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20220720富山大学「富山の地域づくり」講義

 20220720富山大学「富山の地域づくり」講義

富山大学で行われている「富山の地域づくり」講義の一コマで、黒部市社協の取り組みを紹介。地域課題解決の考え方、ICT利活用の狙いなどなど。

noriaki_koshiba

July 19, 2022
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  1. EBPM VS 勘と経験値 両方持ち備えたら最強説! EBPM 勘・経験 EBPM 勘・経験 総務的には… 現場的には…

    ・財源確保 ・費用対効果 ・政策立案 ・今すぐの助け ・誰一人取り残さない ・現場の忙しさ (社協あるある構造) EBPM passion
  2. 8 【仕 事】 ◦社会福祉法人黒部市社会福祉協議会 総務課長補佐 経営戦略係 〇一般社団法人SMARTふくしラボ 研究員/プロジェクトマネージャー ◦国立研究開発法人情報通信研究機構 ソーシャルICTシステム研究室

    協力研究員 〇一般財団法人CSOネットワーク リサーチフェロー 【志 事】 ◦NPO法人明日育(あすいく) ◦LINEWORKSアンバサダー 〇CI-labo(community indicators labo)
  3. 3705 5760 3092 2759 6399 5273 2329 3384 2109 1039

    452 406 189 665 967 2178 1525 2484 1096 968 2346 2172 787 1219 734 372 301 196 87 279 390 763 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 生地 石田 田家 村椿 大布施 三日市 前沢 荻生 若栗 東布施 宇奈月 内山 音沢 愛本 下立 浦山 黒部市地区別人口・世帯数 2021.3.31現在 人口 世帯 人口:40,321人 65歳以上の人口12,924人 高齢化率32.1% R4.5.31現在
  4. 16 ICTや新しい技術革新を活かした地域福祉の推進へ shakyo3.0 スマート社協3.0構想 【ビジネスチャット】 コミュニケーションツールで働く人がより働きやすくする。 【地域福祉分野におけるICT利活用実証実験】 支援する人が支援しやすい環境づくり ICTリテラシーが低い、後期高齢者を支える 官民協働のプラットフォーム

    ※国立研究開発法人情報通信研究機構、株式会 社日新システムズ、黒部市社協の三者協定 【LINE botによる相談窓口】 相談のハードルを下げ、早くからの リーチをつなげるしくみ将来的な 情報発信のキーとなるしくみ 【ふくしDX】 業務効率改善を行い福祉 現場での人材不足を解消 民間企業との共同研究PJ 【5goals for 黒部】 市民に分かりやすく伝え、みんな の目指すべきgoalを示す。 【個人活動の可視化】 社会にどう貢献したか、自分自身の活動 ログが見えるようにする。 【ふくしDXの推進基盤】 社団法人を立ち上げふくし全体のデジタ ル化、DX推進を図る組織の立ち上げ。 【SW-MaaSの開発】 トヨタモビリティ基金と福祉版移動シェア サービスの研究開発 一般社団法人 SMARTふくしラボの設立 福祉版移動シェアサービス SW-MaaS Social welfare Mobility as a service
  5. 自分の困りごと 地域課題を整理してみる。 (例えば) 自分 (1人) 世帯、家族 (平均2.46人) 町内 (128町内) 地区

    (16小学校区) 黒部市 (41,000人) 家族の困りごと 町内の課題 地区の課題 黒部市の課題 ・生きがい ・仕事 ・生活の不安 ・年金 ・引きこもり ・生活の不安 ・病気 ・子育て ・担い手不足 ・高齢化 ・世代間連携 ・まつりの維持 ・担い手不足 ・高齢化 ・世代間連携 ・人口減 ・人口減 ・高齢化 ・学校の統廃合 ・税収減 ※起きている、起こる現象と課題、問題が入り乱れている。からよく分からない。。。
  6. EBPM VS 勘と経験値 両方持ち備えたら最強説! EBPM 勘・経験 EBPM 勘・経験 総務的には… 現場的には…

    ・財源確保 ・費用対効果 ・政策立案 ・今すぐの助け ・誰一人取り残さない ・現場の忙しさ (社協あるある構造) EBPM passion
  7. 01.活動人口をふやそう ・市民の地域活動への参加度 ・地域への関心度 ・活動のマッチング度 02.話すことから始めよう ・学ぶ機会の充実度 ・集い度 ・ICTの利活用度 03.すべての人々に福祉を ・福祉への理解度

