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R package for a team

R package for a team

Tokyo.R 78th 発表資料。社内用のRパッケージでチームに貢献する話。

takuma koshiishi

May 25, 2019
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Transcript

  1. 当時の分析環境 10 会社に入ったときの話 使用ツールと、チームメンバーのスキルセット • Redshift • R、Python以外のスクリプト言語 • Tableau

    • Excel!!Access!! 創業期のデータ基盤構築の流れで、当時のチームのスキルセッ トはデータ分析というよりもエンジニア、SE、SIに近い。
  2. ここがチョット?変えたかった 11 会社に入ったときの話 ①それ◦◦でやるの!!?? タスクとツールがあってない。 • 簡単なデータ加工をPHPで。 • 複雑なデータ加工をExcelで。 ②コレ何やってるの??

    可読性・再現性・再利用性がない。 • 新卒、PHP読めない/書けない。 • 謎のExcel呪文式。 • Excelでやった結果ワークシートしかない。 • 可視化だったら全部Tableauでやる。 ③データ抽出だけで一苦労。 • Redshiftへの接続が大変。簡単なデータ抽出で気が重い。
  3. ①データの抽出を簡単に。 24 Rパッケージの話 データの抽出から読み込みまでをRstudioで完結できるように。 > test_query <- "select aaa from

    bbb where ccc = 'ddd'" > data <- vls_unloadauto(query = test_query, s3path = "adhocquery/test", filename = "test_file", schema = "xxxx") 1.passing unload query 2.check query progress count:= 3.unload query completion INFO: UNLOAD completed, 12232 record(s) unloaded successfully.
  4. ②クエリを簡単に書きたい。 30 Rパッケージの話 glueパッケージを使う想定でクエリを管理。 "select aaa from bbb where ccc

    = '{condition}'" > glimpse(vls_sql_list) List of 4 $ app :List of 10 ..$ install:List of 1 .. ..$ default: chr "select t.packagename ……… ..$ use :List of 1 .. ..$ default: chr "select t.id,t.age_id ……… クエリをリストオブジェクトに入れておいて参照
  5. ②クエリを簡単に書きたい。 32 Rパッケージの話 クエリ作成時によく書く少し面倒な処理群も細かく関数化 vls_inclause_make() # c("aa", "bb", "cc") ->

    "'aa', 'bb', 'cc'" vls_yyyymm_range() # c("201812", "201902") -> c("201812", "201901", "2 vls_calc_month() # 3/30の1か月前を計算できる感じ。
  6. ②クエリを簡単に書きたい。 33 Rパッケージの話 クエリテンプレートと、細かい関数と、 glueを組み合わせる。 tidyverse的な思考でクエリが書ける!! # glue用に作っておいたクエリテンプレート # 毎回変えたい部分だけglueで保管できるように記述。

    query_tmp <- "select count(1) from table where yyyymm in ({yyyymm}) and category in ({category})" # よくやる処理系 yyyymm <- vls_yyyymm_range("201812", "201903") %>% vls_inclause_make() category <- vls_inclause_make(c("cat1", "cat2", "cat3")) # glueでクエリを作ってそのまま投げる。 glue::glue(query_tmp, yyyymm = yyyymm, category = category) %>% vls_unloadauto(s3path = "adhocquery/test", filename = "test", schema = "xxx")
  7. ③社内ツールをRから操作 37 Rパッケージの話 社内ツールの影響。 • 途中でRstudioを離れてブラウザポチポチ。 • 定義変えてやり直し?? → ポチポチ。

    • 去年のあれやって?? → この部分何?? (ポチポチ部分がRmdになくてわからない) 少し面倒!!再現性低い!!
  8. ③社内ツールをRから操作 40 Rパッケージの話 目指すべき姿。 • 全部がRmdに記述できる。 • 定義変えてやり直し?? → 変数書き換えて「run

    all」ポチ! • 去年のあれやって?? → 変数書き換えて「run all」ポチ! Rmdの再現性に日々感謝できる!
  9. ④その他やったこと(一部) 43 Rパッケージの話 研修向けに、RからslackにSQLの確認依頼をする関数を作成。 vls_req_sql_check(sql, message = "テストです。", mention =

    "koshiishi") slack上で確認しやすいように、 SQLのインデントなどを整形したかった。 Rのパッケージ探しても無い、自分で作 るのは大変そう。。。
  10. 48 Rの普及の話 既存メンバー • パッケージを作ったことにより、Rからなら簡単にデータ抽出 できるというウワサ → スクリプト言語書ける系の人たちがRに歩み寄る!! データ抽出を簡単にする仕組みだけで 数人のRユーザを獲得。

    新卒メンバー(主にプログラミング未経験) • 配属直後にR研修:スタンダード感を演出 • 「データ抽出」という避けては通れないデータ分析の入り口 がRになったことでRに接する機会が増加。 • 1対1でRを使った分析フォロー • 大抵は3か月程度でtidyverseが問題なく使える。
  11. 51 • 社内用のRパッケージを軸に業務効率化しRを普及。 • データ抽出の簡略化は大事。業務効率大幅アップ。 • Rだけでなく、ミドルウェア含め実現できないか検討しよう。 • クエリはglueに渡す想定の形式でリスト管理がオススメ。 •

    少し面倒なよくやる系コードをパッケージにしておくと便利。 • 社内ツール、WEBツールもRから操作できるようにすると再 現性が劇的に高まる。(Rmdで管理できるようにしよう。) • Rの不得意分野は他の言語に任せて解決。 まとめ