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コミュニティと横断組織を活かす“三菱電機”のre:Invent

mtsukada
February 08, 2025

 コミュニティと横断組織を活かす“三菱電機”のre:Invent

2025/2/14 AWS主催イベント「AWS re:Invent 2024 製造業お客様向け現地参加企業 Meet-up」登壇資料です。

https://aws-reinvent2024-mfg-meetup.splashthat.com/

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February 08, 2025
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Transcript

  1. ©Mitsubishi Electric Corporation コ ミ ュ ニ テ ィ と

    横 断 組 織 を 活 か す “ 三 菱 電 機 ” の r e : I n v e n t A I 戦 略 プ ロ ジ ェ ク ト グ ル ー プ 塚田 真規 2 0 2 5 / 2 / 7
  2. ©Mitsubishi Electric Corporation 自 己 紹 介 2 • 2024

    Japan AWS All Certifications Engineers • 塚田 真規 (つかだ まさき) • 三菱電機株式会社 AI戦略プロジェクトグループ • 生成AI開発基盤の構築 • 生成AIに関する最新技術調査 • 生成AIの社内利用推進
  3. ©Mitsubishi Electric Corporation 全国に散らばる事業所 三 菱 電 機 の 事

    業 部 門 と A I 戦 略 プ ロ ジ ェ ク ト グ ル ー プ 3 12の事業分野 ビ ル Factory Automation 公 共 エ ネ ル ギ ー 交 通 自 動 車 機 器 宇 宙 ・ 防 衛 通 信 半 導 体 ・ 電 子 デ バ イ ス 空 調 ・ 冷 熱 ホ ー ム エ レ ク ト ロ ニ ク ス IT ソ リ ュ ー シ ョ ン 生成AIの ノウハウ集約 生成AIの 利活用を推進 AI戦略プロジェクトグループ 1921年設立 従業員数:約36,520人 (グループ全体:約149,130人) 生成AIに関する取り組みを主導 •PoC開発環境を三菱電機全体に提供し、生成AI利用を推進 •共通基盤提供しアプリケーション開発を加速化 •集約したノウハウや最新技術調査を三菱電機全体へ発信
  4. ©Mitsubishi Electric Corporation エンジニア同士が直接つながるコミュニティ 全国に散らばる事業所 12の事業分野 ビ ル Factory Automation

    公 共 エ ネ ル ギ ー 交 通 自 動 車 機 器 宇 宙 ・ 防 衛 通 信 半 導 体 ・ 電 子 デ バ イ ス 空 調 ・ 冷 熱 ホ ー ム エ レ ク ト ロ ニ ク ス IT ソ リ ュ ー シ ョ ン 三 菱 電 機 エ ン ジ ニ ア 間 の 交 流 Serendie🄬 Bootcampコミュニティ (1,400人以上が参加) • 社員が利用できる「生成AI PoC開発環境」の 利用者を中心としたコミュニティ • AWSや生成AIに関する情報共有、勉強会や 事例紹介を定期的に開催 MAWS-UG (230人以上が参加) 三菱電機グループのAWSエンジニアコミュニティ 4 事業部門、所在地の垣根を超えたコミュニティを形成 コミュニティによるつながりを活かした三菱電機のre:Inventへの取り組み
  5. ©Mitsubishi Electric Corporation re:Invent 2024開催前 参加に向けて、事前交流会を実施 (オンサイトで約30人が参加) • 前回参加者からアドバイス •

    参加者間でコミュニケーション形成 コ ミ ュ ニ テ ィ を 活 か し た r e : I n v e n t へ の 取 り 組 み 5 re:Invent 2024開催後 re:Capイベントを開催し 持ち帰った情報や熱量を共有 (オンライン込みで180人以上が参加) • re:Invent参加報告 • 新サービスの活用方法の検討 re:Invent 2024開催中 三菱電機グループ参加者間で リアルタイムな情報共有 MAWS-UG主催の事前イベントで 注目セッションや経験談を共有 Bootcampコミュニティを中心とした re:Capイベントで今後の取り組みを ディスカッション
  6. ©Mitsubishi Electric Corporation AI戦略プロジェクトグループ 三 菱 電 機 の 事

