Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Official Sticker Manager Developing a system to improve internal processes

LINE
December 01, 2021

Official Sticker Manager Developing a system to improve internal processes

LINE Growth Technologyのプロジェクト紹介資料です。

こちらの資料では、LINE公式スタンプのデータ入稿や審査、配信設定などの運用業務のためのシステムである「Official Sticker Manager」の開発について紹介しています。

▼LINE Growth Technologyコーポレートサイトhttps://linegt.com/ja/

LINE

December 01, 2021
Tweet

More Decks by LINE

Other Decks in Technology

Transcript

  1. nako LINE Growth Technology Growth開発2室 Technical PM チーム ⾃⼰紹介 2015年に東京から福岡に移住(気づいたら6年⽬!)

    Podcast #nakometal のめんどくさいラジオを始めたけどサボってる。 コーヒーとウイスキーと映画とシューゲイザーと時々ヘヴィメタル。 マンチェスターシティサポーターで、 サッカースタジアム巡礼アプリを開発して⼀攫千⾦することが最近の夢。
  2. 2008 東京 福岡 2015 2016 2017 2018 2019 ・Windows クライアントアプリ開発

    SIer に新卒⼊社 ・情報システム部 社内システム 企画, 開発, 導⼊⽀援 ・ワークフローパッケージ プリセールス, カスタマイズ開発, 導⼊⽀援 福岡に移住 ・スマホアプリ開発( Xamarin ) ・新⼈研修講師 ・映像管理 WEB アプリの開発 ・海外展開, 市場調査 ・社内 DevOps 推進 20 エンジニアやプロダクトマネージャーの経験を⽣かし、開発プロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当しています。 nako のこれまで 2020 2021 GT に⼊社 👉 経験者が語る「SIer・プロジェクトマネージャー経験をどう活かす?」採⽤イベントレポート https://linefukuoka.blog.jp/archives/20210420_01_culture_engineer_report.html
  3. LINE公式スタンプとは:LINEスタンプの種類 LINEスタンプは、⼤きくわけて4種類あります。 このうち 公式スタンプ と プロモーションスタンプ が Official Sticker Manager

    のターゲットです。 デフォルトスタンプ LINE で制作している、LINE 利⽤時にデフォルト登録されているスタンプ 公式スタンプ LINE で制作しているもの、または版権元レベニューシェア型で有料販売しているスタンプ クリエイターズスタンプ LINE Creators Market で登録・販売されている個⼈・法⼈クリエイターによるスタンプ プロモーションスタンプ 広告主様より広告費を提供いただくことで、 ユーザーに無料または条件付きで提供しているスタンプ
  4. Official Sticker Manager で実現しようとしていることは何か? Official Sticker Manager をひとことで表すと、LINE公式スタンプを管理するための運営システムです。 公式スタンプがユーザーの⼿に届くまでに必要な「スタンプデータの⼊稿・審査・配信設定の運営業務」を ひとつのシステムで⾏えるようにし、運営上の課題を解決することを⽬的としています。

    納品されたファイルや画像データの管理が⼤変! 繰り返しやらないといけないといけない作業も多い・・・ サービス運営上の課題(⼀部) 業務を完了するまでに Excel や複数のシステムを ⾏ったり来たりしないといけない・・・ スタンプのクオリティを維持・向上するためには丁寧な審査が必要! リードタイムも改善したいけど、スキルが必要。 担当者間のやりとりにも時間がかかっている・・・
  5. LINE公式スタンプ運⽤について LINE公式スタンプがユーザーに利⽤してもらえる状態になるまでには、 ⼤きく分けると以下の3つの業務ステップがあります。 ※⼊稿(納品)の前段階として広告主さまやクリエイターさまとのアライアンス契約のステップ、スタンプ制作のステップなどがありますが、記載を省略します。 入稿 審査 配信 設定 制作されたスタンプ画像や テキストデータなどの納品物を

    LINE 担当者が確認します。 ⼊稿されたスタンプデータに 不備やレギュレーションの問題がないかどうか、 クリエイティブ観点で審査をします。 平⾏して翻訳作業や配信⽤のデータ作成なども⾏います。 審査が完了したスタンプデータや スタンプ販売情報などを、 配信システム上で設定します。 それぞれのステップでは複数の担当者がやりとりをします。複数の Excel ファイルやチケット管理ツール、 チャットツール などを組み合わせて、データの管理や作業依頼を⾏っています。
  6. LINE公式スタンプ運⽤について LINE公式スタンプ の歴史は⻑く、たくさんのユーザーに愛されています。 サービスや事業の拡⼤にはスピード感が重要!サービスリリース時には既存のツールを組み合わせて ミニマムに運⽤をはじめつつ、徐々に運営ツールを整備していくことも多いのです。 入稿 審査 配信 設定 よりよいスタンプをより早くユーザーに届けるために、スピーディーな運⽤が必要。

    ミスや抜け漏れなどを防ぐためにのチェックフローなどにも時間がかかり、 本来やりたいクリエイティブな施策ができる時間が限られてしまう。 スタンプにはさまざまな種類があり、⽇本国内からだけではなく海外拠点からの⼊稿も。 審査だけではなく、翻訳の対応やスタンプ配信のためのデータ制作も必要。 データの受け渡しや担当者のやりとりなどに時間がかかり、Excel などで複雑な進⾏管理も発⽣してしまう。 運営メンバーの⼯夫やスキルで問題なく運⽤はできているものの、運⽤フローは複雑化している。 運営システムを作り込む前に、関係するメンバーで集まって、既存の運⽤を整理することに。
  7. LINE公式スタンプ運⽤について:Official Sticker Manager 導⼊後のイメージ その他にも、 運営メンバーのアイディアや 運⽤上の課題解決のために ⼩さな⼯夫を少しずつ実現。 課題解決のための機能を含めつつも、 よりシンプルになるように⽇々奮闘。

