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The Future of Programming in Node.js

The Future of Programming in Node.js

東京Node学園祭2013 基調講演

Toshihiro Shimizu

October 26, 2013
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Transcript

  1. The Future of
    Programming in
    Node.js
    東京Node学園祭 2013 基調講演
    東京Node学園祭実行委員長 清水 俊博@meso

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  2. about me
    {
    “name”: “清水 俊博”,
    “twitter”: “meso”,
    “github”: “meso”,
    “communities”: [“nodejs_jp”, “java-ja”],
    “work”: “dwango”
    }

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  3. ドワンゴでは、
    エンジニアを(ry

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  4. 本題
    ● The Future of Programming in Node.js
    ● Isaac Schulueterが今年8月14日にMLに投げ
    たメール
    ● 今のところ日本語に翻訳されてない!!
    ○ 最近ワザノバさんでNodeの話題が翻訳されすぎててネ
    タに困ってた
    ■ Node.jsをサーバサイドのUIレイヤに限定するのか?
    ■ Issac Schlueterが語るNode.js v1.0へのロードマップ
    ○ ドワンゴでのNode事例とか基調講演っぽくないし

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  5. ちなみに
    ● ドワンゴでのNodeの活用事例
    ○ 社内システムで利用中
    ○ 新規サービスの開発で利用予定

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  6. Isaacs Schlueter
    ● 言わずと知れた、Nodeの2代目リーダー
    ● MLにメールを投稿した目的
    ○ 最近、NodeのコアAPIについての議論や意見、要望が
    多い
    ○ ここらで今後の計画についてハッキリさせておく
    ● CallbackやStreamやAlt JSなど、11項目につ
    いて記述
    ○ それぞれの項目に対する反応も含めて紹介
    ○ 超訳入ります。特にメールで会話してるとこ

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  7. 1. Callback
    ● callbackは非同期処理を記述するデファクトの
    方法であり続けます。
    ● generatorやpromiseは興味深いですが、あくま
    でもユーザ拡張の領域のものです。
    ○ generatorとは?
    ■ 詳しくはConstなんとかさんのセッションで
    ■ ECMAScript 6(Node.js v0.11.4以降)で使える
    ■ https://github.com/visionmedia/co
    ■ https://github.com/koajs/koa

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  8. 1. Callback
    ● Bert: callback地獄を根本的に解決するようなソ
    リューションがでてきたらどうすんの?
    ● Isaac: もし、ユーザ拡張の何れかのライブラリ
    が明らかにデファクトとして使われるようになり、
    なおかつ、それを後方互換性を損なうことなくコ
    アに取り込めるなら、そのとき検討しましょう。
    ● Isaac: っていうかこの話この前したじゃん

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  9. 2. Stream
    ● Streamはより早く、かつ一貫性のあるものにな
    ります。
    ● v0.10との後方互換性は100%保たれます。
    ○ 「互換モード」がAPIによってより隠蔽される
    ○ ストリームをpause()した後に、安全にread()することが
    できる
    ● StreamをコアAPIの中に隠蔽せずに外から見
    える状態にすることで、Streamを拡張したクラス
    をユーザが作ることを推奨している、その姿勢
    は変わりません。

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  10. 2. Stream
    ● Radford: `on(‘data’, …)`って書き方はそのまま
    使えんの?
    ● Isaac: 使えるよー。v0.10では`on(‘data’, …)`が
    あると互換モードになって、v0.12では、flowを
    開始するリスナが追加されるよ。

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  11. 2. Stream
    ● Nuno: 後方互換性あるって言ってるけど、v0.8
    のStreamのコードがv0.10で動かないんだけど
    ● Isaac: 互換性があるのはv0.10とv0.12の話
    ね。この2つは一部例外(と早くなること)を除け
    ば見分けがつかないはず。

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  12. 3. Domain
    ● Domainはリファクタリングすることで、より包括
    的にエラーを継続追跡できる仕組みにしていき
    ます。
    ○ エラーハンドリングの仕組みをユーザ拡張で作れるよう

    ● 最終的にはDomainモジュールはユーザ拡張で
    補えるものになるかもしれません。
    ○ けどまあとりあえずNodeにバンドルされたままであり続
    けるよ

