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Agentic AI時代のプロダクトマネジメントことはじめ〜仮説検証編〜

Agentic AI時代のプロダクトマネジメントことはじめ〜仮説検証編〜

Masakazu Inaba

January 28, 2025
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Transcript

  1. Takeaways アジェンダ 1. Agentic AI時代のプロダクトマネジメント • “Human in the loop”

    な仮説検証Ops 2. プロダクトマネジメント×⽣成AIの協働 • “AI Autonomy”な時代 を⾒据えたAIオンボーディング 3. プロダクトマネージャーに残される仕事とは? • AIに勝る◦◦◦◦◦◦で⽣き残るべし
  2. 技術 物理×デジタル世界の融合 進化 センサーやアクチュエーター により、AIが「⾝体」を得る PM⽬線 インタビューなどもAI⾃律す るなら、もはやPMいらな い?? 技術

    ⾼度なReasoning能⼒の実現 進化 AIによる⽬的達成に向けた⾃ 律的な⾏動の実現 PM⽬線 業務効率化が⽌まらな い、、、が、セーフティーラ インはどこ?? AI時代の変遷 Agentic AI時代のプロダクトマネジメント Perception AI時代 Generative AI時代 Agentic AI時代 2020年代前半〜 2010年代〜 2023年頃〜 Physical AI時代 2024年頃〜 技術 多層ニューラルネットワーク 進化 画像認識や⾃然⾔語処理など 感覚的認識が飛躍的に向上 PM⽬線 AlphaGoすごい!レコメンド 精度、爆改善!!! 技術 LLM⼤規模⾔語モデルの出現 進化 マルチモーダル⼊⼒や⻑⽂処 理能⼒の⼤幅な向上 PM⽬線 テキスト、画像、⾳声、動画 の⾃動⽣成。アウトプット⽣ 成捗る!
  3. 現在地:GPT o1-proだと、約7割正答できるレベルに半年で急速に進化。 Agentic AI時代のプロダクトマネジメント 2024年12⽉ 2024年9⽉ 2024年5⽉ モデル:GPT-3.5 モデル:GPT-o1 モデル:GPT

    o1-pro 1点/120点 55点/120点 (合格ライン) 82点/120点 引⽤:https://t.co/KTjzQ0M8mc 引⽤ :https://metaskilling.blog/chatgpt-o1-t oudai-math/ 引⽤ :https://note.com/noboruando/n/n379 7fb744a08
  4. これからのAI時代でのPMの役割 Agentic AI時代のプロダクトマネジメント Artificial Superintelligence 時代 どんな世界? リアル「ターミネーター」の世界 PMの役割 “ASI

    in Control”な時代。 今PMがやっている仕事はほとんど 代替されるはず。。。 Physical AI時代 どんな世界? ⾃動運転や⼈型ロボットの世界 PMの役割 “AI Autonomy”な時代。 物理世界のデータを用いて、 AIが自 律的に行動する支援。 Agentic AI時代 どんな世界? AI Copilotを従える世界 PMの役割 “Human in the Loop”な時代。 DBのデータを⽤いて、AIと協働し て、いかに ⽣ 産 性 を ⾼ めていく か。 ×
  5. これからのAI時代でのPMの役割 Agentic AI時代のプロダクトマネジメント Artificial Superintelligence 時代 どんな世界? リアル「ターミネーター」の世界 PMの役割 “ASI

    in Control”な時代。 今PMがやっている仕事はほとんど 代替されるはず。。。 Physical AI時代 どんな世界? ⾃動運転や⼈型ロボットの世界 PMの役割 “AI Autonomy“な時代。 物理世界のデータを用いて、 AIが自 律的に行動する支援。 Agentic AI時代 どんな世界? AI Copilotを従える世界 PMの役割 “Human in the Loop“な時代。 DBのデータを⽤いて、AIと協働し て、いかに ⽣ 産 性 を ⾼ めていく か。 × 本⽇のメインスコープ
  6. シナリオ設計イメージ例 Agentic AI時代のプロダクトマネジメント リリース〜2年⽬ ターゲット:SMB, MM 3年⽬〜 ターゲット:Global, Enterprise Outcome

    Metrics Proxy Metrics Invest ment 【SPF】新機能にリソース100%投下 【PMF】チャーン防⽌:新機能 = 3:7 【SPF】新機能のAdoption, Usage Rate、継続利⽤指標 【PMF】上記+オンボーディング指標 【SPF】導⼊社数、MRR 【PMF】上記+Gross Churn rate 【SPF】新機能:チャーン防⽌:リファクタ = 7:1:2 【PMF】新機能:チャーン防⽌:リファクタ = 4:4:2 【SPF】新機能のAdoption, Usage Rate、継続利⽤指標 【PMF】上記+Global, Entオンボーディング指標 【SPF】導⼊社数、MRR 【PMF】上記+Gross Churn rate Solution Product Fit Product Market Fit Solution Product Fit Product Market Fit
  7. Opportunity Solution Treesの活⽤ Agentic AI時代のプロダクトマネジメント Opportunity (ユーザー⽬線の機会) Solution (機会提供する付加価値) Experiment

    (付加価値の仮説検証⽅法) Desired Outcome (指標) Opportunity (ユーザー⽬線の機会) Solution (機会提供する付加価値) Experiment (付加価値の仮説検証⽅法) 事業指標とユーザー価値検証の構造化を通じて、注⼒する機会の⽬線を合わせる
  8. 【AI Autonomy】 シナリオ⾃体をAIに描いてもら い、AIが⾃律的にOpsを遂⾏す る 【Human in the loop】 ⼈