    UI にもさまざまな⼯夫を。 複雑な運⽤をシステムに 落とし込む場合、 開発者と利⽤者の間でギャップが ⽣まれることも多いけど、 どのように開発しているか・・・
  8. Official Sticker Manager 開発のすべて(?):主な技術スタック プロジェクトによって異なりますが、GT でよく利⽤する技術スタックの例です。 Official Sticker Manager の開発では、新しい技術スタックの導⼊にもチャレンジしています。

    サーバーサイド フロントエンド ⾔語 Java, Kotlin, Go, Perl, Python HTML, CSS, JavaScript, TypeScript フレームワーク Spring Boot Sass, React, Redux, Next.js, Vue.js, Vuex, Nuxt.js, Tailwind CSS データベース MySQL, Redis, Elasticsearch - プロジェクト管理・ 開発ツール GitHub Enterprise, JIRA, Confluence, Slack, Zoom, Figma, miro, Jenkins, CircleCI, Drone.io , npm, webpack, etc..
  9. Official Sticker Manager 開発のすべて(?):開発メンバー 鳥取 東京 福岡 東京・福岡・⿃取 に住んでいるメンバーで開発しています。 リモートワークは難しさもありますが、さまざまな地域に住んでいるメンバーが⼀緒に働けるのは楽しい!

    今後もプロジェクトは拡⼤・加速していくので、メンバー⼤募集中!! 👉 LINE、新しい働き⽅「LINE Hybrid Working Style」を開始 https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2021/3912 ※⼈物のアイコンは実際のイメージとは異なります。ぜひカジュアル⾯談でお会いしましょう!
  10. Official Sticker Manager 開発のすべて(?):働き⽅・スケジュール ライフ/ワークスタイルは⼈それぞれ。家族との時間も⼤切にしながら働く時間を調整しています。 毎朝、デイリーイベントで集まって、仕様から技術的な課題までなんでも相談します。 開発は 2 Week Sprint

    で進めています。2週間に1回、スタンプ運営メンバーにデモをしながらフィードバックも らいます。基本的には、作りながら⼩さく改善を繰り返すことで、運⽤とのギャップを発⽣しにくくします。
  11. Official Sticker Manager 開発のすべて(?):基本的な開発フロー JIRA で Product Backlog を管理。Figma で

    mock を作って細かい部分を確認したり。 機能や画⾯単位で分業しつつ、設計や仕様は メンバー全員で相談しながら 進めています。 さらに技術的なポイントは Confluence を使って PRD(Product Requirements Document)を書くことも。 開発フローについていろいろ聞きたい!という⽅は、ぜひカジュアル⾯談でお話ししましょう!
  12. Official Sticker Manager 開発のすべて(?):オンラインでの⼯夫 Zoom や Slack はもちろん、miro や Figma

    などのオンラインコラボレーションツールをよく使います。 特に Slack でのやりとりは活発で、困った時はメンバー同⼠ですぐに解決のための相談をしています。 2週間に1回のふりかえりも Figma で。なるべく具体的なアクションに落とし込んで、次の Sprint で少しでも改 善できるようにしています。Code Review のやり⽅や、Deploy フローなども⽇々改善。
  13. Official Sticker Manager 開発のすべて(?):開発メンバーからのコメント スタンプの種類やと配信デバイスごとにスタンプの余⽩やサイズが異なり、細かい⼯夫が必要。 ピクセルレベルをテストでカバーしながら開発し、品質を安定させるようにした! 運営システム開発はユーザーが近くにいることが⾯⽩さのひとつ。 関係者から意⾒をもらいつつ、開発もシンプルになるようにシステムを構築する難しさも。 運営者・PM・QA・開発者などで⼒を合わせながら作る過程を楽しめる⼈にはおすすめ! バックエンドの開発だけではなく、フロントエンドの開発に関わることも。専⾨性を⾼める

    ことや、フルスタックに開発することのどちらも選択できる! テストや CI/CD などの開発フローなども、開発をやりながら⾃分たちで少しずつ改善します。 Slack でのコミュニケーションが活発!途中からプロジェクトに参画してもすぐに馴染めました。 普段何気なく使っているスタンプも裏では⾊んな⼈の⼿によって⽀えられているということが とてもよくわかるプロジェクト。疑問をもったり改善に熱意を注げる⼈には向いています!
  14. Official Sticker Manager 開発のすべて(?):運営メンバーからのコメント OSM が導⼊できれば、運⽤の中で「⾒えにくいけれど積み上がってたコストやストレス」 が軽減できるようになり、運⽤ミスの防⽌にも貢献度が⾼いと思います。期待しています! 公式スタンプの管理ツール開発は、待望のプロジェクト! サービスの開発と違い、どうしても運⽤改善のための開発は後回しになりがちでしたが、 柔軟に・スピーディーに対応してもらえてうれしいです。そしてとても楽しいです!

    運⽤に関わる⼈数も多く、少しずつ年数をかけて出来上がったフローは複雑で、 新しくジョインした⼈に運⽤⼿順や勘所を教えるのも⼤変です。現場での運⽤・教育コスト 削減にも繋げられるといいな!と思います。 公式スタンプ運営で⽬標にしている「安⼼安全な運⽤で(⾃分たち含め)みんなをハッピーに」 という⽬標に⼤きく近づけるのが、OSMだと思っています!