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AIエージェント時代を生きる、誰もが活躍できるインクルーシブな未来

 AIエージェント時代を生きる、誰もが活躍できるインクルーシブな未来

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Yu Kamiya

April 16, 2026

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  1. 自己紹介 神谷 優(Yu Kamiya) 株式会社サイバーエージェント — Tech DE&I Lead /

    AIドリブン推進室 マネージャー 3児の母 / Forbes「Women in Tech 30 2024」選出 Google Women Techmakers Ambassador Podcast「momit.fm」共同ホスト — テクノロジー × 子育てを毎月配 信中
  2. 2025→2026で何が変わった? チャット AI → エージェント AI へ チャット AI →

    エージェント AI へ 2023-2024 2025-2026 質問すると答えが返る 指示すると作業を実行する 1回のやりとりで完結 複数のステップを自律的に遂行 テキスト中心 ファイル操作・ブラウザ操作・コード実 行 「AIが観察するだけの時代は終わり、行動する時代が始まった」
  3. AIエージェントの進化 NFX 5段階モデル NFX 5段階モデル 1 汎用チャット ChatGPT 登場期(2022-2023) 2

    専門家 AI 法律・医療など特化型(2023-2024) 3 タスク実行エージェント ← 今ここ(2025-2026) 4 イノベーション 試行錯誤で新しい解を発見 5 AI 組織 エージェント同士が協調する社会 裏付け: Gartner は「2026年末までに企業アプリの40%が AI エージェントを搭載する」と予測。 Global 2000 企業の72%がすでに実験段階を超えて AI エージェントを運用中。
  4. 主要AIコーディングツールの今 Claude Code ターミナル型。複雑なマルチファイル作 業に最強 41% 41% (2026年2月) Cursor AI

    ファースト IDE。日常コーディングの 体験が秀逸 18% 18% GitHub Copilot マルチ IDE 対応。チーム開発の定番 29% 29% ・Claude Code は2025年5月の GA からわずか8ヶ月で開発者シェア1位に ・開発者の「最も好きな AI ツール」: Claude Code 46%、Cursor 19%、Copilot 9% 出典: Pragmatic Engineer Survey, DEV.to Developer AI Survey 2026
  5. AIモデルの使い分け 1つに絞らなくていい 1つに絞らなくていい 2026年のプロ開発者は平均2〜4個のAIツールを併用している。 💬 対話・日常の相談 Claude 文脈理解が深く、自然な対話が得意 📊 数学・ロジック・分析

    GPT 計算処理やスプレッドシート分析に強い 🎨 UI・デザイン・画像 Gemini マルチモーダル&Googleエコシステム連 携 「得意分野が違うから、適材適所で使い分ける」 — momit.fm 第95回より
  6. Skills — AIをカスタマイズする新しい標準 Agent Skills はオープンスタンダードとして26以上のプラットフォームが採用 スキルとは = AI への「レシピ」

    /qa /qa サイト品質チェックを自動実行 /deploy /deploy デプロイ手順をAIに任せる 一度作れば Claude Code Cursor Copilot Gemini CLI すべてで再利用可能 MCP(Model Context Protocol) は外部サービスとの接続規格として引き続き重要だが、日常のワークフロー拡張には Skills が推奨パターンに。
  7. 事例 1 Plan Modeで手戻り激減 Claude Code の Plan Mode を常用

    1 やりたいことを伝える → 2 AIが計画を提案 → 3 内容を確認してから実行 ポイント: いきなりコードを書くのではなく、まずAIと一緒に「何をや るか」を整理する。 「最初に設計を一緒にやる癖をつけたら、その後が爆速になった」 出典: momit.fm 第88回・第95回
  8. 事例 2 開発ワークフローの自動化 GitHub上で @claude とメンションするだけで Issue作成 → AI が実装

    → 複数 AI がレビュー → マージ Claude Code 実装を担当 Greptile / Cursor Bug Bot 同時にコードレビュー Skills: /qa 週1回の品質チェックを自動化 ※コンフリクト解消もAIに任せる 出典: momit.fm 第92回
  9. 事例 3 学校プリントDX エンジニアじゃなくてもできる momit.fm 共同ホストの松井さん(非エンジニア)が実現 ① 学校のPDF月間予定表 ↓ ②

    AIで解析 ↓ ③ 子どもの学年の予定を抽出 ↓ ④ Googleカレンダーに自動登録 ↓ ⑤ リマインダーで提出期限を通知 ✓ 月1回の一括登録で「プリント見逃し」問題を解決 ⏱ Claude と Gemini API を使い、3〜4回の試行錯誤で約1 時間で完成 出典: hub.momit.fm 2026年3月記事
  10. 事例 4 NotebookLMで子どもの学習支援 塾のテキストを写真で取り込んでNotebookLMに投入 ① 塾のテキストを写真で取り込み ↓ ② NotebookLMに投入 ↓