    間 が 設 計 したシナリオの 中 で、AIが⼀部Opsを代替する 【Human-Centered Design】 ⼈ 間 が 設 計 したシナリオの 中 で、⼈間がOpsを頑張る。 シナリオ実⾏における「Human in the loop」な仮説検証Ops Agentic AI時代のプロダクトマネジメント Phase1 Phase0 × Phase2 AIが⾃律的に実⾏するOpsの範囲を広げ、⼈間の恣意性を減らしつつ⽣産性向上へ
  9. 【Phase2】 AI Autonomy 何をAIに任せ、何を⼈間が”実⾏‧評価”するか? Agentic AI時代のプロダクトマネジメント ディスカバリー デリバリー シナ リオ

    設計 市場 調査 仮説 設計 PRD 作成 情報 設計 要件 定義 開発 リ リー ス 効果 評価 仮説 FB 【Phase1】 Human in the loop
  10. まず、業務フローにおける代替ポイントの精査 Agentic AI時代のプロダクトマネジメント ハイコンテクストなタスク ローコンテクストなタスク 発生頻度 低 発生頻度 多 戦略設計

    インタビュー ライティング PRDレビュー 要件定義 IA, UI/UX設計 リリース案内 リファイン メント 事例リサーチ 競合リサーチ 施策評価 プレス リリース 障害対応
  11. ⾼発⽣頻度×ローコンテクストなタスクから、AIへの代替可能性を探る Agentic AI時代のプロダクトマネジメント ハイコンテクストなタスク ローコンテクストなタスク 発生頻度 低 発生頻度 高 戦略設計

    インタビュー ライティング PRDレビュー 要件定義 IA, UI/UX設計 プレス リリース リリース案内 リファイン メント 事例リサーチ 競合リサーチ 施策評価 障害対応
  12. 【Phase2】 AI Autonomy 【再掲】何をAIに任せ、何を⼈間が”実⾏‧評価”するか? Agentic AI時代のプロダクトマネジメント ディスカバリー デリバリー シナ リオ

    設計 市場 調査 仮説 設計 PRD 作成 情報 設計 要件 定義 開発 リ リー ス 効果 評価 仮説 FB 【Phase1】 Human in the loop 結局は、⼈がクオリティを担保する
  13. ⼈による観点(ガードレール)の形式知化 • 評価‧報酬観点 • Ops観点 • 倫理的、ガバナンスリスク観点 • セキュリティリスク観点 AIの推論の精度を⾼めるナレッジの整備

    • 何がOKで、何がNGなのか?何がDo’s で、何がDont’sなのか?の評価基準 • AIが推論するタスクに対して、フィッ トするナレッジの構造化 AI Autonomy を⾒据えた”ガードレール”としてのAIオンボーディング プロダクトマネジメント×⽣成AIでのProduct Ops ⽬指す状態 やるべき事 AIが形式知に沿って、⾃律的にシナリオ設計〜実⾏できるナレッジの提供がキモ ⼈が担保している”レビュー負荷”をどれだけ軽減できるか?
  14.  ⼈によるレビュー観点の形式知化→AIのナレッジ化 ファインディのAIオンボーディングに向けたナレッジ設計へのトライ プロダクトマネジメント×⽣成AIでのProduct Ops 1.タスク毎のレビュー観点 の洗い出し • PM間で相互レビュー実施 • 週次でレビュー観点を洗い出

    し&ストックを習慣化 2.レビュー観点を基にした FMT設計 • ストックされた観点からOps のフォーマットを設計&更新 • まずは、⼈が迷わない状態へ 3.FMTを基にAIによる タスク代替 • 週次でマネジメント中⼼にア ウトプット必須化 • Data Scientistと協働で実施 Goal
  15. ファインディにおける”Human in the loop”な仮説検証Ops(WIP) プロダクトマネジメント×⽣成AIでのProduct Ops ディスカバリー デリバリー シナ リオ

    設計 市場 調査 リ サー チ PRD 作成 情報 設計 要件 定義 開発 デリ バ リー 効果 評価 仮説 FB Knowledge AI bot よりハイコンテクストな上流部分のナレッジ化→AI活⽤へトライ (未対応) (未対応)
  16. PMは、AIに勝る”感情の喚起”で⽣き残るべし プロダクトマネージャーに残される仕事とは? • ⾳声や動作の知覚は代替するが、感情の理解はまだ先なのでは? ◦ 感情‧本能‧欲にフィットできてるか?「Product Emotion Fit」? • ⼈間の原理原則を知る。

    ◦ 哲学、⼼理学、⾏動経済学、歴史上の失敗。 • ⼈間、世の中のパーセプションを変えにいく。 ◦ ⼈の潜在ニーズを喚起する⼒は、まだ⼈の⽅が⾼い。コミュニティ⼤事。 • AIも推論ベースなので、正解は知らない。正解はユーザーが持っている。 ◦ 悩んでる暇があれば、ユーザーに会う⼀択。 • (たぶん)オフラインコミュニケーション能⼒が最後の砦。 ◦ PMはソリューションセールス的なロールになっていくのでは? ◦ 対⾯営業⼒。ヒラメ筋。⼀緒に⾛りましょう!🏃笑
  17. Takeaways アジェンダ 1. Agentic AI時代のプロダクトマネジメント • ⽣成AIで、⾼頻度×低コンテキストタスクから徐々に代替 2. プロダクトマネジメント×⽣成AIの協働 •

    AIオンボーディングに向けた形式知のストック 3. プロダクトマネージャーに残される仕事とは? • 感情を動かすための1次情報への泥臭いコミットメント • オフライン接点、コミュニティの相対的な価値向上