    ・気づく力度 ・身近な支え度 04.U-40代の力を活かそう ・参加の機会の充実度 ・福祉/社会教育の充実度 ・スポット(注目)度 05.パートナーシップで目 標を達成しよう ・連携度 ・助け合い度 35 指標の算出
  8. Social‐welfare indicator 36 ゴール 指標 指標を構成するデータ(仮) 1.活動人口を増やそう 1-①小さな地域で出番を増やす 市民の地域活動への参加度 ①

    地区公民館の利用者数、部屋の稼働率 1-②住民主体の意識を育てる 市民の地域活動への参加度 ② 民生委員児童委員の改選期における充足率 1-③世代間交流事業に取り組む 市民の地域活動への参加度 ③ 市民の地域活動への参加割合 地域への関心度 ④ 黒部市社会福祉協議会HP訪問者数 地域への関心度 ⑤ 広報誌「福祉くろべ」の既読割合 活動のマッチング度 ⑥ ボランティア、地域活動の募集に対する参加人数 活動のマッチング度 ⑦ 地域イベントにおける世代間交流プログラム数 ※黄色は、先行指標として採用するもの
  9. 仮説:「気づけば人は動く」 みんな良くしようと思っている。 【活動】 場、プラットフォーム 【地域】 地域の現状や課題 【しくみ】 市民参加の指標づくり 見える化 WEBサイト「5goals

    for黒部」 https://5goalsforkurobe.com/ 共感/意識/行動変容を生み出す 課題や現状の見える化 プラットフォームの見える化 活動の見える化 仮説:「知れば人は動く」 何が出来るのかが分からないだけ。 仮説:「人は主体性を持ちたい」 自分たちでまちをつくる楽しさがある。 目標(指標)の見える化 議論の見える化 推進評価の見える化 データの見える化 データ利活用 (情報をデータに)
  10. 50

  11. 51

  12. 52

  13. 「Actcoin」のしくみを活用 活動のログが個人に残り、 可視化される。 【社会貢献の見える化】 【寄付先の選択】 ◦社会福祉協議会ー地域福祉の推進 ◦赤い羽根共同募金ー黒部市内の活動団体の事業 ◦黒部市善意銀行ーモノの寄付 ◦黒部市内社会福祉法人ー市内11の社会福祉法人 ◦黒部市内ボランティアー市民活動等60団体

    寄付 地域主体エコシステム:社会貢献の見える化/ボランティアセンター機能のクラウド化/寄付管理システム 活動 学び 活動を探す 現状を知る WEBサイト「5goals for黒部」 https://5goalsforkurobe.com/ 共感/意識/行動変容を生み出す 寄付(金/物) 活動を起こす 活動に参加 より学ぶ 活動を起こす 活動へ参加 【学びの場の企画】 講座/セミナー/体験 もっと知る 市社協 【行動変容を促す】 気づき/学び/理解 団体と寄付のマッチング 【寄付管理システム】 社会福祉協議会が プラットフォームを提供 ボランティアセンター機能 支援団体を 探す 寄付
  14. 「Actcoin」のしくみを活用 活動のログ(記録)が 個人に残り、可視化される。 【社会貢献の見える化】 寄付 社会貢献の見える化 活動 学び 活動を探す 現状を知る

    WEBサイト「5goals for黒部」 https://5goalsforkurobe.com/ 共感/意識/行動変容を生み出す 活動を起こす 活動へ参加 もっと知る 市社協 【寄付管理システム】 社会福祉協議会が プラットフォームを提供 支援団体を 探す 寄付 寄付した記録 習慣の記録 習慣のチェック 活動の参加記録
  15. ボランティアセンター機能のクラウド化 活動 学び 活動を探す 現状を知る WEBサイト「5goals for黒部」 https://5goalsforkurobe.com/ 共感/意識/行動変容を生み出す 寄付(金/物)

