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不確実性に強いQAへ: プロジェクトリスクとプロダクトリスクを見極める実践アプローチ #SQi...
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Makky
September 26, 2025
Technology
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2
不確実性に強いQAへ: プロジェクトリスクとプロダクトリスクを見極める実践アプローチ #SQiP2025
SQiP2025の経験発表で投影した資料です。
https://www.juse.jp/sqip/symposium/detail/day2/#b3-2
Makky
September 26, 2025
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Transcript
不確実性に強いQAへ: プロジェクトリスクとプロダクトリスク を見極める実践アプローチ テックタッチ株式会社 巻 宙弥(まき みちや) ソフトウェア品質シンポジウム 2025 2025/9/26 Fri.
アジェンダ 1.自己紹介 2.背景 3.課題 4.施策内容 5.施策の効果・今後の展望 6.まとめ
自己紹介
自己紹介 やきとりが焼ける QA エンジニア 巻 宙弥(まき みちや) “ 馬と桜のまち” 、北海道新ひだか町出身 Saas スタートアップのテックタッチにフルリモートで勤務中
QA エンジニアとして、開発とQA 横断の仕組みづくりを推進中 専門領域はテストマネジメント 「やきとり」が大好き 最近のブームは息子(7 歳) とサッカーすること 社外活動 JaSST Hokkaidoの実行委員として、テスト技法に関するワークショップを担当 ASTER会員としてDEOS主催のテスト技法の研修講師を担当 JaSST:Japan Symposium on Software Testing 、NPO法人ASTER (ソフトウェアテスト技術振興協会)が運営するソフトウェア業界全体のテスト技術力の向上と普及を目指すソフトウェアテストシンポジウム DEOS:北海道ソフトウェア技術開発機構、ITプロフェッショナルの育成を目的として、国、北海道、札幌市、民間の出資により設立
テックタッチとは Webシステム画面上で操作に合わせてナビゲーションを表示する デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)※ 特徴 ブラウザ拡張をインストールもしくはスニペット埋め込みで実装可能。改修不要で、低コスト/短期間で導入可能 マニュアルと違い、操作・入力時にリアルタイムに操作ガイドを表示 コンテンツはプログラミング不要で誰でも簡単に作成可能 ※新たに利用するビジネス・アプリケーションやWebシステムなどの利用の定着を支援する製品・サービスのこと。
背景 ・発表に至った経緯 ・当社開発体制の概要
本発表に至った経緯 スタートアップとして、不確実性のある環境で開発を進めている。 変化が激しくスピード感のある中で、 最適なテストプロセスを推進する必要がある。 不確実な状況下において、開発プロセスの早い段階からリスクを見極め、 品質を作り込むために実践している取組を発表する 一定の効果を体感している取組を共有しフィードバックを得たいと考えた。 テックタッチは・・・ QAとして参画して2年半が経過
開発体制 専門領域毎のチーム体制で開発 QAは各チームと協業してプロダクト・プロセスの品質を支える
開発プロセス 1.ビジネス要求により、ロードマップ(いつまでに、どのような機能を提供するか)が決まる。 2.要件定義後、プランニングにより開発順序が決まり、 プロジェクトが立ち上がる。 3.QAは、プランニングから参加し、プロジェクトにQAをアサインする。 4.各チーム毎のバックログからチームのプランニングと開発が進行していく。 5.QAは、スプリントイベントに参加しながら、テストプロセスを実行していく。 ② ④ ③
⑤ テスト テスト テスト ①
リリースサイクル以外に リリースする場合もあります リリースサイクル 3ヶ月に1度、メインバージョンアップのリリース リリース直前に各機能開発を統合したテストを実施
リリース 機能開発 統合 テスト 機能開発 機能開発 プロダクトオーナー・デザイナー・エンジニア・QAが一体となって進める 要求・要件定義 開発フェーズ 開発に関わるメンバーが一体となって進行するプロセス
リリース直前に各機能開発を統合したテストを実施 概ね1〜2週間 スプリント
リリース 機能開発 設計・実装・単体テスト コンポーネントテスト インテグレーションテスト 統合 テスト 要求・要件定義 テストフェーズ テスト内容
