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フルリモートでも品質は作れる #seb_summit

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February 22, 2026

フルリモートでも品質は作れる #seb_summit

2026/02/22に開催された SEBSUMMIT で発表した資料です。
https://summit.sapporo-engineer-base.dev/

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Makky

February 22, 2026
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  1. 出身 略歴 IT 業界 20 年 ⾃⼰紹介 巻 宙弥 (まき みちや) 馬と桜の町、北海道新ひだか町

    札幌市内企業 エンジニア・マネージャ 東証プライム上場企業 ITコンサルタント Saasスタートアップ テックタッチ 品質保証エンジニア(QA) Saas ベンダー テックタッチ( 株) のQA エンジニア Mickey
  2. 社外活動 JaSST :Japan Symposium on Software Testing 、NPO 法人ASTER (ソフトウェアテスト技術振興協会)が運営するソフトウェア業界全体のテスト技術⼒の向上と普及を⽬指すソフトウェアテストシンポジウム

    DEOS :北海道ソフトウェア技術開発機構、IT プロフェッショナルの育成を⽬的として、国、北海道、札幌市、民間の出資により設立 JBUG :Japan Backlog User Group 、プロジェクト・タスク管理ツールBacklog のユーザーコミュニティ JaSST Hokkaido の実⾏委員として、 テスト技法に関するワークショップを担当 今年は 7 ⽉24 ⽇開催予定! プロジェクトマネジメントのSaas アプリ「Backlog 」の ユーザーコミュニティ JBUG の札幌を運営 ASTER (ソフトウェアテスト技術振興協会)会員として、 ソフトウェアテストの研修講師を担当
  3. テックタッチとは Web システム画⾯上で操作に合わせてナビゲーションを表⽰する デジタルアダプションプラットフォーム(DAP ) ブラウザ拡張を インストール Script をWeb サイトに

    埋め込む ノーコードで ガイダンスを実装 ※ 新たに利⽤するビジネス・アプリケーションやWeb システムなどの利⽤の定着を支援する製品・サービスのこと。 ※
  4. 2005 2012 2019 SE (ほぼ客先常駐) SE / マネージャー (ほぼ⾃社で受託開発) IT

    コンサルタント (ほぼ客先常駐) IT コンサルタント (リモート) QA エンジニア (フルリモート) 2023 受託開発、第三者検証を経てスタートアップのQA エンジニアに フルリモートまでの流れ SE ?(システムエンジニア) システム開発において要件定義や設 計、開発などを担うエンジニアの総称 我流の品質知識をアップデートしたく第三者 検証のテスト専⾨会社に転職 コロナで周囲の環境に⼤きな変化が起きて リモート主体の働き方が必要になる IT コンサルタント? 企業のIT 戦略やシステム導入を支援 し、課題解決を⾏う専⾨家 フルリモートでプロダクトにコミットでき るスタートアップのQA エンジニアに転職
  5. 海外 要件に対する適合である。 Phlip B.Crosby 誰かにとっての価値である。 Gerald M. Weinberg 1. プロダクトの特性が顧客のニーズに応えることにより満⾜を提供する。

    2. 障害や誤りなどの不備から免れる Joseph M.Juran 国内 (狭義) 製品そのものの品質を指す。 (広義) 仕事の質、サービスの質、情報の質など、すべてを含めた品質を指す ⽯川 馨氏 「魅⼒的品質」 「⼀元的品質」 「当たり前品質」がある。 狩野 紀昭氏 規格 対象に本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度である。 ISO 9000 明⽰された条件下で利⽤するとき、 明⽰的ニーズまたは暗黙のニーズを満たすためのソフトウェア製品の能⼒。 ISO/IEC 25000 シリーズ 品質とはなにか? 参考)ソフトウェア品質知識体系ガイド (第3 版) −SQuBOK Guide V3 −
  6. 海外 要件に対する適合である。 Phlip B.Crosby 誰かにとっての価値である。 Gerald M. Weinberg 1. プロダクトの特性が顧客のニーズに応えることにより満⾜を提供する。

    2. 障害や誤りなどの不備から免れる Joseph M.Juran 国内 (狭義) 製品そのものの品質を指す。 (広義) 仕事の質、サービスの質、情報の質など、すべてを含めた品質を指す ⽯川 馨氏 「魅⼒的品質」 「⼀元的品質」 「当たり前品質」がある。 狩野 紀昭氏 規格 対象に本来備わっている特性の集まりが、要求事項を満たす程度である。 ISO 9000 明⽰された条件下で利⽤するとき、 明⽰的ニーズまたは暗黙のニーズを満たすためのソフトウェア製品の能⼒。 ISO/IEC 25000 シリーズ 品質とはなにか? 個人的には好きな表現で理想だなと思う定義
  7. リスクとはなにか? 顕在化すると悪影響をもたらす潜在的な事象、ハザード、または脅威のこと 引⽤)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J02.pdf ⽬的に対する不確かさの影響 引⽤)ソフトウェア品質知識体系ガイド (第3 版) −SQuBOK Guide V3

