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モバイル端末とIoTハードウェアを組み合わせたサービス設計のあゆみ / mobatiki #3
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Shinya Hiruta
January 24, 2024
Technology
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モバイル端末とIoTハードウェアを組み合わせたサービス設計のあゆみ / mobatiki #3
2024/01/24 モバチキ 〜Mobile Tips 共有会〜 #3 発表資料
https://moneyforward.connpass.com/event/307284/
Shinya Hiruta
January 24, 2024
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Transcript
モバイル端末と IoTハードウェアを組み合わせた サービス設計のあゆみ モバチキ 〜Mobile Tips 共有会〜 #3 2024/01/24 Shinya
Hiruta (hirutas)
自己紹介 蛭田 慎也(hirutas) neuet株式会社 VP of Engineering チャリチャリの開発チームを統括 • 略歴
◦ DeNA(2013) → ソウゾウ(2017) ー転籍→ neuet(2020) 2 @hiru_ecn
質問 3
質問 1. 見たことある 2. 乗ったことある 4
スマートフォンアプリで完結し、ポート間を自由に移動が可能 ハードウェア(スマートロック)との連携が必要 特に、位置情報を正確に把握することがサービスの肝となる サービスの特徴 5
経歴 2017年11月 株式会社ソウゾウ入社 メルチャリのバックエンド開発 2020年2月 neuet株式会社に転籍 VPoEとして何でも屋に 6 2018年2月 一代目スマートロック
を用いた サービスリリース 2019年1月 二代目スマートロック に全台切り替え 2021年5月 三代目スマートロック を初投入
今日話すこと • スマートフォンとハードウェアとの通信の 仕組みをどうやって設計・改善してきたか
今日話さないこと • モバイルアプリの詳細な設計・実装について ◦ ※ 興味のある方は個別にお声がけください
スマートロック開発のあゆみ
スマートロック(一代目) • 国内の外部パートナーと開発 • サービス開始が2018年2月27日に決定 • スマートロックが最終的に完成したの は2018年の2月初旬
当初の構想 • 鍵ハードウェアで位置情報を取得する ◦ 位置情報取得がモバイル端末に依存しないので、 端末ごとの差異に悩まされない(はず) • BLE通信の難しい部分は 専用のIoTプラットフォームでカプセル化 ◦
BLE周りの煩雑な実装に悩まされない(はず)
結果 • 通信 ◦ LTEに繋ぎっぱなしの構成になっていたため 電力が浪費 → バッテリが数日で切れる事態に ◦ BLE通信がうまくいかない
• 位置情報 ◦ ハードウェアのみだとまともに取得できない
しかし... • サービスはすでにリリースしてしまっている ◦ 運用は継続していかなければいけない • ハードウェアの大幅な改善は難しい ◦ 作り直す時間も資金もない
どうしたか • 運用 ◦ スマートロックのバッテリをひたすら交換しまくるため、 オペレーション体制を急ピッチで構築 (ソフトウェア開発、現場オペレーションの準備) • 実装 ◦
BLE経由の解錠は諦めて、サーバ経由に切り替えた ▪ → 通信時間が長くなったが、ぎりぎり許容できた ◦ 位置情報は、鍵ではなくてスマートフォンから主に取得する ように切り替えた ▪ → スマートフォン側の位置が取れないケース、 位置がずれるケースとの戦いが始まった…
教訓 ハードウェア・ファームウェアの仕様は、 アプリケーション側と一気通貫して設計すること が肝心
スマートロック(二代目) • 2018年夏頃から開発プロジェクト開始 • 要求 ◦ 一代目の課題を解決したい ◦ 調達期間、コストは可能な限り抑えたい
方針 • すでにシェアサイクル用の鍵を製造している 会社から調達する方針とした ◦ コスト、納期、信頼性を考慮 • ハードウェア構成の見直し ◦ ソーラーパネルでの充電
◦ 解錠方法をBLE経由に変更
困難だったところ • 小ロットでの生産が困難 • 中国の会社とのコミュニケーション方法の ギャップ ◦ 力関係の違い、文化の違い
結果 • 調達に成功 ◦ 全台、開発チーム総出で動作検証して投入 • バッテリ問題が大幅に改善 • 解錠時間の短縮でUXが向上
課題 • ハードウェア・ファームウェアを継続的に 改善できない ◦ 可動部の故障が頻発 ◦ BLEの周りの不可解なバグ
教訓 ビジネスの根幹である、 ハードウェア・ファームウェアの中身を コントロール可能にしておくことが重要
スマートロック(三代目) • 2020年4月から開発プロジェクト開始 • いままでの概念にとらわれず、 ゼロベースで検討した(詳細略) ◦ 参考:SORACOM Tech Days
2021の発表
開発体制 世代 外装設計 基板設計 ファームウェア 製造 保守・運用 一代目 外部 外部
外部 外部 外部 二代目 外部 外部 外部 (一部のみカスタム) 外部 自社 三代目 外部 自社 (主要モジュール選定) 外部 (回路設計、アートワーク) 自社 外部 自社
結果 • 2021年5月に完成(1年強の開発期間) ◦ 一・二代目と比較して安定して稼働できるようになった
課題 • 社内での開発チーム体制 ◦ 自社でコントロールする範囲の切り分けと、 個人に依存しない継続改善の難しさ • モータなど可動部分の故障は依然発生する ◦ 問題原因の切り分け(ハード
or ファーム起因?等)が難しい • LTE基地局問題 ◦ 単体、少数のデバイスでは問題なく動くが、大量に なると不具合が発生 ▪ LTE基地局のキャパシティが問題と思われる
教訓 ハードウェア・ファームウェアの 継続的改善ができる組織体制を作ることが重要
まとめ
まとめ モバイル端末とIoTハードウェアを組み合わせた サービス設計は面白い!
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