テスト担当 単体テスト ロジックやクラス、モジュール単位の動作を確認する エンジニア コンポーネントテスト システムの最小要素(コンポーネント)の動作を確認する エンジニア & QA インテグレーションテスト コンポーネント間の結合、API間の結合を確認する エンジニア & QA 統合テスト 全ての機能変更を統合し、ユースケースや運用を想定した動作を確認する (E2Eテスト、リグレッションテスト、互換性テストなど) QA テストフェーズ QAはコンポーネントテストから担当、開発と協業してテストを進行する
課題
QAとしての課題 市場にリリース後、発覚する不具合の対応は開発中に対応するそれと対応工数が多大に差が 出る。対応工数の増大は、リリースサイクルの遅延に直結し、事業にも影響する。 顧客に価値を届けるタイミングの遅れは、 フィードバックサイクルの遅延につながり、事業にも影響する。 •市場不具合の未然防止 •リリースサイクル遅延の未然防止 上記の2つの課題解決に重要な要因となるもの。 機能開発内でQA活動をすると、横断的に情報共有しにくくなる。 その結果、ドメイン知識の偏り等、体制のサイロ化により属人性が強まる。
•ナレッジマネジメント スタートアップとして の成長鈍化につながる
ナレッジマネジメントの必要性 機能開発内でQA活動をすると、横断的に情報共有しにくくなる。 その結果、体制のサイロ化により属人性が強まる。 情報の断絶により、市場不具合やリリースサイクルの遅延リスクを見逃す可能性がある。 機能開発 機能開発 機能開発 要求・要件定義 情報の断絶 体制のサイロ化
意図を持って テストする 課題解決のために必要なマインドセット 市場不具合の未然防止 リリースサイクルの遅延を未然防止 ナレッジマネジメント リスクを明らかにすることが重要 テストの本質はリスクを見つけ対処できるようにすること
リスクとはなにか? 顕在化すると悪影響をもたらす潜在的な事象、ハザード、または脅威のこと 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J02.pdf 目的に対する不確かさの影響 引用)ソフトウェア品質知識体系ガイド (第3版) -SQuBOK Guide V3- 不確実なイベントや状態で、発生すると
プロジェクトの目標にプラスまたはマイナスの影響を与える可能性があるもの 引用)プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版 目的を達成しようとする過程で 想定外のことが起きて、結果に影響を与える可能性 リスクという言葉はよく使われますが、本発表では以下のように捉えています。
プロジェクトリスク プロダクトリスク リスクには2つの側面がある 2つのリスクを見分けることがテストマネジメントの第一歩
プロジェクトリスクとは プロジェクトの目的を達成する能力に影響を与える可能性がある。 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf 要件の増加 スケジュール遅延 コスト増加 リスク要因 影響
プロダクトリスクとは 以下のようなさまざまな負の結果をもたらす可能性がある。 ⚫ ユーザーの不満足 ⚫ 収益、信頼、評判の損失 ⚫ 第三者への損害賠償 ⚫ メンテナンスコストが高い、ヘルプデスクに負荷がかかる
⚫ 刑事罰 ⚫ 極端な場合、身体的な損傷、重傷、または死に至ることもある 引用)https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_VersionV40.J01.pdf 機能不足 不十分な応答時間 使いづらさ 脆弱性
プロジェクトリスク プロダクトリスク 2つのリスクは相互に影響し合う 相互影響 多くの問題は、両者が連動して発生している。 片方のリスクに対処した影響で もう片方のリスクが生まれる可能性がある
施策内容 プロジェクトリスクとプロダクトリスクを見極める実践アプローチ
会議体 目的 議題に上がる情報・状況 周期と対象 情報共有会 情報共有 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」の手順は使用性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか? この機能はテスト設計が難しそうだ
テストの仕方がわからない 機能の目的がわからない XXXさんしかテストできない テストに必要なドメイン知識が不足する テストに必要なスキルが不足する 2週間に1度 全プロジェクト 以前の会議体 情報共有が目的、情報から “リスク” という懸念事項が上がれば確認する。 情報の特徴を意識的にアウトプットできていなかった。 時間不足により 議論できない ナレッジやノウハウが 担当者に依存 情報の特徴は 明確に考慮しない
会議体 目的 議題に上がる情報・状況 周期と対象 情報共有会 情報共有 チーム間で新機能を共有する 触ったことのない機能を操作してみる テスト手順のナレッジ共有 次プロジェクトへの影響確認
