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飛び込もう、Cloud Nativeの世界

飛び込もう、Cloud Nativeの世界

CloudNative Days Fukuoka 2019のKeynoteで発表した資料です。
『クラウドネイティブとは?』と、改めて意味を考えてみました。 その上で、どうやってクラウドネイティブを取り入れていくべきかを解説します。

(CC BY-SA 2.0)

Kazuto Kusama

April 16, 2019
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Transcript

  1. 5

  2. 使った分だけ 課金 初期費用が 少ない リソースの 調達が早い スケール しやすい 運用を 肩代わり

    クラウドの 本質? これってクラウドの本質って言えるんでしょう か? ・・・言えなくは無いんですが、一言でいう なら僕はこう言います。
  3. サーバーの調達 OS・ミドルウェアの 設定 ソフトウェアの デプロイ ストレージ・ ネットワークの 設定 その他いろいろ これまでの世界

    クラウドファーストな世界 クラウドになって、サーバーやネットワークなどインフラの 準備はだいぶ楽になりましたよね。
  4. L1キャッシュ参照 分岐予測ミス L2キャッシュ参照 Mutexのlock/unlock メモリ参照 1KBをZIP圧縮 1Gbpsで1KB送る メモリから1MB連続で読む 同一のデータセンタ内のマシンと通信1往復 HDDシーク

    HDDから1MB読み出し カリフォルニアとオランダ間で通信1往復 0.5 ns 5 ns 7 ns 25 ns 100 ns 3,000 ns 10,000 ns 250,000 ns 500,000 ns 10,000,000 ns 20,000,000 ns 150,000,000 ns かかる時間 Latency Numbers Every Programmer Should Know https://gist.github.com/jboner/2841832 こういう数字があります。 言いたいのは、コンピュータ の世界はμs、msの単位で動 いているってこと。
  5. L1キャッシュ参照 分岐予測ミス L2キャッシュ参照 Mutexのlock/unlock メモリ参照 1KBをZIP圧縮 1Gbpsで1KB送る メモリから1MB連続で読む 同一のデータセンタ内のマシンと通信1往復 HDDシーク

    HDDから1MB読み出し カリフォルニアとオランダ間で通信1往復 上司の許可取ってサーバー1台構築 0.5 ns 5 ns 7 ns 25 ns 100 ns 3,000 ns 10,000 ns 250,000 ns 500,000 ns 10,000,000 ns 20,000,000 ns 150,000,000 ns 259,200,000,000,000 ns かかる時間 Latency Numbers Every Programmer Should Know https://gist.github.com/jboner/2841832 ところが人間が関わった 瞬間、こうなっちゃう。 桁が違う。それも6桁。
  6. サーバーの調達 OS・ミドルウェアの 設定 ソフトウェアの デプロイ ストレージ・ ネットワークの 設定 その他いろいろ これまでの世界

    クラウドファーストな世界 『クラウドに置き換えて効率化』 という思考から脱却しなければ 根本的な変革にはならない
  7. Coding Test Build Delivery Monitoring Analyze でも、モビルスーツのような未 来テクノロジーは必要ないん です。 サービスのライフサイクルで、

    人間が関与しているところを 変えていけばいいんです。 そのためのアプローチを 紹介します。
  8. 48 Continuous Integration Continuous Delivery Infrastructure as Code Orchestration Resiliency

    コンテナで高速に、 効率よくテスト コンテナイメージで 環境差分のないデプロイ Manifestで構成情報の 定義 コンテナオーケストレーターで高 速かつ高効率な配置 コンテナオーケストレーターで迅 速な回復性を持たせる
  9. 49 Continuous Integration Continuous Delivery Infrastructure as Code Orchestration Resiliency

    コンテナで高速に、 効率よくテスト コンテナイメージで 環境差分のないデプロイ Manifestで構成情報の 定義 コンテナオーケストレーターで高 速かつ高効率な配置 コンテナオーケストレーターで迅 速な回復性を持たせる
  10. 50 • 確かに、Kubernetesが欲しい要素を上手く満たしている • しかし目的は、人の関与を減らし出力を向上させること ◦ Kubernetesに限る必要は無い ◦ Serverless ◦

    PaaS ◦ マネージドサービス • Cloud Native = Kubernetes は誤解。規模に合わせて、 適したプラットフォームを選べば良い。