Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
MeetUp-202105-Infra.pdf
Search
Kashi-Tatsu
June 09, 2021
Business
0
1.6k
MeetUp-202105-Infra.pdf
Kashi-Tatsu
June 09, 2021
Tweet
Share
More Decks by Kashi-Tatsu
See All by Kashi-Tatsu
MeetUp-メール配信サービス「blastmail」のM&A後の軌跡 ~初めのシステムに向き合う~.pdf
kashitatsu
0
1.2k
MeetUp-202008-Infra.pdf
kashitatsu
2
2k
Other Decks in Business
See All in Business
なぞる事例コンテンツ制作サービス_NAZORU_CASE
nazoru
PRO
0
240
小さな開発会社を作った理由(再)
polidog
PRO
0
130
ヘルスベイシス_会社説明資料_v3.4
yasudashoyo
1
63k
【UI/UXデザイナー職】中途採用向け会社説明資料(テックファーム株式会社)
techfirm
0
360
朝日新聞社 ITエンジニア キャリア採用 紹介資料
asahi_cto
0
630
提案レベルを上げてみたら、私の『提案』が『進捗』になっていた件
natty_natty254
26
16k
月曜日のトラにおけるデータ分析 × AI の取り組み
nishicat
0
590
ログラス会社紹介資料 新卒採用 ビジネス職[経営幹部候補]/ Loglass Company Deck
loglass2019
1
10k
プラスディーアンドシー合同会社 FACTBOOK _ver1.51_20250801
plusdc
PRO
1
220
2011年 「ぼっちが懇親会でするべき97のこと」 #97bocchi から積み重ねた【令和7年最新】技術コミュニティ交流戦略2025
bash0c7
1
690
Entrance Book ビジネスイノベーションサービス部
arisaiyou
0
1.9k
アッテル会社紹介資料/culture deck
attelu
10
15k
Featured
See All Featured
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
4k
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
51k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
34
6.1k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
6.9k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
32
2.2k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
16k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.1k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
19
1.2k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
36
2.5k
Transcript
©2020 RAKUS Co., Ltd. 新規SaaSを創る際にインフラが考えること 株式会社ラクス インフラ開発部 柏木 達仁
柏木 達仁(かしわぎ たつひと) 2010年にto Bシステムインテグレーション会社へ入社し、パッケージや SaaSに関わる。 2017年にラクスへ入社し、インフラ開発部に所属。 主に、blastmail、楽楽労務などのAWS関連商材を担当。 ▪スキ 楽なこと、考えて実践すること
▪キライ 繰り返し、伝言ゲーム
インフラにとってSaaSを創ることをどう捉えるか? • 本当の勝負はお客様が増えてから!しかし、初期の想定と準備が重要。 Webシステムの構築がゴールではない。 • 下記を常に考慮したSaaSの提供が重要。 ◦ キャパシティー … 成長に合わせて、どうスケールする?
◦ 柔軟性 … 成長する過程で変わりやすいのは? ◦ コミュニケーション … 自律的に行動しやすくするには? ◦ 運用 … 運用を楽にしていくには? ◦ 費用 … 設備原価をどう捉えるか? ◦ (おまけ)クラウドとオンプレミス
人事労務業務に関わる人のストレスをゼロに。 人事労務担当者はもちろんのこと、社内手続きなどをする一般社員が ストレスと感じる手間や分かりにくさを解消していきます。 楽楽労務のミッション
• 「何がどうなったら、どこを」スケールするのかを決めておく • 少なくとも、「どこを」スケールさせるのか?は必須 キャパシティー アプリ(=ECS)は スケールアウト DB(=RDS)は スケールアップ
柔軟性 • シンプルにすることで柔軟性を高めることを重視。 • 過度に柔軟性を求めない。変わらない部分があるのことは多々ある。 • 以下は、経験上より変わりやすい。 ◦ [Done] アプリの分割
… AWSだと、一部機能のLambda化 ◦ [Done] セキュリティ … 主にWAFをWebレイヤーに入れる ◦ [Undone] メール送信部分 … 利用者が増えることによる限界 ◦ [Undone] ログ … 分析することで、サービスの状況を把握する ◦ [Undone] 監視 … サービスへの期待値上昇
コミュニケーション • 企業や組織の目指す方向や行動ポリシー次第。 • 情報がオープンな方が各々が自律的に動きやすい。 • 楽楽労務の場合は... ◦ 全職種のチャットもに参加。メインは運用担当者同士のチャット。 ◦
営業動向も週1回で共有。 ◦ 開発とインフラのミーティングは基本週 1回。個別テーマがあれば随時。
運用 • 簡単な運用の量が多いのは、普通。 • リストアップして、自動化を。1人だけが抱え込むのは、赤信号。 • 楽楽労務の場合は... ◦ 簡単な運用の量が多い →
0.5~1.0h/週 = 週3~5回程度 × 10分 ◦ イレギュラーな運用もある → 型にはめ過ぎてスピードを落とさない ◦ 1人だけが抱え込む → 2名 … 前任者が健在 ◦ やることをリストアップして、自動化 → 約7割は自動化
費用 • クラウド:リニアに伸びやすい。そうならないように、逓減的にするのが腕の見せ所。 • オンプレミス:階段状で右肩上がり。良くも悪くも固定的。 • いずれでも、人件費も込みで考える。
(おまけ)クラウドとオンプレミス • 「クラウド=簡単さ」 v.s 「オンプレミス=自前」のトレードオフ • クラウド:大概準備されているアドバンテージ ◦ ぱっと選んでも大失敗しにくい(費用とベンダーロックイン以外) •
オンプレミス:既存と相乗りができるなら、クラウドと大差なし ◦ 一切使っていないなら... 初期設計を間違えると大失敗する
まとめ • SaaSを創り提供し続けることは、変化との戦い。 • インフラは変化させにくい。 でも、常に想定、準備、対話があれば、ビジネスについていける。 • なので、下記がとっても重要。 ◦ 最初から、変化ありきで創る。
◦ その後も、予測し、準備する、前向きに変えていく。
宣伝 ラクスでは、一緒に日本企業の生産性に貢献していくことを目指す方々を 募集しています。もちろん、エンジニアも同様です。 是非、興味がありましたら、下記のページからご応募ください!!