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カオナビにおけるAI活用の歴史と現在 / AI at kaonavi: Past and Pr...

カオナビにおけるAI活用の歴史と現在 / AI at kaonavi: Past and Present

2025年12月10日に開催された「kaonavi Tech Talk #22 〜 カオナビエンジニアのAI活用 〜」での登壇資料です 。https://kaonavi.connpass.com/event/376447/

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株式会社カオナビ

January 19, 2026
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Transcript

  1. スピーカー紹介 ソフトウェアサービスグループ 兼 AI推進室 ⻄⽥ 健⽣(にしだ たけお) 2001年からWeb系開発でキャリアを開始。FE、BE、DB、NWなど広い技術領域と、開発、QA、情シ スなど複数の職種を経験 10社以上での経験から、どの企業にも共通する社内課題に興味を持ち、キャリア後半ではデータや仕

    事の流れを意識した業務システム設計を強みとする カオナビでほぼ初めて各種AIに触れつつ1年ちょっと経過。ツール選定、導⼊から、AIを取り⼊れた業 務改善にと試⾏錯誤しながら挑戦中 © kaonavi, inc. 1
  2. 2023年から現在までの全社的な流れ 試⾏錯誤の初期から全社展開への進化 2023年 AIに触れ始める GitHub Copilot導⼊ 社内Slack AIボット開始 2024年 さらなるAIツール導⼊検討

    開発 Devin/Cline/Cursor... ⼀般 Gemini for Google Workspace 2025年 ツール多様化と最適化 開発 Claude Codeの普及 ⼀般 Claude Desktopも検証中 © kaonavi, inc. 6
  3. 流れに応じてチームの役割を進化 開発向けから⼩さく始めて段階的に拡⼤するアプローチ © kaonavi, inc. 4 2023年 開発向けツール管理の⼀環で Copilot導⼊に携わる 2024年

    開発向けAIツールに加え、 ⼀般業務向けのAI導⼊も検討開始 2025年 開発向けの垣根を越えて 広く全社向けのAI活⽤へ対応
  4. 社内Slack AIボット(ナービィ)  © kaonavi, inc. 6 Slack @ナービィ_navi ◯◯について教えて ◯◯について

    お答えします! API Gateway Lambda ログ保存 Lambda複数起動対策 DynamoDB LLM 進化に合わせて切り替え Claude 3 → Azure OpenAI GPT-4o → Claude 3.5 Sonnet → 3.7 → 3.7+推論 → 4.5 直近アンケートでは 約8割が利⽤している と回答
  5. Gemini & Claude Desktopの導⼊と普及 © kaonavi, inc. 6 利⽤シーンに応じた使い分けが出来るようになった ポジティブな変化!

    2023年       2024年       2025年 2025年になり・・・ • GeminiがGoogle Workspaceに組み込まれる • Claude Desktopの社内検証を開始
  6. Geminiの利⽤状況 © kaonavi, inc. 6 • 約8割が「利⽤したことあり」と回答 • 約9割が「便利だと思う」と回答 利⽤者の声

    調査・情報収集・検索の代替 検索エンジンよりも早く、的確に知りたいことがわかる アイデア出し・壁打ち・思考整理 思考の整理や、新しい視点の獲得に役立つ 文章作成・メール・翻訳 メールや文章のドラフト作成、翻訳の品質が高い
  7. なぜGemini類似のClaude Desktopも検証してる? © kaonavi, inc. Gemini for Google Workspaceの弱点 •

    Google以外のSaaS(コンフル等)の情報源が使いにくい • データ分析はちょっと苦⼿だった(現在はだいぶ解消)      ↓ Claude Desktopなら・・・ • MCPを使い、コンフル等に直接つなげる • データ分析は当初から得意 似たようなことが出来るツールでも 利⽤シーンに合わせたものの導⼊を進めている 6
  8. ツールが増えることにより⾒えてきた課題 © kaonavi, inc. • どれをどう使えば良いのか分からない (AIツールごとの特徴や使い分けが知りたい) • AIツールの活⽤事例や実績が分散するのでは? •

