Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
OIST 身体性認知科学ユニット リサーチインターン
Search
Kanon Kobayashi
March 22, 2022
Research
0
100
OIST 身体性認知科学ユニット リサーチインターン
2022年2月7日から3月29日まで、沖縄科学技術大学院大学の身体性認知科学ユニット(
https://groups.oist.jp/ecsu)にてリサーチインターンをさせて頂きました
。
Kanon Kobayashi
March 22, 2022
Tweet
Share
More Decks by Kanon Kobayashi
See All by Kanon Kobayashi
Proximal and Distal Perception: Reciprocity is the key
k_kmsc
0
230
Other Decks in Research
See All in Research
渋谷Well-beingアンケート調査結果
shibuyasmartcityassociation
0
390
ECCV2024読み会: Minimalist Vision with Freeform Pixels
hsmtta
1
370
最近のVisual Odometryと Depth Estimation
sgk
1
370
ベイズ的方法に基づく統計的因果推論の基礎
holyshun
0
730
湯村研究室の紹介2024 / yumulab2024
yumulab
0
370
アプリケーションから知るモデルマージ
maguro27
0
240
博士学位論文予備審査 / Scaling Telemetry Workloads in Cloud Applications: Techniques for Instrumentation, Storage, and Mining
yuukit
1
1.6k
LLM時代にLabは何をすべきか聞いて回った1年間
hargon24
1
590
CUNY DHI_Lightning Talks_2024
digitalfellow
0
320
The many faces of AI and the role of mathematics
gpeyre
1
1.6k
NeurIPS 2024 参加報告 & 論文紹介 (SACPO, Ctrl-G)
reisato12345
0
240
リモートワークにおけるパッシブ疲労
matsumoto_r
PRO
6
4.9k
Featured
See All Featured
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
80
5.1k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
28
8.3k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
Faster Mobile Websites
deanohume
305
30k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
280
13k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
5
210
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
521
39k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
39
1.9k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
53
5.2k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
32
6.4k
Being A Developer After 40
akosma
89
590k
Transcript
Research Intern at OIST ⾝体性認知科学ユニット(PI: Prof. Tom Froese) 慶應義塾⼤学医学部6年 ⼩林⾹⾳
2022.2.7~2022.3.29
現象学から⾝体性認知科学へ カント フッサール サルトル ゲシュタルト ⼼理学 メルロ=ポン ティ ギブソン ⽣態⼼理学
ドレイファス ⾝体性 認知科学 ハイデガー 1890 vs⼈⼯知能の 認知主義アプローチ ⼊⾨書
⾝体性認知科学ユニット 哲学的考察 理論構築・実験パラ ダイムの組み⽴て 科学での検証 https://groups.oist.jp/ecsu
⾝体性認知科学とは Embodied ⾝体化された 認知には知覚する ⾝体だけでなく知覚 される⾝体が必要 Enactive ⾏為志向的な 認知は⾏為の⼀種で、 環境との感覚運動
協働を通じて構築 Extended 環境に拡張された 認知過程は⽪膚を 越えて外部環境へと 拡張する Embedded 状況に埋め込まれた 認知は⾝体が 置かれた状況により 変化する 4Eアプローチ [計算主義・表象主義的神経科学] ⼊⼒された刺激を脳が受動的に受け 取り、内部統計モデルに基づいて適切 な出⼒を算出する過程に認知がある [⾝体性認知科学] 認知は⾝体を⽤いて能動的にかつ ⽬的に沿って環境と相互作⽤する ことで⽣まれる 脳はコンピュータで再現可能?! ←そんなことはないはずだ! (Varela, Thompson & Rosch 1991) 1 Husserl & Merleau-Ponty
学びのキーワード ⼀般的な概念 ‒知覚&認知とは、⾏為主体性とは、感覚運動協働とは 他者との相互作⽤ ⼆⼈の同期性 認知においての能動性/受動性
相互作⽤ ‒ Perceptual Crossing Experiments • 「触覚を通じて他⼈の存在を知る」 • ⾚ちゃんは⺟親のリアルタイムの映像と録画された映像を識別 •
リアルタイムに互いに反応を返し合うことが社会的交流の基盤にある • 触覚:「触る」and「触られる」↔視覚:「⾒る」and/or「⾒られる」 ←違いは相互作⽤性の有無 Auvray, Lenay, & Stewart, 2009 Murray & Trevarthen, 1985 Lenay & Stewart, 2012 Lenay,2021 知覚交差実験 仮想空間上で触覚を通じて 互いの存在を知るゲーム 2⼈のプレーヤー Aさんのアバター Bさん
相互作⽤ ‒ 知覚モダリティの違い モダリティ 受容可能な 刺激の範囲 知覚する⾝体(body)と知覚 される⾝体(body-object) 相互作⽤ 遠位知覚
視覚 無限 分離可能 する場合としない場合 「⾒る」and/or「⾒られる」 近位知覚 触覚 有限 混ざり合っている 必ず相互作⽤する 「触る」and「触られる」 Lenay, 2021 相互作⽤の必然度 相互作⽤:可能 相互作⽤:必然 相互作⽤ 不可能
同期性 • ⾝体、感情、⽣理指標、脳波など様々なレベルにおいての同期(⼀致) が相互作⽤中の2⼈の間に⾒られる • 同期性は⼈間同⼠の交流の中核的要素であり、社会的交流を促進 • ハイパースキャニングで2⼈の脳波の同期性を調査 Valdesolo et
al 2010 知覚交差実験において→ ←2⼈がサッカーボールを蹴る時 (FC琉球との提携研究) 指標:主観報告、⼼拍数、呼吸数、 ⽪膚コンダクタンス、脳波(ハイパースキャニング) Cf.神経性⾷指不振症との⽐較
認知においての能動/受動性 • ⾝体を能動的に動かした時>受動的にʼ動かされたʼとき • ⽬的を持って環境を探索した時>⽬的なく漠然と環境を探索した時 認知の精度 仮説: Enactive Torch: 触覚から物体の形を認識
Torobo: 能動条件で腕の動きを記録 受動条件で能動条件の動きを再現
Inside OIST ⾄る所に⿊板 ユニットの垣根を越えた個⼈机 研究棟をつなぐ 天空橋 実験室 中庭
Outside OIST リサーチインターン有志でカヤック OISTテニスクラブ ルームメイト 川登り シュノーケル 洞窟探検 ⼭登り