Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
as(型アサーション)を書く前にできること
Search
maroKanatani
November 16, 2024
Programming
11
4k
as(型アサーション)を書く前にできること
TSKaigiKansai 2024
maroKanatani
November 16, 2024
Tweet
Share
More Decks by maroKanatani
See All by maroKanatani
App Router を実プロダクトで採用して見えてきた勘所をちょっとだけ紹介
marokanatani
3
1.8k
長期運用に耐えるフロントエンド目指して
marokanatani
2
44k
S3のキー設計でハマった話
marokanatani
0
1.4k
Other Decks in Programming
See All in Programming
Web Components で実現する Hotwire とフロントエンドフレームワークの橋渡し / Bridging with Web Components
da1chi
3
1.7k
ててべんす独演会〜Flowの全てを語ります〜
tbsten
1
220
Let's Write a Train Tracking Algorithm
twocentstudios
0
220
Web フロントエンドエンジニアに開かれる AI Agent プロダクト開発 - Vercel AI SDK を観察して AI Agent と仲良くなろう! #FEC余熱NIGHT
izumin5210
3
380
詳しくない分野でのVibe Codingで困ったことと学び/vibe-coding-in-unfamiliar-area
shibayu36
3
4.3k
猫と暮らすネットワークカメラ生活🐈 ~Vision frameworkでペットを愛でよう~ / iOSDC Japan 2025
yutailang0119
0
220
CSC509 Lecture 01
javiergs
PRO
1
430
メモリ不足との戦い〜大量データを扱うアプリでの実践例〜
kwzr
1
840
フロントエンド開発に役立つクライアントプログラム共通のノウハウ / Universal client-side programming best practices for frontend development
nrslib
7
3.9k
大規模アプリのDIフレームワーク刷新戦略 ~過去最大規模の並行開発を止めずにアプリ全体に導入するまで~
mot_techtalk
0
380
ABEMAモバイルアプリが Kotlin Multiplatformと歩んだ5年 ─ 導入と運用、成功と課題 / iOSDC 2025
akkyie
0
320
Your Perfect Project Setup for Angular @BASTA! 2025 in Mainz
manfredsteyer
PRO
0
120
Featured
See All Featured
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
33
8.8k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
280
23k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
73
11k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
64
7.9k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
209
24k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
185
22k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
273
27k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
9
850
Writing Fast Ruby
sferik
629
62k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.2k
Transcript
クラスメソッド株式会社 TSKaigi Kansai 2024.11.16 as(型アサーション)を書く前にできること maroKanatani
Classmethod 自己紹介 Frontend Ops ...etc maroKanatani ソフトウェアエンジニア ほぼフロントエンドエンジニア Japan AWS
All Certifications Engineer (2022~2024)
as 使ってますか?
TSのコードレビューをしていて感じること any の濫用はよくない という風潮はある程度広まってきた …しかし as の濫用については any ほど広まってなさそう 有効な場面もあるが、カジュアルに使われることも多い印象
(適切に使っている人には釈迦に説法な話かも) > 理解が浅い人が真似することで良くない使い方が割れ窓的に広がることがある
なぜ as の濫用は良くないのか コンパイラの挙動を上書きしてしまう コンパイラよりも型について理解している場合は as を用いても良い? > 力には責任が伴う 潜在的に
any と同様の副作用があるとも言える >(自分は理解しているつもりでも)チームの他のメンバーは違うかもしれない とはいえ全く使わないのは難しい > スコープを最小限に留める、コメントを書くなどして用法用量を守る あくまで「濫用」が良くない
こんなコード書いていませんか?
こんなコード書いていませんか? いずれもサブタイプ関係にあるスーパータイプを サブタイプで型アサーションしているのが良くない
こんなコード書いていませんか?(修正版)
こんなコード書いていませんか?(修正版) 基本的にはちゃんと型ガードする
タグ付きユニオンを使ったリファクタ
タグ付きユニオンを使ったリファクタ 個別のプロパティをチェックするサンプルが多いが 判別用のプロパティを生やすのも場合によっては有効
zod を使った Scheme First なリファクタ
zod を使った Scheme First なリファクタ 型はスキーマから作成 パースする
インターフェース境界での as には要注意
インターフェース境界での as には要注意 role が string型に推論されるため as を使っている
インターフェース境界での as には要注意 role が string型に推論されるため as を使っている プロパティが増減した場合に 型エラーが発生しない
インターフェース境界での as には要注意(修正版)
インターフェース境界での as には要注意(修正版) 型制約をつける or satisfies を使う
as が必要な例
as が必要な例 result をミュータブルな オブジェクトとして扱っている 参考: 敗北者のTypeScript (https://qiita.com/uhyo/items/aae57ba0734e36ee846a) as が有効なスコープが最小限に留まっている
as を書く前に 型ガードや型制約、satisfiesで済ませられないか? 必要になる根本的な原因は何か? 割れ窓的に広がらないように必要に応じてコメントも書こう 実態に合わせてきちんとメンテすることで読み手側の負荷はきっと下がる その as はなぜ必要なのか? 必要な場合はスコープを小さく
型はドキュメント
ご清聴ありがとうございました