富山大学で行われている「富山の地域づくり」講義の一コマで、黒部市社協の取り組みを紹介。地域課題解決の考え方、ICT利活用の狙いなどなど。
地域課題解決を考える~そもそも地域課題ってなんだ?~社会福祉法人黒部市社会福祉協議会総務課 課長補佐/経営戦略係 小柴 徳明20220720@富山大学「富山の地域づくり」講義
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持続可能 市民参加
EBPM VS 勘と経験値両方持ち備えたら最強説!EBPM勘・経験 EBPM勘・経験総務的には… 現場的には…・財源確保・費用対効果・政策立案・今すぐの助け・誰一人取り残さない・現場の忙しさ(社協あるある構造)EBPMpassion
黒部と社会福祉協議会と私
福祉とは?大雪で感じた「お互いさまの社会」
8【仕 事】○社会福祉法人黒部市社会福祉協議会総務課長補佐 経営戦略係〇一般社団法人SMARTふくしラボ研究員/プロジェクトマネージャー○国立研究開発法人情報通信研究機構ソーシャルICTシステム研究室 協力研究員〇一般財団法人CSOネットワークリサーチフェロー【志 事】○NPO法人明日育(あすいく)○LINEWORKSアンバサダー〇CI-labo(community indicators labo)
黒部川扇状地
宇奈月温泉トロッコ電車
11生地たいまつ祭り令和元年10月26日の伝統行事一生に一回@厄男の火渡り
3705576030922759639952732329338421091039452 4061896659672178152524841096968234621727871219734372 3011968727939076301000200030004000500060007000生地 石田 田家 村椿 大布施 三日市 前沢 荻生 若栗 東布施 宇奈月 内山 音沢 愛本 下立 浦山黒部市地区別人口・世帯数 2021.3.31現在人口 世帯人口:40,321人65歳以上の人口12,924人高齢化率32.1% R4.5.31現在
黒部市社会福祉協議会の経営理念「誰もが安心して暮らせるやさしい福祉のまちづくり」の推進経営戦略係の仕事10歩先を見て考える5つの概念で物事を考えていく人・物・金・時・情報
14俯瞰して見て、考える。今の重点テーマ支援者が支援しやすい環境づくり
15地域福祉の未来は、誰が描くのか?10年後にどんな地域になってるのか?どんな地域にしたいのか?本当はみんな分かってる、どうにかしなきゃいけないことを。今も時間は進んでいる、時代は変化している。どうする僕ら、どうする社協…
16ICTや新しい技術革新を活かした地域福祉の推進へ shakyo3.0スマート社協3.0構想【ビジネスチャット】コミュニケーションツールで働く人がより働きやすくする。【地域福祉分野におけるICT利活用実証実験】支援する人が支援しやすい環境づくりICTリテラシーが低い、後期高齢者を支える官民協働のプラットフォーム※国立研究開発法人情報通信研究機構、株式会社日新システムズ、黒部市社協の三者協定【LINE botによる相談窓口】相談のハードルを下げ、早くからのリーチをつなげるしくみ将来的な情報発信のキーとなるしくみ【ふくしDX】業務効率改善を行い福祉現場での人材不足を解消民間企業との共同研究PJ【5goals for 黒部】市民に分かりやすく伝え、みんなの目指すべきgoalを示す。【個人活動の可視化】社会にどう貢献したか、自分自身の活動ログが見えるようにする。【ふくしDXの推進基盤】社団法人を立ち上げふくし全体のデジタル化、DX推進を図る組織の立ち上げ。【SW-MaaSの開発】トヨタモビリティ基金と福祉版移動シェアサービスの研究開発一般社団法人SMARTふくしラボの設立福祉版移動シェアサービスSW-MaaSSocial welfare Mobility as a service
地域ってなんだ?!
地域の定義を整理してみる。(例えば)
地域課題ってなんだ?!
自分の困りごと地域課題を整理してみる。(例えば)自分(1人)世帯、家族(平均2.46人)町内(128町内)地区(16小学校区)黒部市(41,000人)家族の困りごと 町内の課題 地区の課題 黒部市の課題・生きがい・仕事・生活の不安・年金・引きこもり・生活の不安・病気・子育て・担い手不足・高齢化・世代間連携・まつりの維持・担い手不足・高齢化・世代間連携・人口減・人口減・高齢化・学校の統廃合・税収減※起きている、起こる現象と課題、問題が入り乱れている。からよく分からない。。。
【18年間の社協経験で感じた大前提】みんな良くしようと思っている。少なくとも・・・だれひとり、悪くしようとは思っていない(ハズ)
紙一重
住民主体のまちづくり「丸投げ」か「住民が主役」かは、紙一重責任は「行政」なのか「住民」なのか?
