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pmconf2025 - データを活用し「価値」へ繋げる
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Emy - Emiko Yoshihara
December 04, 2025
Technology
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pmconf2025 - データを活用し「価値」へ繋げる
pmconf2025 のセッション27の発表スライドです!
https://2025.pmconf.jp/event-tokyo/session-27
Emy - Emiko Yoshihara
December 04, 2025
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Transcript
データを活用し「価値」へ繋げる ──PM 「スコア」で なく「次 行動」をデザインする pmconf2025 - 2025/12/4 株式会社ドワンゴ 吉原 恵美子
自己紹介 2 吉原 恵美子 / Emiko Yoshihara (X: @glorypulse )
株式会社ドワンゴ 教育事業 • e-learning サービス PM • 企画開発 / データ基盤開発マネージャー エンジニア x PM x EdTech 東京科学大学 (東京工業大学)でCS専攻で修士 ➡ 日本IBMでSE / コンサル ➡ フリーランスでWebアプリ ソフト ウェアエンジニア ➡ 2016年 ドワンゴでWebバックエンド SWE ➡ 2022年から 企画 / データ基盤 マネージャー ➡ 2025年から e-learning担当部長を兼務 10歳・5歳 2児 母で、 毎日てんや わんやです
学習システム「 ZEN Study」 3 学習に必要なも がすべて詰まっている「オールインワン」 e-learning アプリ • N高グループ
・ZEN大学 “学修” を支え、高校・大学 単 位と正しく認定される ことが重要 (BtoBtoC) • 学校 履修科目だけで なく、 プログラミングや大学受験教材 など課外コンテンツ も学習可能 • 個人 月額課金(BtoC) / 他学 校法人などへ課外コンテンツ 一部を提供 ※2024年9月に 「N予備校」からサービス名称を変更しています
本日 テーマ 4 精度 高い (学力)スコアを作るだけで 学習 変わらない。 PMがデザインすべき “ユーザー
次 行動 ”である。 高校生 教科(科目)について テスト 点数そ も で なく、 数理モデルを使って 「学力 絶対値」を推定した 「学力スコア」 こと
本日 具体的な内容 5 プロダクトディスカバリーフェーズで PoC (Proof of Concept: 概念実証 )
において ... 🪨 PoC (学力を定量化する検証 )へ 取り組み〜 PMとしてぶつかった壁 🌱 次 行動(=学習)を生み出すために、 PMとして何が必要だと考えたか 🌳 PoCを繰り返すために取り組んだこと 具体例 プロダクトディスカバリー リサーチ / PoC / プロトタイプ … プロダクトデリバリー 計画 / 仕様 / 設計 / 開発 話さないこと • 学力スコアを推定するため モデル自体 話 • UI/UX 具体的な話 ローンチ / 運用 … 🎯
高校生が学ぶ教科・科目 学力定量化 PoC 6
ZEN Study 2021年頃から 取り組み 7 ZEN Study 特徴 (強み) •
「学校」な で、ログインしてくれるユーザーが多い • アクティブな学習データ が多く存在する 「単位を認定できる」だけで なく、 真に「学力を向上できる」 プラットフォームになる試み 具体的に 、 学習サイクルを整備 し、 データを活用して そ サイクルが円滑に回る ように 支援することを目指しています。
学力を定量化し、自分 現在地・そ 伸びとどこを目指すべきか を示す。 そうすることで、モチベーションが上がり、学習量が上がる で ないか? “学力定量化 ” 取り組み
- テスト 点数・偏差値で 測れない真 学力を測る 8
数理モデル PoC 9 PoCとして 検証内容 • ど データが学力を定量化できるデータ になるか? •
どれぐらい推定できた学力 妥当性がある か? データ 前提条件を揃えるため 教材チームと協力し「問題演習キャンペーン」を企画、 数百名 生徒 みなさまにご協力いただいて実施 さまざまな手法で検証を繰り返し、成果が出てきました! 5回目に「統計的に妥当性 ある学力スコア」 を出せ、 6回目でユーザーに学力スコアをフィードバックできました 🎉🎉
しかし … 10
学力スコア 精度 でたも ・・ 生徒から 反応 11 「よくわからない 」 「なんかよさそうだけど、どう使ったらいいか
分からない。」 「全体を通して見た目 良いも 、 これだけで あまり役に立たなそう だと 感じました。」 アンケート 結果や、行動分析から、 学習サイクル 促進・学習量 増加に つながっていないことがわかりました 😢
なぜ、ユーザー 行動につながらなかった か? 12 今回 PoC スコープ ① 手段が目的に 学力スコアそ
も が ユーザー 価値になると考えていた ② 行動デザイン 欠如 ユーザーが行動を起こす 仕組みを提供していなかった
① 手段が目的に 学力スコアそ も が ユーザー 価値になると考えていた ② 行動デザイン 欠如
