Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
生成AIを活用したPlaywrightでのテストデータ作成事例.pdf
Search
KintoTech_Dev
June 23, 2025
0
5
生成AIを活用したPlaywrightでのテストデータ作成事例.pdf
KintoTech_Dev
June 23, 2025
Tweet
Share
More Decks by KintoTech_Dev
See All by KintoTech_Dev
MobilityNight#3 マップビジュアライゼーション
kintotechdev
0
120
LLM アプリケーション のためのクラウドセキュリティ 〜CSPM の実装ポイント〜
kintotechdev
1
34
3ヶ月の生成AI研修結果とその後の取り組み〜新たな境地:AXの本質とは?(前回のAI Leaders Connect #2のピッチ続編))
kintotechdev
0
33
KTCにおける品質保証の取り組み
kintotechdev
0
1.1k
QA作業における生成AI活用事例
kintotechdev
0
140
マルチクラウド環境におけるクラウドセキュリティの工夫と実践
kintotechdev
1
450
クラウドネイティブ環境でTRP(Technical Recovery Plan)訓練を実施してみた
kintotechdev
0
250
セキュア開発に必要なスキル セットについて考えてみた
kintotechdev
0
33
効率的なアプリ自動化のためのガイドラインと実践方法
kintotechdev
0
110
Featured
See All Featured
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
55
5.6k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
81
9k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
524
40k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
56
9.4k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
28
5.4k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
52
7.6k
Visualization
eitanlees
146
16k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
281
13k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
351
20k
Transcript
2025.6 プラットフォーム開発部QAG 呂文佳 生成AIを活用したPlaywrightでのテスト データ作成事例
目次 1. 会社紹介、自己紹介 2. KTCでPlaywrightを利用して行っている業務内容 3. データ作成に生成AIを活用するメリット 4. 生成AIを活用してテストデータを作成する際の注意点 5.
事例
3 会社紹介 • KINTOテクノロジーズ株式会社は、2021年4月に設立された テックカンパニーで、トヨタグループが展開するモビリティ サービスやビジネスをテクノロジーで支援するために設立され ました。 特に、BtoC・DtoC領域に特化した内製開発組織として、グロー バルモビリティブランド「KINTO」や、マルチモーダルモビリ ティサービス「my
route」などの開発・運用を行っています。
None
None
6 自己紹介 • 名前:呂 文佳(Lu Wenjia、ろぶんか) • 所属:KINTOテクノロジーズ株式会社 プラットフォーム開発部QAG Web
チーム • 勤務地:大阪 • 経歴: -Webシステム、スマホアプリ、組み込み系システムの手動テスト -Playwright、MagicPodなどの自動化テスト -GAS Script、マクロによる業務効率化
7 KTCでPlaywrightを利用して行っている業務内容 1.データ作成(契約締結、中古車物件化) 今日の話 2.リグレッションテスト
8 データ作成に生成AIを活用するメリット 1. 多様なパターンを高速かつ大量に作成できる 2. 現実的・業務的なデータを作れる 3. テストケースのメンテ・拡張が容易 4. エッジケースや異常系も効率的に作成
9 データ作成に生成AIを活用するメリット 1. 多様なパターンを高速かつ大量に作成できる • 組み合わせ爆発も一瞬でカバーでき、網羅的テストが簡単
10 データ作成に生成AIを活用するメリット 2. 現実的・業務的なデータを作れる • 住所・氏名・メール・電話番号等、自然なデータも生成できる
11 データ作成に生成AIを活用するメリット 3. テストケースのメンテ・拡張が容易 • 条件、仕様変更時もAIにルールを伝えれば新データセットを出 力可能(例:パスワードの入力桁数)
