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第131回 雲勉【オンライン】AWSを9年触ってきて経験した落とし穴、ハマったポイント

第131回 雲勉【オンライン】AWSを9年触ってきて経験した落とし穴、ハマったポイント

下記、勉強会での資料です。
https://youtu.be/meCGZ5MKmWI

iret.kumoben

March 14, 2024
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Transcript

  1. 0.⾃⼰紹介 2 n アイレット株式会社 クラウドインテグレーション事業部 池⽥ 雅彦( @kiwi_clp ) •

    ユーザ系SIerで11年オンプレミスを中⼼としたインフラエンジニアとして活動 • アイレット歴3年 VMware Cloud on AWSやNutanix Clusters on AWSなどマイグレーション案件などを担当 • 好きなAWSサービス[VMware Cloud on AWS/Direct Connect/Application Migration Service] • Japan AWS Top Engineers Network 2023
  2. 6.EBSのディスクタイプは最適なタイプを選択する 8 ・IOPS/スループット要件が低くgp3/gp2などのSSDが不要であれば安価なHDDタイプを選択する。 ・スループットが必要な場合、gp2よりスループット最適化ボリュームのst1が適切となる。 要件によっては標準のgp3またはgp2のタイプだとオーバスペックになる https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ebs-volume-types.html AWS公式ドキュメント Amazon EBS ϘϦϡʔϜͷछྨ

    ボリュームタイプ 価格/1GB IOPS スループット 汎⽤SSD gp3 $0.096/GB 1IOPS $0.006 1MBスループット $0.048 標準3,000IOPS 追加料⾦で最⼤16,000IOPS 標準125MB/s 追加料⾦で最⼤1,000MB 汎⽤SSD gp2 $0.142/GB 100IOPS〜16,000IOPS 33.33GiB以上は1GBあたり3IOPSが 割り当て 128MiB/s〜250MiB/s 170GiB以上の割り当てで250MiB/s ま でバースト 334GiB以上で250MiB/s スループット最適化HDD St1 $0.054/GB 最⼤500IOPS ※容量で変動 最⼤500MiB/s ※容量で変動 Cold HDD Sc1 $0.018/GB 最⼤250IOPS ※容量で変動 最⼤250MiB/s ※容量で変動
  3. 12.⼤きなインスタンスサイズのEC2が起動出来ない 14 ・「RunInstances オペレーションを呼び出すときにエラー (InsufficientInstanceCapacity) が発⽣し ました (最⼤リトライ回数: 4 に達しました)。現在、リクエストされたアベイラビリティーゾーンには

    ⼗分な容量がありません。」というエラーで起動が出来ない事象。 ・特殊なインスタンス、サイズのでかいインスタンスを使っている際に発⽣する問題。 起動を⾏うAZでキャパシティ不⾜でEC2を起動できない https://repost.aws/ja/knowledge-center/ec2-insufficient-capacity-errors AWSre:Post EC2 インスタンスの開始時または起動時の InsufficientInstanceCapacity エラーをトラブルシューティングする⽅法を教えてください ▪対策 ・オンデマンドキャパシティ予約を作成しておく。 ・インスタンスタイプを変更して再度起動を⾏う。 ・ゾーンRIを事前に購⼊しておく。
  4. 15.Amazon Linux 2023にTera termからSSH接続出来ない 17 ・Tera Term4.0ではrsa-sha2-256、rsa-sha2-512が利⽤できないため。 Amazon Linux 2023はSSH-RSA署名が無効化されている

    https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/linux/al2023/ug/ssh-host-keys-disabled.html AWS公式ドキュメントσϑΥϧτͷ SSH αʔόʔઃఆ ▪対策 ・EC2側でSSH-RSA署名を有効化する。 →有効化は推奨されていない。 ・Tera Term5.0を利⽤する。 ・Tera Term 4.107以降のバージョンを利⽤する。
  5. 16.SQL Server on EC2はSQL ServerはCドライブにインストールされている 18 ・SQL Server on EC2のAMIから⽴ち上げるとCドライブにプログラムとデータベースが作成されている。

    Dドライブなど別のドライブに変更する場合はサーバのCドライブに同封されているインストール ファイルからインストールし直しが可能。 格納場所は「C:¥SQLServerSetup」 ※以前はサポートにメディアの提供をリクエストする必要がありました。 ・⽇本語済みイメージは「Windows_Server-2019-Japanese-Full-SQL」などで検索 Dドライブに変更する場合は再インストールが必要 https://docs.aws.amazon.com/sql-server-ec2/latest/userguide/sql-server-on-ec2-amis.html AWS公式ドキュメントσϑΥϧτ 'JOEB42-4FSWFSMJDFOTFJODMVEFE".*
  6. 17.Windowsインプレースアップグレードを実⾏すると操作不能に 19 ・アップグレード時にエディションを変更してプロファイルが変更になる。 ・⽇本語OSに英語OSイメージでアップグレードするとプロファイル変更になる。 コンソール画⾯を確認するとプロファイルの変更画⾯で⽌まっていた https://repost.aws/ja/knowledge-center/ec2-windows-in-place-upgrade AWS re:Post EC2 Windows

    インスタンスのインプレースアップグレードを実⾏する⽅法を教えてください。 ▪対策 ・Microsoft、AWSのドキュメントを確認してアップグレード要件を満たす。 ・アップグレード失敗に備えてAMIの取得を⾏っておく。 ・事前に複製したEC2でアップグレード検証を⾏う。
  7. 18.EC2をリストアするとEBSのパフォーマンスが低下する 20 ・スナップショットから作成されたボリュームは初回のブロックアクセス時にS3からブロックデータ をダウンロードする仕組みのためEBSのパフォーマンス低下が発⽣する。 ファーストタッチペナルティが発⽣して初回のブロックアクセスが遅い https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-amazon-ebs-fast-snapshot-restore-fsr/ AWS公式ブログ 新機能 – Amazon

    EBS Fast Snapshot Restore (FSR) ▪対策 ・事前に対象のスナップショットのFSR機能を有効にしておく。 ・リストア後、ddコマンドなどですべてのブロックにアクセスを⾏う。 Point ・FSRを有効にすると1時間毎に課⾦が発⽣する。 ・FSRを有効にできる数はクオータで制限されている。
  8. 23.オンプレミスから特定のEC2への通信が出来ない 25 ・オンプレミス→Direct Connect→Direct Connect Gateway→Trasnit Gateway→Trasnit Gatewayア タッチメントの通信でプライベートサブネットaz-aへのルーティングでもプライベートサブネットaz-cの Transit

    Gatewayアタッチメントを経由して通信して通信の制限がされていた。 ・どちらのTransit Gatewayアタッチメントを経由するかなどの通信ロジックは⾮公開。 ・同じサブネットでも通信できるEC2と出来ないEC2があり特定に時間がかかった。 ・169.254.xx.xxのDirect Connectルータ側のIPでtracerouteも⽌まっていて特定に時間がかかった。 NACLを有効にしていることでTGWの通信が⼀部ブロックされていた https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vpc/latest/tgw/tgw-best-design-practices.html AWS公式ドキュメント Transit Gateway ઃܭͷϕετϓϥΫςΟε ▪対策 ・NACLを利⽤しない。 ・Transit Gatewayアタッチメント専⽤サブネットを作成(推奨)し、NACLは適⽤しない。