Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

力学の基本原理を用いたオーバハンドパス における合理的ルール構築の検討

力学の基本原理を用いたオーバハンドパス における合理的ルール構築の検討

MinchiMinchi

August 11, 2022
Tweet

More Decks by MinchiMinchi

Other Decks in Technology

Transcript

  1. はじめに  バレーボール(Volleyball)という競技とは?:  「ボールを地面に接地させずに打ち返す」という競技  オーバーハンドパス  「打ち返す」という現象ではない? 

    ルールでも明示されていない? (両手でボールヒットする?) • 「オーバーハンドパス」という力学現象を明らかにする • 力学を用いてルールを提案する. 2 • 『持っているかどうか』の判別をする方法がこれまでない. • カテゴリによっては,大きな大会で反則を取られていないケースもある. • チームはルールに従った行動をとるので,選手育成に悪影響がある. 問題 目的
  2. オーバーハンドパス 9 30fps 240fps 接触時間: 0.0833秒 (20/240) “volley” ではないが,ここまでを Good

    とするようである. ボールはほとんど変形しない!! 身体側で弾性反発を実現
  3. オーバーハンドパスの動作解析 13  (1)手の“ばね”を活かす  (2)手の“ばね”を、身体の“力”で活かす Makita et al.,(2015), the

    25th Congress of the Int. Society of Biomechanics, AS-0165. ボール接触時の床反力 縄田, 日本バレーボール学会 第21回大会2日目(2016/03/20) 肘の伸展
  4. 玉突き現象 15 手 体 幹 下肢 上腕 前腕 手首 縄田,

    日本バレーボール学会 第21回大会2日目(2016/03/20) 突きパス オーバーハンドパス 手 体 幹 下肢 上腕 前腕 手首 肘 肩 肘関節は 伸展方向 に動く! 屈曲方向に動くと バネを活かせない!
  5. 今後の課題 19  多くの選手を使った動画撮影,計測,検証.  信頼性を向上するには,信頼性のあるデータが必要である.  今回のルールを多くの審判が理解し,判定に利用できるかの 検証も必要である. 

    力学モデル:  「突きパス」を実現できるロボットの製作.  オーバーハンドパスを実施できる「義手」,「装具」の製作. 人工物を用いて力学現象を実現できれば, 「動作の力学モデル」の信頼性が向上する n 数が必要
  6. ジャンプ動作との比較 20  スクワットジャンプ ≒ ゆっくりキャッチ&スロー  垂直跳び(反動をつけてジャンプ)≒ 高速キャッチ&スロー 

    リバウンドジャンプ ≒ オーバーハンドパス 「オーバーハンドパス」という動作感覚は, バレーボール以外で経験することは少ないかもしれない.
  7. 動作を習得できる環境とは? マクロスケール: 身体全体で行われてる仕事 ミクロスケール: 各部位が行う仕事 メゾスケール: 簡略化したモデルが行う仕事 • 身体中で起きている現象? •

    形,負荷のタイミング,...? • 外から教えることは不可能! 選手自身が感じて, 自分自身で学習できる 環境 を整備する. 過剰な関節 過剰なアクチュエータ 過剰に変形する • マルチスケールで観察が必要! • 何が起きてほしいのか? • 何を感じてほしいのか? 思考錯誤,試行錯誤 23