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AIの自律開発を目指して 〜Cursorを用いたドキュメント管理〜 / Aiming for ...
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nambu
June 27, 2025
4
1.6k
AIの自律開発を目指して 〜Cursorを用いたドキュメント管理〜 / Aiming for autonomous development of AI
AIがプロダクト価値を高めていく世界を目指して
どのようにドキュメント管理をしているかをお話ししました
nambu
June 27, 2025
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Transcript
AIの⾃律開発を⽬指して 〜Cursorを⽤いたドキュメント管理〜 2025年6⽉27⽇ 株式会社ログラス 1
⾃⼰紹介 2 新卒未経験から、検索機能を強みとしたWEBアプリの開発を行う会社でフルス タックエンジニアとしてキャリアをスタート。 その後、SaaSビジネスに興味を持ち株式会社カケハシに転職。エンジニアチーム のリードとしてスクラムの導入なども行う。 2023年9月にログラスに入社。経営管理ログラスの機能開発リードをする傍 ら、組織横断的に使用できる基盤の構築、スケーリングフレームワークの導入推 進を行う。 直近ではAI活用推進タスクフォースにも所属し、AIをどのように開発に活かすか
を日々考えている。 株式会社ログラス エンジニア 南部 豪 Go Nambu
まだCursorでコード書いてるんですか?
コーディングの話はしません!
⽬標のすり合わせ
AIが⾃律的にプロダクト価値を⾼める世界 ⽬標
ドキュメントが全て!
アジェンダ • 開発に必要なドキュメントの責務と依存関係 • ドキュメント管理にCursorを推す理由 • Cursorによるドキュメント管理の実例 • AIの⾃律開発を⽬指して 8
開発に必要なドキュメントの責務と依存関係 9
開発に関わる情報 10 • 製品要求仕様書 • ユーザー要望 Des PdM Eng •
ソースコード • インフラ構成図 • コード規約 • ワイヤーフレーム • ユーザーフロー • デザインシステム 効率よく全てが揃えばAIの⾃律開発が可能? 職種ごとにドキュメント⽣産の効率化は進んでいる
開発に関わる情報 11 • 製品要求仕様書 • ユーザー要望 Des PdM Eng •
ソースコード • インフラ構成図 • コード規約 • ワイヤーフレーム • ユーザーフロー • デザインシステム 効率よく全てが揃えばAIの⾃律開発が可能? 職種ごとにドキュメント⽣産の効率化は進んでいる ドキュメントが揃うだけではできない!
責務と依存関係が失われている!
ドキュメントの責務と依存関係 13 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール イ ン
フ ラ 設 計 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 クリーンアーキテクチャで整理 • ビジネスルール ◦ 実装対象の概念 ◦ 概念をモデル化した際の制約 • ユーザーストーリー ◦ ユーザーの望むふるまい • 要件‧要求 ◦ システム的制約 ◦ UI/UX • 実装 ◦ 実装設計やインフラ設計 内側の層は外側の層に依存しない
開発プロセスにおけるドキュメントの流れ 14 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール イ ン
フ ラ 設 計 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 ③ ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ AIがこの流れを再現できれば⾃律的に開発可能! 1) ユーザーの要望が起票される 2) ユーザーストーリーをヒアリング 3) ビジネスルールの変更有無を策定 4) ビジネスルールを作成‧更新 5) ユーザーストーリーを作成‧更新 6) 要件を作成 7) 実装⽅針を作成 8) 実装 仕様変更を伴う開発の流れ ④
開発プロセスにおけるドキュメントの流れ 15 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール イ ン
フ ラ 設 計 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 ③ ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ AIがこの流れに添えば⾃律的に開発可能! 1) ユーザーの要望が起票される 2) ユーザーストーリーをヒアリング 3) ビジネスルールの変更有無を策定 4) ビジネスルールを作成‧更新 5) ユーザーストーリーを作成‧更新 6) 要件を作成 7) 実装⽅針を作成 8) 実装 仕様変更を伴う開発の流れ ④ Cursorがパワーを発揮する!
