Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Introduction of QA4AI guideline(VUI)

Matsu
August 16, 2022

Introduction of QA4AI guideline(VUI)

This document provides an introduction to the AI Product Quality Assurance Guidelines.

https://www.qa4ai.jp/download/

Matsu

August 16, 2022
Tweet

More Decks by Matsu

Other Decks in Technology

Transcript

  1. どんな成果があったの? • The 32nd International Conference on Software Engineering &

    Knowledge Engineering (SEKE20) ◦ Best paper awards: Second place • 人工知能学会 ◦ 第2回 AI ELSI賞(Practice部門)
  2. 基本的な考え方部分に書かれている内容を簡単に紹介 AIプロダクトの品質保証において考慮すべき軸として、Data Integrity, Model Robustness, System Quality, Process Agility, Customer

    Expectationの5軸を挙げ、こ れらのバランスを取ることを推奨しています。ドキュメントにはそれぞれの軸のチェックリ ストも用意されています。 • Data Integrity ◦ 質においても量においても適切かつ充分なデータの確保、学習用データと検証用データが独立してい るかなどについて考慮 • Model Robustness ◦ モデルの精度と頑健性、デグレードなどについて考慮 • System Quality ◦ AI プロダクト全体の品質の確保について考慮 • Process Agility ◦ プロセスの機動性について考慮 • Customer Expectation ◦ よい顧客との関係性について考慮
  3. Voice User Interface (VUI)とは これまでCUI (Character User Interface / 文字によって操作)、GUI

    (Graphical User Interface / マウスなどで操作)がありました。それの音声バージョンです。音声によってシ ステムに指示を与える方式です。 スマートスピーカー カーナビ 家電
  4. VUI領域に書いている内容のざっくり紹介 • VUIシステムの特徴 ◦ 例えば音声認識であれば同じ言葉でも性別や設置環境、発話距離で入力が変わるなど、各機械 学習部分についてどういった特徴があるか記載 ◦ インフォテインメント ▪ 情報提供と娯楽の提供

    • 特有の課題 ◦ 音声入力のみで様々な機能が動作できる ◦ Process Agility ▪ よく使われるようになった言葉への対応 ▪ ニーズのキャッチアップと反映 • 機能安全 ◦ 簡単に操作できるゆえの意図しない動作を防ぐ ◦ 外部機器操作の誤認識への対応 ◦ カーナビなどによる運転を阻害しないために(情報送信のタイミング、情報量の調整)
  5. VUI領域に書いている内容のざっくり紹介 • 期待される品質 ◦ 5つの軸からの観点で記載 ◦ (今後もっと整理する予定) • テストアーキテクチャ ◦

    各テストレベル、テスト対象に対してどのようなテストを行った方が良いか ◦ もちろん、機械学習部分だけにとらわれるのではなく、ユニットテスト、統合テスト、システムテストと システム全体のテストを考える必要がある • 有効な手法、品質保証レベル ◦ 一部分を後程紹介 • 個人情報及びプライバシーの保護 ◦ 音声データの取り扱いや、情報の取り扱いについて ◦ 弁護士の方にも話を聞き、記載後のレビューもしてもらっている
  6. 有効な手法の一部分紹介 5段階評価の例: 1. 意図に反する異なる機能が実行される • 「音楽をかけて」に対して「占い」が実行される • 「コンビニに行きたい」に対して「電話」が実行される 2. 意図した機能が実行されるが、機能内において意図と異なるコンテンツが実行される

    • 「音楽を止めて」に対して「音楽の順送り」が実行される • 「シート倒して」に対してシートが起き上がる 3. 意図した機能が実行されるが、意図したことと異なる情報 /内容が返される • 「"歌手名"の曲をかけて」に対して「他の歌手の曲」が返される • 「"目的地"に行きたい」に対して「違う目的地」が設定される 4. 意図した機能が実行され、意図したコンテンツが返されるが、合っているとまでは言い難い • 「夏にあう曲をかけて」に対して、曲は返されるが夏の定番曲とは言い難い • 「"目的地"に行きたい」に対して、違う経由地の経路が返される 5. 意図した機能が実行され、意図した内容が返される • 「夏にあう曲をかけて」に対して、「夏の定番曲」が返される • 「"目的地"に行きたい」に対して、最短経路が返される プロダクトによってどこまで受け入れるかは変わるが、上の例では 1~3が「当たり前品質」にあたるような部分。