads/sites/5/2020/07/f006dea0128b1afc87c4863fb7e6ab06.pdf - 無理です - それはないと思います - 何回も言ってますよ - たぶん良いと思いますぅ - しょうがないですね - (あの仕事まだ終わらないのかなぁ ) - 他優先事項があり、来週対応でも良いでしょうか - この部分不明確だと思います。説明をお願いしたいです - お約束の時期に対応頂けなかったので、延期させて下さい
アサーティブコミュニケーション (アサーション ) の実践 25 受け入れられた場合、 そうでない場合で 選択する Choose 解決策の提示、
提案をする Spcify Suggest 自分の考え、気持ちを説 明する Explain, Express 客観的に事実、 状況を伝える Describe • 落ち着いた声のトーンで話す • DESC法 を実践する。Imessageを使う テストフェーズに入る。 バグ管理、修正判断、デプ ロイの調整、管理できる ロールが必要。 知識のある、視野が広い人が 適任だと思う。 私は開発全体の計画進行を 管理したい あなたに試験中の管理ロールを 任させて欲しい。 今持っているタスクを別の人に 回す。 違う人にする。
ポテンシャル が 最大限発揮される よう お互いの主張を尊敬し ながら道筋を作っていく
アジェンダ 27 1. イントロダクション • 自己紹介 • プロジェクト概要 2. 効率的なコミュニケーション
• 非同期、同期の使い分け • 効果的な戦略 3. マネジメントのマネジメント • 責任範囲を設定する • アサーティブコミュニケーション 4. リーダーシップを発揮し続ける • 勇気を持って行動するためのマインドセット • プロジェクトの達成を想う 5. まとめ • プロジェクトを成功に導くためのポイント
対応すべきこと 28 気持ちを盛り上げる。顧客の前に立ち続ける
• 厳しい指摘 • 困難な課題が発⽣
自分に期待されている (厳しいコメントは期待の裏返し) 30
ゲームの主人公だと想う 無限の解決 方法から有効な 手段を選択 31 ▶⾃分で対応する ▶対応を決定する ▶Step1 お客さんに期限の延⻑を伺う ▶Step2
週次MTGで合意を取る ▶対応案を⼀度整理する ▶裏ネゴを使う ▶仲間協⼒してもらう ▶Aさんに頼む ▶Bさんに頼む ▶Cさんに頼む ▶Dさんに頼む etc...
⽴ち続ける理由 みんな価値は違い, 仕事の動機も違う レンガ職⼈A: 「レンガ積みを極めたい」 技術を磨きたい レンガ職⼈B: 「この仕事で家族を養っている」 ⽣活費を稼ぐ レンガ職⼈C:
「みんなが利⽤する⼤聖堂を造っている」 世の中の貢献が⽬的
プロジェクトの達成を想う メンバー全員の幸福
アジェンダ 34 1. イントロダクション • 自己紹介 • プロジェクト概要 2. 効率的なコミュニケーション
• 非同期、同期の使い分け • 効果的な戦略 3. マネジメントのマネジメント • 責任範囲を設定する • アサーティブコミュニケーション 4. リーダーシップを発揮し続ける • 勇気を持って行動するためのマインドセット • プロジェクトの達成を想う 5. まとめ • プロジェクトを成功に導くためのポイント
プロジェクトを成功に導くためのポイント 1. みんなで適切にわいわいできるようにする • 欲しい時、正確に、すぐに 非同期、 同期(会議) 、情報の発生量の適正化を図る • 会議を設計する
◦ 準備を徹底する 決める。決めさせる ◦ 語尾を曖昧にせず、勇気を持って発言 する • 悪いことを取り上げる 悪いことの判断力を磨く。より良い関係構築を 2. マネジメントのマネジメント • 責任範囲を把握する、設定する • タスクの期待値を揃える。 主張し合う • アサーティブコミュニケーション 3. 勇気を持ち続けるマインドセット • 期待されていると受け取り、前進できることを喜ぶ • 困難な課題はゲームの主人公のように考える。 • プロジェクトの達成を想い続ける 35
私から勇気を持って期待を発信しました! 36
少しの勇気で未来が変わる
ご清聴 ありがとうございました 〜Love 仙台、Love 開発〜