Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

機能QA会のすゝめ

 機能QA会のすゝめ

noteで行ってきたQA会の取り組みをまとめました。

Hiroki Tanaka

April 05, 2023
Tweet

More Decks by Hiroki Tanaka

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 具体例:iOSのSign In With Apple対応 - iOSアプリではSign In With Apple経由で新規登録を行ったユーザはパスワード登 録無しでnoteを利用できるようにする。

    - 新規登録後に改めてパスワード確認を行う画面や挙動など仕様が複雑だったため、理解度が人に よってバラバラでテストが属人化する恐れがあった。 - また、Sign In With Apple経由していない通常ユーザの挙動がデグレするリスクもあった。 - そのため、QAチームがテストケースを作成し、 iOSチームと一緒にQA会をセット󰢧
  2. - QA会で使用するテストケースは以下の手順で作成し、ケースに則って打鍵を行う。 a. テストしたい機能の因子を洗い出す。 b. 各因子のテストケースで使用する値を洗い出す。 (※各因子の値のことを水準と呼ぶ。 ) c. 因子と水準の組み合わせを作成する。

    d. テストケース完成! - テストケース作成は機能実装者が行い、レビューは必ず実装者以外の方 (別エンジニアやPMな ど)が行うのが良い。 - 実装者がテストケースに機能へのバイアスが少し掛かってしまうため、その部分をレビューで炙りだす。 - また、実装者にはない観点からの気付きをテストケースに反映する事ができる。 QA会の進め方
  3. QA会の進め方③:因子と水準の組み合わせを作成する - 間引き方法は以下の3パターンがある。 - 禁則と呼ばれる起こり得ない組合せの除外。 - OS:Android+ブラウザ:Safariといった絶対に起こり得ないケースを除外する。 - 影響度による除外。 -

    品質・時間・コストのバランスを考えて、影響度や発生頻度の少ないテストケースを除外する or 別のテストケースで担保できないかを考えて除外する。 - ラーメンのケースだと例えば「調味料:唐辛子は非常に使用頻度が少ないので 1ケースのみ行 い、全てのパターンで行わない」といった形。 - 二因子間分析(ペアワイズ法)による除外。 - 二因子間分析とは2因子間の組合せは全て網羅し確かめるが、 3因子間・4因子間の組合せは 担保しないという考え方。多数の因子間の網羅性を犠牲とすることで組合せ数を削減する。