Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
多数のサービスを運営する事業会社におけるSREの苦悩
Search
レバレジーズTechアカウント
February 24, 2023
Programming
0
290
多数のサービスを運営する事業会社におけるSREの苦悩
レバレジーズTechアカウント
February 24, 2023
Tweet
Share
More Decks by レバレジーズTechアカウント
See All by レバレジーズTechアカウント
デザインシステム基盤構築実践
leveragestech
1
1.4k
荒廃したテックブログの再生_技術広報LT大会
leveragestech
4
5.3k
文系大学生と学び考える開発生産性
leveragestech
1
27
「マイクロサービスアーキテクチャ」と「アーキテクチャ特性」で読み解くレバテックのこれまでとこれから
leveragestech
0
41
社内共通ルールを値オブジェクトにして社内ライブラリとして運用してみた話
leveragestech
3
2.1k
Effect-TSを利用した副作用を分離する設計について
leveragestech
0
390
マネジメント未経験の脳筋が開発チームのリーダーになって感じた苦悩と学び
leveragestech
0
64
モノリス改善史~運用改善とバージョンアップの軌跡~
leveragestech
0
23
CREって何? CREが生まれた背景と、自社の事例
leveragestech
0
49
Other Decks in Programming
See All in Programming
puregoの活用例
aethiopicuschan
0
220
スキーマ駆動開発による品質とスピードの両立 - 私達は何故、スキーマを書くのか
kentaroutakeda
0
130
ADRを一年運用してみた/adr_after_a_year
hanhan1978
7
2.2k
元気予報
suu_mire0726
0
860
What We Can Learn From OSS
inouehi
0
400
Tailwind CSSを本気でカスタマイズする方法
fsubal
5
690
TYPO3 v13 – The road to LTS: What's new and new APIs
luisasofie_xoxo
0
180
0→1と1→10の狭間で Javaという技術選定を振り返る/Reflecting on the Decision to Choose Java Between Scaling from 0 to 1 and 1 to 10
jaguar_imo
2
370
Zero Waste, Radical Magic, and Italian Graft – Quarkus Efficiency Secrets
hollycummins
0
220
Javaエンジニアのための Nodejs/Nuxt3入門
hidekatsu_izuno
0
280
両面どころかインフラもTSでできるよ ~ 全方位TypeScriptによるプロダクト開発 ~
myfinder
9
3.2k
코틀린으로 멀티플랫폼 만들기
pangmoo
0
120
Featured
See All Featured
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
782
250k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
171
8.9k
WebSockets: Embracing the real-time Web
robhawkes
59
7k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
336
39k
Clear Off the Table
cherdarchuk
83
310k
What the flash - Photography Introduction
edds
64
11k
Optimizing for Happiness
mojombo
370
69k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
59
5k
Atom: Resistance is Futile
akmur
258
25k
How GitHub (no longer) Works
holman
304
140k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
91
13k
The Brand Is Dead. Long Live the Brand.
mthomps
48
28k
Transcript
多数のサービスを運営する 事業会社における SREの苦悩 レバレジーズ株式会社 SREチームリーダー 竹下義晃 2023/02/24
自己紹介 レバレジーズ株式会社 SREチーム リーダー 竹下義晃 経歴 2009/3 東京大学大学院 農学生命科学研究科 修了
2009/4 芸者東京株式会社 入社 2020/6 レバレジーズ株式会社 入社 一般社団法人 Japan Scala Association 理事 兼任 現在Webフロント、バックエンド、インフラ、データ分析など多岐に携わっています SREチームの立ち上げ、推進も行っています 前職では、アプリマーケターとして Traffic Run!など全米1位を獲得したハイパーカジュアルゲー ムのUA/MOを担当したことも
©2022 Leverages inc. 会社紹介 IT領域 医療・介護領域 海外・クロスボーダー領域 若年層領域、その他
本日の概要 レバレジーズでは、先程紹介したように複数のサービスを展開し ており、その中でSREとしてどのような体制が良いかを模索中 その課題と、どう対処しようとしているかの紹介です まだ明確な方針がたってなく発散しているものも多くあります
課題 • ドメインの多さ+自己組織化チーム • タコツボ化 • セキュリティやベストプラクティスの変更反映 • 組織の持続性
現在の方針
ドメインの多さ+自己組織化チーム # 現状 3,40サービス運営しておりドメインの種類も多い。今後も増えていく # 課題 これまでの中央集権的なインフラチームの場合、一人が複数のサービスを見ることに なってしまう => 認知負荷が増大、かつ、自己組織化チームとの相性も最悪
# 方針 Embedded SREを各チームに置きつつ、SREチームがサポートという体制 Embedded SREはアプリエンジニアを育成 技術を標準化、プラットフォーム化し技術面の認知負荷を下げる
タコツボ化 # 現状 サービス単位で自己組織化されているため、チーム単位で動くことになる。 # 課題 知見はチームに貯まるが、外に出にくい。チームの局所最適化も起きやすい。 SREチームがPull型で情報を取りに行くのも限界がある # 方針
Embedded SREからSREチームへのPush型情報共有も合わせて行えるように文化、意 識の醸成
セキュリティやベストプラクティスの全体反映 # 現状 変更を全サービスへ展開するのを各チームに依頼するが、チーム内優先度が上がらな いと実施がなかなかされない # 課題 自己組織化しているため、タスク優先度はチームで決められる。特に停止時間が発生し たり、作業工数が多いと後回しにされがち。 履行確認もSREチーム、各チームともに負担
# 方針 プラットフォーム化によるチームの作業工数の低減
持続性 # 現状 1~数サービスにEmbeddedSREが配置されることになるが、会社全体で見るとかなりの 人数になるため、異動や転職、病欠等がどうしても発生する # 課題 異動や転職、病欠等が発生した際にもサービスを維持する必要がある # 方針
プラットフォーム化、技術の標準化により、SREチームのエンジニアが一時的に入れるよ うにする Embedded SREの育成をなるべく短期間でできるように、トレーニングプログラムを作成
SREの現在 • 技術標準化、プラットフォーム化の推進 ◦ ECS Fargate等サーバーレス化 ◦ terraformによるIaC化 ◦ Datadogによるメトリックス監視やログ監視
◦ etc • Embedded SREの育成 ◦ 勉強会やハンズオンの開催 ◦ トレーニングプランの作成 • 会社に働きかけてSRE体制と文化の浸透 ◦ 情報発信 を同時に進めています。
最後に レバレジーズでは、一緒にSREチームを作って行ってもらえる多様性のあるメンバーを求 めています! • 文化づくりや組織づくりをやりたい人 • 技術力を駆使してプラットフォーム開発したい人 • 開発者体験を改善するための仕組みや体制をつくりたい人
We are hiring! 現在レバレジーズでは一緒に働いてくれる仲間を募集しています。 SRE以外の職種も絶賛募集中なので、ご興味のある方は、以下のリンクからご 応募ください。 https://recruit.jobcan.jp/leverages/