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リファインメントは楽しいかね?

 リファインメントは楽しいかね?

2022/6/18 Scrum Fest Osakaの鳥取トラックで発表したスライドです。

https://confengine.com/conferences/scrum-fest-osaka-2022/proposal/16646

kitamu_mu

June 20, 2022
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Transcript

  1. リファインメントは
    楽しいかね?
    Scrum Fest Osaka 2022 #鳥取
    2022/6/18 15:00 ~ 15:20
    北村 晃輔

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  2. 自己紹介
    北村 晃輔
    札幌在住。3児の父ときどきスクラムマスター
    北海道コンサドーレ札幌推し
    2010~2020 モバイルアプリ系のエンジニア
    札幌、大阪、横浜で活動
    2020~現在 サーバサイド系のエンジニア
    札幌にひきこもるために転職
    スクラムの沼にハマる

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  3. 今日のゴール

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  4. セッション概要
    リファインメント
    スクラムの正式イベントではないが重要な活動。
    他のスクラムイベントは良い思い出があるが、リファインメントは。。。
    そんな、現在進行形で直面しているリファインメントに対しての、
    私たちチームの課題や悩み、
    その解決に向けた取り組みについて、お話します。
    「リファインメントがうまくいかない」
    「リファインメントが楽しめない」
    という方々のご参考になればと思います

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  5. セッション概要
    ヒントをもらった一冊
    「仕事はたのしいかね?」
    デイル・ドーデン(著) 野津智子(翻訳)
    きこ書房
    大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人の問いかけに、
    動揺してしまった35歳の”私”。
    日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、
    老人は一晩だけの講義を開始した。

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  6. はじめに

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  7. スクラムは楽しいかね?

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  8. YES

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  9. スプリントレビューは楽しいかね?

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  10. YES

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  11. ふりかえりは楽しいかね?

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  12. YES

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  13. リファインメントは楽しいかね?

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  14. 。。。

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  15. なぜ、そう思ったのか

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  16. うまくいっていない

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  17. 楽しめる状況じゃない

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  18. 楽しめていない原因をふりかえり

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  19. 原因①バックログの中身を拾うのが大変

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  20. ステークホルダー
    ケース1:あとよろっ
    バックログチケット切ったよ
    あとよろしく!
    ケース:あとよろっ
    バックログの記載粒度が荒い
    PO
    〇〇やりたい
    開発者
    SM
    改善したいって、
    何を!?
    1行しか書
    いてない

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  21. リファインメントの活動が解読時間で多くを占める
    いや違うよ
    ×××なんだよ。
    ケース:あとよろっ
    ステークホルダー
    PO
    開発者
    SM
    読み取れ
    ない。。。
    こういうこと
    ですか?
    やりたいことは、
    〇〇〇ですか?
    書いてるでしょ
    そこは未定です

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  22. 原因②放置された大量のバックログ

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  23. ケース1:あとよろっ
    ケース:積読されていくバックログ
    リファインメントでの発言/起票は活発
    〇〇やりたい
    優先度高の
    バックログです
    バックログ
    切りました
    △△やりたい
    ステークホルダー
    PO
    開発者
    SM
    確認します

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  24. 対象が多いゆえに発散。Readyにできずに積む
    □□やりたい
    優先度変わった
    ので後回し
    追加要件です
    STOP
    〇〇部門からの
    要望が
    ケース:積読されていくバックログ
    詳細化
    しました
    ステークホルダー
    PO
    開発者
    SM
    Readyまで
    いかない
    中途半端
    なステータス

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  25. 原因③決まらない優先順位

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  26. 時間がなく/判断基準がなく=決まらない

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  27. 原因④リファインメントとは

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  28. スクラムガイド2020をみても、
    https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

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  29. スクラムガイド2020をみても、、
    https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

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  30. スクラムガイド2020をみても、、、
    https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

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  31. 難しい

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  32. 楽しめなかった原因
    原因①
    中身を拾うのが大変
    原因②
    放置された大量のバックログ
    原因④
    リファインメントとは
    原因③
    決まらない優先順位
    リファインメントが
    進みにくい
    達成感 < 疲弊感