2週間に1度 リリース前後の機能 リスク共有会 プロダクトリスクの見極め 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」の手順は使用性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか? この機能はテスト設計が難しそうだ 2週間に1度 2~3プロジェクト QAプランニング 次スプリント期間の見通し プロジェクトリスクの見極め テストに必要なドメイン知識が不足する テストに必要なスキルが不足する スケジュールに対しQAのリソースが不足する 要件定義や設計に時間がかかりそう 1週間に1度 QAが関わるプロジェクト リスクを見分けるプロセス 「リスクの早期発見・対応」に着目、目的毎にQAチームの会議体を再設計した。 ※参加者はQAチームメンバー(業務委託+第三者検証会社を含む)
会議体 目的 議題に上がる情報・状況 周期と対象 情報共有会 情報共有 チーム間で新機能を共有する 触ったことのない機能を操作してみる テスト手順のナレッジ共有 次プロジェクトへの影響確認
2週間に1度 リリース前後の機能 リスク共有会 プロダクトリスクの見極め 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」の手順は使用性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか? この機能はテスト設計が難しそうだ 2週間に1度 2~3プロジェクト QAプランニング 次スプリント期間の見通し プロジェクトリスクの見極め テストに必要なドメイン知識が不足する テストに必要なスキルが不足する スケジュールに対しQAのリソースが不足する 要件定義や設計に時間がかかりそう 1週間に1度 QAが関わるプロジェクト リスクを見分けるプロセス 「リスクの早期発見・対応」に着目、目的毎にQAチームの会議体を再設計した。 ※参加者はQAチームメンバー(業務委託+第三者検証会社を含む)
プランニング テスト設計 実行結果 確認 テスト設計 レビュー ドキュメントデータベース テスト実装 テスト実行 テスト完了
テストプロセス リスク共有会(2週間に1回実施) データベースは プロジェクト毎に 自動作成 レビュー結果 テスト結果 統合テストへ 申し送り 探索的テスト 実施 テスト追加 因子・水準 追加 機能性・使用性・テストプロセスに影響を与える可能性はあるか? リスク共有会(プロダクトリスクを見分ける会) QAチーム内のドキュメントデータベースに情報を集約。 事前にテストベース、テストウェアを収集し、リスクを共有する。 テストベース テストウェア 共有 共有 共有 共有 リスク対処 リスク対処 リスク対処 リスク対処
リスク共有会 開発中の機能を共有し、他機能間の影響有無を確認する リスク共有会で発表するタイミング 何かしらのテストベース/テストウェアがある テストウェアが共有できる状態 共有できるプロダクトリスクを認識している 進行の流れ 担当者からテストベース/テストウェアを説明する 資料の読み込み時間を確保 リスクの共有/リスクに対するアクションの決定
見分けたプロダクトリスクは QA担当者が各チームの開発チームに共有、対策を検討する (プロダクトリスクを見分ける会) プロジェクトに直接関与していない メンバーから気になるポイントを ブレスト
リスク共有会 プロジェクト名 テストベース テストウェア リスク共有会アジェンダ 開発資料 要求・要件定義書 テスト計画書 テスト設計書 事前に検知しているリスクなど
当日メモランダム プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクト名 プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) プロジェクトの属性(プロパティ) トレーサビリティを確保する目的で、 テストベース・テストウェアへのリンクや、 事前に検知しているリスクなどの情報を集約 (プロダクトリスクを見分ける会) Notionデータベースのテンプレート
会議体 目的 議題に上がる情報・状況 周期と対象 情報共有会 情報共有 チーム間で新機能を共有する 触ったことのない機能を操作してみる テスト手順のナレッジ共有 次プロジェクトへの影響確認
2週間に1度 リリース前後の機能 リスク共有会 プロダクトリスクの見極め 「〜」という表現は顧客が誤解しそうだ 「〜」の手順は使用性を損なう可能性がある 「〜」のようなケースは検討されているか? この機能はテスト設計が難しそうだ 2週間に1度 2~3プロジェクト QAプランニング 次スプリント期間の見通し プロジェクトリスクの見極め テストに必要なドメイン知識が不足する テストに必要なスキルが不足する スケジュールに対しQAのリソースが不足する 要件定義や設計に時間がかかりそう 1週間に1度 QAが関わるプロジェクト リスクを見分けるプロセス 「リスクの早期発見・対応」に着目、目的毎にQAチームの会議体を再設計した。 ※参加者はQAチームメンバー(業務委託+第三者検証会社を含む)
