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リスクを見分けるために意識していること #QaaS

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November 17, 2025

リスクを見分けるために意識していること #QaaS

QA engineer at a Startup vol.22 の発表資料です。
https://qaengineeratastartup.connpass.com/event/373950/

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November 17, 2025
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  1. やきとりが焼ける QA エンジニア 自己紹介 巻 宙弥(まき みちや) デジタル名刺 “ 馬と桜のまち” 、北海道新ひだか町出身 テックタッチ株式会社のQA

    エンジニア 札幌のコワーキングスペースと自宅、7:3 でフルリモート勤務中 QA コーチとしてチーム&プロジェクト横断でQA 活動中
  2. 自己紹介 JaSST Hokkaidoの実行委員として、テスト技法に関するワークショップを担当 ASTER会員としてDEOS主催のテスト技法の研修講師を担当 JaSST:Japan Symposium on Software Testing 、NPO法人ASTER

    (ソフトウェアテスト技術振興協会)が運営するソフトウェア業界全体のテスト技術力の向上と普及を目指すソフトウェアテストシンポジウム DEOS:北海道ソフトウェア技術開発機構、ITプロフェッショナルの育成を目的として、国、北海道、札幌市、民間の出資により設立 社外活動 https://jasst.jp/hokkaido/ JaSST’26 Hokkaidoも ☆絶賛企画中☆
  3. 2005 2012 2019 SE (ほぼ客先常駐) SE / マネージャー (ほぼ自社で受託開発) IT

    コンサルタント (ほぼ客先常駐) IT コンサルタント (リモート) QA エンジニア (フルリモート) 2023 受託開発、第三者検証を経てスタートアップのQA エンジニアに 経歴 SE ?(システムエンジニア) システム開発において要件定義や設 計、開発などを担うエンジニアの総称 我流の品質知識をアップデートしたく第三者 検証のテスト専門会社に転職 コロナで周囲の環境に大きな変化が起きて リモート主体の働き方が必要になる IT コンサルタント? 企業のIT 戦略やシステム導入を支援 し、課題解決を行う専門家 フルリモートでプロダクトにコミットでき るスタートアップのQA エンジニアに転職 QA エンジニア?(Quality Assurance ) プロダクトの品質を仕組みで支えるエ ンジニア
  4. リスクとはなにか? 顕在化すると悪影響をもたらす潜在的な事象、ハザード、または脅威のこと 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J02.pdf 目的に対する不確かさの影響 引用)ソフトウェア品質知識体系ガイド (第3版) -SQuBOK Guide V3- 不確実なイベントや状態で、発生すると

    プロジェクトの目標にプラスまたはマイナスの影響を与える可能性があるもの 引用)プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版 目的を達成しようとする過程で 想定外のことが起きて、結果に影響を与える可能性 リスクという言葉はよく使われますが、本発表では以下のように捉えています。
  5. プロダクトリスクとは 以下のようなさまざまな負の結果をもたらす可能性がある。 ⚫ ユーザーの不満足 ⚫ 収益、信頼、評判の損失 ⚫ 第三者への損害賠償 ⚫ メンテナンスコストが高い、ヘルプデスクに負荷がかかる

    ⚫ 刑事罰 ⚫ 極端な場合、身体的な損傷、重傷、または死に至ることもある 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf 機能不足 不十分な応答時間 使いづらさ 脆弱性
  6. プランニング テスト設計 実行結果 確認 テスト設計 レビュー ドキュメントデータベース テスト実装 テスト実行 テスト完了

    テストプロセス リスク共有会(2週間に1回実施) データベースは プロジェクト毎に 自動作成 レビュー結果 テスト結果 機能性・使用性・テストプロセスに影響を与える可能性はあるか? リスク共有会(プロダクトリスクを見分ける会) QAチーム内のドキュメントデータベースに情報を集約。 事前にテストベース、テストウェアを収集し、リスクを共有する。 テストベース テストウェア 共有 共有 共有 共有 リスク対処 リスク対処 リスク対処 リスク対処
  7. プランニング テスト設計 実行結果 確認 テスト設計 レビュー ドキュメントデータベース テスト実装 テスト実行 テスト完了

    テストプロセス リスク共有会(2週間に1回実施) データベースは プロジェクト毎に 自動作成 レビュー結果 テスト結果 機能性・使用性・テストプロセスに影響を与える可能性はあるか? リスク共有会(プロダクトリスクを見分ける会) QAチーム内のドキュメントデータベースに情報を集約。 事前にテストベース、テストウェアを収集し、リスクを共有する。 テストベース テストウェア 共有 共有 共有 共有 リスク対処 リスク対処 リスク対処 リスク対処 次テストへ 申し送り 探索的テスト 実施 テスト追加 因子・水準 追加
  8. リスク共有会 プロジェクト名 テストベース テストウェア リスク共有会アジェンダ 開発資料 要求・要件定義書 テスト計画書 テスト設計書 事前に検知しているリスクなど

    当日メモランダム プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) トレーサビリティを確保する目的で、 テストベース・テストウェアへのリンクや、 事前に検知しているリスクなどの情報を集約 (プロダクトリスクを見分ける会) Notionデータベースのテンプレート
  9. プランニング 設計・実装・単体テスト ツール テスト (コンポーネントテスト、インテグレーションテスト) 統合テスト 開発フェーズ QAプランニング(1週間に1回実施) プロジェクト 完了

