Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
初心者向け!OSSコントリビュート概要 ~ Keycloakにプルリクエストしてみた話
Search
kouki.miura
August 28, 2024
Programming
0
120
初心者向け!OSSコントリビュート概要 ~ Keycloakにプルリクエストしてみた話
OSSコントリビュートの方法をOSS Gateで教えてもらい、Keycloakにコントリビュートしてみた、「OSS楽しい」という話です。
kouki.miura
August 28, 2024
Tweet
Share
More Decks by kouki.miura
See All by kouki.miura
TypeScriptがなぜ必要だったか
koukimiura
0
22
PHPUnitのマニュアルを徹底解剖してみる パート2
koukimiura
1
43
Vuetify - Data Table Componentの検証
koukimiura
0
39
PostgreSQL-Windows x86-64インストーラでインストール
koukimiura
0
44
QuarkusによるCloudNativeなJava
koukimiura
0
77
リーン、アジャイルと自社プロセスの比較
koukimiura
0
150
PHPUnitのマニュアルを徹底解剖してみる_パート1
koukimiura
1
61
令和時代のLAMPを考える
koukimiura
0
27
Other Decks in Programming
See All in Programming
3 Effective Rules for Using Signals in Angular
manfredsteyer
PRO
1
100
OnlineTestConf: Test Automation Friend or Foe
maaretp
0
120
cmp.Or に感動した
otakakot
3
250
Kaigi on Rails 2024 〜運営の裏側〜
krpk1900
1
260
CSC509 Lecture 13
javiergs
PRO
0
110
3rd party scriptでもReactを使いたい! Preact + Reactのハイブリッド開発
righttouch
PRO
1
610
Micro Frontends Unmasked Opportunities, Challenges, Alternatives
manfredsteyer
PRO
0
110
Amazon Bedrock Agentsを用いてアプリ開発してみた!
har1101
0
340
ペアーズにおけるAmazon Bedrockを⽤いた障害対応⽀援 ⽣成AIツールの導⼊事例 @ 20241115配信AWSウェビナー登壇
fukubaka0825
6
2k
watsonx.ai Dojo #4 生成AIを使ったアプリ開発、応用編
oniak3ibm
PRO
1
190
Jakarta EE meets AI
ivargrimstad
0
340
Click-free releases & the making of a CLI app
oheyadam
2
120
Featured
See All Featured
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
280
13k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1366
200k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
42
9.2k
Side Projects
sachag
452
42k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Designing on Purpose - Digital PM Summit 2013
jponch
115
7k
Being A Developer After 40
akosma
87
590k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
38
1.8k
Ruby is Unlike a Banana
tanoku
97
11k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
364
24k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
788
250k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
0
36
Transcript
初心者向け!OSSコントリビュート概要 ~ Keycloakにプルリクエストしてみた話 2024.08.28 クラメソさっぽろIT勉強会 (仮) #4 三浦 恒樹 (MIURA
KOUKI) 診療情報管理士 上級医療情報技師 医用画像情報専門技師 ドゥウェル株式会社
長男が飼っている ハリネズミがアイコン INTRODUCE ・ドゥウェル株式会社 (医療系IT開発・導入会社)に所属 ・マネージャー(プレイングマネージャー) ・仕事では Java,C#,Node.js + JavaScript,TypeScript
・趣味では PHP,Node.js + JavaScript ・3児の父 ・札幌PHP勉強会、JBUG札幌、JavaDO、ゆるWeb勉強会 等に参加
INDEX 初心者向け!OSSコントリビュート概要 ~ Keycloakにプルリクエストしてみた話 ・OSSにコントリビュート? ・OSS Gate ・Keycloak ・コントリビュートの流れ ・良かったこと、失敗したこと
OSSにコントリビュート? ・関わる人の役割 OSS 決定する コミットする (マージする) PRする メンテナー Issueを登録 する
