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Kashi-Tatsu
June 09, 2021
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Transcript
©2020 RAKUS Co., Ltd. 新規SaaSを創る際にインフラが考えること 株式会社ラクス インフラ開発部 柏木 達仁
柏木 達仁(かしわぎ たつひと) 2010年にto Bシステムインテグレーション会社へ入社し、パッケージや SaaSに関わる。 2017年にラクスへ入社し、インフラ開発部に所属。 主に、blastmail、楽楽労務などのAWS関連商材を担当。 ▪スキ 楽なこと、考えて実践すること
▪キライ 繰り返し、伝言ゲーム
インフラにとってSaaSを創ることをどう捉えるか? • 本当の勝負はお客様が増えてから!しかし、初期の想定と準備が重要。 Webシステムの構築がゴールではない。 • 下記を常に考慮したSaaSの提供が重要。 ◦ キャパシティー … 成長に合わせて、どうスケールする?
◦ 柔軟性 … 成長する過程で変わりやすいのは? ◦ コミュニケーション … 自律的に行動しやすくするには? ◦ 運用 … 運用を楽にしていくには? ◦ 費用 … 設備原価をどう捉えるか? ◦ (おまけ)クラウドとオンプレミス
人事労務業務に関わる人のストレスをゼロに。 人事労務担当者はもちろんのこと、社内手続きなどをする一般社員が ストレスと感じる手間や分かりにくさを解消していきます。 楽楽労務のミッション
• 「何がどうなったら、どこを」スケールするのかを決めておく • 少なくとも、「どこを」スケールさせるのか?は必須 キャパシティー アプリ(=ECS)は スケールアウト DB(=RDS)は スケールアップ
柔軟性 • シンプルにすることで柔軟性を高めることを重視。 • 過度に柔軟性を求めない。変わらない部分があるのことは多々ある。 • 以下は、経験上より変わりやすい。 ◦ [Done] アプリの分割
… AWSだと、一部機能のLambda化 ◦ [Done] セキュリティ … 主にWAFをWebレイヤーに入れる ◦ [Undone] メール送信部分 … 利用者が増えることによる限界 ◦ [Undone] ログ … 分析することで、サービスの状況を把握する ◦ [Undone] 監視 … サービスへの期待値上昇
コミュニケーション • 企業や組織の目指す方向や行動ポリシー次第。 • 情報がオープンな方が各々が自律的に動きやすい。 • 楽楽労務の場合は... ◦ 全職種のチャットもに参加。メインは運用担当者同士のチャット。 ◦
営業動向も週1回で共有。 ◦ 開発とインフラのミーティングは基本週 1回。個別テーマがあれば随時。
運用 • 簡単な運用の量が多いのは、普通。 • リストアップして、自動化を。1人だけが抱え込むのは、赤信号。 • 楽楽労務の場合は... ◦ 簡単な運用の量が多い →
0.5~1.0h/週 = 週3~5回程度 × 10分 ◦ イレギュラーな運用もある → 型にはめ過ぎてスピードを落とさない ◦ 1人だけが抱え込む → 2名 … 前任者が健在 ◦ やることをリストアップして、自動化 → 約7割は自動化
費用 • クラウド:リニアに伸びやすい。そうならないように、逓減的にするのが腕の見せ所。 • オンプレミス:階段状で右肩上がり。良くも悪くも固定的。 • いずれでも、人件費も込みで考える。
(おまけ)クラウドとオンプレミス • 「クラウド=簡単さ」 v.s 「オンプレミス=自前」のトレードオフ • クラウド:大概準備されているアドバンテージ ◦ ぱっと選んでも大失敗しにくい(費用とベンダーロックイン以外) •
オンプレミス:既存と相乗りができるなら、クラウドと大差なし ◦ 一切使っていないなら... 初期設計を間違えると大失敗する
まとめ • SaaSを創り提供し続けることは、変化との戦い。 • インフラは変化させにくい。 でも、常に想定、準備、対話があれば、ビジネスについていける。 • なので、下記がとっても重要。 ◦ 最初から、変化ありきで創る。
◦ その後も、予測し、準備する、前向きに変えていく。
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