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問いの変遷
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なつ
February 11, 2025
Design
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12
問いの変遷
2/1~2/9に目黒で行われたメッシュワーク社会人人類学ゼミ展2025「ためらいながらも手を伸ばす」の会場で利用した冊子です
なつ
February 11, 2025
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Transcript
問いの変遷 3段階へて今の問いに辿り着きました。 会場外持ち出し厳禁 メッシュワークゼミ 3期 なつ(@dia_nexus)
問いの変遷 2 最初の問い 2023年、 AIが話題になる 自分のやってる、 「UXリサーチ・デザイン」は AI化されるのか? メッシュワークのゼミに申し込んだ時、自分の問いは今とは違った。 一番最初の問いは
「UXやデザインはどこまでAI化できるのか? 人間がAIに効く/AIが人間に聞くことが成立しないとしたら、 人間が人間であることは、何を担保しているのか?」 だった。 なぜその問いを持ったかといえば、 世の中では「UXリサーチ・デザインはAI化できる」という流れと、 私の直感では「UXリサーチ・デザインはある程度AI化でき、どこからかできない」という感覚があった。 ここに答えを出せるのはUXリサーチ・デザインをやる当事者しかいないだろう。 そう思って自分の問いとした。 最初の問いの自分なりの答え 考えたり、リサーチ手法を見直したり、人とディスカッションしていくうちに、 今のUXリサーチ・デザインは、ユーザー理解ではなく、 ビジネス的に蓋然性の高いアイディアに辿り着けることを目的としており、AIで代替できるのではないか? ということに至った。愕然とした。 今まで私がやってきたUXリサーチ・デザインは人を理解することが目的…と思っていたが、よくよく考えればそれは 手段に過ぎないのだ。 それならやっていることは理解ではなく、予測で代替できるかもしれない。 技術が発展すればきっとAIで代替できるだろう。 私はそういうビジネス的な解を見つけるものではなく、ちゃんとユーザー理解をすることが何かにつながると思って いる。そういうリサーチについて、もっと考えようと思っていた。 この考えはnoteにまとめた。結構読まれた。ありがとうございます。 UXリサーチはどこまでAI化できるのか?を起点 に、昨今のUXリサーチはピュアに「ユーザーを理 解すること」を目的としておらず、「ビジネス的な 蓋然性の高いインサイトを効率的に得ること」に傾 倒していないか?という記事を書いた。 「UXリサーチのAI化」について考える https://note.com/art_reflection/n/ncf1e89d 36 31e
問いの変遷 2 2つ目の問い UXリサーチ・デザインのAI化について考えるうちに、一つの疑問に行き当たった。 どうして自分は、「UXリサーチ・デザインがAI化できるか」を”判断”できるんだろう? つまりそれは、自分の中に「これがいいリサーチ・デザインだ!」という判断軸があることに他ならないからだ。 私自身の中に 「こうあるべき」という 思いがあるのでは? 私が良いと思っている
「デザイン」とは? 私は、どんなデザインを良いと思っているのだろうか? 2つ目の問いの自分なりの答え どんなデザインが良いデザインだろうか? そもそもどういうデザインがあるだろうか? 行き着いたのは、当事者を置いてきぼりにするデザインと、当事者の解決を考えるデザインだった。 課題を抱える当事者がデザインできるようにする、 あるいは当事者と”共に” デザインすることが大事なのではないか? デザインとは当事者が抱える課題を解決するものであって欲しいのだ。 それは単なるUXリサーチなどではなく、参与観察的に、あるいはそもそも当事者と共に。 そしてAIはそんなデザインのあり方を拡張するかもしれない。 この考えはnoteにまとめた。これも結構読まれた。ありがとうございます。 ビジネスの中で当事者抜きに行われるデザインには 限界があり、当事者の手で、あるいは当事者ととも に行うデザインが重要なのではないか?それがAIに よってさらに実現できるのかも?という記事。 コ・デザインにもつながる。 当事者による当事者のための解決 |AIがデザインに与える3つ目の影響 https://note.com/art_reflection/n/n8deb141990ae
問いの変遷 2 3つ目の問い 昨今のデザインはどうも形の話に収束しているようで、当事者のことを考えるということ、あるいはマインドセット や態度の話がされない。 そういったものが疎かになっていいのだろうか? どのように「いいデザインのやり方」と そもそもの「デザインの力」を伝えていけるだろうか? ということが次の私の疑問だった。 なぜ私がいいと
思っているデザインは 浸透しないのか? デザインは 誤解されているんじゃないか? 3つ目の問いの自分なりの答え とにもかくにも、自分なりのデザインをまとめなけばいけない。 いろんな人と話しながら見えてきた自分なりの答えが見えてきた。 デザインにはグラフィックやUIなどの眼に見えるアウトプットが存在するが、 それ以上にいいものを模索する姿勢が重要なのではないか? そして、それが知られていないのではないか? noteに書いた。 これはものすごく伸びた。 ありがとうございます。 この10年自分が考えていた「デザイン」について、 そしてデザインはなぜ民主化されなければならず、 今だ民主化できてない理由について書いたもの。 1月に書いたnote。めちゃくちゃ読まれた。 デザインが未だ民主化できていない理由| デザイン的姿勢(Design Attitude)について考える https://note.com/art_reflection/n/n233d2b00bbc6
問いの変遷 2 最後の問い 私なりのいいデザインは見えた、みんなに何を知って欲しいかも見えた。 でも、これを伝える方法はまだ見えていない。 だから、最後の問いは 人はどのようにデザインを捉え、信じ、あるいは幻滅するのか、 である。 だから… なぜ「デザイン」は、
世界に広がっていかない のか? そのための 課題や壁、現実とは?