    業 部 門 ・ エ ン ジ ニ ア と の 共 有 6 12の事業分野 ビ ル Factory Automation 公 共 エ ネ ル ギ ー 交 通 自 動 車 機 器 宇 宙 ・ 防 衛 通 信 半 導 体 ・ 電 子 デ バ イ ス 空 調 ・ 冷 熱 ホ ー ム エ レ ク ト ロ ニ ク ス IT ソ リ ュ ー シ ョ ン エンジニアをつなぐコミュニティ 様々なアイデア/プロジェクトから検証が進んでいる生成AI利活用プロジェクトの1つを紹介 Serendie🄬 Bootcamp 生成AI利活用 技術・ノウハウ 三菱電機全体にre:Inventで得た 生成AI関連技術やノウハウを共有 re:Invent現地参加の目的 事業部門からの改善相談 コミュニティエンジニアへのアンケート・ヒアリング 三菱電機の取り組み・構想を共創
  7. ©Mitsubishi Electric Corporation 製 造 現 場 ト ラ ブ

    ル 対 応 効 率 化 を 目 指 し た 生 成 A I の 導 入 7 2つの新機能を活用した改善 1.Bedrock Multi-agent collaboration 2.Bedrock Model Distillation !? 製造ラインでトラブルが発生 詳しい人に確認 トラブル発生箇所の特定 トラブル原因の解決方法を調査 トラブル対応は属人性・専門性が高く、作業遅延のリスクとなりやすい
  8. ©Mitsubishi Electric Corporation マ ル チ エ ー ジ ェ

    ン ト に よ る ト ラ ブ ル 対 応 効 率 化 8 • Bedrock Multi-agent collaboration機能 • スーパーバイザーエージェントが複数の専門エージェントと連携し、 複雑なタスク解決を目指す スーパーパイザー エージェント 専門エージェント 機器A管理 エージェント 過去トラ検索 エージェント 機器B管理 エージェント トラブル 調査・対応依頼 複数の専門エージェントを導入し、製造ラインのトラブル対応効率化を目指す
  9. ©Mitsubishi Electric Corporation 蒸 留 モ デ ル に よ

    る コ ス ト 効 率 化 & 低 レ イ テ ン シ 化 9 • Bedrock Model Distillation機能 • 蒸留をBedrock上で簡単に実現するマネージドサービス ※ 蒸留 • 大規模モデルの知識を、より小規模なモデルに効率よく継承する技術 小規模モデルの活用により、コスト効率化&低レイテンシ化を目指す 蒸留した 小規模モデルへ 置き換え 機器A監視 エージェント 過去トラ検索 エージェント 機器B監視 エージェント 機器A監視 エージェント 過去トラ検索 エージェント 機器B監視 エージェント
  10. ©Mitsubishi Electric Corporation 製 造 現 場 ト ラ ブ

    ル 対 応 自 動 化 ま と め 10 マルチエージェント &蒸留の導入 人手によるトラブル対応 エージェントが自律的にトラブル対応 蒸留した小規模モデル活用による運用コスト低減 属人性の高い作業を削減し、トラブル解決を効率化することで より安全で、働きやすい環境の実現を目指す
  11. ©Mitsubishi Electric Corporation r e : I n v e

    n t 参 加 に よ っ て 得 ら れ る も の re:Inventに現地参加する意義とは? • 何故ラスベガスまで行くのか? • オンライン視聴ではダメなのか? 11 登壇者と交流し、その”しこう”に直接触れることができる 「見るだけ」では得ることできない「知見」や「ノウハウ」を、現地から持ち帰ることができる 思考 新サービスについて: • ベストプラクティスとなる使い方は • 今後のアップデート構想は 試行 取り組んだ課題に対して: • どのように検討したか • 苦労した点はどこか
  12. ©Mitsubishi Electric Corporation ま と め • re:Inventに現地参加し、三菱電機の12の事業部門、コミュニティエンジニアと最新情報を共有 • 事前交流会、re:Capイベントを活かして密なコミュニケーションを実現

    • 事業部門の取り組み提案、コミュニティエンジニアからのフィードバックを元に、re:Invent最新情報を 活かす取り組みや提案を紹介 • 製造現場でのトラブル対応自動化 ✓ マルチエージェントを活用した作業効率化と属人化の排除 ✓ 蒸留した小規模モデルによる運用コスト削減 • re:Inventを現地参加することで得られるもの • 登壇者と直接交流することで、登壇者の考えや苦労した経験を持ち帰ることができる 12