    − 不確実なイベントや状態で、発⽣すると プロジェクトの⽬標にプラスまたはマイナスの影響を与える可能性があるもの 引⽤)プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK ガイド)第7 版 ⽬的を達成するまでに起きうる 「〜かもしれない」とう可能性のこと 教科書的な定義
  8. 会議体 ⽬的 議題に上がる情報・状況 リスク共有会 プロダクトリスクの⾒極め 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」の⼿順は使⽤性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか? この機能はテスト設計が難しそうだ QA

    プランニング プロジェクトリスクの⾒極め テストに必要なドメイン知識が不⾜する テストに必要なスキルが不⾜する スケジュールに対しQA のリソースが不⾜する 要件定義や設計に時間がかかりそう リスクを⾒分けるプロセス ※ 参加者はQA チームメンバー(業務委託+第三者検証会社を含む) 「リスクの早期発⾒・対応」に着⽬、⽬的毎にQA チーム内のミーティングを運営。
  9. 会議体 ⽬的 議題に上がる情報・状況 リスク共有会 プロダクトリスクの⾒極め 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」の⼿順は使⽤性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか? この機能はテスト設計が難しそうだ QA

    プランニング プロジェクトリスクの⾒極め テストに必要なドメイン知識が不⾜する テストに必要なスキルが不⾜する スケジュールに対しQA のリソースが不⾜する 要件定義や設計に時間がかかりそう リスクを⾒分けるプロセス ※ 参加者はQA チームメンバー(業務委託+第三者検証会社を含む) 「リスクの早期発⾒・対応」に着⽬、⽬的毎にQA チーム内のミーティングを運営。
  10. プロダクトリスクとは 以下のようなさまざまな負の結果をもたらす可能性がある。 ⚫ ユーザーの不満⾜ ⚫ 収益、信頼、評判の損失 ⚫ 第三者への損害賠償 ⚫ メンテナンスコストが高い、ヘルプデスクに負荷がかかる

    ⚫ 刑事罰 ⚫ 極端な場合、身体的な損傷、重傷、または死に至ることもある 引⽤)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf 機能不⾜ 不⼗分な応答時間 使いづらさ 脆弱性
  11. 会議体 ⽬的 議題に上がる情報・状況 リスク共有会 プロダクトリスクの⾒極め 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」の⼿順は使⽤性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか? この機能はテスト設計が難しそうだ QA

    プランニング プロジェクトリスクの⾒極め テストに必要なドメイン知識が不⾜する テストに必要なスキルが不⾜する スケジュールに対しQA のリソースが不⾜する 要件定義や設計に時間がかかりそう リスク共有会 ※ 参加者はQA チームメンバー(業務委託+第三者検証会社を含む) 「プロダクトの品質に直結するリスク」を⾒極める会。
  12. プランニング テスト設計 実⾏結果 確認 テスト設計 レビュー ドキュメントデータベース テスト実装 テスト実⾏ テスト完了

    テストプロセス リスク共有会(2 週間に1 回実施) データベースは プロジェクト毎に ⾃動作成 レビュー結果 テスト結果 テスト追加 テスト観点 追加 機能性・使⽤性・テストプロセスに影響を与える可能性はあるか? リスク共有会(プロダクトリスクを⾒分ける会) ドキュメントデータベースに情報を集約。 事前に収集した要件や仕様、テスト設計書を元にリスクを共有する。 要件・仕様 テスト設計書 共有 共有 共有 共有 リスク対処 リスク対処 リスク対処 リスク対処
  13. リスク共有会 プロジェクト名 要件・仕様 テスト リスク共有会アジェンダ 開発資料 要求・要件定義書 テスト計画書 テスト設計書 事前に検知しているリスクなど

    当⽇メモランダム プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) トレーサビリティを確保する⽬的で、 各ドキュメントへのリンクや、 事前に検知しているリスクなどの情報を集約 (プロダクトリスクを⾒分ける会) Notion データベースのテンプレート
  14. 会議体 ⽬的 議題に上がる情報・状況 リスク共有会 プロダクトリスクの⾒極め 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」の⼿順は使⽤性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか? この機能はテスト設計が難しそうだ QA

