Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AIに私たちの人格を憑依させパラレルワールドを生きる
Search
Masahiro Nishimi
July 05, 2023
Programming
0
660
AIに私たちの人格を憑依させパラレルワールドを生きる
LLM Meetup Tokyo #3 LT
Masahiro Nishimi
July 05, 2023
Tweet
Share
More Decks by Masahiro Nishimi
See All by Masahiro Nishimi
はじめてのDSPy - 言語モデルを『プロンプト』ではなく『プログラミング』するための仕組み
masahiro_nishimi
4
18k
Devinで実践する!AIエージェントと協働する開発組織の作り方
masahiro_nishimi
6
3.9k
【AIエージェント開発】LLMアプリ開発の1stステップと論文キャッチアップ - 論文を活用したAIエージェント開発の始め方
masahiro_nishimi
6
930
日経電子版 x AIエージェントの可能性とAgentic RAGによって提案書生成を行う技術
masahiro_nishimi
2
1.3k
Azure OpenAI Service Dev Day / LLMでできる!使える!生成AIエージェント
masahiro_nishimi
4
3.5k
AIエージェントを現場に導入する目線とは
masahiro_nishimi
3
5.4k
AIエージェントが変えるソフトウェアのパラダイム
masahiro_nishimi
2
1.7k
AIエージェントとLangChain
masahiro_nishimi
3
4.9k
LangChainキャッチアップ - LangChain Expression Languageを完全に理解する
masahiro_nishimi
12
11k
Other Decks in Programming
See All in Programming
O Que É e Como Funciona o PHP-FPM?
marcelgsantos
0
250
HTTPじゃ遅すぎる! SwitchBotを自作ハブで動かして学ぶBLE通信
occhi
0
210
MCPサーバー「モディフィウス」で変更容易性の向上をスケールする / modifius
minodriven
4
960
マンガアプリViewerの大画面対応を考える
kk__777
0
460
ネストしたdata classの面倒な更新にさようなら!Lensを作って理解するArrowのOpticsの世界
shiita0903
1
270
React Nativeならぬ"Vue Native"が実現するかも?_新世代マルチプラットフォーム開発フレームワークのLynxとLynxのVue.js対応を追ってみよう_Vue Lynx
yut0naga1_fa
2
2k
AI 時代だからこそ抑えたい「価値のある」PHP ユニットテストを書く技術 #phpconfuk / phpcon-fukuoka-2025
shogogg
1
120
AIのバカさ加減に怒る前にやっておくこと
blueeventhorizon
0
150
詳細の決定を遅らせつつ実装を早くする
shimabox
1
730
Webサーバーサイド言語としてのRustについて
kouyuume
1
5.1k
Inside of Swift Export
giginet
PRO
1
470
実践Claude Code:20の失敗から学ぶAIペアプログラミング
takedatakashi
18
9.6k
Featured
See All Featured
Six Lessons from altMBA
skipperchong
29
4.1k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
13
950
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
272
21k
Visualization
eitanlees
150
16k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
28
2.3k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
40k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.9k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
7k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
73
4.9k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
231
22k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
Transcript
AIに私たちの人格を憑依させ パラレルワールドを生きる LLM Meetup Tokyo #3 2023.7.5
「コミュニケーションを圧縮したい」
人同士の会話はシリアル通信である
シリアル通信である以上、時間短縮には限界がある パラレル通信は できない
本当にコミュニケーションを圧縮する方法はないのか? 高度な高速通信 プロトコルを発明する パラレルワールドを MapReduceする
AIであれば可能かも知れない 高度な高速通信 プロトコルを発明する パラレルワールドを MapReduceする
「高度な高速通信プロトコル」案 • transformerモデル同士であれば埋め込みベクトルやニューロン活性を利用す ることによってコミュニケーションを取り合うことが可能かも知れない? ◦ OpenAIが「言語モデルに言語モデルを説明」させるデモンストレーションツールを公開 • とりあえずデータを突っ込んでも良いが、それをどう理解して何を返してい るかは外部から観察が困難。手を動かして検証するにはちょっとSFすぎる。
「パラレルワールドをMapReduce」案 • ちょっと前にtwitterのアーカイブデータからgpt-neoxやOpenCALMをファイ ンチューニング(LoRA)してみる試みが流行っていた。 • それなりにそれっぽくなるらしく、このチューニング済みモデルをパラレル ワールドに分散配置してみたらどうなるか? • シリアル通信の高速化が難しいのであれば、パラレル通信を実現することで コミュニケーションの圧縮に寄与するのではなかろうか?
パラレルワールドを開発する
AI人格を用意する • ベースモデルにはrinna/japanese-gpt-neox-3.6b-instruction-ppoを使用 • 8名の方にtwitterアーカイブを提供頂き、データ加工の上でファインチューン ◦ 試験的パラレルワールドでは100個のお題についてランダムにつぶやいてもらう設計なので、 各twitterのつぶやきがどのお題に近いか類似検索し、inputがお題、outputがtwitterつぶやきと なるようにデータ加工した。 •
LoRA作成にあたってはPEFTを利用 ◦ learning_rate: 3e-5 ◦ epoch: 3 ◦ これでA6000で5〜6時間程度
ランダムに誰かのつぶやきに反応する • 候補を与えて自己選択させたかったが、生rinnaには難しいタスクだった ◦ このタスク向けにもチューニングする必要あり • よってランダムに抽出されたつぶやきに反応するメカニズムを加える
できたもの(デモ)
ふりかえり • かなりデータをクレンジングしたのに出力が荒れてしまう問題 ◦ もうちょいlossを抑えないとダメだろうか(現在でもA6000で5時間ぐらいかかっているんだけ ど・・・) • スペシャルトークンの残骸のようなものが出てしまう問題 ◦ 今回はppo版をファインチューニングしたが、インストラクションチューニングされていない
モデルをファインチューニングした方が良かった? 分からん・・・ • 次は会話を発生させていきたい ◦ 会話スレッドはかなり面白そう • 男子ばかりなので女子のデータも欲しい ◦ 誰か・・・