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0から協働ロボット外観検査システムを3ヵ月で具現化した軌跡

 0から協働ロボット外観検査システムを3ヵ月で具現化した軌跡

非公式pmconf2022非採択イベントで使用したスライドになります。
BtoBでハードウェアMVPを3か月で作った過程を説明しております。
発表時の動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=UKkAGwI32v0

Hacarus Inc.

November 11, 2022
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Transcript

  1. 2 大西 理王(おおにし りおう)       名刺交換はこちらから → 株式会社HACARUS  インダストリー事業部 事業部長 兼 CPO 京都大学工学部物理工学科卒

    株式会社キーエンスにてキャリアを開始、画像処理装置や 静電除去装置の開発に携わる 複数の製造業にて、 FPGA・ファームウェア開発や基板開発 のエンジニア、プロダクトマネージャー、開発本部長、経営 企画本部長、生産本部長を経験後、 2021年1月HACARUS に合流 自己紹介
  2. 5 次世代の“はかる”をあらゆる産業へ ミッション 会社名 株式会社HACARUS 資本金 1億円 本社 京都府京都市中京区 会社設立日

    2014年1月14日 法人株主 みやこキャピタル株式会社 大阪ガス株式会社 大原薬品工業株式会社 株式会社MTG Ventures 株式会社メディフューチャー 株式会社パルテック 京銀リース・キャピタル株式会社 りそなキャピタル株式会社 加賀電子株式会社 株式会社PARKINSON Laboratories 住友ファーマアニマルヘルス株式会社 ほか 社員数 65名 ( 学生アルバイト含む ) 業許可等 医療機器製造業許可 医療機器製造販売業許可 行動指針 • 仕事がつまらないのは自分のせい。面白い仕事は自分でつくる • 日本だけに閉じこもらない、世界と勝負する • よそはよそ、うちはうち 。京都企業らしく。
  3. 6 事業紹介 HACARUS MD 医療従事者の診断をサポートする AI ・肝細胞がんの早期診断 ・子宮頸がんにおけるコルポスコピー検査 の簡便化 ・脳梗塞の診断支援、など

    HACARUS Check 複雑な形状のワークに対応した AI 外観シ ステム ・「良品学習」による簡易な学習 ・コンパクトなハード設計 ・ロボットアームと連動した 360度検査 HACARUS Workplace Safety 工場の現場監督者をサポートする安全管理 AI ・スマホだけで簡単設置 ・工場環境に特化 ・AI カスタマイズにも対応 医療 製造業 建設・エネルギー
  4. 11 今の状態 2021年10~12月 2022年 1~3月 4~6月 7~9月 10~12月 製品開発 営業・マーケティング

    企画 MVP開発 展示会向け開発 顧客要望に基づく開発 納品に向けた開発 ペライチ営業 展示会準備 Web公開 4月 AI/IoT展出展(名古屋)   5月 AIEXPO出展(東京) ★初受注 ★現地検証      ★納品       10月     機械要素展出展(大阪)   今ココ 今日の話
  5. 13 やったこと・やらなかったこと やったこと やらなかったこと リーンキャンバス ✔ SCRUM開発 × バリューポジショニングキャンバス ✔

    ペルソナ設定 × 競合調査 ✔ ロードマップ × ペライチ企画書 ✔ 過剰な機能開発 × 優先順位を決めるために制約を強くして 時間がない中での優先順位を意識しなくてもよいくらいに やるだけの状態とした
  6. 16 こんなお悩みはありませんか? • 人がやっている検査を自動化したい • 少量多品種で専用機では対応できない • 属人化している検査を標準化したい • 撮りたい欠陥が撮像できない

    • 形状が複雑でカメラがいくらあっても足りない ペライチ企画書 HACARUS Check システム構成イメージ 回転 協働ロボット エンクロージャー キズ 欠損 傾き 汚れ 異物 凹み 様々な形状/材質に対応 人が行っていた検査を自動化 検査基準を標準化 複雑な形状 / 鏡面・光沢のある製品  / 小ロット多品種対応 角度を変えないと欠陥がわからない 繁忙期に対応しきれない 見たい欠陥の大きさが一定でない 検査基準が属人化しており過検出しがち 検査量が変わっても出てくる不良の数が変わらず、見落とし・過検出が発生する 色ムラ・キズ・ヘコミなど見たい欠陥が多数ある ・6軸協働ロボットにより、様々な角 度での検査が可能! ・安全柵不要で可搬可能なので複 数検査工程に導入可能 ・照明・回転昇降台と連動することで 軸付近以外の全ての面を検査可能 ・8か所を任意に点灯できるリング照 明を使うことでこれまで見えなかっ た不良を検出 ・オプションのローダーを使うことで さらなる少人化が可能 昇降 5M画素カメラ+ マルチ点灯リング照明 非常停止ボタン 鋳巣 塗装ムラ
  7. 18 やらなかったこと SCRUM開発 MVPの間は週次で進捗確認。企画段階でやらないといけないことが 明確であったのでゴールに向けての開発を各自で分担。 MVP以降で開発人員が増えてきてから SCRUM開発に切り替えた。 現状は2週間スプリントでデモ時に機能を確認。 ペルソナ設定 アプリケーションが明確で、大きなブレは想定されず具体的な想定顧

    客がいたため特に設定はせず ロードマップ 競合調査にて決定した MVPを作成してから再検討するつもりだった ので開発着手時点では作成せず。 展示会等である程度多くの顧客の目に触れるようになってから作成。 過剰な機能開発 とにかく最低限を意識した