    ③ 学習教材を自動生成 ✓ 76枚のフラッシュカードを自動生成 ✓ クイズ形式で出題 + 動画解説も作成 💡 ソースが限定されてるから、ここからしか出ない → ハルシネーションが起きにくい ⚠ 著作権配慮:有料プラン + 家庭内利用 + 非公開の3条件を遵守 出典: momit.fm 第95回、hub.momit.fm 2025年11月記事
  11. 効率化の先に何をしたいのか momit.fm で繰り返し議論されるテーマ 便利になった時間で、何をするのか? 便利になった時間で、何をするのか? 音声入力で文字入力が速くなった → でも「考える時間」が増え脳にかかる負荷が増大した AIに任せれば楽になる →

    でも「自分の頭で考える力」は手放していいのか? 答えは1つじゃない ① 効率化で家族との時間を増やす人もいる ② 単純作業から解放されて創造的な仕事に集 中する人もいる ③ 大事なのは「何のために使うか」 出典: momit.fm 第94回
  12. AI分野の女性比率 グローバル / 日本 22% 22% AIポジション全体 18% 18% AIリサーチ職

    14% 14% AI論文の女性筆頭著者 14%未満 14%未満 AI企業のシニアエグゼクティブ 20.2% 20.2% CTO 🇯🇵 日本の現実:女子大学生のSTEM専攻はわずか 7%(男子は36%) 出典: Interface EU, WomenHack, IMF
  13. AI利用のジェンダーギャップ 指標 女性 男性 ギャップ 生成AI利用経験 37% 50% 13pt 日常的にAIを使用

    27% 33% 6pt AI利用を上司に褒められた 18% 23% 5pt 上司がAI利用を推奨 30% 37% 7pt AIの安全性に高い信頼 18% 31% 13pt 「使う機会も、認めてもらえる機会も、まだ平等じゃない」 出典: Lean In(2026年4月) 、Deloitte
  14. なぜギャップが生まれるのか 3つの壁 1 認知ギャップ AIを使っても褒められない・認められ にくい 2 倫理的懸念 女性は男性より38%多く倫理的な不 安を感じている

    3 ロールモデル不足 AIリーダーの女性比率14%未満 見過ごせない影響 年間 $14,300 技術職の男女間賃金格差(生涯で$100万以上の 損失) 22%→19% 欧州の女性テック人材比率が減少 (2023→2026) ⚠ AIスキルが給与の最大の決定要因になる中、 ギャップは経済格差に直結 出典: WEF 2026年3月報告、McKinsey、Wharton
  15. 希望のデータもある 74 / 75 74 / 75カ国 世界75カ国中74カ国でAIスキルのジェンダ ーギャップが縮小傾向 68.8%

    68.8% グローバルジェンダーギャップが解消済み (パンデミック以降最速の改善) 🇯🇵 日本:個人レベルでは女性のAI利用率が男 性を上回るデータも 出典: LinkedIn, WEF Global Gender Gap Report 2025
  16. 今日からできる3つのこと 1 1 まず触ってみる ChatGPT、Claude、Gemini — どれも無料プ ランがある 「完璧に使いこなす」必要はない。 「試す

    → 改良」の繰り返し 2 2 得意分野 × AI で掛け算する あなたの専門知識 + AI = 新しい価値 AIは「あなたの代わり」ではなく「あなたの 増幅器」 3 3 周りの人にシェアする あなたがAIを使っている姿が、誰かのロール モデルになる 認知ギャップを埋めるのは、お互いを認め合 うこと
  17. DORAレポートが教えてくれること Google Cloud の DORA 調査が示した重要な知見 " AIは「増幅器」— 良い組織をもっと良くし、課題のある組織の問題を 悪化させる

    AI導入がうまくいくチームの特徴 ✅ ユーザー中心のフォーカ ス 🚀 小さく始めて素早く改善 📄 ドキュメンテーション整 備 🤝 ナレッジ共有文化 💡 AIへの前向きなマインド セット 技術力だけじゃない。チームの文化がAIの効果を決める。 出典: DORA AI Capabilities Model 2025、momit.fm 第88回
  18. 参考リンク momit.fm — https://momit.fm momit hub — https://hub.momit.fm NFX: The

    Five Stages of AI Agent Evolution — https://www.nfx.com/post/ai-agent-revolution Lean In: AI Gender Gap Data — https://leanin.org/research/ai-women-gender-gap-data DORA AI Capabilities Model — https://dora.dev Agent Skills Open Standard — https://agentskills.io WEF: AI and Gender Parity (March 2026) — https://www.weforum.org/stories/2026/03/ai-gender-parity-womens-history-month…