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こそこそアジャイル導入しようぜ!

 こそこそアジャイル導入しようぜ!

スクラムフェス大阪2022でお話したスライドです

こんなひとに向けた内容です
-「うちはウォーターフォールだし、アジャイルなんて…。」と
悲しみにくれている方
-「なんか今のチームうまく回ってないなー」と感じている方

nakamichi

June 18, 2022
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Transcript

  1. Scrum Fest Osaka 2022 Kanazawa track
    Kazushi NAKAMICHI
    アジャイルのアの字も存在しない現場が炎上した
    ので、アジャイルのプラクティスを取り入れてなん
    とか完遂して、そんなこんなでスクラムやる人とし
    て転職までできた経験を話します。

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  2. スクフェスに参加してみて、
    こんなこと思ってないですか?

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  3. あー、いい話を聞けた!
    でも弊社で実践するのは無理かも。。。

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  4. そんなことはない!
    やりようはある!

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  5. こんなひとにむけて
    ◈ 「うちはウォーターフォールだし、アジャイルなんて…。」と
    悲しみにくれている方
    ◈ 「なんか今のチームうまく回ってないなー」と感じている方

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  6. こんな話をします
    ◈ まずは小さなところから変えて、組織をよくしていこうよ
    ◈ 私はこんなことをやってみたよ

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  7. 本日のテーマ
    こそこそアジャイル導入しようぜ

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  8. 中道 一志
    株式会社ヌーラボ Nulab Passプロジェクト マネジメント担当
    広島 → 島根移住
    フルリモートでプロジェクトを推進してます
    得意な事 : 日本の園芸技術である「根回し」

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  9. 目次
    ◈ 「うちはウォーターフォールだから」って言われたら
    ◈ こそこそ浸透!アジャイルのプラクティス
    ◈ 仕組みを作るとメンバーが変わる
    ◈ チームから組織へ 組織から社外へ
    ◈ ちょっとずつ輪を広げる 遠くまで届ける
    ◈ 外の世界から見つけてもらう

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  10. はじめに一番大切なことを言います
    覚えておいてください

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  11. ウォーターフォール
    VS
    アジャイル
    では上手くいかない!

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  12. わたしとアジャイルとの出会い
    プログラマ
    営業職 インフラ
    プロジェクト
    管理
    やってきたこと

    ここ

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  13. 初めてスクラッチ開発を担当することに
    ◈ 基幹システムはどうやって作るのか?
    ◈ そもそもシステム開発はどうやるの?
    ◈ プロジェクトマネジメントってどうやればいい?
    「いまどきのシステム開発」 とかで調べたり本を読んだ

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  14. システム開発はこうやってやるのか!
    このアジャイルってやつで
    素晴らしいシステムを作ってやるぜ!

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  15. いや、うちはウォーターフォールだから
    アジャイルなんかやらないよ
    当時の会社のえらい人

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  16. View Slide

  17. 言われるがままに仕事してたけど疑問があった
    ◈ ガントチャート通りに行くのかな?
    ◈ 設計が間違っていたらどうするんだろう?
    ◈ そもそも遅れだしたら取り返せなくないか?

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  18. 先週 今週
    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
    Task 1
    Task 2
    Task 3
    Task 4
    Task 5
    Task 6
    Task 7
    Task 8
    そして、やはりこうなった
    未完了

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  19. 大幅な遅れが生じると
    ◈ がんばるか、超がんばるか、しかなくなる
    ◈ どれくらいがんばればいいのか、わからなくなる
    ◈ 誰が何をしているのか、わからなくなる
    ◈ 実際にはガントチャートにのっていない作業をしていたりする

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  20. やりかたを変えるか?2倍がんばるか?
    ◈ 意外と皆、2倍がんばるを選択する ← どうかしている!
    ◈ なぜならどう変えたらいいかを知らないから

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  21. このままではまずい
    そんな時
    この本に出合った。
    夢中で読んだ。
    そして協力会社の
    リーダーに言った。

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  22. 今すぐこの本を読んでくれ!
    紹介されていることをやろう!

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  23. View Slide


  24. いや、うちはウォーターフォールだから
    アジャイルなんかやらないよ
    当時の会社のえらい人

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  25. こんな状況でも
    「全然機能してねーじゃねーか!」
    って怒ったらダメ

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  26. ウォーターフォール
    VS
    アジャイル
    では上手くいかない!