    活動を起こす 活動に参加 より学ぶ 活動を起こす 活動へ参加 【学びの場の企画】 講座/セミナー/体験 もっと知る 【行動変容を促す】 気づき/学び/理解 クラウド化された ボランティアセンター機能 参加者のマッチング 学びのマッチング 寄付(金/物) 活動を起こす 活動に参加 より学ぶ 【行動変容】 気づき/学び/理解 【WEBサイトの役割】 活動の紹介 地域の現状 課題の見える化 参加できる方法 ITは苦手 対面的な支援 ボランティアセンター機能 データ化 クラウド化された ボランティアセンター機能 対面的な支援 ボランティアセンター機能 どちらも必要な機能
  16. 【寄付先の選択】 ◦社会福祉協議会ー地域福祉の推進 ◦赤い羽根共同募金ー黒部市内の活動団体の事業 ◦黒部市善意銀行ーモノの寄付 ◦黒部市内社会福祉法人ー市内11の社会福祉法人 ◦黒部市内ボランティアー市民活動等60団体 寄付 寄付管理システム 市社協 団体と寄付のマッチング

    【寄付管理システム】 社会福祉協議会が プラットフォームを提供 寄付が活動団体へ 活動 お金 モノ 寄付管理データ 領収書の発行 WEBサイト「5goals for黒部」 https://5goalsforkurobe.com/ 活動ログが残る WEBサイト「5goals for黒部」 https://5goalsforkurobe.com/ 寄付先を探す
  17. EBPM VS 勘と経験値 両方持ち備えたら最強説! EBPM 勘・経験 EBPM 勘・経験 総務的には… 現場的には…

    ・財源確保 ・費用対効果 ・政策立案 ・今すぐの助け ・誰一人取り残さない ・現場の忙しさ (社協あるある構造) EBPM passion
  18. 情報からデータへ、データからデータ活用へ バラバラな情報を整理 見守り体制を一元化 情報のデジタル化 情報のデータ化 データの一元化 データの利活用 関係機関との調整 名簿(台帳)の統合 紙からデジタルへ変換

    データとして管理/保管 データの共有と提供 利活用 地域での包括的な見守り体制くろべネットの推進計画での取り組み 今この辺を一所懸命 やっているところ 地域福祉 データベース 地域福祉 ビックデータ
  19. 夢の地域福祉ビックデータができたら(妄想) 全国の1,800近くある社協が 共通のフォーマットでデータ を取ることができたら 地域福祉 ビックデータ ・相談記録 ・地域アセスメント ・福祉資金貸付情報 ・ボランティア情報

    ・面談記録 ・地域ニーズ ・地域課題 ・地域福祉活動計画 etc. ・EBPMの強化 社協の生き残り、存在意義 ・見立ての支援 ワーカーの質や人材育成 ・地域福祉の推進 ALL社協の強みを最大限生かす 全国の130,000人近くいる 社協職員のスキルをデータ化できたら 全国にいるスーパースター言われる 社協職員のスキルをデータ化できたら + ・見立てのコツ ・視点やしぐさの分析 ・ノウハウを分析し、身に付けるスキルに ・あるあるの共有 ・類似点や共通性の分析 ・ノウハウを分析し、身に付けるスキルに 住基と連携できたら… 医療・介護情報と連携できたら… 国勢調査と連携で来たら… 妄想中…。 社協に絞って考えてみても
  20. 64

  21. 福祉版移動シェアサービス SW-MaaS Social welfare Mobility as a service 20220628@黒部市公共交通戦略推進会議 事例報告

    黒部市社会福祉協議会 総務課経営戦略係 トヨタモビリティ基金助成事業 地域での持続可能な 福祉サービス提供に向けて
  22. 福祉サービスの提供を受けるには? 3択 施設に行く デイサービス 自宅に行く 訪問介護/看護 入所する 入居型施設 国は、在宅へ ニーズは、入所へ

    単独経営(小規模模法人)では、 不採算、人材不足が起こりやすい。 複数経営(大規模模法人)では、 不採算部門からの撤退。人材確保も重なり、入 居施設に力をシフトしている 福祉人材の不足・経営難
  23. 82 介護分野は全職種と比べて人材不足 介護・障害支援業界の概況 【介護需要の予測】 【有効求人倍率】 2030年まで需要増が続く 出典:日本医師会 地域医療情報システムhttp://jmap.jp/ 、厚生労働省 0

