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全世界のユーザー体験の改善にNew Relic Mobileをどのように活用したか/How N...
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Isao Shimizu
May 23, 2023
Technology
2
900
全世界のユーザー体験の改善にNew Relic Mobileをどのように活用したか/How New Relic Mobile was used to improve the global user experience
オブザーバビリティ最前線 〜 事例LTから学ぶ、オブザーバビリティの成熟度〜
2023年5月23日(火)19:00〜
LT
Isao Shimizu
May 23, 2023
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Transcript
©MIXI 全世界のユーザー体験の 改善にNew Relic Mobile をどのように活⽤したか 2023/5/23 オブザーバビリティ最前線 〜 事例LTから学ぶ、オブザーバビリティの成熟度〜
Vantageスタジオ みてねプロダクト開発部 基盤開発グループ 清⽔ 勲
©MIXI About me 清⽔ 勲 @isaoshimizu 2011年〜 株式会社ミクシィ(現MIXI) • 2011年8⽉〜
SNS「mixi」運⽤エンジニア • 2014年4⽉〜 モンスターストライク SRE • 2018年2⽉〜 家族アルバム みてね SRE • 2022年1⽉〜 SREグループ マネージャー • 2023年4⽉〜 基盤開発グループ マネージャー • 週末は社会⼈吹奏楽団での活動(楽団⻑、トロンボーン約30年、たまに指揮者)。 キャンプとクラフトビールが好き。 2
©MIXI ՈΞϧόϜΈͯͶ 3
©MIXI 家族アルバム みてね 4 パパ・ママが撮った⼦どもの写真や動画を、祖⽗⺟や親戚など 招待した家族だけに簡単に共有できる写真・動画共有アプリ フォトブック 写真プリント 商品の例
©MIXI 家族アルバム みてね 5 みてねみまもりGPS みてね出張撮影 みてね年賀状 みてねコールドクター
©MIXI 家族アルバム みてね • 2015年4⽉リリース • 現在は7⾔語・175の国と地域でサービスを 提供 • 海外では「FamilyAlbum」という名称で展
開中 • 2022年8⽉14⽇に利⽤者数が1,500万⼈※1 を 突破 • ⽇本国内ではママやパパの半数となる 47.1%の⽅※2 がご利⽤ 6 ※1 iOS・Android™ アプリ登録者数、ブラウザ版登録者数の合計 ※2「みてね」登録時に⼊⼒されたお⼦さまの誕⽣⽇と厚⽣労働省発表「⼈⼝動態統計」から算出。2022年8⽉時点で47.1%
©MIXI それでは本題に
©MIXI 海外ユーザー増加中
©MIXI FY2023決算説明資料より(2023.5.12発表)
©MIXI しかし海外のユーザーは快適に使えているのだろうか?
©MIXI 海外のユーザーは快適に使えているのか? 11 • 海外にいる知り合いやメンバーから感想をもらって確認する • いろんな国や地域に⾏って調査するのはコストが⾼い&効率が悪い • じゃあどうするか・・・?
©MIXI ユーザーの端末内のアプリの通信状況を知りたい
©MIXI New Relic Mobileによって ユーザーの端末内のアプリの状況を把握できる
©MIXI iOS/Android向けのSDKを利⽤してアプリに実装
©MIXI APIのレスポンスタイムを国ごとに計測 アメリカは⽇本の2倍〜程度の時間がかかっている ヨーロッパは⽇本の3倍〜程度の時間がかかっている ということが判明
©MIXI これで⽇本とそれ以外の国で どのくらい差があるのかが分かった (SLIの計測ができた)
©MIXI どうやって差を縮められるか できるだけ⽇本のレスポンスタイムに近づけたい
©MIXI 今までの東京リージョン(ap-northeast-1)に加えて バージニア北部リージョン(us-east-1)でAPIサーバーを稼働させる
©MIXI ap-northeast-1 us-east-1 ヨーロッパからも割と近い
©MIXI マルチリージョン化施策 l EKSクラスタをus-east-1に構築 l Aurora Global Databaseを使ってリーダーをus-east-1に追加 l CloudFrontの背後にRoute
53(レイテンシールーティングポリシー)を利⽤して ユーザーから近いALBにルーティングさせる(ALBは各リージョンにある) l すべてのAPIを対応するのではなく効果の⾼いAPIを優先して対応 20
©MIXI マルチリージョン化の効果
©MIXI APIのレスポンスタイムを国ごとに計測 アメリカは⽇本とそこまで差のない速度まで改善できた! ヨーロッパ(イギリス)の速度も2倍程度まで速くすることができた!
©MIXI 全世界でのサービスレベルを ⽇本でのサービスレベルに⼤きく近づけることができた
©MIXI まとめ l なんとなく遅そうという状況は変えるべき。 数字で語れるようにしよう。 l 改善施策をやったとしても効果測定ができないと、かけたコストの説明がつかない。 l 世界のユーザーの「体感」というところだとまだまだ課題はある。 APIが速くなっても体感が良いとは限らない。
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