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エンジニア創業者が語るユーザー中心のプロダクト作り

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November 15, 2024

 エンジニア創業者が語るユーザー中心のプロダクト作り

Qiita Conference 2024 Autumn 11.15での発表資料です。

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November 15, 2024
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Transcript

  1. 7 Copyright © microCMS All rights reserved 代表的なPLGの事例 基本的な機能を無料で提供し、多くの企業や個人ユーザーに 普及。製品を試して価値を実感し、有料プランへと自然にアッ

    プグレードする仕組みが整っている。 無料で使用できる基本機能が多く、コロナ禍に急速に普及。 ユーザーが利用しやすく、すぐに他のユーザーを招待できるた めに自然と広がった。 個人利用のフリープランが充実しているため、ユーザーがその 利便性に満足し、ビジネスでも利用されるようになっている。 フリーミアムモデルと紹介プログラムを組み合わせて成功。他 のユーザーを招待することでストレージ容量が増えるインセン ティブ設計により急速に拡大した。
  2. 10 Copyright © microCMS All rights reserved まずプロダクトを触ってもらうためのプラン設計 フリートライアル 14日間などの一定期間を

    無料で利用できる フリーミアム 期間 機能 目的 無料版を無期限で利用できる 無料期間中はすべて使える 基本的な機能は使えるが 高度な機能は制限されている 期限を過ぎたら自動的に有料プランへの移行 を促し、購入意欲を高める 無料版を通じて価値を感じてもらい、徐々に 上位プランへのニーズが高まるよう誘導する
  3. 11 Copyright © microCMS All rights reserved フリーミアムへの転換 当時のプラン -

    小規模な利用でも「法人」というだけでお金がかかってしまう - 逆に大きめなサービスを運用する「個人」は無料で運用ができてしまう - 実際はこっそり無料で利用している法人も相当数いる - 無料プランはあったが、有料プランに切り替えられない仕組みだった - 無料プランは個人向け、有料プランは法人向けとしていた このときの課題 個人/法人の枠をなくし、完全なフリーミアムに移行
  4. 12 Copyright © microCMS All rights reserved バリューメトリクス microCMSの場合は何が該当するのか? 実データを元に、各プランごとにどの指標が

    高くなっているのかを測定した。 - アクティブユーザー数 - メッセージ送信数 - 会議開催数 - 参加者数 「プロダクト価値の指標」 海外企業の例 ※ NSM(North Star Metric)や PAI(Product Adoption Indicator) も概念として近い。
  5. 17 Copyright © microCMS All rights reserved 全力のカスタマーサポートでファンは増える しっかりエゴサする 最速で回答する

    サービスに関連したツイートを見つけ、困ってそう であれば直接返信する。可能性がありそうであれば ヒアリングも打診する。毎朝起きた瞬間にエゴサす る日課はリリース以来、今でも続いている。 問い合わせチャットが来たら5秒以内にまずは「お問 い合わせありがとうございます」と返信する。ス ピード感で圧倒する。「早すぎてBOTかと思いまし た」と言われたこと多数あり。
  6. 18 Copyright © microCMS All rights reserved 要望への対応 - 要望はその内容だけでなく、誰からの要望な

    のかも記載しておく - ブログURLと共に要望をもらった全員に 一人ずつ連絡する - 開発ロードマップも公開しておく → 問い合わせから1年以上経っている場合もあるが   驚き&喜んでいただけることが多い - 機能改善をしたら、ブログで発信する
  7. 21 Copyright © microCMS All rights reserved プロダクトバンパー 一番最初の成功体験(クイックウィン)を 「APIプレビューの実行」と定め、そこまでの

    フローを地道に改善。 離脱ポイント① アカウント登録時、確認コードを入力せずに離脱している 離脱ポイント② サービスの基本情報(名称とサービスID)をすぐに決められない → 確認コードを不要にする → 予めランダムな文字列を入れ、後から変更できるようにする オンボーディングのステップごとのファネルを作り、毎週確認していた。 3ヶ月で2.5倍に改善。
  8. 22 Copyright © microCMS All rights reserved コミュニケーションバンパー ユーザーの行動を見て、メールでサポートする。 初めからプロダクトを触ってもらっているから

    こそできるPLGの利点。 アカウント登録時にCEOから熱のこもった案内メールが届く APIプレビューに達した際に、次のステップに導く 利用ガイドメールの3日後により高度な機能の紹介をする ウェルカムメール 利用ガイドメール ベターライフメール ウェルカムメールの例
  9. 26 Copyright © microCMS All rights reserved まとめ - まずはプロダクトを使ってもらって、価値を感じてもらうことが大事

    - クイックウィンへの導線改善 - フィードバック → 機能改善のループ - PLGは組織全体でのチャレンジ - プロダクト中心 = ユーザー目線でとことん考えることがPLG成功の秘訣
  10. 27