    0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 30年 ▪全国平均 ▪黒部市 ▪介護分野 ▪全職種 2030年予測 2035年予測 2040年予測 2045年予測 2025年予測 2020年予測 2015年国勢調査
  24. 根本的な問い① なぜ、福祉分野の人材不足が起こっているのか? 施設に行く デイサービス 自宅に行く 訪問介護/看護 入所する 入居型施設 職場環境こそが人材不足の切り札 福祉人材の不足

    深刻度 有効求人倍率 15.03倍 2019年度ヘルパー 働きやすい職場・やりがいのある仕事 人材の定着・スキルアップ サービスの質の向上 福祉サービスの持続可能な供給を行うためには、 働きやすい職場づくりを軸に考えていく必要がある。 全分野の有効求人倍率 1.09倍 有効求人倍率 4.31倍 2019年度施設介護員
  25. 根本的な問い② なぜ、福祉分野の人材不足が起こっているのか? 施設に行く デイサービス 自宅に行く 訪問介護/看護 入所する 入居型施設 国の方針 施設から在宅へ

    規制緩和 小規模多機能型施設 小さな拠点には、それぞれ「人、モノ、金」を 揃え、管理する体制が必要になる。 サービス付き高齢者 住宅 集約すれば、一緒にできることもある。 エリア単位での連携や集約、最適化が必要である。 専門職の力が福祉サービスの提供以外で割 かれている可能性
  26. 89 コンセプト 「業務改善によるキャパシティUP」 「3割受け入れを増やせる地域全体の介護」 のためのMaaSを含めたDX化 法人全体のICT活用 DX化 業務効率の改善 法人間の連携強化 共有化

    連携ネットワーク強化 SW-MaaS 移動サービスの共有 研修・人材育成 研修事業の一元化 ICT利活用 福祉版DX支援 「SW-MaaSの開発」 トヨタ・モビリティ基金助成 「小規模法人ネットワーク化」 富山県モデル事業 「障害福祉におけるICT導入」 富山県モデル事業 調査結果を基に取り組むべきことの整理
  27. 91 障害者支援事業所は、送迎加算分では送迎経費を賄えない → 人件費等を削減することになる 加算なし 3.3% ※年間収支差額=年間送迎加算総額ー年間経費総額 (経費は、燃料費、車両保険料、リース料、車両費、 外部委託費、その他車両に関わる年間総経費の 合計。送迎にかかる人件費を含まない)

    送迎加算を受給しても、多くの法人・事業所の持ち出し(赤字)で支えているのが実情 出典:きょうされん(旧称、共同作業所全国連絡会)調査 合計 96.7% 送迎あり+送迎収支が赤字 83% 送迎あり+送迎収支が黒字 14% 送迎なし 3% 【送迎の実施状況と年間収支差額】
  28. A法人 (デイサービス) B法人 (障害者通所施設) C法人 (特別養護老人ホーム) 92 ※社会福祉連携推進法人制度で ( 2022年6月施行)法人間の連

    携強化が促進し、事業連携や業 務効率改善のため業務統合など が進む。 経営法人の 在り方を検討 福祉事業所の移動資源を集約し、効率化やコスト削減を図る シフト調整 運転手 介助者 介護特殊車両 送迎車 福祉版移動シェアサービス SW–MaaS 移動資源をシェア +ICT・AI・データベース 福祉版移動シェアサービス SW–MaaS SW-MaaSの考え方を整理
  29. 『SW-MaaS実証実験に向けての事前アンケート』報告書 【調査目的】 黒部市内の福祉関係事業所内の各事業所における福祉車両の現状と車両運行状況並びに車両に関する課題を把握す るための事前調査である。その結果を基に福祉が持つ移動資源をお互いに共有し、効率よく利用できるしくみの開発 を目指して、福祉版移動シェアサービス「SW-MaaS」の調査研究事業に取り組んでいく。 【調査対象】 ・調査依頼総数:全42法人(株式、NPO含む)/サービス種類別事業所区分 92事業所 【調査期間】 ・2021年4月末~7月中旬

