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DMM経済圏の確立を目指す上でのパーソナライズ戦略とクロスユース戦略 / DMM Economic Zone

DMM経済圏の確立を目指す上でのパーソナライズ戦略とクロスユース戦略 / DMM Economic Zone

2020/11/30 DMM Meetup #22

Masato Ishigaki / 石垣雅人

November 30, 2020
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Transcript

  1. DMM経済圏の確立を目指す上での
    パーソナライズ戦略とクロスユース戦略
    DMM Meetup
    November 30 , 2020
    1

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  2. 2
    Outline / Structure of the Talk
    ・DMMのプラットフォーム戦略について
    ・DMM経済圏の確立へ
    ・パーソナライズ戦略とクロスユース戦略とは何か
    ・まだまだ改善最中であるが、その展望を共有できればと思います

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  3. 3
    About me
    石垣雅人 / Masato Ishigaki
    DMM.com 総合トップ開発部 部長 

    2015年度 エンジニア 新卒入社
    2017年より、DMMにおける3000万のアカウント(ID)、認証(Auth) のバックエンド
    周りのプロダクトオーナーを経て、
    2018年7月にリードナーチャリング領域を強化す
    るチームの立ち上げを行う。
    2020年より、DMMの総合トップなどを管轄する総合
    トップ開発部の部長を務める。
    現在はアプリプラットフォームのプロダクトオーナーにも
    従事
    @i35_267 i35-267
    著 『DMMを支えるデータ駆動戦略』
    https://www.amazon.co.jp/dp/4839970165/

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  5. 5
    事業
    40以上の事業を
    20以上のグループ会社で運営
    規模の大小、ジャンル関係なく
    未来を感じるビジネスに投資し
    領域とわず、なんでもやります。

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  6. 6
    etc...
    ID 購入・決済
    DWH
    レコメンド機能
    etc...
    ポイント
    DMMのプラットフォーム基盤の立ち位置
    サービス
    A
    サービス
    B
    サービス
    C
    サービス
    D
    サービス
    E
    サービス
    F
    Platform
    Service

    API / SDK提供による
    DMMプラットフォームの促進

    アセット(資産)を活かした
    サービス展開

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  7. 7
    DMM経済圏の確立
    「すべてのサービスが、PFの ID・決済・ポイントで繋がっている」
    DMM経済圏の確立へ
    ID 購入・決済 ポイント
    ・DMMの40以上のサービスが、 1つのIDで利用できる(ユーザー行動を追える)
    ・どのサービスを使っても、同じ決済手段が利用できる
    ・DMM共通のポイントが獲得できる仕組み。リテンション

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  8. DMM経済圏とデータ戦略
    ・DMM経済圏 = すべてサービス・ユーザー行動がログデータで繋がっている世界が前提
    ・徹底的なデータ戦略へ持ち込む
    ・そこから、パーソナライズ戦略とクロスユース戦略へ
    ・データ戦略とセットで考える
    ・DWHへの連携からデータ民主化へ
    ・ログデータを活用した Machine Learning
    「すべてのサービスが、PFの ID・決済・ポイントで繋がっている」
    DMM経済圏の確立へ → データ戦略
    8

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  9. 訪問
    サービス
    購入
    蓄積
    ログデータ
    蓄積
    蓄積
    A
    B
    C
    ユーザーストーリー
    あらゆる挙動に対して
    トラッキングを仕込む
    A100
    サービス 購入商品 購入時間
    金額
    ID 年齢 クーポン
    A100 28歳 女性 動画 商品A 1000円
    5/3
    15:34
    200円
    利用
    性別
    A101 25歳 男性
    電子
    書籍 商品B 500円
    1/1
    02:01 -
    A102 32歳 女性 ゲーム 商品C 700円
    3/7
    21:10
    500円
    利用






























    流入元 デバイス
    自然
    検索
    PC
    広告 スマホ
    直接
    流入
    タブレット
    9
    C ポイント
    蓄積
    - 一連の動作をログデータでプロットする
    - あらゆる挙動をトラッキングし、ログデータとして出力する
    - ログデータとして出力することで「データ」として表現できる
    - 細かく記録すればするほど可観測性が上がってくる
    - 柔軟なデータ分析や学習モデル構築も可能へ
    - 背景としては大規模データの並列処理基盤の進化
    DMM経済圏とデータ戦略

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  10. 10
    課題と現実
    - DMMにおける40以上のサービスが1つのDMM IDで統一されていることが理想
    - 現実は、事業的なスピード感が非常に早いので導入しないケースもある
    - 使いやすい ID基盤、決済基盤、ポイント基盤の APIやSDKが必要
    - M&Aなどで新規にDMMへ入るサービスなどは、そもそも別の ID形態が存在する場合もある
    - 最悪、同一のIDでなくともID変換などで対応する
    DMMサービス郡
    ETL
    柔軟なトラッキング(追跡)が可能へ
    ...
    where
    ID = xxxx
    ID
    ID
    ID
    ID
    同一のID
    DMM経済圏の課題

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  11. 1
    1
    パーソナライズ戦略
    - ログデータを活用した Machine Learning が当たり前のプロダクトへ
    - 推奨レコメンドエンジンによる、 ”ユーザー単位” での情報提供
    - 商品レコメンド
    - サービスレコメンド
    - キャンペーン(広告配信)
    - 人は仮説を考え、観点を与えるだけで良くなる
    - 人力で人気商品などを考えて代入する必要はなし
    - 何を作るべきかを考えれば良い

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  12. 12
    クロスユース戦略
    〜DMM経済圏の拡大〜
    - ユーザーにDMMのサービス単体ではなく、プラットフォームを提供する
    - サービスAだけではなく、サービス BやCと親和性を考慮しながら回遊
    - 併売率、LTVの最大化
    - DMMポイント、DMMクレジットカードなどを軸に戦略立てる
    - どのサービスを使っても、 DMM共通で使えるポイント(電子マネー)を配布
    し、リテンションを生む
    - DMMで購買するユーザーにクレジットカード利用を促進することで、ポイント
    高還元などのプログラムを提供することでロイヤルユーザーを作り出す

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  13. クロスユース戦略
    〜DMM経済圏の拡大〜
    - 事例1. DMMのクレジットカード
    - 高還元でポイントを配布することで、好循環ループ
    を作り出す
    - カード利用→ポイント配布→DMMでの購買
    (ポイントあるから別のコンテンツやサービス使ってみようかな → 経済圏の拡大)
    - 決済手数料などの条件によっては、 DMM内で使
    われれば使われるほどメリットがある

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  14. クロスユース戦略
    〜DMM経済圏の拡大〜
    - サービスの中でも、親和性がある
    - ユーザーに合わせたサービスやコンテンツなどを
    することで、併売率を向上させていく
    - 現状、40%程度をもっとあげることで、プラット
    フォーム側面で売上の底上げを行う

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  15. 15
    - 100 -
    - 500 -
    - 750 -
    - 1,250 -
    - 2,500 -
    - 5,000 -
    コスト
    利益
    5,000 -
    2,500 -
    1,250 -
    750 -
    500 -
    100 -
    会員登録
    ユーザー
    獲得コスト
    広告費
    退会
    購入・利用
    収益
    CAC LTV
    Unit Economics
    LTVを最大化させるようなクロスユース
    クロスユース戦略
    〜DMM経済圏の拡大〜
    serviceA
    serviceB
    serviceC

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  16. DMM経済圏とパーソナライズ戦略やクロスユース戦略を
    ミッションとしたプロダクト事例
    ・DMM.com 総合トップ
    ・DMM PointClub

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  17. ご清聴ありがとうございました

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