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  13. 3. Domain
    ● Bert: エラーハンドリングは本当に糞だよね
    ● Issac: 糞だねー。何かいい感じに継続追跡出
    来るのがでてきたらいいのに。
    ● Nuno: エラーハンドリングは確かに糞だけど、
    ぶっちゃけErlang以外の環境だとどこでも糞
    じゃね。
    ● Arunoda: まあ、Callbackもエラーハンドリング
    も糞だけど、それでもアプリ作れるしまあいいん
    じゃん。

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  14. 4. Module System
    ● モジュールシステムには変更は加えません。
    ● 一切加えません。モジュールシステムは完成さ
    れたものです。一年以上も前に。
    ● 明らかに再現可能で、ドキュメントの修正程度
    じゃ対処できないバグの場合のみ、変更の提案
    を受け入れます。

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  15. 5. Alt JS
    ● TypeScriptやCoffeeScriptはコアには取り入れ
    ません。
    ● モジュールシステムが(前述のように)変更され
    ないので、現在動いているAlt JSで書かれたも
    のは、今後も動作可能です。

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  16. 6. Binary Addon
    ● v0.12では、V8のAPIが*著しく*変わったため、
    基本的には全てのバイナリアドオンが動きませ
    ん!
    ● しかもopensslやzlibなどのライブラリと組み合
    わせることもとても難しくなった。
    ● 今この問題に取り組んでいます。
    ○ 安定したCのAPI互換レイヤを追加します。
    ■ Cで書かれたバイナリアドオンがNodeの安定版のブ
    ランチ間で、同一コード(できれば同一バイナリ)で動
    作するように

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  17. 7. New Language Features
    ● V8には新しい言語仕様が取り入れられ、それら
    はNodeにもやってきます。
    ● しかし、それらの仕様を自動的にenableにする
    つもりはありません。
    ● その代わり、何を必要としているのかを検知し
    て、わかりやすいエラーメッセージを投げるよう
    にします。

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  18. 8. VM module
    ● VMモジュールはリファクタリングされ、
    contextifyモジュールの特長をコアに取り入れま

    ○ contextがみんなが望む形で動作するようになります
    ○ マルチコンテキストもサポートされます

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  19. 9. Child Process
    ● ついに子プロセスの同期実行が可能になりま
    す。

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  20. 10. Roadmap
    ● v0.12は完成に近づいています。
    ● v0.12が出たらみんなに使ってもらいます(安定
    版だからね)。
    ● v0.12の後、v1.0に向けてはAPIの変更は行わ
    ないつもりです。
    ● v0.12とv1.0の間では、パフォーマンス改善とバ
    グFixと安定性向上に注力します。
    ● 今動くものが来年も、しかもより早く安定して動
    作するよう、最大限の努力をします。

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  21. 11. OSS
    ● これらの決定は民主主義的意思決定に基づくも
    のではありません。しかし、皆さんの意見を取り
    込む多くの余地があります。
    ● もし、Nodeコアにダイナミックな変更を加えたい
    と思い、npmモジュールを書くのに満足できなく
    なれば、joyent/nodeをforkして、新しい名前とロ
    ゴを作って、それに熱中すればいいのです。
    ● OSS FTW

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  22. 11.1. StrongLoop
    ● Bert: StrongLoopはさらなる改善を加えていく
    よ。それはNodeとは呼ばれなくなるかもだけ
    ど。
    ● Isaac: “StrongLoop Nodeディストリビューショ
    ン”のことだよね。それはそれでOSSのあり方な
    んじゃない。
    ● Bert: それそれ。StrongLoopのがコアへの新機
    能追加の実験場になるとは思ってないけど、何
    か他のものにはなるかもね。

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  23. 11.2. Meteor
    ● Arunoda: Bertが言うように問題に対するソ
    リューションは必要で、でもそれはNodeとは別
    物だ。Meteorもそのいい例だよね。
    ● Bert: というかユーザ拡張とかforkとかが正しい
    なら、なんでみんなそんなにMeteorに腹立てて
    んの?
    ● Isaac: え、個人的にはMeteorに腹立てたりして
    ないよ。MeteorがNodeに対して何かスポーツ
    マンシップに悖る不作法なことしたってのも聞い
    てないし。

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  24. 11.2. Meteor
    ● Isaac: 彼らのコミュニティの作り方については
    批判的だけどね、もちろん。彼らはやり方を間
    違った。けどそれは`悪い`とか`怒り`を含んだも
    のではなくて、「ネット上に間違ったことを書いて
    る奴がいる(から正さないと)」的な反応に過ぎ
    ないよ。
    ● Isaac: 彼らのmodule/packageシステムはnpm
    のデザインとは正反対なんだよね。Nodeのエコ
    システムが今のサイズまでになったのはそのデ
    ザインのおかげなのに。