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  33. つらい

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  34. 楽しくない

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  35. 何を試してきたのかね。
    「仕事はたのしいかね?」 デイル・ドーデン(著) 野津智子(翻訳) きこ書房

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  36. 何も試してなかった

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  37. 愚痴だけで行動につながっていない

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  38. 『試してみることに失敗はない』
    「仕事はたのしいかね?」 デイル・ドーデン(著) 野津智子(翻訳) きこ書房

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  39. ~であるべきという定義はない

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  40. 自分たちで解決策を考える

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  41. 解決に向けた取り組み

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  42. 取り組み①コミュニケーションパスの改善
    SM
    PO
    ステークホルダー
    開発者
    認知負荷を下げる。選択と集中
    3役協議
    仕様QAは
    担当者間
    新規発行バックログの制御
    リファインメントの優先順位付け
    Dev
    Lead

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  43. 取り組み②場づくり (テーマ毎にMTG設定)
    「何を」決める場なのかを明確にする
    定例会 週1/1h
    ・優先度調整
    ・新規発行バックログ確認
    ・仕様確認
    ・チーム横断の調整事項
    [参加者]チーム全員
    リファインメント会 週1/30min
    ・優先度調整/新規発行バックログ確認
    [参加者]3役(Dev Lead/PO/SM)
    チーム単体定例 週1/30min
    ・仕様確認
    [参加者]チーム全員
    チーム横断定例 週1/30min
    ・スクラム横断の調整事項
    [参加者]各チームの代表者(3役)

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  44. 取り組み③「私たち」のリファインメントプロセスを整備
    規範を設け、議論のベースを揃える
    Readyとは
    開発着手するのに
    十分に明確である
    見積済である
    適切な規模(単位)に
    分割されている
    優先順位が
    付けられている
    リファインメントとは?
    プロダクトバックログを「Ready(準備完了)」な状態にすること
    プロダクトの概念と背景と内容について会話すること
    誰か特定人物/ロールがやる作業ではない。
    満足
    不満足
    不充足 充足
    気に入る
    当たり前
    無いと不満
    無くても困らない
    魅力品質
    基本品質
    一元的品質
    あれば嬉しい
    優先度の考え方
    抜粋イメージ

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  45. 取り組み④ギャップを把握する
    変化を受け入れる
    開発者とPO/ステークホルダーの目線を合わせるためにパターンを活用してみる
    相手の立場になって想像する
    重く受け止めない
    決まっていないことを楽しむ
    主語を「顧客が~」「顧客は~」
    「頭出しですが」、「ちょっと相談が」
    わからないこと=わくわく

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  46. 楽しめなかった原因と解決に向けた取り組み
    原因①
    中身を拾うのが大変
    取り組み①
    役割の明確化
    原因②
    放置された大量のバックログ
    原因④
    リファインメントとは
    原因③
    決まらない優先順位
    取り組み②
    場づくり
    取り組み③
    「私たち」のリファインメントプロセス
    取り組み④
    ギャップの把握

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  47. 取り組み①
    役割の明確化
    取り組み②
    場づくり
    取り組み③
    「私たち」のリファインメントプロセス
    取り組み④
    ギャップの把握
    取り組みの途中結果
    総評 振り返り




    メンバの認知負荷が下がり、集中しやすい環境に。
    Lead陣の負荷は増。優先度に応じて濃淡をつける。
    各MTGのゴールが明確になった。
    同じタイミングで、必ず開催するサイクルが回ってきた。
    議論のベース/基準となるものを揃えることができた
    規範をもとにすることで、取捨選択をしやすくなった。
    「頭出しですが~」から始まるラフな会話が増えた。
    顧客目線にはまだまだ遠い。より踏み込んでいく。

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  48. リファインメントを楽しむためには

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  49. 確約
    集中
    公開
    尊敬
    勇気 Scrum
    Values

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  50. 確約
    集中
    公開
    尊敬
    勇気
    リファインメントは「勇気」を実践する場
    Scrum
    Values

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  51. きみが“試すこと”に
    喜びを見い出してくれるといいな。
    「仕事はたのしいかね?」 デイル・ドーデン(著) 野津智子(翻訳) きこ書房

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  52. 勇気を持ち、飛び込んだ先に「楽しみ」がある

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  53. リファインメントは楽しいかね?

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  54. to be continued

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