「監視」か「見守り」かは、紙一重「義務」なのか「ボランティア」なのか?見守り活動
地域(黒部市)を考えていく上での確定事項少子化高齢化人口減
ということは(地域の現状)…担い手を育てるし、自分もやる。(社協・地域も思いは同じ)地域には、仕事と志事が必要。(社協職員とNPOもやる@個人)無いものはつくる。(できることをやる、つくる)みんなでやるしかない。(ALL黒部:行政・社協・企業・社会福祉法人・NPO法人・ボランティア・市民 etc.)社会関係資本(social capital)をフル活用するしかない地域の力
地域課題解決のポイント私たちは、どこ目指すんだっけ?
地域ってソーシャルキャピタルが強いはず…上手く、その力を活かせているか?ゴールと根拠とものさし
根 拠データ活用、EBPM
Social‐welfare indicator33指標づくりWSmiroを活用し、オンラインも交えたWSで指標づくり
も の さ し評価、インパクト
01.活動人口をふやそう・市民の地域活動への参加度・地域への関心度・活動のマッチング度02.話すことから始めよう・学ぶ機会の充実度・集い度・ICTの利活用度03.すべての人々に福祉を・福祉への理解度・気づく力度・身近な支え度04.U-40代の力を活かそう・参加の機会の充実度・福祉/社会教育の充実度・スポット(注目)度05.パートナーシップで目標を達成しよう・連携度・助け合い度35指標の算出
Social‐welfare indicator36ゴール 指標 指標を構成するデータ(仮)1.活動人口を増やそう1-①小さな地域で出番を増やす 市民の地域活動への参加度 ① 地区公民館の利用者数、部屋の稼働率1-②住民主体の意識を育てる 市民の地域活動への参加度 ② 民生委員児童委員の改選期における充足率1-③世代間交流事業に取り組む 市民の地域活動への参加度 ③ 市民の地域活動への参加割合地域への関心度 ④ 黒部市社会福祉協議会HP訪問者数地域への関心度 ⑤ 広報誌「福祉くろべ」の既読割合活動のマッチング度 ⑥ ボランティア、地域活動の募集に対する参加人数活動のマッチング度 ⑦ 地域イベントにおける世代間交流プログラム数※黄色は、先行指標として採用するもの
計画は、出来てからが本番!
市民参加で推進と評価を回し続ける職員もアドバイザーも市民もみんなメンバー(フラット)
40知らないから分かるへ社会をもっと見える化する
41目標と活動の可視化国際交流基金日米センターの助成事業としてCIC(アメリカ)からの学びとノウハウ共有
42可視化と参加のプラットフォームとなるWEBサイトの構築とactcoinの活用目標と活動の可視化国際交流基金日米センターの助成事業としてCIC(アメリカ)からの学びとノウハウ共有参加のプラットフォームプロジェクトと参加者のマッチング活動ログ、貢献度の可視化
43https://5goalsforkurobe.com
44ダッシュボード
オンラインを活用することでの新しい価値を発見することが出来た!(もちろんデメリットもある)
46目指すGOAL「市民主体のまちづくり」=市民社会の創造自分たちのまちは、自分たちで良くしていく仮説(結論)社会をもっと「見える化」できれば、市民が社会に参加する。
仮説:「気づけば人は動く」みんな良くしようと思っている。【活動】場、プラットフォーム【地域】地域の現状や課題【しくみ】市民参加の指標づくり見える化WEBサイト「5goals for黒部」https://5goalsforkurobe.com/共感/意識/行動変容を生み出す課題や現状の見える化プラットフォームの見える化活動の見える化仮説:「知れば人は動く」何が出来るのかが分からないだけ。仮説:「人は主体性を持ちたい」自分たちでまちをつくる楽しさがある。目標(指標)の見える化議論の見える化推進評価の見える化データの見える化データ利活用(情報をデータに)
48WEBサイトに動画をアップ
49年に一度のフォーラム@オンライン
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社会貢献の見える化ボランティアセンター機能のクラウド化寄付管理のシステム化を一体とした新たな地域主体エコシステム構築(案)社会福祉法人黒部市社会福祉協議会 総務課経営戦略係 20200728
「Actcoin」のしくみを活用活動のログが個人に残り、可視化される。【社会貢献の見える化】【寄付先の選択】○社会福祉協議会ー地域福祉の推進○赤い羽根共同募金ー黒部市内の活動団体の事業○黒部市善意銀行ーモノの寄付○黒部市内社会福祉法人ー市内11の社会福祉法人○黒部市内ボランティアー市民活動等60団体寄付地域主体エコシステム:社会貢献の見える化/ボランティアセンター機能のクラウド化/寄付管理システム活動学び活動を探す現状を知るWEBサイト「5goals for黒部」https://5goalsforkurobe.com/共感/意識/行動変容を生み出す寄付(金/物)活動を起こす活動に参加より学ぶ活動を起こす活動へ参加【学びの場の企画】講座/セミナー/体験もっと知る市社協【行動変容を促す】気づき/学び/理解団体と寄付のマッチング【寄付管理システム】社会福祉協議会がプラットフォームを提供ボランティアセンター機能支援団体を探す寄付