    プランニング プロジェクトリスクの⾒極め テストに必要なドメイン知識が不⾜する テストに必要なスキルが不⾜する スケジュールに対しQA のリソースが不⾜する 要件定義や設計に時間がかかりそう QA プランニング ※ 参加者はQA チームメンバー(業務委託+第三者検証会社を含む) 「リリースサイクルの遅延に直結するリスク」を⾒極める会。
  15. プランニング 設計・実装・単体テスト ツール テスト (コンポーネントテスト、インテグレーションテスト) リリース前 テスト 開発フェーズ QA プランニング(1

    週間に1 回実施) プロジェクト 完了 シフトレフト リソース追加 リリースサイクルに影響を与える可能性はないか? QA プランニング(プロジェクトリスクを⾒分ける会) 事前にツールで定量・定性情報をチーム内で共有し、 プロジェクトリスクの有無をモニタリングする。 開発状況 リソース状況 共有 リスク対処 リスク対処 テスト状況 リソース状況 共有 共有 リスク対処 プロジェクト状況 リソース状況
  16. QA プランニング リリースバージョン プロジェクト名 (プロジェクトリスクを⾒分ける会) マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL

    プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL リリースバージョン プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト毎のマイルストーンに対し 「思ったとおりではない」 プロジェクトリスクを共有する
  17. ResourceSummary Cycle 週 担当者 非稼働時間 稼働時間 予定作業時間 Capacity 稼働率 97

    2025/7/30 担当A 0 67.5 60.75 6.75 90.00% 97 2025/7/30 担当B 0 67.5 28.5 39 42.00% 97 2025/7/30 担当C 7.5 60 22 38 36.00% 98 2025/8/13 担当A 0 75 16.75 58.25 22.00% 98 2025/8/13 担当B 7.5 67.5 18 49.5 26.00% 98 2025/8/13 担当C 17 50.5 0 50.5 0.00% Resource A Cycle 日付 非稼働時間 稼働時間 テストプロセス 改善活動 MTG その他 予定 Capacity 100 2025/9/5 7.5 4.25 2.25 1 7.50 h 0.00 h 100 2025/9/6 7.5 0.00 h 0.00 h 100 2025/9/7 7.5 0.00 h 0.00 h 100 2025/9/8 7.5 2 0.25 2.25 h 5.25 h 100 2025/9/9 7.5 3 0 1 0.5 4.50 h 3.00 h 101 2025/9/10 7.5 2 1.75 1 4.75 h 2.75 h QA プランニング(プロジェクトリスクを⾒分ける会) 週次でQA 担当者の リソース状況を可視化 担当予定の ⼯数内訳を集約
  18. 仕組み化の結果(⼀例 QA が要因の定期リリース遅延がゼロに シ フ ト レ フ ト の

    効 果 事前のリスク対処によりリリースへの影響を回避できるようになった 早期の妥当性検証ができる 他チームのQA エンジニアから客観的なコメントがもらえるようになった リリース前テストの⼯数が減少傾向 定量・定性な品質コントロールによりテスト⼯数が最適化
  19. 仕様策定 プランニング テストリスト 実⾏結果 レビュー テスト分析・設計 テスト実装 ⾃動テスト 実⾏ テストリスト

    レビュー 運⽤ 開発者 QA テスト実装 テスト実装 ⼿動テスト 実施 開発者とテストを協業するプロセス テストを⾃動テストとして作り切るまでの⼀連の流れを実現 連携 参照 通常のテストプロセス
  20. ユニットテスト スコープ コンポーネントテスト インテグレーションテスト E2E テスト UI を必要としないロジックのテスト UI コンポーネントを対象としたテスト

    バックエンドAPI はモック、それ以外は実際の動作環境と同じ 実際に動作するバックエンドAPI 使ったテスト 例)バリデーション処理(文字種、形式チェックなど) 例)入⼒の境界値、エラーメッセージ表⽰など 例)状態遷移、API のエラーケース、意図しないデータパターンなど 例)ユースケーステスト、設定や権限など前提条件を含んだ動作確認 このプロセスのスコープはコンポーネントテスト
  21. 仕組み化の結果(⼀例 QA のテスト開始までに検出された不具合の増加 開発者がテストリスト作成中に不具合を検出 不定期リリースの回数が増加傾向に 柔軟なQA の関わりと開発者の協業で効率的なテストが実施できるようになった シ フ ト

    レ フ ト の 効 果 QA のテストを6 割削減(130 件中80 件) テストの分類により⾃動化できるコンポーネントテストが明らかになった 開発中に確認されるテストを、⼿動テストとして設計する必要がなくなった