Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
スクラムチームの品質戦略 1年の歩み
Search
hacomono Inc.
PRO
June 25, 2024
Technology
1
600
スクラムチームの品質戦略 1年の歩み
株式会社hacomono QA 廣田大騎
hacomono Inc.
PRO
June 25, 2024
More Decks by hacomono Inc.
See All by hacomono Inc.
NewSQLや分散データベースを支えるRaftの仕組み - 仕組みを理解して知る得意不得意
hacomono
PRO
3
230
hacomonoらしさをデザインする
hacomono
PRO
2
150
IoTの沈黙をどう検知する?Web系エンジニアが挑んだ苦難と改善記録
hacomono
PRO
1
130
AWS Step Functionsで実現するジョブ基盤 -プロダクトチームを支える基盤づくり-
hacomono
PRO
1
170
プロダクトの一番の理解者を目指してQAが取り組んでいること 〜現場・マネジメント各視点のプラクティス〜
hacomono
PRO
1
410
アウトカムを最大化させるプロダクトエンジニアの動き
hacomono
PRO
1
690
プロダクトエンジニア 360°フィードバックを実施した話
hacomono
PRO
0
660
hacomonoの品質とQA[Findy Job LT]
hacomono
PRO
0
340
社運懸かった大型機能をゼロから作り直した話
hacomono
PRO
0
280
Other Decks in Technology
See All in Technology
20250708オープンエンドな探索と知識発見
sakana_ai
PRO
4
870
How Do I Contact HP Printer Support? [Full 2025 Guide for U.S. Businesses]
harrry1211
0
130
Delta airlines Customer®️ USA Contact Numbers: Complete 2025 Support Guide
deltahelp
0
1.1k
対話型音声AIアプリケーションの信頼性向上の取り組み
ivry_presentationmaterials
2
690
データ基盤からデータベースまで?広がるユースケースのDatabricksについて教えるよ!
akuwano
3
160
ポストコロナ時代の SaaS におけるコスト削減の意義
izzii
1
270
SREの次のキャリアの道しるべ 〜SREがマネジメントレイヤーに挑戦して、 気づいたこととTips〜
coconala_engineer
1
1.1k
「Chatwork」のEKS環境を支えるhelmfileを使用したマニフェスト管理術
hanayo04
1
250
公開初日に Gemini CLI を試した話や FFmpeg と組み合わせてみた話など / Gemini CLI 初学者勉強会(#AI道場)
you
PRO
0
1k
Copilot coding agentにベットしたいCTOが開発組織で取り組んだこと / GitHub Copilot coding agent in Team
tnir
0
150
United airlines®️ USA Contact Numbers: Complete 2025 Support Guide
unitedflyhelp
0
340
DatabricksにOLTPデータベース『Lakebase』がやってきた!
inoutk
0
150
Featured
See All Featured
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
695
190k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
55
5.7k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
331
22k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
299
21k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
45
7.5k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
18
980
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
229
22k
Making Projects Easy
brettharned
116
6.3k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
138
34k
Building Applications with DynamoDB
mza
95
6.5k
Transcript
スクラムチームの品質戦略 1年の歩み QA 株式会社hacomono 廣田 大騎 (@pirori_Qin)
簡単に自己紹介 QA
Piro-chan / 廣田 大騎 QA ◾ 所属 株式会社hacomono(QAE) ◾ すみか
東京都内 ◾ すき からあげ / カラオケ / 音楽 バイク/ 料理 / etc
1 プロローグ 2 本編(ep.1〜ep.4) 3 エピローグ 4 締め QA トピックス
-Prologue- QA
QA プロローグ 私がスクラムチームに着任した時の状況 ・熾烈な1stリリースを乗り越え、 ・顧客からたくさんFBをもらっていて ・これからプロダクトの価値を上げ、 より速く提供していこう! ・そのためにスクラムをやろうじゃないか!
QA プロローグ ちなみに当時の私 あー、あれね!スクラムね! 知ってる知ってる! (知らない)
ep.1 上流工程にとにかく参加 QA スタートから1~3ヶ月目頃
QA ep.1 上流工程にとにかく参加 よーし「シフトレフト」だ!上流工程にQAも参加だ! 【ある日のRefinement】 QAから何かありますか? えー…一旦持ち帰らせてください ファシリ QA ところが…
QA ep.1 上流工程にとにかく参加 Refinement前にQAだけで同期的に要件レビューを実施 ・スクラムイベントでの発言のハードルを低く ・QAが考えるフェーズをもう少し前に持ってくる 改善Action1 こうしたい!
ep.2 コストとの戦い QA スタートから4,5ヶ月頃
QA ep.2 コストとの戦い スクラムイベントへの参加 要件レビュー コミュニケーション リグレッションテスト プロセス改善 期限付きリリース
QA ep.2 コストとの戦い ・サービス型 ・テスト管理ツール ・実装完了状態からテスト ・仕様書ベース ・テストにかかる工数をできるだけ削減したい! 改善Action2 こうしたい!
・スクラムチームに常駐 ・スプレッドシートで管理 ・できたものから順にテスト ・受け入れ条件ベース Before After
ep.3 “プレQA”の導入 QA スタートから6,7ヶ月頃
QA ep.3 “プレQA”の導入 「スクラムイベントに参加してるし、シフトレフトできてる!」 ところがどっこい… 要件漏れ、認識齟齬が テストフェーズで初めて判明し、仕様変更 テストはSTOP、スケジュールも後ろ倒し… みたいなことが起きる
QA ep.3 “プレQA”の導入 “プレQA”の導入 ローカルである程度まで実装できている機能を同期的に、 QA, PdM, デザイナー全員で見ながらFBを行う →ここからチーム内のQAメンバーのみに閉じた改善ではなく、 スクラムチームとしての改善に
・上流で不具合を防ぐさらなる仕組みが必要 改善Action3 こうしたい!
ep.4 テスト完了までを1 Sprint内に QA スタートから11ヶ月頃
QA ep.4 テスト完了までを1 Sprintに 開発とテストのスケジュールの完全な分離 ・ベロシティが安定しない😭 ・コンテキストスイッチが大変(開発もQAも)😭 ・QAの次Sprintのキャッチアップが薄くなる😭 コイツにより… 大ボス(未解決の大問題)
QA 補足: 「完全な分離」とは? こういう形にしたかったのだが…
QA 補足: 「完全な分離」とは? こんな感じになってた。
QA ep.4 テスト完了までを1 Sprintに 開発とテストのスケジュールの完全な分離 なぜそうなっていたか? ・開発は開発、テストはQAでそれぞれ見積をしていた ・分離していた方がタスクを詰め込める(と思っていた) ・検証用環境が1つしかなかった
QA ep.4 テスト完了までを1 Sprintに ・Sprint内で機能テスト完了までを前提にPlanning ・タスクのStory pointを、受入条件をベースに 開発・QA合同で実施 ・バックログにサブタスクを作成 QAで必要なタスクも含めた
・開発とテストを完全に並行させたい 改善Action4 こうしたい!
-Epilogue- QA
QA エピローグ 残された課題たち ・リグレッションテストの並行実施 ・他テーマを扱うチームとの連携 ・ビジネス側メンバーとのより強固な連携 他にも細かい課題は沢山
締め QA
QA 締め ・あくまでも1つの事例 ・着実に、継続的に成長をすること ・チーム全員で 同じ方向を向いてやること
QA おわり 制作・著作