microCMS 最新リリース情報（microCMS Meetup 2025）

microCMS Meetup 2025 SESSION3で発表したスライドです。
https://microcms.connpass.com/event/358603/

イベントアーカイブ（YouTube）
https://www.youtube.com/live/H8KeF08G3Gw?si=kZ9AJ3fyvjFWEsGu&t=4194

Transcript

1. 株式会社microCMS microCMS 最新リリース情報 - What’s New and Next in microCMS
2. 2 • 1992年1⽉⽣まれ • 2023年9⽉にプロダクトエンジニアとしてジョイン • 機能開発をしながら、マネージャー業務も⾏っています • 趣味 ◦ 散歩‧⼭歩き、ジムで運動 ◦ 個⼈開発‧OSSにContributeしたり 株式会社microCMS アシスタントマネージャー/プロダクトエンジニア ストリームアラインドチーム 宇都宮 気伸
3. 3 • この1年のリリース振り返り • 開発者によるリリースした機能の紹介 • microCMSのこれから ⽬次
4. 4 この1年のリリース振り返り Meetup 2024 ~ Meetup 2025 2024/8 ~ 2025/8
5. 5 CSVインポート 機能拡充 ロールのコピー コンテンツの作成者 の複数⼀括変更 リッチエディタ 機能拡充 APIグルーピング コンテンツフィルター 機能拡充 データ転送量の メール通知 拡張フィールド 機能拡充 メディア管理画⾯ 機能拡充
6. 6 どんな課題‧ご要望をいただいて 機能が誕⽣したか いくつかピックアップして振り返ってみる
7. 7 APIグルーピング • API数が多く、グルーピングして整理したい • API数が多いサービスだと、サイドバーの表⽰が圧 迫されがち（縦に⻑くなる） • サイドバーのUI改善 • グルーピングしたことにより、直感的に関連ある APIを認識しやすくなった 課題‧要望 改善
8. 8 メディア管理画⾯の操作性改善 • メディアを多く扱うサービスでの操作性が悪い ◦ 削除が1件ずつしかできない ◦ 作成者の変更が1件ずつしかできない • ⼀括削除の機能を追加 • ページネーションUIに変更し、アクセス性を改善 💡 作成者の⼀括変更機能は鋭意開発中！ 課題‧要望 改善
9. 9 リッチエディタ機能の強化 • PDFなどのファイルのURLを貼っても、メディア の参照扱いにならず、管理しにくい • 任意の⽂字サイズを指定したい • ファイルリンク機能の追加（メディアとコンテン ツが紐付け） • ⽂字サイズのプリセットをカスタムで⽤意‧利⽤ できるようにした 課題‧要望 改善
10. 10 ロールのコピー • 既存のロールと同様のロールを別途⽤意したい時 に、1からロールを作成する⼿間がある（雛形を ⽤意してコピーする運⽤としたい） • ロールを複数個⽤意する作業者の負担が⼤きい • 複雑な権限管理を⾏うサービスでの作業の負担を 軽減 課題‧要望 改善
11. 11 CSVインポート機能の強化 • 運⽤中のサービスでは使いにくい機能 ◦ コンテンツが1件でもあるとインポート機 能は利⽤できない ◦ 公開中の状態で作成される • コンテンツがある状態でもインポートできる • 公開ではなく、下書き中でインポートできるよう に選択肢を⽤意 課題‧要望 改善
12. 12 多くのご要望をいただき 多くの機能が⽣まれました！ 新機能だけでなく、細かい機能改善‧修正を重ねて プロダクトはさらに成⻑
13. 13 プロダクト価値の最⼤化 プロダクトを成⻑させるためには、ユーザーの声が⼤事！ ぜひ、あなたの声をお聞かせください 🌱
14. 14 最新のリリース情報はこちらから microCMSブログ 開発ロードマップ 💡 開発‧仕様検討中の情報も掲載
15. 15 技術スタックや開発フローについてはMeetup 2024の資料をご覧ください https://blog.microcms.io/microcms-meetup-2024/
16. 16 リリースした機能の紹介
17. CSVインポートの対応フィールド拡充 株式会社microCMS 中島 淳 17
