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DevOps の社内浸透を目指してチームを立ち上げた話 / DevOps Guild

igsr5
December 14, 2023
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DevOps の社内浸透を目指してチームを立ち上げた話 / DevOps Guild

2023/12/14 成長ベンチャーの開発生産性、なにやってる? 【Developers Meetup】の登壇資料です。
https://anotherworks.connpass.com/event/300288/

igsr5

December 14, 2023
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Transcript

  1. © 2023 Wantedly, Inc. DevOps の社内浸透を目指してチームを立 ち上げた話 / DevOps Guild

    成長ベンチャーの開発生産性、なにやってる? 【Developers Meetup】 Dec. 14 2023 - Sora Ichigo
  2. © 2023 Wantedly, Inc. 自己紹介 • 市古 空 / いちご

    そら • ウォンテッドリー株式会社 • #バックエンド開発 #基盤開発 #新卒 • #DevOps Guild X @igsr5_ / GitHub @igsr5
  3. © 2023 Wantedly, Inc. 自己紹介 • 市古 空 / いちご

    そら • ウォンテッドリー株式会社 • #バックエンド開発 #基盤開発 #新卒 • #DevOps Guild X @igsr5_ / GitHub @igsr5 今日はこの話をします
  4. © 2023 Wantedly, Inc. 構成 1. DevOps Guild とは 2.

    生産性への多面的なアプローチ 3. DevOps Guild のこれから
  5. © 2023 Wantedly, Inc. DevOps Guild とは 知見が広がり続ける状態を作り出すチーム 2023年8月 設立

    立ち上がったばかり / メンバーは3名 当時の開発者体験・インフラ改善の課題感がきっかけ
  6. © 2023 Wantedly, Inc. 生産性、下から見るか? 横から見るか? いろんな向きから生産性を見てみよう • ⬇ 上から見る

    ◦ 経営 → メンバー • ⬆ 下から見る ◦ 部下 → マネージャー • ➡ 横から見る ◦ ビジネスチーム→開発チーム
  7. © 2023 Wantedly, Inc. ⬇ 生産性、上から見る(経営 → メンバー) やりたいこと 事業戦略の策定と実行

    課題 戦略が具体的な実行に結びつかない アプローチ 具体的な行動計画の策定 メンバー 経営
  8. © 2023 Wantedly, Inc. ⬆ 生産性、下から見る(部下 → マネージャー) やりたいこと チームの目標達成への貢献

    課題 コミュニケーション不足による目標理解の曖昧性 アプローチ 定期的な 1on1 の実施 部下 マネージャー
  9. © 2023 Wantedly, Inc. ➡ 生産性、横から見る(ビジネスチーム → 開発チーム) やりたいこと チーム間の協力と情報共有

    課題 目標や優先順位の不一致 アプローチ クロスファンクショナルチーム※1 の設立 ビジネスチーム 開発チーム ※1 複数の部門のメンバーで構成されるチームのこと
  10. © 2023 Wantedly, Inc. 各アプローチのトレードオフは? アナロジー 通信モード で考えてみよう アプローチの向き アナロジー

    通信モード ⬇ 上から見る ブロードキャスト ⬆ 下から見る ユニキャスト ➡ 横から見る マルチキャスト
  11. © 2023 Wantedly, Inc. ⬇ 上から見る ≒ ブロードキャスト ブロードキャストの特徴 •

    一方向コミュニケーション、大勢に情報を配信 • 上から見る(経営層→メンバー)が該当 デメリット 個々のニーズや状況への対応が難しい
  12. © 2023 Wantedly, Inc. ⬆ 下から見る ≒ ユニキャスト ユニキャストの特徴 •

    個別にカスタマイズされた一対一の情報配信 • 下から見る(部下→マネージャー)が該当 デメリット 情報が閉じがちで一貫性に欠ける
  13. © 2023 Wantedly, Inc. ➡ 横から見る ≒ マルチキャスト マルチキャストの特徴 •

    特定のグループに焦点を当てた 一対多の情報配信 ◦ ブロードキャストとユニキャストの中間 • 横から見る(ビジネスチーム→ 開発チーム)が該当 デメリット 管理が複雑になりコミュニケーションコストが高い
  14. © 2023 Wantedly, Inc. まとめると... 効率性 一貫性 個々の ニーズへの対応 コミュニケーション

    コスト ⬇上から見る ブロードキャスト ◎ ◎ △ ◯ ⬇下から見る ユニキャスト △ △ ◎ ◎ ➡ 横から見る マルチキャスト ◯ ◯ ◯ △ ※2 諸説あり。あくまで1つの考え方として。
  15. © 2023 Wantedly, Inc. まとめると... 効率性 一貫性 個々の ニーズへの対応 コミュニケーション

    コスト ⬇上から見る ブロードキャスト ◎ ◎ △ ◯ ⬇下から見る ユニキャスト △ △ ◎ ◎ ➡ 横から見る マルチキャスト ◯ ◯ ◯ △ ※2 諸説あり。あくまで1つの考え方として。 一方向のみのアプローチでは限界がある
  16. © 2023 Wantedly, Inc. 一方向の限界 どんなアプローチであれ、特定の側面以外は効果が限定的 具体例 • 全社で自動テスト徹底を進めるが個人のスキルが追いつかない •

    誰かの有用な開発プラクティスがなかなか広まらない • コミュニケーションが取りやすい・取りにくいチームの組み合わせがある
  17. © 2023 Wantedly, Inc. ちなみに、生産性が低いとどうなる? • 日々の開発のアウトプットが減少 ◦ プロダクト成長が止まる •

    技術的負債の増加 ◦ プロダクト価値が減る • 仕事のモチベーションが低下 ◦ 人がいなくなる
  18. © 2023 Wantedly, Inc. DevOps Guild の実態 組織のサービスメッシュ※3 的存在 •

    様々な職能・ポジションから人が集まって構成 • 各メンバーが組織のインフルエンサーとなり生産性への多面的なアプローチを実現 課題発見や 有用なアプローチの周知を 行う起点を作る ※3 分散システムの通信を格子状に繋ぐ仕組み (参考)
  19. © 2023 Wantedly, Inc. DevOps Guild の現状と今後 まだ駆け出したばかり メンバー集め中 とはいえ

    Move Fast まずはドキュメンテーションにフォーカスして改善していく
  20. © 2023 Wantedly, Inc. まとめ 生産性改善は多面的なアプローチが重要 ウォンテッドリーでは DevOps Guild を設立

    組織のサービスメッシュを作って課題発見・知見共有の起点としていく
  21. © 2023 Wantedly, Inc. 参考資料 • Wantedly Engineering Handbook •

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