Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
上手くいかない日々を言語化するため 「言語化」についてよく考えてみた
Search
kenzzzzzy
September 17, 2023
Business
0
830
上手くいかない日々を言語化するため 「言語化」についてよく考えてみた
スクラムフェス三河2023の登壇資料です
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-mikawa-2023/proposal/18666
kenzzzzzy
September 17, 2023
Tweet
Share
Other Decks in Business
See All in Business
キャッチアップ会社紹介
catchup
2
46k
(3枚)人材価値を測る5つのスキルと欠落的欠点とは?
nyattx
PRO
2
230
Artopeer会社紹介資料
dazyk
0
300
Findy - 人生で熱くなれるなにかを探している誰かへ / Letter from Findy
findyinc
6
130k
株式会社トラストバンク_採用ピッチ資料
trustbank
0
210
自社サービスをお客様が簡単に利用出来る為にやったこと
yako1060
0
110
(14枚)仮説思考に必要な5つの能力
nyattx
PRO
1
330
Ampersand Company Profile
cuebicventures
PRO
2
4.2k
20240712_CM_Odyssey
hideki_ojima
1
190
株式会社ユビレジ_採用ピッチ資料 / Ubiregi_CompanyProfile
ubiregi_saiyo
0
4.8k
SMat CultureDeck
smartshopping
2
25k
タケウチグループRecruit
takeuchigroup
0
170
Featured
See All Featured
Code Review Best Practice
trishagee
58
16k
The Language of Interfaces
destraynor
151
23k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
75
5.9k
Statistics for Hackers
jakevdp
792
220k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
37
2.2k
Designing for humans not robots
tammielis
247
25k
From Idea to $5000 a Month in 5 Months
shpigford
377
46k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
399
65k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
239
11k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
17
8.7k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
61
7.4k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1362
200k
Transcript
2023/09/16 スクラムフェス三河2023 竹内 賢司(kenzzzzzy) 上手くいかない日々を言語化するため 「言語化」についてよく考えてみた
1 自己紹介 竹内 賢司 (kenzzzzzy) 単一顧客向けのSIに従事(非アジャイル) チーム内の複数プロジェクトの要件定義とか 進捗管理とか チームビルディング・開発プロセス改善 @kenzy1828
⽣息地︓静岡県磐⽥市
2 テーマ 話すこと 自身の置かれた様々な状況で必要な『言語化』 話さないこと ・結果、成功事例 ・言語学、専門知識 ・トレーニング ・『言語化』とは︖ ・何をどう言語化していくのが良かったか
3 背景 • 複数プロジェクト管理 • 進捗状況の確認 • 各種レビュー プロジェクト タスク
4 背景 • 要件定義、ユーザーレビュー (システム/エンドユーザ) • システム運用保守 • プロダクトの定例会議 顧客
タスク
5 背景 チーム • チームビルディング • 1on1、エンゲージメント • 開発プロセス改善 タスク