「Actcoin」のしくみを活用活動のログ(記録)が個人に残り、可視化される。【社会貢献の見える化】寄付社会貢献の見える化活動学び活動を探す現状を知るWEBサイト「5goals for黒部」https://5goalsforkurobe.com/共感/意識/行動変容を生み出す活動を起こす活動へ参加もっと知る市社協【寄付管理システム】社会福祉協議会がプラットフォームを提供支援団体を探す寄付寄付した記録習慣の記録習慣のチェック 活動の参加記録
ボランティアセンター機能のクラウド化活動学び活動を探す現状を知るWEBサイト「5goals for黒部」https://5goalsforkurobe.com/共感/意識/行動変容を生み出す寄付(金/物)活動を起こす活動に参加より学ぶ活動を起こす活動へ参加【学びの場の企画】講座/セミナー/体験もっと知る【行動変容を促す】気づき/学び/理解クラウド化されたボランティアセンター機能参加者のマッチング学びのマッチング寄付(金/物)活動を起こす活動に参加より学ぶ【行動変容】気づき/学び/理解【WEBサイトの役割】活動の紹介地域の現状課題の見える化参加できる方法ITは苦手 対面的な支援ボランティアセンター機能データ化クラウド化されたボランティアセンター機能対面的な支援ボランティアセンター機能どちらも必要な機能
【寄付先の選択】○社会福祉協議会ー地域福祉の推進○赤い羽根共同募金ー黒部市内の活動団体の事業○黒部市善意銀行ーモノの寄付○黒部市内社会福祉法人ー市内11の社会福祉法人○黒部市内ボランティアー市民活動等60団体寄付寄付管理システム市社協団体と寄付のマッチング【寄付管理システム】社会福祉協議会がプラットフォームを提供寄付が活動団体へ 活動お金モノ寄付管理データ領収書の発行WEBサイト「5goals for黒部」https://5goalsforkurobe.com/活動ログが残るWEBサイト「5goals for黒部」https://5goalsforkurobe.com/寄付先を探す
58すべては情報の上にあるヒト・モノ・カネ
地域福祉分野に溢れているのは、データではなく情報情報の一元化、共有は長年の課題EBM災害時要援護者見守り対象者ボランティア団体個人ボランティア保護世帯高齢者世帯1人暮らし高齢者地域支援活動者福祉専門職障がい者ご近所行政社協例えば見守りの情報
情報からデータへ、データからデータ活用へバラバラな情報を整理見守り体制を一元化情報のデジタル化情報のデータ化データの一元化データの利活用関係機関との調整名簿(台帳)の統合紙からデジタルへ変換データとして管理/保管データの共有と提供利活用地域での包括的な見守り体制くろべネットの推進計画での取り組み今この辺を一所懸命やっているところ地域福祉データベース地域福祉ビックデータ
夢の地域福祉ビックデータができたら(妄想)全国の1,800近くある社協が共通のフォーマットでデータを取ることができたら地域福祉ビックデータ・相談記録・地域アセスメント・福祉資金貸付情報・ボランティア情報・面談記録・地域ニーズ・地域課題・地域福祉活動計画etc.・EBPMの強化社協の生き残り、存在意義・見立ての支援ワーカーの質や人材育成・地域福祉の推進ALL社協の強みを最大限生かす全国の130,000人近くいる社協職員のスキルをデータ化できたら全国にいるスーパースター言われる社協職員のスキルをデータ化できたら+・見立てのコツ・視点やしぐさの分析・ノウハウを分析し、身に付けるスキルに・あるあるの共有・類似点や共通性の分析・ノウハウを分析し、身に付けるスキルに住基と連携できたら…医療・介護情報と連携できたら…国勢調査と連携で来たら…妄想中…。社協に絞って考えてみても
市民参加が大前提何が普通で、何が異常か?
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承認機関ではなくみんなで学び、考え、つくる場The承認会議!参加型の活動計画づくりへ!
5.5政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。10.3差別的な法律、政策及び慣行の撤廃、並びに適切な関連法規、政策、行動の促進などを通じて、機会均等を確保し、成果の不平等を是正する。16.7あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び代表的な意思決定を確保する。17.17さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。66
地域課題解決のポイント手段が目的化する
コロナ禍における地域福祉活動は?触れるな! 集うな! 距離をとれ!ふれあい・集い・支え合い
コロナの終息後、地域福祉はどうなるのか?①元に戻る②活動がより盛んになる③活動が縮小するより良く(welfare)をどう考えるか・・・
変えていくもの、変わらないもの
ボタンを連打しても、早くはならない
目的と手段
「運動会」は、目的か手段か?