    【回収結果】 ・回答数 28件(内訳:高齢・介護15、障がい8、保育3、看護1、社協1) ・回答率 66.7% 【結果について】 ・ 7月中に取りまとめ、市内の現状を把握し、今後の進め方を検討する 【本調査から分かること】 ・ 施設の概要 ・ 施設における所有車両の有無 ・ 市内福祉施設の全車両台数(車種別台数) ・ 〃 車両購入区分別台数 ・ 〃 曜日別車両稼働台数 ・ 〃 車両に対する加入保険割合 ・ 〃 利用目的別車両稼働時間と稼働台数 ・ 送迎サービス業務の有無 ・ 乗車目的別送迎業務担当者数(職種別区分可) ・ 車両運行に必要な経費① 車に関すること ・ 車両運行に必要な経費② 人に関すること ・ 車両運行に係る課題 5段階評価とその理由 ・ MaaSサービスの必要性(メリット、デメリット)
  30. 【年間維持費】 年間1台あたり 合計332,000円 【内訳】 ・燃料費 152 , 000円 ・保険代 50,000円

    ・車検代 53,000円 ・ 自 動車 税 1 1 ,0 00 円 ・修理費 53,000円 ・消耗品 13,000円 【市内全車両に係る年間総額】 (年間維持費+人件費+車両購入代)×210台 ①専従運転手あり 220,500,000円 ②専従運転手なし 149,520,000円 移動リソースの試算とシュミレーション 「集約して一元化すればビジネスになる」 市内の福祉関係施設等が持つ移動リソースを調べ、 集約することで、効率化もしくは車両管理業務 自体をアウトソーシングできるかどうかの調査 + Step1: 4月~7月 黒部市内福祉事業所へ車両状況調査を実施 市内全94事業所 車両見込み台数 全210台 【人件費】 年間1台あたり ①専従運転手あり ②専従運転手なし 合計468,000円 / 合計130,000円 a. 運転手以外で送迎に携わている職員 一人あたりの業務時間 116.6時間/年 1台あたりに係る人件費 116,000円/年 b. 車両1台あたりの事務業務時間 一人あたりの業務時間 14.5時間/年 1台あたりに係る人件費 14,000円/年 c. 専従運転手人件費 235,000円/年 運転従事者その他経費 103,000円/年 【車両購入費】 ハイエース中古車の 相場平均250万 10年使用 年間1台あたり 250,000円 + × 黒部市内福祉事業所における車両管理・車両運行に関する調査 Step2: 実証実験協力事業所(3法人)の車両保険一括管理における金額の試算や新サービス開発についての研究(品川グループと連携) ※送迎業務、車両管理、車両運 行に係る経費に対しての負担感 「非常にそう思う」、「そう思う」 と回答した事業所 約5割 移動にかかる 業務一元化 ※SW-MaaS実証実験に向けての事前アンケート調査結果を基に試算
  31. 現場の キャパシティ を増やす 移動リソースの 共有化 移動に必要な 人の共有 移動にかかる 業務一元化 2021-2022_SW-MaaSから

    2023_SC-MaaSへ 共有化実証実験 「一台の車が3つの仕事を組み合わせフル稼働」 福祉センターの定期コース送迎&障がい者の就労支援 先への送迎&高齢者ケアハウス入居者の外出・買い物バス の組み合わせ 人の共有実証実験 「人さえいれば、車を動かし送迎できる」 送迎に必要な車両はあるけれど、それを運転する人or同 乗する人が足りない。送迎できれば利用者を増やすことが でき収益も上がる。 【メリット】 ・車両の削減→コスト減 ・雇用の確保と安定→運転手のフルタイム雇用 【発展的な可能性】 ・福祉路線バス化→公共交通路線バスとの融合 福祉版移動シェアサービス SW-MaaS Social welfare Mobility as a service 【メリット】 ・送迎増→収益UP ・送迎スタッフ派遣→介護職員の新しい仕事 【発展的な可能性】 ・法人間連携で「職員のタイムシェア」サービス 移動リソースの試算とシュミレーション 「集約して一元化すればビジネスになる」 市内の福祉関係施設等が持つ移動リソースを調べ、 集約することで、効率化もしくは車両管理業務 自体をアウトソーシングできるかどうかの調査 車両リースサービス 保険・メンテナンスサービス 送迎業務サービス 【メリット】 ・事務負担軽減→本来業務に注力 ・送迎の質の担保→介護職員の負担軽減 【発展的な可能性】 ・SW-MaaS運営法人の設立(民間との共創) (Social community-MaaS) 〇社会福祉法人の使命である「地域での公益的な取り組みの 推進」として、社会課題である移動ニーズに答えていく。
  32. センターバス定期コース 地区循環バス(行き) 黒部市福祉センター ケアハウス (50世帯) 事業所スタッフ (6~7名) 市役所 (就労支援B仕事場) 【自由時間】