6 背景 組織 • ナレッジマネジメント • 組織カイゼン タスク
7 きっかけ 山積みの課題との闘い • アジャイル/スクラムとの出会い、期待 → イベント参加、書籍による学び → プラクティス導入 •
空回りが続く → OSTやイベントで相談 自身の課題感を伝えられていない︕
8 きっかけ 自分の考えを『言語化』していこう どうすれば上手く『言語化』できるようになるだろう そもそも『言語化』ってどういう事︖
9 前提 「言語化」とは︖
10 前提 「言語化」とは︖ 思いや考えを言葉で表現する事
11 前提 「言語化」とは︖ 思いや考えを言葉で表現する事 分かりやすく、伝わる表現にするというニュアンスも含まれる
12 言語化の定義 『言語化』を細分化 ・思考の認識 ・思考の伝達 ・共通認識の形成 ・認識の創造
13 言語化その1 ◆思考の認識 具体化 ・アウトプットすることで客観化 ・広く知識や事例を集める ・WhyやSo whatの繰り返しや 要素分解による掘り下げ 認識が深まる︕
思考のネタ 悩み 興味
14 言語化その1 ◆思考の認識 抽象化 ・メタ認知 ・グルーピング、関連性の定義 ・自身の視点での絞り込み、切り取り 具体化したネタ 悩み 興味
思考が整理される︕
15 ふりかえり 自分の思考の認識 ・問題の洗い出しをしないまま やみくもに解決策を探していた ・たまたま当てはまりそうなものを ⾒つけて、散発的に試していた ・まず先に現状の把握と分析 ・「何が必要か」「なぜやるか」の視点を明確にする
16 言語化その2 ◆思考の伝達 認識した内容を相手にわかりやすく伝える 具体化した思考 抽象化した思考 ・データ、事例 ・ノウハウ、手順 ・ビジョン、目的 ・Why
誰に何のために伝えるか、で何をどう伝えるかが変わる
17 チームに伝える事 ・具体的なHowを伝えるだけでは 不⼗分 チームへの思考の伝達 ・意図やゴール、Whyを伝えて ビジョンを共有する → 自律的な動きへ
18 顧客に伝える事 • 「必要なこと」だけをそのまま つたえても実感が持てない 顧客への説明 • 具体的なHow、明確な数字が必要 • 伝えるWhyの背景にある因果関係も重要
19 言語化その3 ◆共通認識の形成 思考の認識と伝達は、一⽅向のもの ・それぞれの思考と、その元となる具体事例がある → 一⼈の認識範囲よりも広い視野 ・それぞれ異なった切り取り⽅や関連付けをする → 一⼈の認識よりも多角的な視点
それぞれの言語化のすり合わせ
20 言語化その3 合意形成のために ・「透明性」を常に確保する → 同じものを⾒ているという前提が⽣まれる → そこから得る気付きを共有できる ・大きなビジョンを共有する →
ゴールが同じ⽅向であれば、話がズレない → 差分が相乗効果を⽣む
21 言語化その3 SECIモデル 共同化 表出化 連結化 内面化 暗黙知 暗黙知 形式知
形式知
22 言語化その3 SECIモデル 共同化 表出化 連結化 内面化 暗黙知 暗黙知 形式知
形式知 個での言語化 個での経験 共体験 共通化
23 組織運営 チーム間の共有 ・自チームの⽅法論を そのまま横展開しても すべて解決はしない ・それぞれの背景と違いを 共有し、相乗効果へ 前提となる、大枠での ビジョンの共有が必要
24 言語化その4 ◆認識の創造 ・掘り下げや構造化で解像度を上げるのではなく、 そもそも元が存在しないようなケース → アイデア、仮説推論 → デッサンのように、様々な言語化を経て浮かび上がらせる ・ソシュール「言葉とはものの名前ではない」
→ 他の言葉との差や関係性によって対象が認識される
25 言語化した結果 言語化してみて分かった事 様々なケースで、各言語化のフェーズを意識していく事が必要
26 なにが必要か
27 なにが必要か 広く事例収集、分析 Whyの掘り下げ 課題の洗い出し 構造化 関連性の抽出 数字の根拠 因果関係の提示 システム面の目標
何が必要か 具体的な指示 手順 ビジョン 中⻑期のゴール ビジョンへの それぞれの視点 各⼈の具体事例 それぞれの思考 すり合わせた 共通認識 合意した手順・ プロセス チームのビジョン チームの成功事例 具体プロセス
28 考察 今後どうしていくか︖ ・自身の認識の共有化 → 自身、チーム、組織に向けての展開 → どうしていくべきかを一⼈で抱え込まない ・継続的な言語化のトレーニング →
アウトプット
29 まとめ 言語化とは︖ ・自身の思考を認識する、してもらう ・共通認識を作っていく そのために、具体・抽象の各⽅向で思考する
30 まとめ ありがとうございました︕ 新しい認識の創造のため、 ぜひフィードバックをお願いします︕