RailsEventStore使ってみた

サンプルアプリのgithubはこちらです
https://github.com/naoki-k/book-rental

Transcript

1. RailsEventStore使ってみた Da Vinch Studio アプリ部所属 角田 直己 2020/08/27
2. だれ？ エンジニア2年目　　　　　 一年間のRails研修を受けた後，アプリ部に所属 現在はAndroid・iOSのアプリ開発を担当
3. 　　　　　アプリはオブジェクトの生存時間が長い 関心の分離のため，対話的なプログラミングが求められる (Observer, Rx, イベントドリブン etc...) Webとアプリの違い
4. RailsでCQRS×ESを試してみる Railsのアーキテクチャも試したい
5. 事前知識 ・CQRS（コマンドクエリ責務分離） ・Event Sourcing
6. CQRS(コマンドクエリ責務分離) 書き換え操作(コマンド)と読み込み操作(クエリ)の分離 CRUD 出典: http://sensetecnic.com/cqrs-and-event-sourcing-for-the-iot/
7. Event Sourcing と State Sourcing State Sourcing (一般的なアプリケーション) → 状態を管理する Event Sourcing → 過程を管理する example: git 通帳番号 残金 1110001 10,000 通帳番号 日付 取引内容 支払い金額 預かり金額 1110001 1/1 預金 20,000 1110001 1/4 クレジットカード 5,000 1110001 1/5 クレジットカード 5,000 → 残高10,000(状態)
8. Event Sourcing × CQRS 出典: http://sensetecnic.com/cqrs-and-event-sourcing-for-the-iot/
9. 自由に触ってみてください！ 今回はアーキテクチャの話なので，この裏側をお話しします サンプルアプリ作ってみた
13. 主役 gem “rails_event_store”　(https://railseventstore.org/) EventStoreとEventのPub/Sub機能の提供
14. アプリの要件 今回のコマンド ・本を登録する ・本を貸し出す ・本を返却する ・本を破棄する これらの操作履歴を閲覧できること！
15. 今回の設計 出典: https://assist-software.net/blog/introduction-event-sourcing-ruby-rails
16. サンプルコードを見ていく
17. コントローラ 各アクションは，コマンドの生成と実行をする コマンドはコントローラに実行の成否を返す
18. コマンド
19. ドメインモデル
20. サブスクライバー リードモデルへの同期を担当する 今回はリレーショナル DBの更新のみ
21. 機能したか ・メディア系アプリケーション等，リソースのライフサイクルを軸に考える場合は返って複雑さを 高める ・EventSoucingが必要な場合は，CQRSは簡単に機能する
22. 導入すべきシーン ・イベントの過程が価値をもつ場合 (ポイントサービス等は，ユーザーが過程に関心を持つ) ・複数ユーザーが同一リソースで共同作業をする場合 (操作履歴がundoを可能にする) ・アプリケーションに部分的に導入することが現実的
23. 感想 新しいアーキテクチャを試して，選択肢が広がった アプリ部でもAPIサーバーの開発に活かせそう
24. 参考文献 ・From CRUD to CQRS 　https://medium.com/@antonnalivayko1/from-crud-to-cqrs-part1-cqrs-cbeac0350043 ・CQRS and Event Sourcing for the IoT 　http://sensetecnic.com/cqrs-and-event-sourcing-for-the-iot/ ・RailsEventStore Docs https://railseventstore.org/ ・Introduction to event sourcing in Ruby on Rails https://assist-software.net/blog/introduction-event-sourcing-ruby-rails