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AI時代に越境し、 組織を変えるQAスキルの正体 / QA Skills for Transf...

AI時代に越境し、 組織を変えるQAスキルの正体 / QA Skills for Transforming an Organization

2026年スクラムフェス新潟で発表した登壇資料です。
https://www.scrumfestniigata.org/

AI時代に越境し、組織を変えるQAスキルの正体
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-niigata-2026/proposal/49909/aiqa

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miisan

May 09, 2026

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Transcript

  1. Introduction 私⾃⾝のキャリアは「越境」と「変化」の連続 • ERP開発‧コンサル • メルペイ : QA組織 10名 →

    70名 EM • 令和トラベル : ◦ 20名 → 100名 ◦ 1⼈⽬QA → PjM / EM / 広報 / 採⽤ / ⼈材開発 / 経営管理 など QAエンジニアというスペシャリティを軸に、組織横断のミッションへ
  2. Part 1 「AIファーストカンパニー」宣⾔とAX室設⽴(2025年10⽉) • AI Product ◦ AIでカスタマー体験を変える • AI

    Ops ◦ AIオペレーションを構築し、業務⽣産性を変える • AI リテラシー ◦ 全社員のAIリテラシーを向上し、⽇常‧働き⽅を変える AX室の役割 AI × 品質 × 組織 の掛け合わせで当たり前を変えていく
  3. Part 1 もっともポイントになると考えられた点が全社員のAIリテラシー向上 • なぜか? ◦ 組織のマジョリティは⾮エンジニアメンバーという組織構成 ▪ ゆえに、テクノロジーのインプットだけではたりない ▪

    組織OSを書き換えるということは、新しい⽂化への受容と変化 ▪ ⼀⽅で、”AI”をゴールにはしたくない ▪ = 技術推進ではなく、組織変⾰と捉えた 「AIファーストカンパニー」宣⾔とAX室設⽴(2025年10⽉)
  4. Part 1 品質活動のケイパビリティを、組織変⾰のケイパビリティへ変換する 品質活動で意識していたこと • プロセスの⾮効率を⾒抜く • リスクを構造化する⼒ • 全体最適を志向する思考

    • 業務フローのAI化ポイントを特定する • AI活⽤のガードレールを設計する • 部⾨横断で組織OSを書き換える • 品質を「仕組み」で担保する • フィードバックループの設計 • ⽂化を「仕組み」で定着させる • 継続的な改善と適応のサイクルを回す
  5. Part 2 組織のOSを書き換える4つのステップ 1 ⼼理的ハードルを取り除く バイアス理解‧気軽に相談できる場づくり 2 ⼩さな成功体験を積み上げる 「使ってみた」を増やす 3

    仲間を増やし、ボトムアップに変えていく AX室以外の「触媒者」を任命‧巻き込み 4 トップマインドを変⾰する AI前提の戦略設計‧業務フロー構築
  6. Part 2 ⼼理的ハードルを取り除く • AI x DEI研修 AIをメンバーとして受け⼊れるために、AIの得意なこと‧苦⼿なことを知る研修 AIに潜んでいるバイアスやAIとの「付き合い⽅」を考えるきっかけ作り •

    AI相談室 (同期‧⾮同期) AX室が運営するAI活⽤サポート窓⼝を設置 「わからない」「助けて」を気軽に相談できる場所へ グループ形式やオープンな場だと、「こんなこと聞いて⼤丈夫?」と思うことも あると考え、個別の相談時間を設定 抵抗の正体は「恐怖」ではなく「不確実性」
  7. Part 2 トップマインドを変⾰する • AI道場 - CxO勉強会 ⾮エンジニア部⾨のCxOを対象に、Claude CodeやGitHubなどをインプット •

    AI活⽤レベルを評価項⽬へ Lv1~5まで設定し、半年間で全社員の8割をLv3以上へ引き上げる⽬標へ ※⾮開発者 Lv3 : ⾃⾝の業務にAIを組み込み、AIとの協業が前提。 ※開発者 Lv3 : 特定のタスクを⾃動化するAIエージェントを構築‧運⽤。 • ミッション‧⽬標設定の⼀部にAI活⽤を組み込む AI活⽤による具体的な業務改善⽬標を設定 ⽉次で⽣産性改善の進捗を全部⾨と対話し推進 AIを組織にインストールするために「個⼈」から「全社」へ波及させる
  8. Part 2 半期で、全社のAI利⽤率は100%に🎉 • 全社 ◦ AI活⽤率100% (1⼈1⽇あたり約25回利⽤) ▪ Gemini、NotionAI、Claudeなど社内推奨ツールの利⽤

    • 開発 ◦ AIによるコード⽣成率:約70% ◦ そのうち完全⾃動化PR作成率:約36% ◦ 平均サイクルタイム:約40h ※2026/4⽉時点 Lv3相当メンバー 30% -> 76%へ
  9. Part 2 "攻め"と"守り"の両⽴ — AI推進とガバナンス • LLMへの個⼈情報提供に関するセキュリティ規定‧AIポリシーの策定 • リスクマネジメント委員会と連携した、全社リスクの洗い出し •

    AI活⽤状況をモニタリングしてヘルスチェック QAエンジニアの「リスクを構造化する⼒」が直接的にいきる 活⽤が進んだ先の”ガバナンス”と”ガードレール” 「ガードレールがあるから安⼼して⾛れる」状態をつくる ‧‧‧
  10. Part 4 ⼈が「価値共創」に集中するための組織デザイン 役割分担 • AIが担う役割、⼈が担う役割、組織が担う役割の再定義 ◦ 判断‧是正‧理解‧価値創造 ◦ ミッション‧カルチャー

    AI時代に改めて重要な要素 • Philosophy(理念‧⽬的) • Profession(仕事内容‧事業) • People(⼈‧社⾵) • Privilege(報酬‧待遇)
  11. Part 4 サイロを壊す「俯瞰・横断する力」 • QAエンジニアが取り組んでいること ◦ 一人では品質作りができないからこそ、周囲を巻き込む活動を前提として いる (個人プレーよりチームプレー )

    ◦ 職能やチームを横断し、メンバーを理解している ◦ チームのコミュニケーションハブになっている ◦ その上で、プロセス全体のボトルネックを発見・可視化することで、改善活動 を強化し、全体最適をはかり、リリース目標と向き合う
  12. Part 4 AI時代のキャリア⽰唆 • 「越境 × 深化」の掛け算 ◦ 複雑な判断や意思決定 •

    未来はわからないからこそ、、、 ◦ 目の前に飛び込む力 ◦ 旗を立て、やり切る力 ◦ 蓋然性を持った言語化・ストーリー