ユーザーが行動を起こす 仕組みを提供していなかった 「精度 高いスコアを出すこと」自体 「信頼」を作る に 重要、 しかし、 PM そこで止まって いけない PMとして 気づき / PoCで終わらせないために 13 学力スコアを見たユーザーが どう次 行動に繋げるか? に私たち 目標を移していった
① 手段が目的に 学力スコアそ も が ユーザー 価値になると考えていた ② 行動デザイン 欠如
ユーザーが行動を起こす 仕組みを提供していなかった 学習サイクルを考え、必要な • 何を学習すべきかを示す • 次 学習をやりたくなる体験を作る そ ために以下を実施していきました • “レコメンデーション ”に足を踏み入れる • UI/UXも含めて検証を繰り返す 次 行動をデザインするに ? 14
安定を求められる本番システム 裏で PoCを繰り返すために具体的に取り組んだこと 15
③ 📣 ステークホルダーへ 定期的な報告 ② 🎁 こ 「PoC」自体をユーザーに価値があるも にしていく 安定を求められるシステムで、
PoCを繰り返し、ユーザー 行動をデザインする 16 ユーザー 行動検証まで繋げるため PoCを何度も繰り返す ことを計画し、 以下 ことを行っていきました ① 🧪 安全な実験場づくり
② 🎁 こ 「PoC」自体をユーザーに価値があるも にしていく ③ 📣 ステークホルダーへ 定期的な報告 ①
🧪 安全な実験場づくり 17 PoCを繰り返すために行ったこと
①🧪安全な実験場をどう作ったか 18 PoCを行うため 「安全な実験場」を 2つ 方法で実現 しました 1) 🗄 データベース
切り離し 本番DBから隔離された「データ基盤」で実験 ※これ自体 、精度検証 前に構築 2) 🔄 フィードバック 仕組み 段階的な構築 PDFで フィードバック、Web版 ラボ環境 構築などを段階的に実施 合わせて、体制面 構築も行っていきました
①安全な実験場 - 1) 🗄 データベース 切り離し 19 ZEN Study 本番
本番データベース AWS RDS 本番ログ AWS S3 データ基盤 Google Cloud BigQuery スコア算出など PoC 参考: N予備校 データ分析基盤構築に向けた取り組み 本番データベースから、データ基盤という 物理的に隔離された環境を構築 し、PoCを「安全に繰り返す」
①安全な実験場 - 2) 🔄 フィードバック 仕組み 段階的な構築 20 UI/UX 検証を行うために、段階的に仕組み・体制を構築
していきました PDFを直接渡す Web UIを提供し、 そ リンクを通知する ZEN Study自体から 「ラボ環境」として リンクでつながる PM 開発(データサイエンス x エンジニア)x2 PM TechPM 開発x2 PM TechPM デザイナ 開発x2 QA iOS / Android / Web 開発とも協力 PM TechPM 開発x2 QA 2025/06頃 2024/11頃 2024/3頃
② 🎁 こ 「PoC」自体をユーザーに価値があるも にしていく ③ 📣 ステークホルダーへ 定期的な報告 ①
🧪 安全な実験場づくり 21 PoCを繰り返すために行ったこと
PoCそ も をどうユーザー 価値にするか 22 「検証さえも、ユーザー 学びに変える」という Win-Winな設計を 以下 2軸をしっかり固めることで打ち出しました。
✏定期的な学習習慣づけ 効果を狙う データ PoC自体がうまくいかなくても、良い効果を生む時期・内容にし 年度 初めにこ 目的で計画を打ち出し、ユーザー / 指導者に発信する 🔄フィードバックで次 学習を提示し、直接的にサイクルを回しやすくする 「次 学習内容」をUI/UX 検証も含めながら積極的に提示し、 「なんかよさそう」で終わらないも にすることが、ユーザー 価値につながる エンジニア的にも😊
② 🎁 こ 「PoC」自体をユーザーに価値があるも にしていく ③ 📣 ステークホルダーへ 定期的な報告 ①
🧪 安全な実験場づくり 23 PoCを繰り返すために行ったこと
そ うち 、 将来構想 一つだった 「達成度テスト」 仕組みが発展して N高グループと協力して、 学校 「定期テスト」として
2025年8月から導入開始 しています💪 ( プレスリリース時 X Post ) ステークホルダー (経営層)へ 報告 24 PoCが停滞で なく前進である ことを伝え、 正しい期待値を持ってもらうため、 「今 できていること」「将来 やりたいこと」「そこへ 道筋」 を 定期的に報告しました
まとめ 25 学力を定量化すること 、あくまで学習サイクルを回すため 一手段 私たち 、次 行動 = 次
学習にどうすれ つながる かを デザインしていきます。 🎯 PoCを繰り返すために・・ ① 📦安全な実験場を作る データベース 切り離し フィードバック 環境 段階的な構築 ② 🎁「PoC」自体 ユーザー価値を高める 「良い時期」に打ち出す / 計画を立てて先に伝える 参加したユーザー 「持ち帰るも 」 価値を高めていく ③ 📣ステークホルダーへ 定期的な報告 できている / これからやりたい / どういう道筋か を定期的に伝える
ご清聴ありがとうございました! ドワンゴ教育事業で 学習レコメンデーション(アダプティブラーニング)を ユーザー 体験 / 行動設計から一緒に推進していく TechPMを募集しています ✨ 「未来
当たり前 教育」を一緒に作っていきませんか? 26 カジュアル面談 こちら 募集要項 こちら 一定 成果 出てきているも 、まだ多く 課題があります。 引き続き1回1回 PoCを大事にしながら、 新技術 検証 / ユーザー行動をどう促すかを考え続け、 ユーザー 皆さん 学習体験をよくするため 挑戦を続けています!