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【DevFest & ADS JP 22】チームで導入するJetpackCompose@おいしい健康

kako351
December 16, 2022

【DevFest & ADS JP 22】チームで導入するJetpackCompose@おいしい健康

「DevFest & Android Dev Summit Japan 2022」でのLT登壇資料です

kako351

December 16, 2022
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Transcript

  1. Contents 01 02 03 04 05 弊社の Jetpack Compose 導入状況

    導入の進め方 メリット 課題と対応 今後の TRY
  2. 弊社の Jetpack Compose 導入状況 「おいしい健康 Android アプリ」はリリースして 3 年が経ちました。弊社の Androidチーム

    では、Jetpack Compose がリリースされてから早いタイミングで導入してきたのでその事 例をご紹介します。
  3. 導入から現在までの使用につ いて おいしい健康では Jetpack Compose を 2021 年 11 月から導入を開始しまし

    た。導入時点での最新バージョンは 1.0.1。 Jetpack Compose がリリースさ れてから早いタイミングで導入をしまし た。 導入から約 1 年経ちましたが、その間 Jetpack Compose を使用し続けてきま した。現在ではバージョン 1.3.0 を使用し ています。新規で画面を実装するときは 基本的に Jetpack Compose を使用して います。 導入時点 現在
  4. 導入の理由 導入当時チームメンバー全員 が使いたい意思を持ち合わせ おり、メンバーの意向が揃って いました。 また、Jetpack Compose によ り開発スピードの向上も期待し ていました。

    サポートが minSDK 21 以上で あったり、Android View や Fragment との相互運用可能 であったり、既存アプリへの導 入がしやすく既存の実装が障 壁となることはありません。 モチベーション 導入のしやすさ AndroidView のバグの中には OS のバージョンに依存するも のが存在していました。 Jetpack Compose では OS に依存しないかたちで View を 提供可能なため、OS バージョ ン依存のバグがなくなることを 期待していました。 バグの減少
  5. Jetpack Compose を使用する ことにこだわりすぎないことも大 事なことだと考えてきました。 Jetpack Compose をあえて使 用しなかった一例をご紹介しま す。

    実装の悩みを ISSUE 化 Jetpack Compose を チームに浸透させていく チームで Jetpack Compose の Codelab Pathway に取り組 み知見の共有・学習してチーム 全体の Jetpack Compose の 理解を底上げしました。 メンバーが実装時に悩んだこと を記載する場所としてGithub の ISSUE を用意しました。 Codelab 会 無理に使わない
  6. チームで Jetpack Compose Codelab Pathway に取り組みました。 Codelab 中にお互いに質問したり疑問を 一緒に解決したり、メンバー全員で知見を 共有・学習できた時間となりました。

    この Codelab がとても手厚く Jetpack Compose を学習できるようになっていて、 Jetpack Compose の学習を進めていたメ ンバーとそうでないメンバーの知識の差を 埋めることができました。 Codelab 会
  7. Jetpack Compose を早いタイミングで導 入したこともあり実装時に何がベストか悩む ことがありました。 メンバーが実装時に悩んだことを共有・管 理する場として Github の ISSUE

    を活用し ました。 知見や参考資料を共有したり、議論したり など悩みつつもチームで進めていきまし た。 実装の悩みを ISSUE 化
  8. Jetpack Compose の使用が難しい場合 には、AndroidView で実装する方針をとり ました。 例えば、初期のころは TextField の日本語 入力において入力テキストの削除が削除ボ

    タン長押しで削除できない問題があったた め、AndroidView の EditText を利用しま した。 Jetpack Compose から AndroidView を 呼べる相互運用のメリットの恩恵が受けら れたケースでもあると感じています。 無理に使わない
  9. メリット 同じ実装でも AndroidView と 比較すると少ないコードで実装 できます。コードの少なさはシン プルであり、バグのリスクを軽減 できます。 Jetpack Compose

    はアニメー ションの実装も簡単です。動きを つけることでよりリッチなアプリを 実現できます。 コード量の削減 アニメーション デバッグを効率的に行える開発 ツールが揃っています。便利な 機能が備わっているので一例を ご紹介します。 強力な開発ツール
  10. ShoppingListAdapter.kt class ShoppingListAdapter(private val data: List<ShoppingItem>): RecyclerView.Adapter<ShoppingListAdapter.ViewHolder>() { class ViewHolder(view:

    View): RecyclerView.ViewHolder(view){} override fun getItemCount(): Int = data.size override fun onCreateViewHolder(parent: ViewGroup, viewType: Int): ViewHolder { // ... return ViewHolder(view) } override fun onBindViewHolder(holder: ViewHolder, position: Int) } ShoppingListFragment.kt val adapter = ShoppingListAdapter(data) val recyclerView: RecyclerView = findViewById(R.id.recycler_view) recyclerView.adapter = adapter recyclerView.layoutManager = LinearLayoutManager(requireContext(), RecyclerView.VERTICAL, false)
  11. ShoppingList.kt @Composable fun ShoppingList(data: List<ShoppingItem>) { LazyColumn { items(data) {

    ShoppingListItem(it) } } } @Composable fun ShoppingListItem(item: ShoppingItem) { // ... }
  12. RecommendedMenuCard.kt var visible by remember { mutableStateOf(true) } AnimatedVisibility( visible

    = visible, exit = scaleOut( targetScale = 0.2f, ) + slideOutVertically { with(density) { +200.dp.roundToPx() } } + fadeOut( animationSpec = tween(delayMillis = 200), ), )
  13. デバッグを効率的に行える開発ツールが 揃っています。特に Preview が優秀で複 数デバイスの Preview や、実機 Preview、 インタラクティブモードなど強力なツールが 揃っています。

    インタラクティブモードでは Android Studio 上で Composable の挙動を確認 できます。アプリを立ち上げる必要がなくデ バッグを効率的に行えます。 強力な開発ツール
  14. 人によって Composable の粒度が異なっ ていました。 特別問題を引き起こすケースはありません でしたが、実装方針が人に依存していまし た。 粒度が揃わない 他社様のブログなどを参考に Atomic

    デ ザインを採用してみました。 これにより粒度がある程度揃いましたが、 Atomic デザインに限らずチームとしての 方針を立てておくとよかったなと思ってい ます。 Atomic デザイン採用
  15. Preview は非常に便利なツールではある のですが、実際のアプリのビルドの時間が 影響するため Preview が遅い問題があり ました。 Preview 表示が遅い 本体のアプリとは別に

    Preview 用のアプリ ケーションモジュールを作成しました。 Preview はそのアプリケーションモジュー ル内で行い Preview の高速化を図りまし た。 Preview 用アプリ
  16. Atomic デザインを採用しましたが、 チームに合わせた方針が必要だと感じ ています。 TwitterCompose ルールや公開されて いるリポジトリを参考にしつつ、チームに 合わせてカスタマイズして導入すること を検討しています。 今後の

    Try 実装タスクの中で Jetpack Compose に 置き換えられそうなコンポーネントはつい でに置き換えるという方針で徐々に Jetpack Compose 化を今後もすすめて いく予定です。 チームで実装方針を作る 既存画面への導入について