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AI活用のための情報設計 〜もう一段上のAI活用へ〜

AI活用のための情報設計 〜もう一段上のAI活用へ〜

株式会社hacomono
CTO 工藤 真

2025/08/08 h1会議
#AI活用 #情報設計

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hacomono Inc. PRO

August 14, 2025

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Transcript

  1. 2 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 DeNA 社の AI

    スキル評価指標 “DARS”
 hacomonoの AI 利用率 は
 7月 94% でした
 転載元:全社のAIスキルを評価する指標「 DeNA AI Readiness Score(DARS)」を導入開始    (https://dena.com/jp/news/5279/)
  2. 3 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 特に開発以外の “業務” の生産性を上げるには?

    
 • エンジニア以外のメンバーでも使いやすいツールの導入 
 • Gemini/NotebookLM も便利ですが他の武器も持つ 
 • AI エージェントの活用、 AI ワークフローの実践 

  3. 6 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 例えば、#help_xxx 系の問い合わせチャンネルの生産性を上げるには? 


    • 人と人との間に AI が立つ UX を考える
 • 自然言語の問い合わせを回答するのは LLM が得意とする領域 
 • 実際に適切な回答をするには、業務整理とナレッジデータが必要に なる

  4. 7 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 独自のデータは AI エージェント構成の重要要素

    
 ユーザー 
 プロンプト 
 短期記憶 
 知識
 データ
 ドキュメント 
 長期記憶 
 システム 
 プロンプト 
 ツール
 ユーザーからの質問・指示 
 モデルの動作定義

  5. 8 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 情報の定義と集約 
 •

    チーム、プロジェクトにはどんな情報・データがあるか? 
 ◦ それらが持つ具体的な項目は? 
 • 情報をどこに置くか? 
 ◦ SSOT (Single Source of Truth、信頼できる唯一の情報源 )
 ◦ 個人ページにチーム情報を格納するなど情報の分散は 󰢃
 ◦ リスト化可能な情報は DB 化されていると取り扱いやすい 

  6. 11 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 情報の構造化 
 •

    構造化されたテキストは◎ 
 ◦ 見出し・箇条書き等によるドキュメント 
 ◦ DB のようなフォーマット化されたテキストデータ 
 • スライド
 ◦ 文脈が暗黙的になりやすいので AI に読ませると 
 情報が抜け落ちることも 
 • 表形式
 ◦ 複雑なレイアウト・文脈の省略によって精度が落ちることも 
 モデルの性能向上により 日々進化はしています 

  7. 12 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 例: 自治体が提供する PDF

    の類
参考:練馬区公式webサイト_地域別収集日一覧 
 (https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/gomi/wakekata/ichiran/ta_gyochiiki.html)

  8. 13 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 情報のカテゴライズ 
 •

    AI に渡す情報量が多い = コンテキストが多くなると精度が落ちる 
 • 情報を適切にカテゴライズ (タグ付けなど ) しておくことで、シーンに 適した情報だけを読み込ませやすくなる 

  9. 15 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 ✨ まとめ
 •

    AI をより活用していくために、日頃から情報設計を意識しましょう 
 • これはフルリモートにおける非同期コミュニケーションを円滑に進めるために も重要です
 ◦ AI も情報が無いとわからない、新しいメンバーや経緯を知らない周りの メンバーも同様にわからない 
 • 同期的なコミュニケーションでの擦り合わせに妙に時間を使ってると感じるな ら、それは情報設計に課題があるニオイかも 

  10. 16 Copyright hacomono Inc. All Rights Reserved.
 もう一段上の AI 活用へ


    転載元:全社のAIスキルを評価する指標「 DeNA AI Readiness Score(DARS)」を導入開始 (https://dena.com/jp/news/5279/)