運動会って運動することが目的?年に一度の決まった事業だから?玉入れは何かの技を鍛えるため?
「集いの場」は、目的か手段か?
「それ」は、目的か手段か?
地域課題解決の事例①持続可能な福祉サービスの体制の構築
福祉版移動シェアサービスSW-MaaSSocial welfare Mobility as a service20220628@黒部市公共交通戦略推進会議 事例報告黒部市社会福祉協議会 総務課経営戦略係トヨタモビリティ基金助成事業地域での持続可能な福祉サービス提供に向けて
取り組むべき最優先課題地域における持続可能な福祉サービスの供給
結 論人材不足の原因の一部は、福祉人材の非効率な労働が引き起こしている。地方都市では、福祉サービスの撤退、縮小が進んでる。福祉サービスは、望んでも買えない時代が来ている。すでに。
福祉サービスの提供を受けるには?3択施設に行くデイサービス自宅に行く訪問介護/看護入所する入居型施設国は、在宅へ ニーズは、入所へ単独経営(小規模模法人)では、不採算、人材不足が起こりやすい。複数経営(大規模模法人)では、不採算部門からの撤退。人材確保も重なり、入居施設に力をシフトしている福祉人材の不足・経営難
82介護分野は全職種と比べて人材不足介護・障害支援業界の概況【介護需要の予測】 【有効求人倍率】2030年まで需要増が続く出典:日本医師会 地域医療情報システムhttp://jmap.jp/ 、厚生労働省00.511.522.533.544.517年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年■全国平均■黒部市■介護分野■全職種2030年予測 2035年予測 2040年予測 2045年予測2025年予測2020年予測2015年国勢調査
根本的な問い①なぜ、福祉分野の人材不足が起こっているのか?施設に行くデイサービス自宅に行く訪問介護/看護入所する入居型施設職場環境こそが人材不足の切り札福祉人材の不足深刻度有効求人倍率15.03倍2019年度ヘルパー働きやすい職場・やりがいのある仕事人材の定着・スキルアップサービスの質の向上福祉サービスの持続可能な供給を行うためには、働きやすい職場づくりを軸に考えていく必要がある。全分野の有効求人倍率1.09倍有効求人倍率4.31倍2019年度施設介護員
根本的な問い②なぜ、福祉分野の人材不足が起こっているのか?施設に行くデイサービス自宅に行く訪問介護/看護入所する入居型施設国の方針施設から在宅へ規制緩和小規模多機能型施設小さな拠点には、それぞれ「人、モノ、金」を揃え、管理する体制が必要になる。サービス付き高齢者住宅集約すれば、一緒にできることもある。エリア単位での連携や集約、最適化が必要である。専門職の力が福祉サービスの提供以外で割かれている可能性
人材を本来業務に集中し、他の業務を一元化やアウトソーシングできれば維持できる。撤退、縮小ではなく連携し、大規模化することで各法人が生き残れる道が生まれる。集約化することで、サービスを持続可能に供給できるようになる。仮 説
財務省は今後、2024年度の制度改正・報酬改定に向けて具体化を働きかけていく
財務省 財政制度分科会(令和4年4月13日開催)資料 一部抜粋https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20220413/01.pdf
89コンセプト「業務改善によるキャパシティUP」「3割受け入れを増やせる地域全体の介護」のためのMaaSを含めたDX化法人全体のICT活用DX化業務効率の改善法人間の連携強化共有化連携ネットワーク強化SW-MaaS移動サービスの共有研修・人材育成研修事業の一元化ICT利活用福祉版DX支援「SW-MaaSの開発」トヨタ・モビリティ基金助成「小規模法人ネットワーク化」富山県モデル事業「障害福祉におけるICT導入」富山県モデル事業調査結果を基に取り組むべきことの整理
もし、福祉事業を展開するときに、移動(送迎・通勤・お出かけ)を考える必要がなくなったら?各法人の移動にかかる負担は大車両購入・車両整備・運転手・介助職員・シフト作成移動をサービスとして使う SW–MaaS(福祉版移動シェアサービス)本来事業にもっと力を入れることが出来る福祉サービスの質の向上9 0
91障害者支援事業所は、送迎加算分では送迎経費を賄えない→ 人件費等を削減することになる加算なし 3.3%※年間収支差額=年間送迎加算総額ー年間経費総額(経費は、燃料費、車両保険料、リース料、車両費、外部委託費、その他車両に関わる年間総経費の合計。送迎にかかる人件費を含まない)送迎加算を受給しても、多くの法人・事業所の持ち出し(赤字)で支えているのが実情出典:きょうされん(旧称、共同作業所全国連絡会)調査合計96.7%送迎あり+送迎収支が赤字83%送迎あり+送迎収支が黒字14%送迎なし3%【送迎の実施状況と年間収支差額】