    アレが使えるなら、コレも使いたい・・・ ↓ 拡⼤を⽬指したからこそ⾒えた課題 AI活⽤促進、予算、将来的な戦略など 考えることの狭間で悩み中・・・ 6
  9. GitHub Copilot導⼊ 選定理由 • 2023年の導⼊当初は、Copilotほぼ⼀択だった • 社内で使われるIDE(VSCode と JetBrains IDE)両⽅に対応

    • 固定課⾦で予算が⽴てやすい • 社内のセキュリティ基準もクリアできる ◦ ただし⼀部のPreview機能は使⽤不可で開始 現在では状況も変化 • 利⽤規約が変わり社内の基準をクリアできるとわかったことで、 使⽤不可としていたPreview機能の多くを解放 • とは⾔え、新しいモデルや機能の追加の度に、規約などは都度、変化を確認している。 ↓ 同じツールでも状況は刻々と変わる 常にチェックし判断し続けることが⼤事 © kaonavi, inc. 6
  10. AIエージェントコーディングツール検討 そのツールが良いとはわかりつつも・・・ • Devin / Cursor 社内での活⽤にはハードルがあり検証⾃体を断念 ◦ コード管理の事情 ◦ コスト⾯と機能⾯のバランス

    • Cline 社内から使えるLLMに制約があり、検証するも伸びず ◦ 検証当時は Azure OpenAI のみ ◦ モデルを変えても性能がイマイチ ↓ その間に、世の中ではClaude Codeが急激に伸びる © kaonavi, inc. 6
  11. Claude Code導⼊ © kaonavi, inc. 6 2025年初夏ごろより検証開始 • Copilotとは違い完全従量課⾦であることには不安があった •

    ⼀⽅、Copilotもプレミアムリクエスト導⼊が決まり、固定課⾦ではなくなった ↓ それならまずは使ってみよう! (予算はどうにかしつつ) • 検証メンバーを徐々に増やしつつ、ひとまず⽬⼀杯使ってもらう • 数ヶ⽉の実績から傾向を把握し、今後の利⽤者増を加味しつつ予測を⽴てる ↓ 2025年秋、正式導⼊決定 現在では、Copilotの利⽤者数を上回る状況に
  12. AIツール利⽤で⼤事にしていること © kaonavi, inc. 6 ⽣成AI利⽤の基準(ガイドライン)を決める • 社内の情報種別に応じて、どこまでのデータを扱って良いか ◦ ⽣成AI側に「学習されない」

    ◦ 利⽤ログなどをプロバイダ側に「のぞき⾒されない」 AIツール導⼊時は、常に基準に照らし合わせる • 社内稟議の中で、上記の基準をクリアしているか、提供者側の利⽤規約などから判断 • 情シス、情セキュ、法務のそれぞれの観点でチェック 導⼊後の変化にも気をつける • 利⽤規約が変わることもあるため、都度、確認を⼊れる
  13. 年1回は棚卸し © kaonavi, inc. 11 「SPACEフレームワーク」を活⽤したアンケート実施 • 開発⽣産性をはかる⼀般的な⽅法 • これに加え、回答者⾃⾝が思うAI習熟度や、職種、部署なども収集

    各種メトリクスの分析 • 各⽉の利⽤⾦額、ユーザーごとのリクエスト数‧使⽤トークン数 • 全体での利⽤回数、利⽤した機能など、管理画⾯から取れる情報 上記の掛け合わせも⾒る • AI習熟度が⾼い(と思う)⼈は、利⽤⾦額やトークン数も多いか? • 各ツールごとの部署別、職種別の普及割合 → コストカットの意識だけではなく、   弱いところを⾒つけ、より普及していくための材料にする