    リリースサイクルに影響を与える可能性はないか? QAプランニング(プロジェクトリスクを見分ける会) 目的に合わせ、ツールを活用、事前に定量・定性情報を収集&報告し、 リスクの有無をモニタリングする。 開発状況 リソース状況 共有 リスク対処 リスク対処 テスト状況 リソース状況 共有 共有 リスク対処 プロジェクト状況 リソース状況
  10. プランニング 設計・実装・単体テスト ツール テスト (コンポーネントテスト、インテグレーションテスト) 統合テスト 開発フェーズ QAプランニング(1週間に1回実施) プロジェクト 完了

    目的に合わせ、ツールを活用、事前に定量・定性情報を収集&報告し、 リスクの有無をモニタリングする。 シフトレフト リソース追加 スケジュール調整 リリースサイクルに影響を与える可能性はないか? QAプランニング(プロジェクトリスクを見分ける会) 開発状況 リソース状況 共有 リスク対処 リスク対処 テスト状況 リソース状況 共有 共有 リスク対処 プロジェクト状況 リソース状況
  11. QAプランニング リリースバージョン プロジェクト名 (プロジェクトリスクを見分ける会) マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名

    マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL リリースバージョン プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト毎に QAに関わるマイルストーンに対する プロジェクトリスクを共有
  12. ResourceSummary Cycle 週 担当者 非稼働時間 稼働時間 予定作業時間 Capacity 稼働率 97

    2025/7/30 担当A 0 67.5 60.75 6.75 90.00% 97 2025/7/30 担当B 0 67.5 28.5 39 42.00% 97 2025/7/30 担当C 7.5 60 22 38 36.00% 98 2025/8/13 担当A 0 75 16.75 58.25 22.00% 98 2025/8/13 担当B 7.5 67.5 18 49.5 26.00% 98 2025/8/13 担当C 17 50.5 0 50.5 0.00% Resource A Cycle 日付 非稼働時間 稼働時間 テストプロセス 改善活動 MTG その他 予定 Capacity 100 2025/9/5 7.5 4.25 2.25 1 7.50 h 0.00 h 100 2025/9/6 7.5 0.00 h 0.00 h 100 2025/9/7 7.5 0.00 h 0.00 h 100 2025/9/8 7.5 2 0.25 2.25 h 5.25 h 100 2025/9/9 7.5 3 0 1 0.5 4.50 h 3.00 h 101 2025/9/10 7.5 2 1.75 1 4.75 h 2.75 h QAプランニング(プロジェクトリスクを見分ける会) 週次でQA担当者の リソース状況を可視化 担当予定の 工数内訳を集約
  13. 仕様策定 プランニング テストリスト 実行結果 レビュー テスト分析・設計 テスト実装 自動テスト 実行 テストリスト

    レビュー 運用 開発者 QA テスト実装 テスト実装 手動テスト 実施 テストスクラムのプロセス テストを自動テストとして作り切るまでの一連の流れを実現 連携 参照 通常のテストプロセス
  14. ユニットテスト テストスクラムのスコープ コンポーネントテスト インテグレーションテスト E2E テスト UI を必要としないロジックのテスト UI コンポーネントを対象としたテスト

    バックエンドAPI はモック、それ以外は実際の動作環境と同じ 実際に動作するバックエンドAPI 使ったテスト 例)バリデーション処理(文字種、形式チェックなど) 例)入力の境界値、エラーメッセージ表示など 例)状態遷移、API のエラーケース、意図しないデータパターンなど 例)ユースケーステスト、設定や権限など前提条件を含んだ動作確認 テストスクラムのスコープはコンポーネントテスト
  15. 仕様策定 プランニング テストリスト 実行結果 レビュー テスト分析・設計 テスト実装 自動テスト 実行 テストリスト

    レビュー 運用 開発者 QA テスト実装 テスト実装 手動テスト 実施 問題解決に生成AI を活用し “ よう” 生成AI の活用 テストリスト作成からテスト設計の作成支援に活用(したい) 連携 参照 通常のテストプロセス
  16. 仕様策定 プランニング テストリスト 実行結果 レビュー テスト分析・設計 テスト実装 自動テスト 実行 テストリスト

    レビュー 運用 開発者 QA テスト実装 テスト実装 手動テスト 実施 テストスクラムの問題 ドキュメンテーションに関わるプロセスに負担 連携 参照 通常のテストプロセス ドキュメントの変更管理が大変 上位ドキュメントとの重複で冗長に 案件によってテストリスト作成の向き不向きがある テスト設計の作成&レビューの難易度が高くなった
  17. 仕様策定 プランニング テストリスト 実行結果 レビュー テスト分析・設計 テスト実装 自動テスト 実行 テストリスト

    レビュー 運用 開発者 QA テスト実装 テスト実装 手動テスト 実施 ドキュメンテーションのプロセスを効率化 テストリスト作成 及び テスト設計書のベースを生成AI で作成・汎化したい 連携 参照 通常のテストプロセス 生成AI の活用