ドキュメント管理にCursorを推す理由 16
依存関係を守りつつ更新できるのか? 最重要
Cursorの強み 18 内部にRAGを持つ →関連するドキュメントに即アクセス 参照: https://docs.cursor.com/context/codebase-indexing 依存関係を保つのに最適!
Cursorの役⽴つ最新機能 19 仕様変更に関する話題を直で拾える! 参照: https://docs.cursor.com/slack
その他のCursorのメリット 20 • 対話的な更新体験 ◦ AIと共同で差分をみつつ更新できる • Git管理のドキュメントにアクセスしやすい ◦ ソースコードのあるGit管理のものを扱いやすい
Cursorがドキュメント管理と相性が良い!
Cursorによるドキュメント管理の実例 22
• 実装ドメイン ◦ business-rules/: ビジネスルール ◦ user-stories/: ユーザーストーリー ◦ requirements/:
要件‧要求 ◦ implementations/: 実装設計 • 共通リソース ◦ templates/: 新規仕様作成⽤のテンプレートファイル(全ドメイン共通) • Cursor設定 ◦ .cursor/rules/: Cursor AI⽤のルール定義ファイル格納ディレクトリ ドキュメント管理⽤のリポジトリ 23 依存関係を表現したディレクトリ構成 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネ ス ルール イ ン フ ラ 設 計 実 装 設 計 U I/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義
ドキュメント管理⽤のリポジトリ 24 テンプレート 情報構成を画⼀的にする 依存する情報を必ず書く • 世にあるテンプレートを流⽤ • 依存関係を漏らさず表現
ドキュメント管理⽤のリポジトリ 25 依存を守る Cursorルール ディレクトリの依存関係 編集プロセス
実際の使⽤例
TODOアプリの既存仕様 27 シンプルなTODOアプリのモデルを準備 • タスクは完了ステータス‧優先度を持つ • タスクのアーカイブが可能 • タスクリストとしてグループ化が可能 追加開発していく
要望をPRにする 28 サブタスク機能が欲しい 全層のドキュメントの叩きが作成できた! Cursorへのプロンプト 作成されたPRのdescription
要望をPRにする 29 Cursorが作成した内容:ビジネスルール
開発プロセスにおけるドキュメントの流れ(再掲) 30 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール イ ン
フ ラ 設 計 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 ③ ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ AIがこの流れに添えば⾃律的に開発可能! 1) ユーザーの要望が起票される 2) ユーザーストーリーをヒアリング 3) ビジネスルールの変更有無を策定 4) ビジネスルールを作成‧更新 5) ユーザーストーリーを作成‧更新 6) 要件を作成 7) 実装⽅針を作成 8) 実装 仕様変更を伴う開発の流れ ④
開発プロセスにおけるドキュメントの流れ(再掲) 31 ユーザー ストーリー 要件‧要求 実装 ビジネス ルール イ ン
フ ラ 設 計 実 装 設 計 UI/UX設 計 ユ ー ザ ー 要 望 ふるまい定義 ③ ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ AIがこの流れに添えば⾃律的に開発可能! 1) ユーザーの要望が起票される 2) ユーザーストーリーをヒアリング 3) ビジネスルールの変更有無を策定 4) ビジネスルールを作成‧更新 5) ユーザーストーリーを作成‧更新 6) 要件を作成 7) 実装⽅針を作成 8) 実装 仕様変更を伴う開発の流れ ④
AIの⾃律開発はすぐそこに来ている!
AIの⾃律開発を⽬指して 33
AIの⾃律開発により近づくために • 実装設計のファイルが⽣成→開発を⾃動化 ◦ Claude Code Actionを使えば可能 ◦ 実装精度はClaude Code側のルールを更新して向上していく
• 各層のドキュメント作成の精度向上 ◦ テンプレートの更新 ◦ Cursorルールの更新 ◦ MCPの利⽤(Figmaなど) 34
難しいことは不要! 依存を守れる環境を作るだけ!
Cursorを⽤いて価値を⽣み出し続けよう!
37
Pittaで話しましょう!
要望をPRにする 39 Cursorが作成した内容:ユーザーストーリー
要望をPRにする 40 Cursorが作成した内容:要件‧要求(⼀部)
要望をPRにする 41 Cursorが作成した内容:実装設計(⼀部)