12 データ作成に生成AIを活用するメリット 4. エッジケースや異常系も効率的に作成 • 「パスワードに全ての記号を含める」「姓が10文字」など、通 常意識しづらい例外パターンも作りやすい
13 生成AIを活用してテストデータを作成する際の注意点 1. 実データの漏洩リスク 2. 完全な業務仕様反映は手直し必須 3. AIのランダム性・一貫性 4. データ依存バグや予期せぬ失敗
14 生成AIを活用してテストデータを作成する際の注意点 1. 実データの漏洩リスク • 実在する個人情報や会社名などが混入しないよう、生成データに注意 生成AIへの指示時も「ダミー/架空で」と明示する
15 生成AIを活用してテストデータを作成する際の注意点 2. 完全な業務仕様反映は手直し必須 • 「業務ロジックに沿っているか」を人間が必ず目視チェック • 特に日本特有の住所やカナ、記号・特殊文字の扱いなどは、手動での最終 調整が必要な場合もある
16 生成AIを活用してテストデータを作成する際の注意点 3. AIのランダム性・一貫性 • テストの再現性が必要な場合は、生成データをファイルで管理し固定化す る
17 生成AIを活用してテストデータを作成する際の注意点 4. データ依存バグや予期せぬ失敗 • AIが作ったデータが実際の画面やAPI仕様に合わず、テストが予期せず失敗 することもある (例: 禁止文字/長すぎる値) •
生成したデータは必ずサンプル投入してみてエラーが出ないか確認
18 事例:Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 Playwright自動テストでお客様情報画面にさまざまなパラメータ のデータを入力したいので、まずは手動で1行分のテストデータを作成しま した。 たくさんのデータが必要ですが、1行ずつ手動で作成するのが大変 では、生成AIの力を借りましょう ((´∀`))ケラケラ
19 Playwright駆動テスト用の データの自動作成 データ作成のルールを生成AI に教えます :
20 Playwright駆動テスト用の データの自動作成 データがたくさん できました!
21 Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 作成できたデータをcsvファイルとして保 存します。(testData_sample.csv) データをスクリプトに流し込まれるために、 csvReader.tsファイルを作成して、先ほど 作成したテストデータのデータ型を宣言 します。
22 Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 駆動テストの対象スクリプトにcsvReader.tsをimportします。 test.before(前処理)として、csvファイルtestData_sample.csv のルートを設定します。
23 Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 for構文を使うことで、作成したテストデータ に基づいて繰り返し処理を実行できます。 テストデータが50行あるので、 スクリプトを1回流すことで50回の実行が 可能、一気に50個のテストデータが作成 できます!
24 ポイント:Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 車種を選んで契約データを作成していきたいですが、、、 車種名の後綴りが頻繁的に変更されます(´;ω;`)ウゥゥ 車種名のlocator: getByRole(‘button’, { name: ‘ヤリス ヤリス
月額 16,830 円〜 KINTO’ }) 赤色の部分がよく変更されるのでコードのメンテが大変です!
25 Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 ポイント:車種名を正規表現にします! ‘/^車種名.*/'
26 Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 複数の車種の契約データを作成したいです! ポイント:車種名のリストを作成して、ランダム選択します!
27 Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 失敗例:複数回のwebテスト実行で、テストが途中で落ちてしまいます! 対策の例としては、前処理を入れて毎回テスト実行の前にブラウザコンテキストを新規作成 したり、sessionとcookieなどをリセットしたりした方が良さそうです!
28 Playwright駆動テスト用のデータの自動作成 失敗例:複数回のテスト実行で作成したデータはどこにありますか?! 対策の例としては、Slackチャンネルなどと連携して、ループごとに生成さ れたテストデータ(アカウントのメールアドレスなど)を自動送信するように 設定したほうが良さそうですね! 失敗時の実行ログも送信するように設定します!
29 Playwright駆動テスト用のデータの自動作成
30 まとめ Playwrightのデータ作成やテスト実施中に効率アップすべきな ところがいっぱいありますので、ぜひ生成AIを活用していきましょう!
ご清聴ありがとうございました!