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  27. 面子を潰してはいけない
    ◈ 先人の努力を否定するのはおすすめしないし
    過去の自分を卑下する必要もない
    ◈ どっちが正しい!みたいな議論は進捗を硬直させる
    ◈ 上手くいってないからアジャイルを取り入れると宣言したら
    こんな状況下で何を言っているんだ!!ってなる

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  28. だから
    こそこそアジャイル導入しようぜ

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  29. 混乱している状況こそ好機
    ◈ そもそも上手くいっているなら変える必要はないって大半の
    人は思う
    ◈ 現状に不安を抱える人が多ければ、変化は受け入れられ

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  30. 実際にやったこと

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  31. 当時の状況
    ◈ 協力会社との2社体制
    ◈ 開発者は10人くらい みんな疲れ果ててた
    ◈ 僕の立場はプロジェクトリーダー的な感じだったけど
    ◈ PMの体調が芳しくなく。。。

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  32. こそこそ浸透!アジャイルのプラクティス
    ◈ 分割統治
    ◈ カンバン
    ◈ こそこそ ドラッカー風エクササイズ&星取表
    ◈ こそこそ デイリースクラム

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  33. 分割統治
    大きなタスクを小さく分ける
    完了条件を明確にする
    Week 1
    1 2 3 4 5 6
    プログラム作成
    Week 1
    1 2 3 4 5 6
    コーディング
    テスト
    受け入れ

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  34. カンバン
    ガントチャートからカンバンに変更
    今誰が何をやってるのかを見えるようにする
    Week 1
    1 2 3 4 5 6
    コーディング
    テスト
    受け入れ
    👦
    👧
    👨
    ToDo Doing Done
    👦
    👧
    👨

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  35. こそこそ ドラッカー風エクササイズ&星取表
    お互いの期待を明らかにする
    得意なこと、苦手なことを知り、タスクを割り振る
    👦
    👧
    ToDo Doing Done
    👦
    👧
    👨
    👦
    👧
    👨
    ToDo Doing Done
    👦
    👧
    👨
    👨

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  36. こそこそ デイリースクラム
    可能な人たちで集まって話した
    来てくれない人には個別で話しかけた

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  37. 「今、誰が、何をして、どういう状態か」
    を明らかにすることが重要

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  38. こそこそ浸透!アジャイルのプラクティス
    ◈ タスクの粒度を細かく砕くことで進捗がみえる
    ◈ カンバンにすることで人が見える
    ◈ ドラッカー風エクササイズと星取表で協力者が見つかる
    ◈ こそこそデイリースクラムで心理状態が見える

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  39. 状況が共有されると
    メンバーが繋がり
    助け合いが発生する

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  40. こそこそやる
    ◈ これらはアジャイルの~とか言わない
    ◈ だいたいの場合勝手にやっても何とも言われない
    ◈ 状況が改善している気配が漂えばウォーターフォ
    ールとかアジャイルとか関係ない

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  41. 仕組みを作ると考え方が変わる
    ◈ 皆でタスクをやっつけるって思考になる
    ◈ ペアを組むと自分だけを守らなくなる
    ◈ 状況の透明化が当たり前になる

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  42. 経験することで考え方が変わる
    ◈ まずは考え方から変えないといけないと思ってい
    たが、それは間違いだったかもしれない
    ◈ 実際に体験をしないと考えを変えることは難しい
    だから仕組み作りが大切

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  43. うちらがやってるあれ
    実はアジャイルってやつの
    取り組みらしいよ
    結構いいじゃん
    ってなるのが理想

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  44. 次のプロジェクトでは
    カイゼン後の世界が標準になる

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  45. プロジェクト後のメンバーの声
    ◈ 最初に引いた線表通りにいくわけがないわ
    ◈ 自分のことだけやりましょうでうまくいくわけないわ
    ◈ 今までのやり方を考え直したほうがいいと思った

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  46. 見積についても変わった
    ◈ プランニングポーカー的に複数人で見積もるよう
    になった。手を動かす人が最も正確に見積もれる
    って認識が生まれた
    ◈ 設計しながら見積もるようになった。課題の10%
    くらいやらんと全容は見えない

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  47. チームから組織へ
    組織から社外へ

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  48. first team
    A team
    C team
    B team

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  49. チームから組織へ
    ◈ アジャイルに触れた人をじわじわ増やす
    ◈ やってうまくいった取り組みを全社共有する !important
    ◈ 導入はこそこそ、結果発表は堂々とする !important
    (話を盛るのはNG)

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  50. まずは社内で見つけてもらう
    面白そうなことやってるなーって
    見てくれている人は必ずいる

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  51. じゃあ社外は?

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  52. スクフェス出たら
    ええやん

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  53. 家庭の事情で島根に移住することに
    フルリモートで働ける転職先を探す
    スクラムマスターになりたい!

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  54. 情報発信
    してたら
    転職できた

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  55. 現状を嘆くのではなく
    二元論ではなく
    小さなことからはじめる

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  56. 混乱している時こそ変化のチャンス
    ひとりでは辛くとも
    わかってくれる人がひとりでもいれば
    変化は起きる

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  57. いつだって始めるのは自分からだ。
    でも、いつまでも一人ではない。
    カイゼン・ジャーニー

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  58. 二人という人数は
    最小にして、最強かもしれない
    カイゼン・ジャーニー

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  59. 誰かがあなたを見てくれている
    ナカミチ カズシ

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  60. 中道 一志
    Twitter : @ici_mici | Facebook : ナカミチ カズシ | note : ナカミチ

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