A法人(デイサービス)B法人(障害者通所施設)C法人(特別養護老人ホーム)92※社会福祉連携推進法人制度で( 2022年6月施行)法人間の連携強化が促進し、事業連携や業務効率改善のため業務統合などが進む。経営法人の在り方を検討福祉事業所の移動資源を集約し、効率化やコスト削減を図るシフト調整運転手介助者介護特殊車両送迎車福祉版移動シェアサービスSW–MaaS移動資源をシェア+ICT・AI・データベース福祉版移動シェアサービスSW–MaaSSW-MaaSの考え方を整理
93黒部市内3事業所への先行調査(一部抜粋)
『SW-MaaS実証実験に向けての事前アンケート』報告書【調査目的】黒部市内の福祉関係事業所内の各事業所における福祉車両の現状と車両運行状況並びに車両に関する課題を把握するための事前調査である。その結果を基に福祉が持つ移動資源をお互いに共有し、効率よく利用できるしくみの開発を目指して、福祉版移動シェアサービス「SW-MaaS」の調査研究事業に取り組んでいく。【調査対象】・調査依頼総数:全42法人(株式、NPO含む)/サービス種類別事業所区分 92事業所【調査期間】・2021年4月末~7月中旬【回収結果】・回答数 28件(内訳:高齢・介護15、障がい8、保育3、看護1、社協1)・回答率 66.7%【結果について】・ 7月中に取りまとめ、市内の現状を把握し、今後の進め方を検討する【本調査から分かること】・ 施設の概要・ 施設における所有車両の有無・ 市内福祉施設の全車両台数(車種別台数)・ 〃 車両購入区分別台数・ 〃 曜日別車両稼働台数・ 〃 車両に対する加入保険割合・ 〃 利用目的別車両稼働時間と稼働台数・ 送迎サービス業務の有無・ 乗車目的別送迎業務担当者数(職種別区分可)・ 車両運行に必要な経費① 車に関すること・ 車両運行に必要な経費② 人に関すること・ 車両運行に係る課題 5段階評価とその理由・ MaaSサービスの必要性(メリット、デメリット)
【年間維持費】年間1台あたり合計332,000円【内訳】・燃料費 152 , 000円・保険代 50,000円・車検代 53,000円・ 自 動車 税 1 1 ,0 00 円・修理費 53,000円・消耗品 13,000円【市内全車両に係る年間総額】(年間維持費+人件費+車両購入代)×210台①専従運転手あり 220,500,000円②専従運転手なし 149,520,000円移動リソースの試算とシュミレーション「集約して一元化すればビジネスになる」市内の福祉関係施設等が持つ移動リソースを調べ、集約することで、効率化もしくは車両管理業務自体をアウトソーシングできるかどうかの調査+Step1: 4月~7月 黒部市内福祉事業所へ車両状況調査を実施市内全94事業所車両見込み台数全210台【人件費】年間1台あたり①専従運転手あり ②専従運転手なし合計468,000円 / 合計130,000円a. 運転手以外で送迎に携わている職員一人あたりの業務時間 116.6時間/年1台あたりに係る人件費 116,000円/年b. 車両1台あたりの事務業務時間一人あたりの業務時間 14.5時間/年1台あたりに係る人件費 14,000円/年c. 専従運転手人件費 235,000円/年運転従事者その他経費 103,000円/年【車両購入費】ハイエース中古車の相場平均250万10年使用年間1台あたり250,000円+ ×黒部市内福祉事業所における車両管理・車両運行に関する調査Step2: 実証実験協力事業所(3法人)の車両保険一括管理における金額の試算や新サービス開発についての研究(品川グループと連携)※送迎業務、車両管理、車両運行に係る経費に対しての負担感「非常にそう思う」、「そう思う」と回答した事業所 約5割移動にかかる業務一元化※SW-MaaS実証実験に向けての事前アンケート調査結果を基に試算
現場のキャパシティを増やす移動リソースの共有化移動に必要な人の共有移動にかかる業務一元化2021-2022_SW-MaaSから2023_SC-MaaSへ共有化実証実験「一台の車が3つの仕事を組み合わせフル稼働」福祉センターの定期コース送迎&障がい者の就労支援先への送迎&高齢者ケアハウス入居者の外出・買い物バスの組み合わせ人の共有実証実験「人さえいれば、車を動かし送迎できる」送迎に必要な車両はあるけれど、それを運転する人or同乗する人が足りない。送迎できれば利用者を増やすことができ収益も上がる。【メリット】・車両の削減→コスト減・雇用の確保と安定→運転手のフルタイム雇用【発展的な可能性】・福祉路線バス化→公共交通路線バスとの融合福祉版移動シェアサービスSW-MaaSSocial welfare Mobility as a service【メリット】・送迎増→収益UP・送迎スタッフ派遣→介護職員の新しい仕事【発展的な可能性】・法人間連携で「職員のタイムシェア」サービス移動リソースの試算とシュミレーション「集約して一元化すればビジネスになる」市内の福祉関係施設等が持つ移動リソースを調べ、集約することで、効率化もしくは車両管理業務自体をアウトソーシングできるかどうかの調査車両リースサービス保険・メンテナンスサービス送迎業務サービス【メリット】・事務負担軽減→本来業務に注力・送迎の質の担保→介護職員の負担軽減【発展的な可能性】・SW-MaaS運営法人の設立(民間との共創)(Social community-MaaS)〇社会福祉法人の使命である「地域での公益的な取り組みの推進」として、社会課題である移動ニーズに答えていく。