18. 18 対応フィールドの追加 • API画⾯の「インポートして追加」からコンテンツ の⼀括投⼊が⾏える機能 • いままでCSVインポートできなかったフィールド に対応し、⼀括投⼊ができるようになりました ◦ 画像 ◦ 複数画像 ◦ ファイル ◦ 拡張フィールド ◦ *リッチエディタV2 ▪ HTML⽂字列での⼊稿に対応 • 「カスタムフィールド」「繰り返しフィールド」 の対応も進⾏中です
19. 19 CSVセルにJSON⽂字列を⼊れる • 拡張フィールド → JSON⽂字列のデータを投⼊ • CSV特有の考慮事項(RFC 4180) • エスケープ処理 ◦ 値内のダブルクォートをダブルクォート２ つで括る ◦ {“id”:“xxxxxx”} → {“”id””:“”xxxxxx””} ◦ バックスラッシュでのエスケープはマイ ナー • JSONはセル内で"が多⽤されるため、CSV上では ◦ 外側： " ... " で丸ごと引⽤ ◦ 内側： "" に⼆重化（CSVのエスケープ）
20. 20 フィールド種毎の処理 • 各フィールドごとに特有のバリデーション処理の 実装が必要 ◦ 想定していたより⼤変 • 画像や複数画像 ◦ サービスにアップロードされているか ◦ メディアへのアクセス権限 ◦ サイズ設定 • リッチエディタ ◦ メディアがある場合↑のチェック • 拡張フィールド ◦ JSONのパース ◦ JSON内のバリデーション処理
21. データ転送量のメール通知 株式会社microCMS 福⽥ 雄野 21
22. 22 通知設定で閾値を設定する • 管理者ユーザーが閾値（GB）を設定 • 閾値はGB単位の整数（1〜100,000）で、 最⼤10個まで登録可能 • Teamプラン以上で利⽤可能 • シンプルで誰も迷わないUI
23. 23 管理者ユーザーにメール通知 • データ転送量が設定した閾値（GB）に達した際、 管理者へメール通知 • メールには契約プランのデータ転送量の上限や 上限超過時の追加料⾦を記載 • データ転送量画⾯のリンクですぐに管理画⾯にア クセスも可能 • DynamoDB Streamsでデータ転送量の変更を検知 してメールを送信
24. 24 データ転送量のメール通知 • データ転送量の監視や上限を超過しそうなタイミ ングでのアラートとして活⽤できます • Xでは「⼼理的安全性をありがとうございま す！」といった嬉しい反応もありました！
25. 25 リッチエディタの機能拡充 株式会社microCMS 野崎 洋平
26. 26 ⽂字サイズのプリセット • ⽂字サイズをプリセットで登録 • あらかじめ登録したプリセットでリッチエディタ の⽂字サイズを設定できる • プリセットで登録することで、統⼀された⽂章の スタイルになります • エンジニア‧デザイナー⽬線からもデザインが崩 れる⼼配がなくなります • 編集者⽬線でもどのようなスタイルを⼊れたら良 いのか明確になります。
27. 27 ⾊のプリセットのみ表⽰する • 従来はカラーピッカーから⾃由に⾊を選択できた • ⾊のプリセットのみを表⽰できるように！ • プリセット以外の⾊を登録できないようにするこ とで、「⽂章のデザインの統⼀」がしやすくなる ようになります。
28. 28 ファイルの埋め込みリンク • リッチエディタにもPDFなどのファイルの埋め込 みができるように！ • 従来はファイルのリンクを直にペースト • 埋め込みができるようになり、コンテンツ‧メ ディア管理がしやすくなります。 ◦ メディアの誤削除の防⽌ ◦ ファイル名変更などの⾃動反映
29. 29 • リンクの機能拡充で、「nofollow」属性を付与で きるように • 「nofollow」を付与することで、リンク先を検索 エンジンの評価に含めないようにできます。 nofollow属性の追加
30. 30 microCMSのリッチエディタ開発で ⼼掛けていること ‧リッチエディタの表現は無限ゆえに、管理しやすい機能を ‧後⽅互換性を維持できるように
31. 31 APIグルーピング 株式会社microCMS ⽚⽥ 凌太
32. 32 APIのグルーピング • APIをグルーピングして、構造的に管理しやすくな りました！ • Teamプラン以上のプランでご利⽤いただけま す。 • DnDKitを使⽤したシームレスなドラッグ&ドロッ プUXにこだわりました。 • JOIN直後の機能開発だったので、⽣成AIやAIエー ジェントを活⽤しながら開発しました。 ◦ Cursor ◦ Claude Code