    買い物 銀行 美容院 他 福祉センターのバス定期コース 地区循環バス(帰り) ケアハウス (50世帯) (就労支援B) お出かけサービス 就労支援B型 【実施内容】 黒部市社協:福祉センターの定期運行バスの空き時間を活用 黒部笑福学園:⼊居者のお出かけバス(⾃主事業)の代替運⾏ くろべ工房:利用者の就労支援Bの職場への移動 黒部市内3法人における共同運行乗り合いパターン実証 移動リソースの 共有化 Step1. 3法人において、それぞれ目的が違う車両運行において、時間、 と人員の無駄をなくし、効率的に移動ができるかを検証する 仕事場へ移動 帰社 帰宅 8:30発 10:00着 14:30発 15:30発 9:15着 9:30発 約10分 約10分 約10分 15:00着 約10分 約10分 令和3年11月実験
  33. ①福祉センターの利用者送迎 平均 15名 黒部市内3法人における共同運行乗り合いパターン実証 移動リソースの 共有化 実験前 2022年度の結果からのシミュレーション 実験中の実績から試算 ①福祉センターの利用者送迎

    平均 15名 ②就労支援Bの利用者送迎 平均 7名 ③お出かけ買い物の利用者送迎 平均 4名 年間利用者(230日) 約 3,450名 年間利用者(230日) 約 5,980名 運んだ人 1.73倍 ①福祉センターバス 平均 30㎞ ③笑福学園の送迎車 平均 12㎞ ②くろべ工房の送迎車 平均 12㎞ ①福祉センターバス乗り合い 平均 43㎞ 年間距離(230日) 約 12,420㎞ 年間距離(230日) 約 9,890㎞ 走行距離 20%減
  34. 【福祉分野を「smartふくし」に押し上げるエンジンに】 3年間で一気に、福祉分野をsmart化する。 ※smart(スマート):賢い デジタルやDXを理解し、上手く活かすことのできる状態 福祉団体・組織・法人 Smartふくし 【フェーズ①】 ネットワーク化 課題の棚卸し、整理と集約 【フェーズ②】

    デジタル化 紙からデジタルへの置き換え 【フェーズ③】 DX (デジタルトランスフォーメーション) 業務改革 【フェーズ④】 全体最適化 持続可能な地域・体制整備 Smartふくし Engine 機能強化 【シンクタンク】 データ活用 データの見える化・EBPM 機能強化 【シビックテック】 人材育成・場 活動の担い手、場づくり 【市民参加】 住民主体のまちづくり じぶんのまちを自分たちで良くしていく
  35. SMART ふくしラボ 学び合う場 learning 実験する場 experiment 研究する場 laboratory ビックデータ 蓄積/利活用

    福祉分野の デジタル化・DX 研究 民間企業との 共同研究 地域での 実証実験 フォーラム 開催 リテラシー 向上 ビジネスモデル 事業化 プログラム 開発 セミナー 勉強会 ローカライズ 他地域への 展開 福祉団体 支援 【3つの場づくり】Core competenceからの事業展開 103
  36. 小規模法人ネットワークで6法人が連携し、SW-MaaSを含む様々なサービスを一元化し提供していく体制(2021年度末の体制) (富山県黒部市) 社会福祉法人 黒部市社会福祉協議会 (富山県入善町) 社会福祉法人 入善町社会福祉協議会 (富山県黒部市) 社会福祉法人 くろべ福祉会

    (小規模法人ネットワーク事業)黒部市・入善町 (富山県黒部市) 社会福祉法人 黒部笑福学園 (富山県入善町) 特定非営利活動法人 あおの丘 (富山県黒部市) 有限会社 さくらい 一元化したサービスを提供 ①研修体系の一元化(LMS開発) ②バックオフィスのデジタル化(jinjerとの共同研究) ③福祉車両の共有(SW-MaaSの開発) 1 0 6 (事務局)一般社団法人 SMARTふくしラボ
  37. (小規模法人ネットワーク事業)黒部市・入善町・魚津市 ※新規分野の法人拡大と広域(魚津市)へ 連携体制の体系図 (富山県黒部市) 社会福祉法人 黒部市社会福祉協議会 (富山県入善町) 社会福祉法人 入善町社会福祉協議会 (富山県黒部市)