センターバス定期コース地区循環バス(行き)黒部市福祉センターケアハウス(50世帯)事業所スタッフ(6~7名)市役所(就労支援B仕事場)【自由時間】買い物銀行美容院 他福祉センターのバス定期コース地区循環バス(帰り)ケアハウス(50世帯)(就労支援B)お出かけサービス 就労支援B型【実施内容】黒部市社協:福祉センターの定期運行バスの空き時間を活用黒部笑福学園:⼊居者のお出かけバス(⾃主事業)の代替運⾏くろべ工房:利用者の就労支援Bの職場への移動黒部市内3法人における共同運行乗り合いパターン実証移動リソースの共有化Step1.3法人において、それぞれ目的が違う車両運行において、時間、と人員の無駄をなくし、効率的に移動ができるかを検証する仕事場へ移動帰社帰宅8:30発10:00着14:30発15:30発9:15着9:30発約10分 約10分約10分15:00着約10分約10分令和3年11月実験
①福祉センターの利用者送迎平均15名黒部市内3法人における共同運行乗り合いパターン実証移動リソースの共有化実験前2022年度の結果からのシミュレーション実験中の実績から試算①福祉センターの利用者送迎平均15名②就労支援Bの利用者送迎平均7名③お出かけ買い物の利用者送迎平均4名年間利用者(230日)約3,450名年間利用者(230日)約5,980名運んだ人1.73倍①福祉センターバス平均30㎞③笑福学園の送迎車平均12㎞②くろべ工房の送迎車平均12㎞①福祉センターバス乗り合い平均43㎞年間距離(230日)約12,420㎞年間距離(230日)約9,890㎞走行距離20%減
「SW-Mobility_NET」による共同運行 現行のふくし路線に連携先と活用方法を増やしていく実験5月19日より実証実験スタート99
福祉分野のDXを加速させるための組織mission3年間で福祉分野のデジタル化とDXを急加速させるためのエンジンになる。vision福祉の現場でICT利活用やDXが進み、より本来の仕事に注力できるようになり、働きやすさと共にやりがいが生まれる。
【福祉分野を「smartふくし」に押し上げるエンジンに】3年間で一気に、福祉分野をsmart化する。※smart(スマート):賢い デジタルやDXを理解し、上手く活かすことのできる状態福祉団体・組織・法人Smartふくし【フェーズ①】ネットワーク化課題の棚卸し、整理と集約【フェーズ②】デジタル化紙からデジタルへの置き換え【フェーズ③】DX(デジタルトランスフォーメーション)業務改革【フェーズ④】全体最適化持続可能な地域・体制整備SmartふくしEngine機能強化【シンクタンク】データ活用データの見える化・EBPM機能強化【シビックテック】人材育成・場活動の担い手、場づくり【市民参加】住民主体のまちづくりじぶんのまちを自分たちで良くしていく
【黒部市社会福祉協議会との関係性】〇広域的な活動のプラットフォーム・黒部市内に限らず、近隣との連携や全国各地との共同研究など、広域で活動を行うためのプラットフォームになる。【2022年度】①国・県のモデル事業「小規模法人ネットワーク化事業」(黒部市、入善町の6法人で構成)の事務局②トヨタモビリティ基金との共同研究事業「福祉版移動シェアサービス SW-MaaS開発」(黒部、豊岡、高崎)〇調査研究機能の強化と独立・黒部市社協の経営戦略係で進めていたシンクタンク機能、新規事業開発等の事業の一部を社団法人へ移行。企業との共同研究や民間財源を活用し、調査研究機能を強化していく。行政や社協からの助成金は受けず(事業受託はあり)、独立性を担保して活動を進めていく。〇持続可能な事業推進体制・2022年度は、市社協職員2名を出向(財源はトヨタモビリティ基金の研究事業費)で専従となり、総務課経営戦略係から1名を兼務の体制で立ち上げ支援を行う。以降、次年度より自主財源での運営を確立し、持続可能な体制をつくる。広域的な活動と調査研究機能の強化と独立
SMARTふくしラボ学び合う場learning実験する場experiment研究する場laboratoryビックデータ蓄積/利活用福祉分野のデジタル化・DX研究民間企業との共同研究地域での実証実験フォーラム開催リテラシー向上ビジネスモデル事業化プログラム開発セミナー勉強会ローカライズ他地域への展開福祉団体支援【3つの場づくり】Core competenceからの事業展開103
