Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
レビューのやり方を(ちょっと)整理した話
Search
ken7253
December 16, 2024
Programming
0
400
レビューのやり方を(ちょっと)整理した話
@[IVRyエンジニア忘年LT大会2024](
https://connpass.com/event/333537/
)
ken7253
December 16, 2024
Tweet
Share
More Decks by ken7253
See All by ken7253
Browser and UI #1 CSS
ken7253
0
31
オーバーロード関数の話 @Mita.ts #2
ken7253
0
61
フロントエンドカンファレンス北海道参加レポート
ken7253
0
26
カスタムHooksと単体テストの共通点について
ken7253
0
320
検索エンジン最適化はWebサイトのすべてなのか
ken7253
0
40
使いやすいツールチップを実装する方法
ken7253
0
83
Reactにおけるkeyの使い方について
ken7253
1
150
テックブログ文豪への道
ken7253
0
64
関数型プログラミングの考え方を取り入れて予測しやすいコードを書く
ken7253
0
150
Other Decks in Programming
See All in Programming
Java Webフレームワークの現状 / java web framework at burikaigi
kishida
9
2.2k
負債になりにくいCSSをデザイナとつくるには?
fsubal
10
2.5k
sappoRo.R #12 初心者セッション
kosugitti
0
260
Django NinjaによるAPI開発の効率化とリプレースの実践
kashewnuts
1
130
パスキーのすべて ── 導入・UX設計・実装の紹介 / 20250213 パスキー開発者の集い
kuralab
3
830
富山発の個人開発サービスで日本中の学校の業務を改善した話
krpk1900
5
390
Open source software: how to live long and go far
gaelvaroquaux
0
650
Software Architecture
hschwentner
6
2.1k
Pulsar2 を雰囲気で使ってみよう
anoken
0
240
Amazon Q Developer Proで効率化するAPI開発入門
seike460
PRO
0
120
AIの力でお手軽Chrome拡張機能作り
taiseiue
0
180
PHPカンファレンス名古屋2025 タスク分解の試行錯誤〜レビュー負荷を下げるために〜
soichi
1
470
Featured
See All Featured
A designer walks into a library…
pauljervisheath
205
24k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
328
21k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
42
7.2k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
511
110k
Designing for Performance
lara
604
68k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
160
15k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
91
5.8k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
12
980
Bash Introduction
62gerente
611
210k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.4k
Transcript
レビューのやり方を(ちょっと)整理した話 @IVRyエンジニア忘年LT大会2024
ブラウザの標準化まわりを追うのが趣味 最近はReactを使ったアプリケーションを書いています。 ユーザーインターフェイスやブラウザが好き。 https://github.com/ken7253 https://zenn.dev/ken7253 https://bsky.app/profile/ken7253.bsky.social https://dairoku-studio.com ken7253 Frontend developer
みなさん!レビューしてますか?
レビューは大変
レビュープロセスを見直す機会があったのでその紹介
レビューコメントのラベル レビューコメントには必ずラベルを付けてもらう運用にしていた。 ラベル 意味 Must 必ず直してほしい箇所 IMO 任意だが自分ならこうする的な意見 NITS 直さなくても問題ないが修正したほうが良い箇所
Question 質問 導入当初は分かりやすくていい印象 チームでコミュニケーションをしていると改善点が見つかる
レビューコメントのラベル 導入からしばらく経っていたのでちょっと整理してみることに 問題点はなんとなく候補があったので、ドキュメントを書いてチームに共有してみた。
問題点 IMOとNITSの使い方が人によって異なる Questionが多用され着地点が分からないコメントがある
改善しよう
話し合うと、ラベルは変更してほしい度合いで使い分けていたことが分かった。 なのでざっくり下記のような対応を行うことに。 ラベルの使い分けを変更要望度を軸としたものに レイヤーが分かれるようにラベルを定義する 質問っぽい指摘を無くす 質問としてコメントされた場合はコードの変更はしない IMOとNITSの変更要望度が人によって異なる IMOとNITSの変更要望度が人によって異なる Questionが多用され着地点が分からないコメントがある
変更要望度に合わせてラベルを整理してみる。 IMOとNITSの変更要望度が人によって異なる
ある程度整理できたので、変更要望度を軸にドキュメントに記載。 ラベル 変更要望度 利用シーン Must 100% 明らかなバグ・仕様と実装の乖離・ガイドライン違反 Want 99%-50% パフォーマンスや可読性など非機能要件的な指摘
IMO / NITS 49%-1% (主観的な)より良い書き方の提案 Ask 0% 質問 どういった場面で利用するのかなどもある程度書いておく。 IMOとNITSの変更要望度が人によって異なる
Questionが多用され着地点が分からないコメントがある
Questionが多用され着地点が分からないコメントがある 純粋な質問まで禁止してしまうのは厳しいのでラベルは残すことになった。 その上で指摘は指摘として他のラベルを使ってもらうように。 難しそうな実装部分はモブレビューを実施してそのログを残す 「大丈夫そうですか?」みたいな変更を期待した質問はNGに レビューコメントの書き方を工夫して「質問っぽい指摘」になるのを避ける
質問を避けるために文章を工夫する方法などもドキュメントにまとめてみた。 書いたこととしては下記の3つの順番でコメントを書くといいよ、という内容でした。 前提として自分の認識 前提が正しかった場合にどのような懸念があるか それを解決する方法 これによって曖昧な部分も自分の認識を前提として変更要望度が出せるように。 質問っぽい指摘を避けるための書き方
まとめ レビューのラベルは変更要望度を基準に整理するといい 質問っぽい指摘は避けてなるべく具体的にコメントを書く