プランニング 設計・実装・単体テスト ツール テスト (コンポーネントテスト、インテグレーションテスト) 統合テスト 開発フェーズ QAプランニング(1週間に1回実施) プロジェクト 完了
シフトレフト リソース追加 スケジュール調整 リリースサイクルに影響を与える可能性はないか? QAプランニング(プロジェクトリスクを見分ける会) 目的に合わせ、ツールを活用、事前に定量・定性情報を収集&報告し、 リスクの有無をモニタリングする。 開発状況 リソース状況 共有 リスク対処 リスク対処 テスト状況 リソース状況 共有 共有 リスク対処 プロジェクト状況 リソース状況
QAプランニング リリースバージョン プロジェクト名 (プロジェクトリスクを見分ける会) マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名
マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL リリースバージョン プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト名 マイルストーンに対する進捗状況など 進捗状況・優先度・担当PL プロジェクト毎に QAに関わるマイルストーンに対する プロジェクトリスクを共有
ResourceSummary Cycle 週 担当者 非稼働時間 稼働時間 予定作業時間 Capacity 稼働率 97
2025/7/30 担当A 0 67.5 60.75 6.75 90.00% 97 2025/7/30 担当B 0 67.5 28.5 39 42.00% 97 2025/7/30 担当C 7.5 60 22 38 36.00% 98 2025/8/13 担当A 0 75 16.75 58.25 22.00% 98 2025/8/13 担当B 7.5 67.5 18 49.5 26.00% 98 2025/8/13 担当C 17 50.5 0 50.5 0.00% Resource A Cycle 日付 非稼働時間 稼働時間 テストプロセス 改善活動 MTG その他 予定 Capacity 100 2025/9/5 7.5 4.25 2.25 1 7.50 h 0.00 h 100 2025/9/6 7.5 0.00 h 0.00 h 100 2025/9/7 7.5 0.00 h 0.00 h 100 2025/9/8 7.5 2 0.25 2.25 h 5.25 h 100 2025/9/9 7.5 3 0 1 0.5 4.50 h 3.00 h 101 2025/9/10 7.5 2 1.75 1 4.75 h 2.75 h QAプランニング(プロジェクトリスクを見分ける会) 週次でQA担当者の リソース状況を可視化 担当予定の 工数内訳を集約
QAプランニング(プロジェクトリスクを見分ける会) 作業実績をトラッキング リソース状況の偏りを モニタリング
効果と今後の課題 生成AIを活用したプロセス効率化とリスク判定の可視化が課題。 会議体 効果(例) 課題 目指す姿 リスク共有会 運用リスクをテスト設計段階で 識別し、仕様変更によりビジネ スリスクを回避できた
不具合情報と連動したリスク判定と可視化 ドキュメントデータベースにリスク判定の結果が記 録されているものの、定性情報に留まっており、定 量的に不具合情報と連動していない QAのプロセスによって 低減したリスクを、定 量・定性で客観的に示 せる状態 QAプランニング 定量的にメンバーの作業工数を 予実で収集し、実績ベースでリ ソースを共有可能とした 生成AIを活用した情報収集 報告が手作業であり、開発速度の向上に伴い、認知 負荷とコミュニケーション負荷が高まっている。 テストマネジメントの共有化 マネジメント経験者に属人的になりがち。 再利用性が低い。 定性情報は生成AIで収 集、開発速度に左右さ れないコミュニケーショ ンフローを確立している 状態 マネジメントの手法を言 語化、体系化し誰でも 一定のテストマネジメン トができる状態
まとめ
プロジェクト リスク プロダクト リスク まとめ 変化の激しい時代、QAは不確実性と向き合ってリスクを見逃さずリスク対処することが大事です。 当社では、リスクを「プロジェクトリスク」と「プロダクトリスク」に分類しています。 紹介した会議体の運営を通して、開発チームと早期にリスクを共有し、早い段階から品質に向き合えるよう にアプローチしてきました。 今回の経験発表が、皆さまの現場において、何かしらのヒントになれば幸いです。
不確実性に強いQAへ: プロジェクトリスクとプロダクトリスク を見極める実践アプローチ テックタッチ株式会社 巻 宙弥(まき みちや) ソフトウェア品質シンポジウム 2025 2025/9/26 Fri. ご清聴ありがとうございました
Appendix.