社会福祉法人黒部市社会福祉協議会とトヨタモビリティ富山株式会社及び一般社団法人SMARTふくしラボとの福祉施設、法人における車両管理効率化・事故率抑制に向けた連携に関する協定書
①福祉施設、法人における車両管理効率化・黒部社協の車両20台を使った効率的な管理方法・シェアリング(タイムシェア・民間とのシェア)の検討と実験「ふくし車両DX」の共同研究105「SW‐MaaS」の研究協力「負担軽減・事故率抑制」の共同研究②福祉版移動シェアサービスの実証実験・共同運行実証への協力・福祉現場のニーズ調査と分析③安全運転管理・車両リースサービスの開発・合同の安全運転講習会・福祉送迎における事故の発生と要因分析と効果的な研修プログラムの開発
小規模法人ネットワークで6法人が連携し、SW-MaaSを含む様々なサービスを一元化し提供していく体制(2021年度末の体制)(富山県黒部市)社会福祉法人黒部市社会福祉協議会(富山県入善町)社会福祉法人入善町社会福祉協議会(富山県黒部市)社会福祉法人くろべ福祉会(小規模法人ネットワーク事業)黒部市・入善町(富山県黒部市)社会福祉法人黒部笑福学園(富山県入善町)特定非営利活動法人あおの丘(富山県黒部市)有限会社さくらい一元化したサービスを提供①研修体系の一元化(LMS開発)②バックオフィスのデジタル化(jinjerとの共同研究)③福祉車両の共有(SW-MaaSの開発)1 0 6(事務局)一般社団法人SMARTふくしラボ
(小規模法人ネットワーク事業)黒部市・入善町・魚津市 ※新規分野の法人拡大と広域(魚津市)へ連携体制の体系図(富山県黒部市)社会福祉法人黒部市社会福祉協議会(富山県入善町)社会福祉法人入善町社会福祉協議会(富山県黒部市)社会福祉法人くろべ福祉会(群馬県高崎市)一般社団法人ソーシャルアクション機構(兵庫県豊岡市)一般社団法人リガレッセ(富山県黒部市)社会福祉法人黒部笑福学園(富山県入善町)特定非営利活動法人あおの丘(富山県黒部市・入善町)福祉サービス企業配食弁当・旅行代理店等大規模多機能連携法人型共同研究/TMF連携:3法人大規模多機能連携法人型共同研究/TMF連携:3法人①ふくしMaaSの開発(社会貢献・地域貢献を含む)②大規模連携多機能施設型の研究開発・開設に向けての調整③福祉分野でのDX研究(デジタル化・エビデンス強化)小規模法人ネットワーク事業:黒部市・入善町・魚津市①研修体系の一元化(LMS開発)②バックオフィスのデジタル化(jinjerとの共同研究)③福祉車両の共有(SW-MaaSの開発)福祉Mover実証実験TSC連携1 0 7(事務局)一般社団法人SMARTふくしラボ(富山県黒部市)NPO法人若者支援団体(富山県魚津市)福祉事業所新規加入調整中(富山県南砺市)一般社団法人ジゾウラボTMF事業連携他地域との地域モビリティの情報交換と事業連携の検討※新規分野の法人拡大と広域(魚津市)へ(富山県黒部市)有限会社さくらい
福祉施設が福祉送迎網のハブになるプラットフォーム(駅)人・モノ・〇〇を運ぶふくしモビリティネットの構築「SW-Mobility_NET」コース最適化・マッチング送迎業務デジタル化【キーワード】福祉施設がコミュニティの要福祉施設を中心としたコミュニティづくり社会福祉法人の地域貢献(義務)地域リソースの活用省エネルギーシェア、統合、一本化持続可能なまちづくり地域最適化末端配送福祉的視点での移動支援ふくしネットワーク構築とデジタル化「SW-MaaS実証実験」目指すべきあり方_福祉送迎網の構築108
109ふくしモビリティネットの構築「SW-Mobility_NET」様々な【社会課題】解決を生み出す可能性「福祉・介護現場のキャパシティ不足」・送迎業務をSW-MaaSとして使え(買う)ば、本来業務時間を確保することが出来る。「社会福祉法人の連携」・社会福祉連携推進法人での事業連携や事業一元化等の集約による効率化が図れる。・集約、効率化による法人の経営改善を図れる。・地域での公益的な取り組みとして地域の移動に役立てる可能性がある。「CO2削減」・シェアリングを行うことで、車両台数の削減、走行距離の減を図ることができ、コストダウンと共にCO2の削減にも貢献することが出来る。「地域内経済」・人々が移動すれば経済は動く(お金が使われる)「人材活用」・副業、セカンドキャリア、外国人人材、人材共有など新しい仕事を生み出すことが出来る。「安全管理」・一元管理することで、緊急時や災害時に安全な運行管理や状況把握が出来る。「ビジネスチャンス」・集約することにより福民協働の共創ビジネスで解決出来る。SW-Mobility_NETの可能性
「ふくしDX」を推進し、働きやすさと共にやりがいが生まれる職場へ110
地域課題解決の事例②ICTと地域人材の活用
福祉 vs ICTなのか? との戦いから始まった…
本当に介護・福祉系職員は、ITが苦手なのか?と言うか、みんな苦手なのか?
