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映像×AI×IoT:領域を越境するプロダクトマネージメント
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t-maeshima
August 31, 2025
Business
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映像×AI×IoT:領域を越境するプロダクトマネージメント
セーフィーにおけるサービス郡とそれに紐づくPdM組織、サービス開発における組織課題ついて解説します。
t-maeshima
August 31, 2025
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Transcript
映像×AI×IoT 領域を越境する プロダクトマネージメント 2025.09.01 セーフィー株式会社
自己紹介 前島 崇 セーフィー株式会社 企画本部 GL 2022年10月入社 映像プラットフォームのPdM及び複数のプロ ダクトの横断対応をしています。 猫派。好きな関数はARRAYFORMULA。
セーフィーとは?
ビジョン セーフィーは日本中、世界中のカメラの映像をクラウド化し、自分のため、社会のために 誰もが活用できる映像プラットフォームを提供します。 カメラをはじめとした、あらゆる映像デバイスとインターネットを繋ぎデータ化することで、ひとりひとりが 日々の意思決定をスピーディーかつ効果的に行うことができる。 今いるその場で世界を見渡せる次の時代をつくります。 セーフィーは映像、クラウド、そして AI技術を駆使し、人々の「第 3の目」となることで、 自己の理想を追求し、実現できる未来をつくっていきます。
クラウド録画サービス「セーフィー」について カメラをインターネットにつなぐだけで、スマホ・パソコンから、いつでもどこでも映像を確認できます。 他システムとの連携や AI解析による業務効率化や課題解決も可能なサービスです。 01 02 05 03 01 クラウドドリブンなカメラOS
豊富なB2B向けカメララインナップの提供 クラウドからデバイス・映像データの制御 02 強固なセキュリティ 暗号化などによるセキュアなネットワーク通信経路設計 03 誰もが使える高品質なUI・UX 置くだけ簡単のサービス UX設計高画質・高圧縮の映像品質を提供 04 他システムとのAPI連携 映像データと他システムを連携することで業務効率化が可能 05 AI解析による業界の課題解決 映像データを AIで解析することで業界課題を解決 映像 映像 解析データ ソリューション OS クラウド プラットフォーム データ 連携 画像 解析 データ 分析 API 技術的ポイント 入口/出口の インターフェイスは 問わない 04
Safieの事業全体像 「現実世界の出来事をデータ化し、価値に変える会社」 • 事業の3つの柱: 映像 × AI × IoT •
Safie Cloud Platformを基盤に各領域が連携し価値を創出 • 映像を通じて現実を可視化し意思決定を支援する
PdM組織
サービスを支える3つの PdM組織 映像 AI IoT クラウドマネージドソリューション部 IoTソリューション部 AIソリューション部 映像の閲覧・管理ツール デバイスの管理ツール
ユーザー権限コントロールツール CSオペレーション ※前島はここ所属 デバイスの開発 ネットワークサービス 電源ソリューション 物理的な品質管理 物流・在庫管理 マーケティングツール 安全管理ツール 万引き防止ツール AIプラットフォーム
それぞれの領域の専門性 映像技術の基礎:解像度、フレームレート、 ビットレート、圧縮方式( H.264/H.265など) ネットワークと配信:帯域制約、遅延要因、ス トリーミングプロトコル UX視点の映像利用:ユーザーが体験する 「見やすさ」「操作感」 セキュリティとプライバシー:暗号化、アクセ ス権限、法規制
