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AIとペアプロを始める。人とのペアプロをやめる。ペアプロの良さを改めて知る。もっと好きになった...

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September 05, 2026

AIとペアプロを始める。人とのペアプロをやめる。ペアプロの良さを改めて知る。もっと好きになった。 / Rediscovering Pair Programming

XP祭り2026 登壇資料

原則ペアで開発していた3人チームが、AIの浸透とともに人とのペアプロをやめ、気づけばチームの会話時間が減りました。3人×AIで並行開発すれば速くなるはずが、実際に起きたのはフィードバック待ちの滞留・割り込みの増加・手戻りで、ボトルネックはコードを書く速度ではなく「チームが受け入れられる総コンテキスト量」の側にありました。あらためて人とペアプロをやってみてわかった、フィードバックの速さとフロー効率という、XPがずっと言っていたことだったという話をしました。

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September 05, 2026

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Transcript

  1. About Us 伝統と⾰新が融合する、あたらしい集合体へ。 伝統は⾰新へ。 ⻑年培ってきた知識や技術を常に変化させることで、 伝統的でありながら⾰新的なサービス・プロダクトに昇華させます。 アフィリエイト=古い、時代遅れ。 そんな概念を覆し、新しい価値を創造します。 Delight Exciting

    Eager Exceed 喜び わくわく 熱⼼ 超える この4つが私たちDEEEをカタチづくる⾔葉です。 そして、私たちの熱量はステークホルダーの 想像を超えた、喜びやわくわくを⽣み出します。 ADWAYS DEEE Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 2
  2. INTRODUCTION 自己紹介 名前: Matsutani Yuki ほにゃにゃ / まっちゃん X: @honyanyas(yuki

    / ほにゃにゃ) 所属: 株式会社ADWAYS DEEE アドテクノロジーディビジョン 会社テックブログ執筆記事 https://blog.engineer.adway s.net/search?q=%E3%81%B E%E3%81%A3%E3%81%A1 %E3%82%83%E3%82%93 登壇資料 Speaker Deck https://speakerdeck.com/ honyanya/ ソーシャルの姿 開発生産性コミュニティ D-Plus 山手ウエスト(新宿近辺技術コミュニティ) 趣味: Xアカウント @honyanyas https://x.com/honyanyas YouTube|お酒|麻雀 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 3
  3. INTRODUCTION 期待値調整 今日話すこと 今日話さないこと 01 AIでペアプロをやめたチームに、何が起きたか × 数字で殴る生産性の話 02 ボトルネックは、どこにあったのか

    × きれいな解決策 03 あらためてやってみて、わかったこと × AIを使うべきかどうかの是非 持ち帰ってほしいこと 01 ペアプロの価値の再認識 (フロー効率・認知負荷) 02 チーム開発が停滞する要因と、 その兆候の見つけ方 03 ソロ+AIと人とのペアの 使い分けの考え方 AIを否定する話ではありません。個人の速度が本当に上がったことは、事実として認めたうえでの話です。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 3
  4. INTRODUCTION 言葉について • ペアプロ = ペアプログラミング エンジニアの作業以外を一緒にやること (ペアワーク)も含めて捉えています • モブプロ

    = モブプログラミング 複数人・チーム全体で、ロールに関係なく 一緒にやること(モブワーク)も同じく 今日は、 技術と向き合う エンジニアだけのチームの話 基本はプログラミングを指します この定義には、最後の「ペアプロとは、何だったのか」でもう一度戻ってきます。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 4
  5. INTRODUCTION 3人の開発チームの話をします • 3人の開発チーム Working Agreement に「原則ペア」 設計も実装も、基本は誰かと一緒に 一人で書く時間より、 誰かと書く時間のほうが

    長かった この前提が、のちに出てくる「3人が1つに集中していたから成り立っていた」につながります。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 5
  6. CHAPTER 1|ペアプロの歩み 常時モブプロから、ペア・モブ・ソロの使い分けへ モブプロ時代 トラックごとペアプロ時代 ペアとモブの使い分け時代 メンバー 3名 4名 4名

    進め方 3名でモブプロ 2名・2名ペアプロ 適宜ペア・モブを使い分け コアタイム 12:00〜17:00 11:30〜17:00 10:00〜17:00 サイクル 区切りがいいタイミング 50分作業・10分休憩 50分作業・10分休憩 2024年の資料より引用 - 複数プロダクトの技術改善・クラウド移行に向き合うチームのフレキシブルなペア・モブプログラミングの実践 https://speakerdeck.com/honyanya/flexible-pair-programming-and-mob-programming Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 8
  7. CHAPTER 1|ペアプロの歩み タスクの特性に応じて、作業スタイルを選んでいた タスク種類 設計 開発 運用 その他 概要 作業スタイル