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  25. 11.3. 批判
    ● Eldar: forkすりゃいいじゃんっていうのはアン
    フェアだと思うんだよね。
    ● (色々とアンフェアじゃないと考える理由を挙げ
    ている)

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  26. 11.3. Mikeal Rogers
    ● コアAPIに対する何がしかの決定を嫌がるや
    つっていつもいるんだよね。結局、ML上で文句
    言ってる奴らって大した奴らじゃないんだよ。
    ● 声のでかい少数のそういう奴らが貢献したコー
    ドなんてほんの少しだし、エコシステムを成長さ
    せてる圧倒的多数の人たちはここでは文句い
    わないよね。
    ● なぜなら彼らはコードを書くのに忙しいから。

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  27. 11.3. Mikeal Rogers
    ● APIに対して文句いってる奴らがいる一方で、そ
    の何百倍ものライブラリをそのAPIを使って書い
    て、エコシステムやプラットフォームを成功に導
    こうとしている人たちがいるんだよね。
    ● 批判的な姿勢はプロジェクトを前進させるのに
    は重要だけど、批判があることが失敗を生むこ
    との指標になると思うのは間違いなんだ。成功
    が批判を生んでるんだよ。

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  28. 11.3. Mikeal Rogers
    ● 声の大きい奴らの意見を聞くことにIsaacは時間
    を費やすべきだといいたいようだが、あいにく彼
    は世界で最も早く成長しているエコシステムを
    作り上げていっている物言わぬ大衆や、全てが
    Node.jsで作られた巨大なスケールのソリュー
    ションをデプロイしている人たちの声に耳を傾け
    ているんだよ。

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  29. 11.4. 流れ変わったな
    ● Rouan: Issac、そしてNodeのコントリビュータの
    皆さん、ありがとう。
    ● Nuno: Isaacありがとう。そしてNodeチームも
    Node.jsの信念に対して正直で在り続けてくれ
    てありがとう。ユーザとして、貴方たちが何を望
    んでいるかをしれて嬉しいよ。

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  30. 11.5. お調子者
    ● Fedor: ヒャッハー!新たな火種を起こすぜ!安
    定性はいいことだよな?でもNodeのコアには明
    らかに修正すべき問題がいくつかあるよな!で
    もいいや!ビッグリリースである1.0を優先しよう
    ぜ!
    ● Bert: いや、その火種全然熱くないんだけど。
    Isaacに合理的に反対できるやつはもういなく
    ね。

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  31. そんなわけで
    ● Nodeは民主主義的な意思決定をしているわけ
    ではない
    ● が、それは当たり前で、MLで騒いでる声の大き
    い人達の意見を取り入れていたらAPIは安定な
    んてしないから
    ● Isaacがgate keeperでいる限り、NodeのAPIは
    後方互換性を大切にしてくれる
    ● さあ、安心してNodeを使いましょう

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  32. コミュニティのリーダー
    ● コミュニティの段階に応じてリーダーが担うべき
    役割が変化する
    ○ Ryan -> Isaac
    ● Node.js 日本ユーザグループも3年以上経ちま
    した
    ○ そろそろ代表を交代しようと思います
    ○ 立候補、推薦の方法をMLで周知します

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  33. おまけ

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  34. ● 既に紹介したもの
    ○ http://strongloop.com/strongloop-suite/strongnode/
    ○ https://github.com/visionmedia/co
    ○ https://github.com/koajs/koa
    ● その他
    ○ ツール
    ■ https://github.com/Unitech/pm2
    ■ http://commando.io/
    ■ http://www.opsmezzo.com/
    ■ https://github.com/creationix/jsgit
    ■ http://brunch.io/
    ■ http://makebooth.com/i/1xkN1
    Nodeの最近の面白い事例

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  35. Nodeの最近の面白い事例
    ○ Framework / Boilerplate
    ■ https://github.com/airbnb/rendr
    ■ http://actionherojs.com/
    ■ http://www.deployd.com/
    ■ http://www.mean.io/
    ○ Service
    ■ http://glide.so/
    ○ Development Environment
    ■ http://noflojs.org/
    ○ Hardware
    ■ http://tessel.io/
    ○ OS
    ■ http://nodeos.github.io/

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