33. 33 Amazon S3連携 株式会社microCMS 千葉 ⼤輔
34. 34 Amazon S3連携 • メディアをmicroCMSのストレージではなく、 ユーザー管理のS3にアップロードできます • セキュリティ要件が厳しいケースへの対応 • URLの固定化オプション • Enterpriseプランでのご提供を予定しております
35. • 認証はIAMロール⽅式 外部IDを使⽤したセキュリティの担保 • microCMSがユーザーのIAMロールを⼀時的に引き 受け、 ユーザーのS3へアクセスします 35 処理の流れ microCMS IAMロールARN + 外部ID AssumeRole ユーザー S3 ⼀時クレデンシャル
36. 36 microCMSのこれから
37. 37 • 1987年9月7日生まれ（37歳） • 2017年9月に株式会社microCMSを共同創業 • 元々はデザイナー兼フロントエンドエンジニア 株式会社microCMS 共同創業者 兼 取締役 柴田和祈 @shibe97
38. 38 1. より複雑なユースケースへの対応 2. あらゆる業務フローとの連携 2つの⽅針
39. 39 コーポレート サイト メディア サイト 多言語対応 サイト 大手自治体 サイト 複数実店舗 サイト IR対応 サイト 1. より複雑なユースケースへの対応 現状は⼤半が コーポレートサイト‧ メディアサイトの2つ
40. 40 全⽂検索の 精度向上 繰り返しフィールド のUI改善 CSVエクスポート コンテンツの 多⾔語化 外部S3連携 マネジメントAPIの拡充 フィルタービュー Webhookの ログ表⽰ メディアの 公開‧⾮公開の制御
41. 繰り返しフィールドのUI改善 • 複数階層になった際に「＋」ボタンが分かりづらい • 繰り返しフィールドの占有⾯積が⼤きい • 順序の変更結果がわかりづらい 下記のようなフィードバックに対する改善
42. フィルタービュー機能 • コンテンツ⼀覧の改善はどんなユースケースに おいても重要 • ⾃分⾃⾝が作成者であるコンテンツ⼀覧を表⽰し 作業をしやすくする • 特定のカテゴリーのコンテンツ⼀覧を表⽰し 選択しやすくする • チーム単位でもビューの共有ができる 管理画⾯の使いやすさ向上施策
43. 43 2. あらゆる業務フローと連携しやすくします AI側からmicroCMSを直接操作できるようにします。 そのために必要不可⽋なのは、さまざまなマネジメントAPIの公開です。
44. 44 例1：バイブコーディングでサイトを⼀気に⽴ち上げ 何らかの雛形（create-next-appなど）でサイトを⽴ち上げ、 microCMSのスキーマを準備し、APIの繋ぎ込みを⾏う。 開発初期⼯数の削減 Before After AIに作りたいサイトのイメージを伝えると、microCMSの管理画⾯ やAPIもすべて含めてサイトを⼀括で⽴ち上げ。
45. 45 管理者が新規テナント向けに権限ロールを作成。 テナントの責任者を招待し、ロールを割り当てる。 Before After テナント追加のイベントをトリガーにAIが適切なロールを ⾃動的に作成し、該当のメンバーを招待する。 例2：テナント追加時の権限⾃動付与 業務フローの⾃動化による⼯数削減
46. 46 社員が退職するたびにmicroCMSから該当メンバーを削除し、その⽅が 作成した記事の作成者変更を⾏っている。 Before After ⼈事管理システムと連携し、社員が退職するのに合わせて microCMSからメンバー削除や記事の作成者変更を⾃動で⾏う。 例3：⼊退社＆権限ライフサイクルの⾃動化 内部統制の強化、運⽤負荷の削減
47. 47 マーケティング担当が更新情報をmicroCMSに⼊稿して、エンジニアの レビュー後に公開し、マーケティング担当がSNSで発信する。 Before After 更新を検知し、AIが内容に合わせてテキストを⼊稿。エンジニアが レビュー後に公開ボタンを押したら⾃動的にSNSにもシェア。 例4：アップデートに関する発信の⾃動化 運⽤負荷の削減、施策数の向上
48. 48 まとめ 1. 複雑なユースケースでも導⼊しやすくなるよう、CMSとしての機能を充実させていきます。 2. さまざまな業務フローと連携しやすくなるよう、マネジメントAPIにも⼒を⼊れていきます。