    先行調査 … ソロ 議論が必要なタスク … ペア同期 / モブ 実装量が多いタスク … ペア同期 → 非同期 開発頻度が少ないリポジトリ … ペア同期 動作確認 … ペア同期 難航しているタスク … ペア同期 / モブ リリース … ペア同期 問合せ対応 … ペア非同期 / ペア同期 運用タスク … ペア非同期 / ソロ 個人業務 … ソロ 備考 ペア時間外で実施 方針決定まで同期、実装は非同期 完了後に共有し同期復帰 プロジェクト終了後に定時で一括消化 コア時間内はチームと相談 2025年の資料より引用 - タスクの特性や不確実性に応じた最適な作業スタイルの選択(ペアプロ・モブプロ・ソロプロ)と実践 https://speakerdeck.com/honyanya/optimal-work-style-selection-pair-mob-or-solo-programming Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 9
  8. CHAPTER 1|ペアプロの歩み 実際に、会話はこれだけ減っていた 期間:2025/12/15-2025/12/26 最大:21.4h 累積:72.5h 期間:2026/03/02-2026/03/13 最大:11.9h 累積:31.7h 期間:2026/06/15-2026/06/25

    最大:7.4h 累積:28.4h ※ 週4日はオンライン(Discord)。マイクとカメラがオンだった時間を、会話時間として計測 数字が減ったこと自体より、 まとまった対話が細切れのスポットに変わっていたことが、あとから効いてきました。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 11
  9. CHAPTER 2|期待と現実 REALITY 1 フィードバックが、返ってこない ペアプロ その場 AIとソロ 数分〜数十分 人の非同期レビュー

    数時間〜数日 マージまでが伸びた ペアプロなら、書いた瞬間に隣から「それ違うよ」が返ってきていました。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 14
  10. CHAPTER 2|期待と現実 REALITY 2 「ちょっといいですか」が増え • 確認したいことを、その場で確認できない • だから、相手の作業に割り込む レビューのたびに

    「これは何をやっているのか」から始まる わからなければ、また割り込む 割り込んだほうも、割り込まれたほうも、そのたびに手が止まります。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 15
  11. CHAPTER 3|ボトルネックの正体 XPは、ずっとこれを言っていた • フィードバック 早く、小さく、繰り返す AIは 個人には、速くした チームには、遅くした 個人ができても、チームでできるとは限らない

    個人戦ではなく、チーム戦をしていますか? 組織のアウトプットが思ったほど増えない理由のひとつは、ここではないかと考えています(3人チームの体感からの推測です)。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 24
  12. CHAPTER 3|ボトルネックの正体 FINDING 3 チームが受け入れられる総コンテキスト量には、限界がある ボトルネックは、 コードを書く速度 ではなかった ボトルネックは、 チーム側にあった

    総コンテキスト量とは、チームが同時に把握し、判断し、運用し続けられる関心事の量。 3人で3つを並行させたとき、私たちはその上限を超えていました。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 25
  13. CHAPTER 4|やめてわかったペアプロの良さ やったこと • 実装とリリース準備を、 ペアで分担した • AIが書いたものを、 ペアで読んで受け入れた レビューを、

    非同期の宿題にしない ペアプロに「受け入れの場」という役割ができました。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 30
  14. CHAPTER 4|やめてわかったペアプロの良さ もうひとつ、戻ってきたもの 会話 久々にペアなので、Claude Code のTipsや相談ができた チームメンバーの発表「なぜAI時代にペアプログラミングをやるのか?」 https://speakerdeck.com/yamashu/why-pair-programming-in-the-ai-era AI活用には暗黙知が多い

    / 放置すると属人化が進む AIというスキルそのものを、私はチームメンバーから学んでいる 会話が戻ると、AI活用の暗黙知も一緒に流れはじめました。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 32
  15. CHAPTER 5|まとめ AIで空いた余力を、どこに使うか • まず、器を大きくする投資に使う AI活用の整備 (CLAUDE.md・スキル・実行環境) DevOps・環境整備 関心事を増やすと、 器はまた溢れる

    • 新しい大きなことは、そのあと やらないのではなく、 順番の話だと思っています AIそのものは、器を大きくしません。大きくできるのは、私たちだけです。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 35
  16. CHAPTER 5|まとめ まとめ 今日の3つの気づき 持ち帰ってほしい3つの問い 01 フィードバックが返る時間が、桁で変わった Q1 一番高い優先度のものに、集中できていますか? 02

    ズレたまま進む距離が、伸びた Q2 個人戦ではなく、チーム戦をしていますか? 03 チームが受け入れられる総コンテキスト量には、 Q3 それで、幸せになれますか? 限界がある フィードバックが返らない、割り込みが増える、チームとして正しい内容を持てない。 Copyright © ADWAYS DEEE Inc. All Rights Reserved. 36