会社概要
サービスの活躍の場 2025年6月時点、弊社調べ、MAU換算
機能不足が判明 解決までの時間 リリース日が守れない リスクの例 新しい機能をリリースする際、 技術的な問題により機能不足が判明 計画外のバグ修正や追加のテストが必要になる 開発のスケジュールが遅れ、 リリース日が守れない可能性が出てくる
解決までの時間 リリース日が守れない リスクの例 計画外のバグ修正や追加のテストが必要になる 開発のスケジュールが遅れ、 リリース日が守れない可能性が出てくる プロダクトに 悪影響を与える潜在的なリスク 機能不足が判明 新しい機能をリリースする際、
技術的な問題により機能不足が判明
解決までの時間 リリース日が守れない リスクの例 計画外のバグ修正や追加のテストが必要になる 開発のスケジュールが遅れ、 リリース日が守れない可能性が出てくる プロジェクトの進行に 悪影響を与える潜在的なリスク 機能不足が判明 新しい機能をリリースする際、
技術的な問題により機能不足が判明
解決までの時間 リリース日が守れない リスクの例 計画外のバグ修正や追加のテストが必要になる 開発のスケジュールが遅れ、 リリース日が守れない可能性が出てくる リスクが顕在化したことで 結果に影響する 機能不足が判明 新しい機能をリリースする際、
技術的な問題により機能不足が判明
リスクが相互に影響した例 遠隔地の開発会社と協業 スクラムガイドに則った開発 頻繁にコミュニケーション スクラム未経験のリーダーで開始 プロジェクトの特徴
不具合が多発 段階的なリリースが停滞 コミュニケーションエラー 楽観的な報告 リーダーの交代 発生した問題 開発会社のリーダーとのコミュニケーションに問題があり、中盤でリーダーが交代 初回リリースまでなんとか進行したものの、不具合が多発、予定していた段階的な機能リリースが滞る ※アジャイルの観点で、早く市場に投入して利用者のフィードバックを得てから機能をアップデートしていく計画があった ※
コミュニケーションのギャップが発生する可能性 リーダー交代によりプロジェクトが不安定になる可能性 顕在化したリスク プロジェクトリスク リモートでのコミュニケーションを行っていたものの、リーダーの報告が実態と合ってい ませんでした。 この事実に気づくことがなく、プロジェクト全体の進行状況が適切に把握できず、問題の 早期発見と対処ができませんでした。 中盤でのリーダー交代時のフォローアップが不十分で、プロジェクト全体が不安定とな
り、進捗管理やリスクマネジメントの継続性が途切れ、スケジュールの遅延に繋がりまし た。
顕在化したリスク プロダクトリスク 不十分なテスト計画により品質が低下する可能性 機能リリース停滞により製品価値が低下する可能性 初回リリース後に多発した不具合は、リリース前に十分なテストが行われなかったためで した。不十分なテスト計画により、低レベルの不具合が顕在化し、プロダクトの品質を低 下させました。 リリース後の不具合対応に追われた結果、新機能の開発が後回しになり、段階的な機能リ リースが滞りました。これが、製品の価値提供に影響しました。
不具合が多発 段階的なリリースが停滞 コミュニケーションエラー 楽観的な報告 リーダーの交代 片方のリスクだけに対処していた
コミュニケーションエラー 楽観的な報告 リーダーの交代 リリース後に品質問題が発生 不具合が多発 段階的なリリースが停滞 プロジェクトリスクが要因となるその後の影響まで考慮できず、不十分なテスト計画を見過ごしてしまった
コミュニケーションのギャップが発生する可能性 リーダー交代によりプロジェクトが不安定になる可能性 不十分なテスト計画により品質が低下する可能性 機能リリース停滞により製品価値が低下する可能性 顕在化したリスク プロジェクトリスク プロダクトリスク 注意)実際のプロジェクトはもっと複雑でしたが、今回はわかりやすくシンプルに表現しています。 リスクが特定できなかった
コミュニケーションのギャップが発生する可能性 リーダー交代によりプロジェクトが不安定になる可能性 不十分なテスト計画により品質が低下する可能性 機能リリース停滞により製品価値が低下する可能性 顕在化したリスク プロジェクトリスク プロダクトリスク 注意)実際のプロジェクトはもっと複雑でしたが、今回はわかりやすくシンプルに表現しています。 最終的にはプロダクトの価値に悪影響を及ぼした
リスクの相互作用に注意して交代すべきだった プロジェクトリスク プロダクトリスク リーダー交代によりプロジェクトが不安定になる可能性 コミュニケーションのギャップが発生する可能性 不十分なテスト計画により品質が低下する可能性 機能リリース停滞により製品価値が低下する可能性 相互作用に注意