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20260711_スクフェス仙台
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hikari
July 11, 2026
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20260711_スクフェス仙台
20260711のスクフェス仙台での登壇資料です。
hikari
July 11, 2026
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Transcript
S c r u m F e s t S
e n d a i 明日突然、自分がいなくなっても チームは健全に回りますか? 産休復帰で見えた、チームに潜む属人化とその正体 影中 光 | 横河レンタ・リース株式会社 01 / 20
自己紹介 影中 光 かげなか ひかり 所属:横河レンタ・リース株式会社 自社製品ソフトウェア開発の PMO / スクラムマスター。
計測器・PC レンタルを主軸にする会社で、ソフトウェア開発を 担当。 昨年1年間、産休・育休を取得し、今年4月に復帰。 PMO / スクラムマスター 影中 光 Microsoft MVP JAZUG スクラムマスターの壁打ち思考 log 02 / 20
今 日 持 ち 帰 っ て ほ し い
こ と チームを支えている “見えない機能” に気づく視点 あなたやメンバーが担う、普段は意識されない役割に気づくきっかけに。 03 / 20
問 い 明日、あなたがいなくなったら チームは健全に回りますか? 誰が 何を どう支えている? 04 / 20
産 休 前 ─ 2 0 2 4 私は、チームは回ると 思っていた。
2〜3か月かけて準備し、チームを信頼していたから。 05 / 20
引き継ぎは、やり切った ✓ 担当タスクを全て洗い出して一覧化 ✓ Excel で可視化し、担当を明確化 ✓ 定期業務は手順書化して Wiki へ
✓ 引き継ぎ先とミーティングを実施 “戻る場所がないかも” と思うほど、徹底した。 06 / 20
1年後、復帰して見えたもの 誰も怠けていたわけではない。人数が増えて問題が表に出てきた。ただ、その正体は、まだ見えていなかった。 変わらず良かったこと 振り返りの工夫が増えていた ドキュメントの改善 開発基盤の整備 チームの温かさ 少しずつ薄れていたもの 会議の本質 優先順位の共有
スケジュール感覚 07 / 20
具 体 例 ① 会 議 会議体は残っていた。 でも、会議の目的は失われていた。 08 /
20
会議はどう変わっていったか メンバーが入れ替わり、いろんな役割の人が増えていくことで、会議は少しずつ肥大化していった。 1 発足時の目的 目的が明確で、必要な メンバーだけのシンプ ルな会議だった。 2 メンバー入替 メンバーが入れ替わり、
新しい視点や知識が加 わっていった。 3 目的の喪失 いつの間にか「この会 議は何をする場か」の 共通認識が薄れていっ た。 4 会議の肥大化 いろんな役割の人が必 要に応じて参加し、人 数も議題も増えていっ た。 5 論点散漫・消耗 論点が散漫になり、決 めきれないまま時間だ けが過ぎていった。 目的を見失った会議は、知らないうちにチームのエネルギーを奪っていく。 09 / 20
具 体 例 ② 優 先 順 位 優先順位は、あった。 でも、チームの軸は、そろわなかった。
10 / 20
トレードオフスライダーを引いてみた 「今、何を優先したい?」を、チームで可視化してみた日のこと。 あるメンバー 「品質」を優先したい 将来のために技術的負債を減らして、丁寧に作りたい。 別のメンバー 「納期」を優先したい 約束した期日を、まず守りたい。 判断の “軸”
が、そろっていなかった。 何を優先するかは、人によって違う。この “ズレ” が、次の問題を生んでいく。 11 / 20
チームで軸がそろってないと何が起きるか ゴールを 決める スプリントのゴールは合意 していた。 › 開発が 始まる 実装・設計・品質など、目 の前の課題に意識が向いて
いく。 › 目の前の課題が 増えていく 細かな判断や検討事項が増 え、優先順位の軸がぶれて いく。 › ゴールが おざなりになる 最初に決めたゴールがない がしろになる。 その結果、決めたゴールを 守る ことができなくなった。 12 / 20
2 つ の 共 通 点 “チームの方向を決める力” が 弱くなっていた。 論点が整理されない。判断軸が揃わない。前提が曖昧になる。
13 / 20
ふ と 、 気 づ い た じゃあ私は、 何をしていたんだろう? きっかけは、人の入れ替わりや人数の増加。
そのズレを静かに直していた “何か” を担っていたのは、私だけじゃない。 でも、私も、その一人だったのかもしれない。 14 / 20
私が投げていた、小さな問い 「今、何について話してる?」 「今、一番大事なのは?」 「今回、どっちを優先?」 「まず、小さく作る?」 私がよくわかっていないから、教えてほしい 答えではなく、“論点・判断軸・前提を揃える問い” を投げていた。 15 /
20
そ し て 、 気 づ い た 私がやっていたのは “立ち止まって考えるための問い”
を投げること だった。 16 / 20
立ち止まって考えるための問いが生むもの 問い 論点が揃う 判断軸が揃う 意思決定が進む バラバラになった視点を、もう一度ひとつに揃える。 17 / 20
その問いを投げていたのは、私だった。 今 日 の 核 心 属人化していたのは タスクだけではなかった。 あれだけ徹底した引き継ぎにも、その “見えない機能”
は入っていなかった。 そしてそれは、知らぬ間に誰かが担っている。 18 / 20
学 び ─ 私 か ら 、 チ ー ム
へ この問いを、 どうチームに根付かせるか? 私が無意識にやっていた「立ち止まって考えるための問い」が、 チームを方向づける機能の一部になっていたと気づきました。 私が問いを持つことではなく、 チーム全員が、方向がズレたときに立ち止まれる状態を、 どう作るか。 答えはまだ出ていません。 それこそが、今の私の次の問いです。 19 / 20
だから、最後にもう一度――あなたに問いかけます。 明日突然、自分がいなくなっても あなたのチームは 健全に回るでしょうか? ありがとうございました | 影中 光 20 /
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