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「きっかけ作り」から始めるKiro定着の軌跡

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March 09, 2026

 「きっかけ作り」から始めるKiro定着の軌跡

昨年のre:Inventでの大型アップデートが発表されたKiroを、いかにしてチームや社内全体に浸透させたか、その実践的なプロセスを説明。
QES社内で行った、AWSチーム全員へのアカウント配布や、ブログ執筆の業務タスク化、週次定例でのナレッジ共有といった、実効性の高い浸透手法を紹介します。
特に、アウトプットを仕組み化することでメンバーの理解度が格段に向上し、社内外への情報発信に繋がった成功体験を共有します。また、運用過程で見えてきた「一部メンバーの利用停滞」等といった課題についても紹介します。

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March 09, 2026
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Transcript

  1. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c • Spec-Driven Development (SDD) 自然言語で「要件定義」「設計」を先に行い、実装すること で手戻りを防ぐ。 •

    Powers 従来はMCP接続時に全ツール定義を読み込んでいたが、 Powersは定義したタイミングで動的にロードする。 エージェントの応答速度と精度を維持する。 • Steering 組織固有の命名規則やセキュリティ要件を定義ファイルに 記述することで、AIが生成するコードにルールを適用。 レビュー工数を削減し、ガバナンスを自動的に維持する。 AWSが開発した、AIエージェンティックIDE(統合開発環境) 1.1 Kiroとは?
  2. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c 複数のプランから選択して使用できる 1.2 料金について プラン名 月額料金 付与クレジット/月 ターゲット層

    Kiro Free $0 50 個人のお試し利用・学習用 Kiro Pro $20 1,000 一般的な個人開発者 Kiro Pro+ $40 2,000 ヘビーユーザー Kiro Power $200 10,000 大規模なエージェントワーク フローを利用するプロ
  3. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c Kiroに最も優位性があると判断し導入へ 2.2 導入を検討したAI IDE Q Developer コーディング

    スタイル コンテキスト 外部連携 Cline VibeCoding プロンプトエンジニアリング能力 に依存し、要件定義が属人化しや すい。 断片的 会話履歴や開いているファイルの み参照。 MCP AWS環境の現状を知らないため、 既存リソースと衝突するコードを 生成するリスクが高い。 Well-Architected 設計意図を理解し、AWSのWell- Architected Frameworkに基づく 構成を提案。 断片的 チャットセッションを閉じると文 脈がリセットされる。 マネジメントコンソール リソースを直接分析して即答する 能力に長けている。 Kiro Spec-Driven 仕様書と設計図を先に生成・合意 し、整合性の取れたコードを実装 する。 永続的 プロジェクト全体の依存関係や過 去の経緯を理解し続ける。 Powers 定義したタイミングでのみ、動的 にロードすることで、エージェン トの応答速度と精度を維持する。 ※Q Developer CLIはKiro CLIに統合
  4. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c 複雑な社内手続きこそ、ビジョンを共有した上で上長を頼る事がカギ 2.3 Kiro導入にあたっての障壁とアプローチ 障壁の発生 アプローチの転換 解決・導入 複雑な社内規定

    目的の共有と巻き込み 社内申請の通過 • 社内規定により、複雑なク ラウド利用申請・法務チェ ックが必須と判明 • チーム内に前例がなく、手 順の解読と書類作成が停滞 • 書類作成に時間を割くので はなく、部長へ「Kiro導入 のメリット・目的」を直訴 する方針へ転換。 • 部長が導入価値を理解し、 申請書類の準備を巻き取って 実施 • 必要な承認フローを最短で通 過し、導入へ
  5. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c Kiroブログ執筆を業務タスク化 3.2 インプットの深化 Step1 業務タスクとして 正式に割り振り Step2

    各自がテーマを見つけ Kiroを調査・検証 Step3 得られた知見を ブログとしてアウトプット ただ「触る」だけでなく、言語化する事を求め、知識の深化・定着を促しました。 2026年目標:チームで100本!(現在28本掲載中)
  6. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c 現状の可視化により利用実態(IDE経由・日時変動)を把握 3.4 Kiro利用率の可視化 1. 導入ステータス • 利用対象者

    :16名 • 課金ユーザー:12名 2. モニタリングからの示唆 • アクティブユーザー数には日次で変動がある。 • 業務内容やフェーズによって利用頻度が変わるため、 一概に「低利用=不活性」ではない。 3. 今後のアプローチ • KPIの設定方針 アクティブユーザー数をKPIにしない • 理由 「とりあえずツールを開く」といった本質的でない利 用を招き、生産性向上につながらない恐れがあるため。 • 次のステップ 「どのような業務で活用されているか」の質的分析へ シフトし、自然な利用増を目指す。
  7. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c 技術面・事務作業面双方に魅力を感じました。 4.1 感じ取ったKiroの魅力 • Powers活用によるベストプラクティス に沿ったコード生成 •

    仕様駆動開発(SDD)に則ることで、手 戻り防止 技術面 事務作業面 • 要件定義書, 設計書の自動生成 • Hookによる定型作業の自動化
  8. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c チーム全体でKiroをフル活用する所まで至っていない 4.3 課題 一部機能の未活用 全機能をフル活用するには至っておらず、ポテンシャルを最大限に引き出せ ていない。 利用率のばらつき

    アカウントを払い出しても、業務優先度などから、使用しないメンバーも 存在する。 導入フェーズが進むにつれ、以下2点の課題が浮上しました。
  9. #jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c 更なる知識習得と利用率向上を目指す 4.4 今後の方針 Kiro活用法についてのハンズオンや勉 強会を実施し、具体的なユースケース を共有する。 Kiro学習会の立ち上げ

    利用率の底上げ 見えてきた課題から、2つの対策を実施します。 未使用メンバーへのヒアリングを行い、 利用障壁を特定する。 実務内でKiroを試験導入する。