    社会福祉法人 くろべ福祉会 (群馬県高崎市) 一般社団法人 ソーシャルアクション機構 (兵庫県豊岡市) 一般社団法人 リガレッセ (富山県黒部市) 社会福祉法人 黒部笑福学園 (富山県入善町) 特定非営利活動法人 あおの丘 (富山県黒部市・入善町) 福祉サービス企業 配食弁当・旅行代理店等 大規模多機能連携法人型共同研究/TMF連携:3法人 大規模多機能連携法人型共同研究/TMF連携:3法人 ①ふくしMaaSの開発(社会貢献・地域貢献を含む) ②大規模連携多機能施設型の研究開発・開設に向けての調整 ③福祉分野でのDX研究(デジタル化・エビデンス強化) 小規模法人ネットワーク事業:黒部市・入善町・魚津市 ①研修体系の一元化(LMS開発) ②バックオフィスのデジタル化(jinjerとの共同研究) ③福祉車両の共有(SW-MaaSの開発) 福祉Mover実証実験 TSC連携 1 0 7 (事務局)一般社団法人 SMARTふくしラボ (富山県黒部市) NPO法人 若者支援団体 (富山県魚津市) 福祉事業所 新規加入調整中 (富山県南砺市) 一般社団法人 ジゾウラボ TMF事業連携 他地域との地域モビリティの情報 交換と事業連携の検討 ※新規分野の法人拡大と広域(魚津市)へ (富山県黒部市) 有限会社 さくらい
  38. 福祉施設が福祉送迎網のハブになる プラットフォーム(駅) 人・モノ・〇〇を運ぶ ふくしモビリティネットの構築 「SW-Mobility_NET」 コース最適化・マッチング 送迎業務デジタル化 【キーワード】 福祉施設がコミュニティの要 福祉施設を中心としたコミュニティづくり

    社会福祉法人の地域貢献(義務) 地域リソースの活用 省エネルギー シェア、統合、一本化 持続可能なまちづくり 地域最適化 末端配送 福祉的視点での移動支援 ふくしネットワーク構築とデジタル化 「SW-MaaS実証実験」 目指すべきあり方_福祉送迎網の構築 108
  39. 109 ふくしモビリティネットの構築 「SW-Mobility_NET」 様々な【社会課題】解決を生み出す可能性 「福祉・介護現場のキャパシティ不足」 ・送迎業務をSW-MaaSとして使え(買う) ば、本来業務時間を確 保することが出来る。 「社会福祉法人の連携」 ・社会福祉連携推進法人での事業連携や事業一元化等の集約に

    よる効率化が図れる。 ・集約、効率化による法人の経営改善を図れる。 ・地域での公益的な取り組みとして地域の移動に役立てる可能 性がある。 「CO2削減」 ・シェアリングを行うことで、車両台数の削減、走行距離の減を 図ることができ、コストダウンと共にCO2の削減にも貢献する ことが出来る。 「地域内経済」 ・人々が移動すれば経済は動く(お金が使われる) 「人材活用」 ・副業、セカンドキャリア、外国人人材、人材共有など新しい仕事 を生み出すことが出来る。 「安全管理」 ・一元管理することで、緊急時や災害時に安全な運行管理や状 況把握が出来る。 「ビジネスチャンス」 ・集約することにより福民協働の共創ビジネスで解決出来る。 SW-Mobility_NETの可能性
  40. 132 Code for Japan シビックテックオンラインアカデミー#17 https://hackmd.io/@codeforjapan/BJ3IEJMZE/% 2F9MTizEIITiOO1TFMGm5vdA?type=book YouTube https://youtu.be/L8qy-YDJfQw 黒部市社会福祉協議会HP

    http://www.kurobesw.com/ シンクタンク報告書・広報誌がダウンロードできます。 社会福祉法人 黒部市社会福祉協議会 [email protected] 質問・疑問なんでもどうぞ。