今のIT環境職場 < 家庭昔のIT環境職場 > 家庭
中山間地域の課題解決事業(富山県モデル事業)テクノロジーの力地域福祉分野でのICT利活用研究地域の力、若者の力課題解決を中心に「ともに考えともにつくる」
2つの柱地域伝統芸能の伝承獅子舞デジタルアーカイブ自治会ネットワークLINEWORKSを活用した情報共有
地域伝統芸能の伝承獅子舞デジタルアーカイブ
地域伝統芸能の伝承獅子舞デジタルアーカイブ獅子舞自体の動画はインターネット上やDVDとしてあるが、獅子舞に関わってる下立地区青年団のOBや現役の団員からインタビューをデジタルで残すことによって、その思いや、歴史をしっかりと後世に伝えてくことができる。
https://www.youtube.com/watch?v=Cj9xIYkpbik地域伝統芸能の伝承獅子舞デジタルアーカイブ
一斉に情報を伝える自治会ネットワークLINEWORKSを活用した情報共有地区社会福祉協議会役員間での会議案内やお知らせ、伝言などをLINEWORKSを活用することによってよりスピーディーに簡単にできるようになる。グループに伝えるみんなでつながる
地区社会福祉協議会役員間での会議案内やお知らせ、伝言などをLINEWORKSを活用することによってよりスピーディーに簡単にできるようになる!ハズ・・・自治会ネットワークLINEWORKSを活用した情報共有とは言っても、私たちにはできるかなぁ、大変そう。それなら支援者としても手伝えなくなるかも。。。
自治会ネットワークLINEWORKSを活用した情報共有課 題スマホに強いのは誰だ!ITで何でも解決できるわけじゃない!知らないから怖い、わからないこと知るきっかけづくり課題解決方法知らないことを学び、高校生の力を借りてLINEWORKSの活用法もみんなで考えていく
事例から地域福祉にICTを活用↑伝え方=誰が伝えるか、やってみる
事例から地域にいるプロの力を借りる↑先輩から学ぶ=年上ではないプロは身近にいる
地域には、まだまだ知らないものすごいヒトもモノもいっぱいあるはず。
ということは(地域の現状)…担い手を育てるし、自分もやる。(社協・地域も思いは同じ)地域には、仕事と志事が必要。(社協職員とNPOもやる@個人)無いものはつくる。(できることをやる、つくる)みんなでやるしかない。(ALL黒部:行政・社協・企業・社会福祉法人・NPO法人・ボランティア・市民 etc.)社会関係資本(social capital)をフル活用するしかない地域の力再確認
みんないいね!って言える変化※注意 すぐには訪れない・・・結果的に
自分たちのまちは、自分たちで良くしていくNothing About Us Without Us!
132Code for Japanシビックテックオンラインアカデミー#17https://hackmd.io/@codeforjapan/BJ3IEJMZE/%2F9MTizEIITiOO1TFMGm5vdA?type=bookYouTubehttps://youtu.be/L8qy-YDJfQw黒部市社会福祉協議会HPhttp://www.kurobesw.com/シンクタンク報告書・広報誌がダウンロードできます。社会福祉法人 黒部市社会福祉協議会[email protected]質問・疑問なんでもどうぞ。
くろべのふくしを良くするプロジェクトチーム事務局:社会福祉法人黒部市社会福祉協議会総務課経営戦略係お互いさまの社会の実現に向けて133本日の資料はこちらからhttps://speakerdeck.com/koshiba_noriaki