Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

500人で1つのアプリを作っている話 - #pmconf2020 発表資料

500人で1つのアプリを作っている話 - #pmconf2020 発表資料

プロダクトマネージャーカンファレンス2020 ( https://2020.pmconf.jp/ ) の発表資料です。

プロダクト、組織規模が拡大する中で取ってきた開発体制の変遷と、今困っていることとその対応方針についてお話しさせていただきました。

Kei Kinoshita

October 27, 2020
Tweet

More Decks by Kei Kinoshita

Other Decks in Business

Transcript

  1. 1
    Confidential - Do Not Share
    500人で1つのアプリを作っている話
    2022/10/27 pmconf 2020
    株式会社メルカリ
    Head of Product
    木下 慶

    View Slide

  2. 2
    Confidential - Do Not Share
    NTTデータ:SE

    ランサーズ:エンジニア → PM → PO

    メルカリ:PM → PO

    木下 慶


    View Slide

  3. 3
    Confidential - Do Not Share
    今日お伝えしたいこと
    大きな組織でどうプロダクト開発をしているか、特に、困っていること
    これまでのメルカリでのプロダクト開発の変遷をお話し、これから組織規模が大きく
    なっていったり、同規模で同じような課題を抱えていたりするチームの参考になれば
    &情報交換ができればと思います。

    View Slide

  4. 4
    Confidential - Do Not Share
    ● 物の個人間マーケットプレイス メルカリと決済サービス メルペイが一つになった
    アプリ
    ● プロダクト開発に直接関わる人員は約500人
    ● 規模感
    プロダクト概要

    View Slide

  5. 5
    Confidential - Do Not Share
    これまでのプロダクト開発の変遷
    本日のお話
    現在のプロダクト開発
    課題と対応方針
    02
    03
    01

    View Slide

  6. 6
    Confidential - Do Not Share
    ● ローンチ期:1チーム
    ○ 創業者がPO
    これまでのプロダクト開発の変遷
    PO
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    PM

    View Slide

  7. 7
    Confidential - Do Not Share
    ● グロース期:PJO制
    ○ 複数チームに分割
    ○ 主にPMがプロジェクトオーナーとして各チームの Leadを担当
    ○ エンジニア、デザイナ、 QAなどもチームに所属し、レポートラインも PJO付き
    これまでのプロダクト開発の変遷
    PJO
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    PJO
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    PJO
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    Team
    Reportline

    View Slide

  8. 8
    Confidential - Do Not Share
    ● 2018/4 PMM/EM体制
    ○ Engineer Managerを導入し、エンジニアのレポートラインを EM付きに
    ○ PMのレポートラインはPMのManagerに
    これまでのプロダクト開発の変遷
    PJO
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    PJO
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    PJO
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    EM
    EM
    EM
    EM
    Team
    Reportline

    View Slide

  9. 9
    Confidential - Do Not Share
    ● 2019/1 チームを固定、Front - back体制
    ○ 四半期毎のプロジェクトベースに変えてきた体制を体験ベースに固定化
    ○ チームからBackendを分離
    これまでのプロダクト開発の変遷
    PJO
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    PJO
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    PJO
    iOS
    Android
    Frontend
    PM
    EM
    EM
    EM
    EM
    Team
    Reportline
    BackendBackend
    EM
    BackendBackend
    Selling Buying CRM

    View Slide

  10. 10
    Confidential - Do Not Share
    ● 2019/2 Merpay ローンチ
    ● 2019/4 Scrum導入開始、Spec英語化
    ● 2020/1 Camp System開始
    ● 現在 Camp Systemの課題が蓄積、解決策を議論中
    ● 2021/1 Camp System v2開始予定
    これまでのプロダクト開発の変遷

    View Slide

  11. 11
    Confidential - Do Not Share
    ● プロダクトを複数の領域に分割
    ● 各領域をCampとしてCross Functionalなチームに
    ○ Camp内には複数のScrumチームが存在
    ○ UX寄りのBackendもCamp内に
    ● 各CampにPM HeadとEngineer Headを配置
    ● 全社方針とアラインした方針をHeads中心に各Campで策定
    ● 各Camp方針内で自走し創造性とスピードの向上を目指す
    現在のプロダクト開発:Camp System
    全社方針
    Camp A
    方針
    Camp B
    方針
    Camp C
    方針
    Camp D
    方針
    Camp E
    方針