映像品質とUXのトレードオフを判断する力 ネットワーク・インフラチームと議論できる技 術リテラシー 映像サービスのKPI(遅延秒数、視聴完了率 など)設計能力 機械学習の基礎:モデル精度指標 (Precision/Recall、F1-scoreなど) データライフサイクル:データ収集、アノテー ション、学習、推論 AI特有の課題:バイアス、過学習、データドリ フト AIの実運用知識:推論コスト、リアルタイム 性の制約 ユースケースに応じた精度要件の定義(どの 程度の誤検知まで許容可能か) AIエンジニアと議論できるスキル PoCと実運用の橋渡し ユーザー体験とAI精度を結びつけて語れる 力 デバイスハードウェアの基礎:消費電力、 バッテリー寿命、センサー特性 通信規格:Wi-Fi、LTE/5G、LPWA (LoRaWAN, Sigfoxなど) 設置・運用知識:屋内外環境、耐候性、メン テナンスの実態 セキュリティ/認証:デバイスID管理、ファーム ウェア更新 現場導入を見据えた「実装可能性」判断力 デバイス制約を踏まえた仕様調整力(例:省 電力と機能性のバランス) Bizサイドに現場制約を説明できる力 製造業者のコントロール 映像 AI IoT
AIの難しさと面白さ Edge AI Edge AI Edge AI Edge AI Edge
AI Safie Cloud (Cloud AI) 3rd Party Service Generative AI IoT内処理 サーバー処理 エッジAIとクラウドAIの両輪 EU閲覧環境
全方位対応できる PdMは存在しない 3つの専門領域を一人で完璧にカバーすることは、 (ほぼ)不可能 • 映像・AI・IoTは、それぞれが深い専門知識を要する領域 • 一人のPdMが全ての領域を深く理解し、最適な意思決定を行うことは困難 • だからこそ、各領域のPdMが連携する「協業の仕組み」
が不可欠となる
3つの領域の難しさ
領域横断の難しさ:トレードオフの連続 一つの改善が、他の領域で新たな課題を生むジレンマ 良かれと思った施策が… • AIの認識精度を上げるため、 高解像度 の 映像を利用 • IoTデバイスのバッテリーを長持ちさせる
ため、通信頻度 を削減 • スピード重視でツール毎に 個別実装 思わぬ影響を及ぼす • ネットワーク帯域を圧迫し、 映像遅延や コスト増 につながる • AIが検知するべきイベントを見逃し、 検知精度が低下 する • 同じような機能でバラバラな UIが量産
今までの進め方 それぞれのPJTチームが独自に開発を実施していた。 PJT A発足! 担当PdMアサイン! 開発開始! PJT B発足! 担当PdMアサイン! 開発開始!
他のプロダクトへの 影響発覚! 手戻り!
越境のためのアプローチ
越境するためのアプローチ 「部分最適」の罠を越え、「全体最適」を実現するための仕組み PJT発足 / 役割定義 それぞれの領域から必要な PdMをアサインしチームを発 足 目標設定 プロダクトビジョン
の浸透 共通KPIを ユーザー体験基準で設計 同じゴールに向かって スペシャリストが協業 プロセス PdM同士の定期 ディスカッション 検証プロセスの共通化 担当領域を明確化し複数の PdMがマネージメントを実施 エンジニアやCSなども早期に 巻き込み影響を可視化
越境するためのアプローチ デザインシステムの整備 UIコンポーネントを整備 することで各ツール群の 個別最適を防ぐ。
越境するためのアプローチ 共通機能の標準化 アカウント認証 権限管理 通知機能 課金・契約/ライセンス 監査・セキュリティ 映像配信 共通基盤 プロダクト
プロダクト プロダクト プロダクト
成果と課題 協業プロセスが生んだ成果と、次に乗り越えるべき壁 現在の到達点 (成果) • 部門間連携スピードの向上 • 技術的トレードオフの早期判断 • プロダクトロードマップの整合性向上
• 手戻りの防止 残された壁 (課題) • 新規技術領域 への迅速な対応 • 事業部間の優先度衝突 • 社外パートナーとの 情報非対称性
今後の取り組み
今後の展望 最速でEUへ価値を届けるために • 越境の深化 :新領域や共通基盤まで含めた協業 • 意思決定の高度化: 共通KPIとデータドリブンな仕組み • PdM組織の進化
:ドメイン+プラットフォームの役割分担、文化の醸成
本日のまとめ • Safieは 映像 × AI × IoT の掛け算で価値を創出 •
全方位PdMは存在せず、協業が不可欠 • 越境を促進する仕組みの構築と文化を醸成する • 変化に対応し、中長期で成長を描く のがPdMの役割
We are hiring! セーフィーでしか見えない景色が、ここにはあります! • 映像, AI, IoTに興味のあるPdMの方是非お話しましょう • カジュアル面談も随時実施しております
• ご興味のある方は、こちらの QRコードよりお申し込みください