使用する コミッター コントリ ビューター ユーザー
OSSにコントリビュート? ・コントリビュートとは OSS PRする Issueを登録 する コントリ ビューター 「こういう機能作ってみました。 マージしてください」
「ここのバグ直しました。マージし てください」 「インストール手順修正しました。 マージしてください」 「マニュアルの画像更新しました。 マージしてください」 「こういう機能がほしい」 「ここ少し変でしたよ」 「手順どおりインストールできませ ん」 「マニュアルの画像古いです」
OSS Gate https://oss-gate.github.io/about/ 2024.01.14 PHP Lovers Meetup vol.3 + OSS
Gate in 北の大地 (Sapporo Engineer Base共催) ・ワークショップ形式 ・ビギナーとして参加 ・サポーターがビギナーにマンツーマンで手順を教えてくれる ・コントリビュートガイドを読む ・(必要であれば)開発環境を作る ・Issueを登録する ・PRする →PHPの国産CMS baserCMSを選択! →開発環境を作り、テストを実行するとWarningが発生 →Issueを登録することにした ※時間内に終わらず、その日の夜登録
OSS Gate https://github.com/baserproject/basercms/issues/3026 数時間後...対応速い! こちらこそありがとうございまし た。
Keycloak https://www.keycloak.org/ ・OSSのIAM(Identity and Access Management) ・Java - Quarkus -
React.js ・シングルサインオン ・多要素認証 ・パスキー対応 ・OIDC, OAuth2.0, SAML2.0対応 ・LDAP, AD連携 ・外部IdP連携 ・ソーシャルログイン
Keycloak https://www.hitachi.co.jp/products/it/oss/efforts/keycloak/index.html その重要性から、日立製作所 やNRI等のOSS活動が盛ん な大手企業が介入するOSS
コントリビュートの流れ V23~ V22.02 v23~AdminConsoleのメニューの日 本語が壊れていました。 過去バージョンを遡ってみると、v22系 は”Groups”と表示されています。 また、v23でメニューに表示されている のはCreate user画面のGroupsのヘ
ルプ文言でした。
コントリビュートの流れ https://github.com/keycloak/keycloak/issues/27962 1. Contributing Guidelinesを読む 2. ソースコードをCloneしてリソース名等を下調べ 3. Issueを登録する ・テンプレートを埋めていくだけ
・Before reporting an issue ・Area ・Describe the bug ・Version ・Regression ・Expected behavior ・Actual behavior ・How to Reproduce?
コントリビュートの流れ https://github.com/keycloak/keycloak/issues/27965 4. 調べているうちに、英語リソースの指定部分 (画面ソースコード)もおかしいと分かった 5. 2件目のIssueを登録する
コントリビュートの流れ https://github.com/keycloak/keycloak/issues/27965 6. 「YouはPRしてこの問題をfixする気ある?」 Would you possibly be interested in
opening a PR to fix the problem as well? 7. 「はい。光栄です。なる早でfixしてやりますよ。」 Yes. I would be happy to open a pull request to address the issue. I will work on a solution as soon as possible.
コントリビュートの流れ https://github.com/keycloak/keycloak/pull/27964/commits/de87c0f74b5081e3668eaf073136e0ce714118f1
コントリビュートの流れ https://github.com/keycloak/keycloak/pull/27964 8. 「他の日本語分かる人にレビューしてもらって」
コントリビュートの流れ https://github.com/keycloak/keycloak/pull/27964 9. 「日本語の部分、LGTM!」 ※LGTM=Looks Good To Me ありがとうございました!
良かったこと、失敗したこと ▪良かったこと(Keep) ・出会い ・OSSで活躍している人たちは親切 ・活動を通して開発者やユーザーに貢献するという気持ちが感じ取れる ・活動履歴 ・有名OSSにマージされたという達成感 ▪失敗したこと(Problem) ・GitHubの使い方 ・1コミット1PRのルールを守れなかった
・使い方を間違えないようにトレーニングが必要 ▪挑戦したいこと(Try) ・メンテナーになる ・有名OSSのメンテナーになって、多くのユーザーや社会に貢献したい
SUMMARY ・OSSに関わる人たちの役割の整理 ・「コントリビュート」はOSSを良くする活動であれば何でも良い ・OSS Gateでコントリビュートをトレーニングできる ・有名OSS(Keycloak)にコントリビュートすることで自信が付いた ・すべては難しいが、自社製品で使用するOSSのいくつかはコントリビュートしながら 継続利用していきたい ご清聴ありがとうございました。