    View Slide

  12. 12
    Confidential - Do Not Share
    現在のプロダクト開発:Camp System
    PM
    Head
    Eng.
    Head
    PM
    iOS
    iOS
    Android
    Android
    EM
    PM
    Backend
    Backend
    Backend
    Backend
    EM
    PM
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    EM
    Scrum team
    Designer QA
    Camp PM
    Head
    Eng.
    Head
    PM
    Backend
    iOS
    Android
    Frontend
    EM

    View Slide

  13. 13
    Confidential - Do Not Share
    現在のプロダクト開発:Camp System
    登録
    Product Camps
    ホーム
    検索
    購入 出品
    CRE 配送 CRM 新領域
    Data
    Platform Camps
    DPE AI/ML
    Architect
    Merpay
    Project 1
    Project 2

    View Slide

  14. 14
    Confidential - Do Not Share
    課題:体験設計の局所化
    ● 例えば、出品者の体験を良くする事を考える場合、登録→ホーム→出品→購入者
    とのやり取り→発送のように繋がりで考える必要がある
    ● 現状のCamp割だと、出品Campは自身の持つリソース内で体験設計を検討
    しがち
    ○ 画面
    ○ バックエンドドメイン
    ○ 人員
    ● 仮に広い範囲で検討したとしても、他Campとの調整コストが高い
    ● 自分たちの領域 > プロダクト全体 思考になることも
    課題と対応方針

    View Slide

  15. 15
    Confidential - Do Not Share
    課題:体験設計の局所化への対応方針
    ● Campに色をつけない
    ● ある程度の大きな体験のまとまりをテーマとしてCampにアサイン
    ○ 例:出品CampではなくCamp Aとして出品体験を良くするというテーマを担う
    ● Campの数を減らしコミュニケーションコストを下げる
    ● 誰でもどこでも変更できるようにする
    ○ xx画面をいじりたいけど他の Campに相談しないとな、、ということが無くせる
    ○ 全員Software engineer構想
    課題と対応方針

    View Slide

  16. 16
    Confidential - Do Not Share
    課題:Campごとの優先順位とプロダクト全体の優先順位の不整合
    ● 各Campで方針、優先順位を持っている
    ● 結果、プロダクトとして大事だけどCampの都合で優先順位が上がらない開発
    案件があったりする
    課題と対応方針

    View Slide

  17. 17
    Confidential - Do Not Share
    課題:Campごとの優先順位とプロダクト全体の優先順位の不整合への対応
    ● プロダクト全体の優先順位を明確に
    ● 各Campの優先順位調整を行う仕組みを導入
    ○ 必要に応じてCamp内の優先順位を変更する
    課題と対応方針

    View Slide

  18. 18
    Confidential - Do Not Share
    課題:メルペイとのコラボレーション
    ● お互いの戦略、フォーカスポイントなど相互理解不足
    ● 開発プロセス、言語の違い
    ○ メルカリ:Scrum、英語
    ○ メルペイ:一部Scrum開始、日本語
    ● サービスフェーズの違い
    ○ 運用フェーズと立ち上げフェーズ
    ● 共通の取り組みと各社の取り組みがコンフリクトする場合がある
    ○ その際の意思決定の仕組みがない
    課題と対応方針

    View Slide

  19. 19
    Confidential - Do Not Share
    課題:メルペイとのコラボレーションへの対応方針
    ● 各社全体集会でトップから共通の取り組みの意義を説明
    ● 開発プロセスはまずは言語から
    ○ Spec、チケットの英語化を頼もうと思っている
    ● 短期的なKPI重視から中長期的な体験重視へシフト
    ● Committeeの設置
    ○ コンフリクトが発生した際のエスカレーションフロー、意思決定者を明確化
    ○ Marketing, Product, Engineering の各社Headで議論
    課題と対応方針

    View Slide

  20. 20
    Confidential - Do Not Share
    ● なぜそれを今するのかの理解が大事
    ● チームありきでなくやるべき事ありきでチームを作る
    ● ボトムアップとトップダウンのバランス
    ○ ボトムアップで機動力、自走力を保ちつつプロダクトの全体思考を失わず。
    まとめ

    View Slide

  21. 21
    Confidential - Do Not Share
    ありがとうございました!

    View Slide

  22. 22
    Confidential - Do Not Share
    詳細はそれぞれの募集要項へのリンクからご確認ください。
    ● シニアプロダクトマネージャー
    ● プロダクトマネージャー (Technical)
    ● シニアUX / プロダクトデザイナー
    ● デザインマネージャー、UX / プロダクトデザイン
    一緒にプロダクト開発する仲間を募集中です!

    View Slide