Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
複数端末で Visual Regression Test を 実行する上での工夫と課題
Search
Kurumi Morimoto
November 10, 2023
Programming
2
3.1k
複数端末で Visual Regression Test を 実行する上での工夫と課題
Shibuya.apk #45 の発表資料です
Kurumi Morimoto
November 10, 2023
Tweet
Share
More Decks by Kurumi Morimoto
See All by Kurumi Morimoto
GraphQLの魅力を引き出すAndroidクライアント実装
morux2
3
2.3k
Istio integrated Telepresence
morux2
9
7.3k
Other Decks in Programming
See All in Programming
Webの技術スタックで マルチプラットフォームアプリ開発を可能にするElixirDesktopの紹介
thehaigo
2
1k
Jakarta EE meets AI
ivargrimstad
0
150
Kaigi on Rails 2024 〜運営の裏側〜
krpk1900
1
210
【Kaigi on Rails 2024】YOUTRUST スポンサーLT
krpk1900
1
330
役立つログに取り組もう
irof
28
9.6k
Remix on Hono on Cloudflare Workers
yusukebe
1
290
AWS Lambdaから始まった Serverlessの「熱」とキャリアパス / It started with AWS Lambda Serverless “fever” and career path
seike460
PRO
1
260
Amazon Qを使ってIaCを触ろう!
maruto
0
400
NSOutlineView何もわからん:( 前編 / I Don't Understand About NSOutlineView :( Pt. 1
usagimaru
0
330
C++でシェーダを書く
fadis
6
4.1k
Streams APIとTCPフロー制御 / Web Streams API and TCP flow control
tasshi
2
350
카카오페이는 어떻게 수천만 결제를 처리할까? 우아한 결제 분산락 노하우
kakao
PRO
0
110
Featured
See All Featured
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
38
6.9k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
169
50k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
159
15k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
133
8.9k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
109
49k
Designing Experiences People Love
moore
138
23k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
49
11k
Designing for Performance
lara
604
68k
Building Adaptive Systems
keathley
38
2.3k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
44
6.8k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
54
9.1k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
131
33k
Transcript
複数端末で Visual Regression Test を 実行する上での工夫と課題 2023-11-10 @morux2 Shibuya.apk #45
• 森本くるみ / @morux2 • Android Engineer • 株式会社リクルート 自己紹介
_morux2 morux2 2
スタディサプリ小学講座・中学講座 • 小学1年生および中学生向け (2023.11.10時点) • 月額制のオンライン学習サービス https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.studysapuri.tara 3
スタディサプリ小学講座・中学講座 2023.11.10時点 4
Visual Regression Test (VRT) とは • 画像比較によるUIの回帰テスト • 変更前後のコードそれぞれに対する画面のスクリーンショットを比較し、意図 しない差分を検知することが可能
5
スタディサプリ小学講座・中学講座のVRT 6
スタディサプリ小学講座・中学講座のVRT 7
今日話すこと 複数端末で Visual Regression Test を 実行する上での工夫と課題 8
TL;DR • Showkase + Roborazzi + reg-suit を採用 • Previewアノテーションを独自に定義し複数デバイスでの撮影を実現
• Showkaseの内部実装に依存した運用になっており課題も残る 9
Agenda | 01 02 03 スタディサプリ小学講座・中学講座のVRTの構成 複数端末でVRTを実行する上での工夫 現状の課題 10
スタディサプリ小学講座・中学講座の VRTの構成 01 11
VRTの3ステップ • 画面の用意 • 撮影 • 比較 12
VRTの3ステップ • 画面の用意 ◦ Showkase • 撮影 ◦ Roborazzi •
比較 ◦ reg-suit 13
画面の用意 / Showkase • アノテーションプロセッサをベースにしたライブラリ • @PreviewのついたComposableをリスト形式で一括で取得できる https://github.com/airbnb/Showkase 14
画面の用意 / Showkase 自動生成 15
撮影 / Roborazzi • 実機不要でJVM上で撮影すること可能 (UnitTestで書ける) • Robolectricのグラフィック機能(RNG)がベースとなっている • nowinandroidでも採用
https://github.com/takahirom/roborazzi https://github.com/android/nowinandroid/pull/876 16
撮影 / Roborazzi 17
Showkase + Roborazzi 18
Showkase + Roborazzi 19
比較 / reg-suit • 画像の差分をHTMLレポートとして出力 • 外部のクラウドストレージへ撮影した画像をよしなに保管してくれる • Slackの通知やPRのコメントも設定可能 https://github.com/reg-viz/reg-suit
設定方法は割愛しますので、詳しくは以下をご確認ください 20
プロダクトでのVRT実行の流れ ラベルを付与するとGHAが実行される (roborazziとreg-suitが走る) 21
プロダクトでのVRT実行の流れ 22
プロダクトでのVRT実行の流れ 23
[まとめ] スタディサプリ小学講座・中学講座のVRTの構成 • 画面の用意 (Showkase) ◦ @PreviewのついたComposableをリスト形式で一括で取得 • 撮影 (Roborazzi)
◦ ComposableのリストをParameterizedテストに渡して captureRoboImage() メソッドで撮影 • 比較 (reg-suit) ◦ 変更前後の画像をクラウドストレージで保管し、差分をPRにコメント ・Slackに通知 01 24
余談 Roborazziを導入した理由は? 25
余談 / Roborazzi導入の経緯 https://blog.studysapuri.jp/entry/2023/10/05/introduce-roborazzi 26
余談 / Roborazzi導入の経緯 • JVM上で撮影できるライブラリとしてPaparazziとRoborazziを検討 • スクロールした画面ができるRoborazziを採用 • RoborazziのREADMEでも、UI操作ができる点が優位性の1つに挙げられて いる
https://github.com/takahirom/roborazzi#paparazzi-and-roborazzi-a-comparison 27
複数端末でVRTを実行する上での工夫 02 28
実現したいこと 複数のデバイスでVRTを実行したい! 29
悩ましいこと • 撮影するPreviewは絞らず、なるべく多くの状態を網羅したい ◦ チェックボックスのon/off, ボタンのenable/disable … • 全てのPreviewを複数端末で撮影するとキリがない ◦
我々のプロダクトでは約300ほどのPreviewが存在する ◦ 撮影する端末を増やすたびに出力画像が2, 3倍...と増えていく 30
複数デバイスでの撮影方針 • UIコンポーネントは状態を網羅し単一のデバイスで撮影 • スクリーンは複数端末で撮影 31
UIコンポーネントは単一のデバイスで撮影 32
スクリーンは複数端末で撮影 33
UIごとに撮影する端末を切り替えるための工夫 Previewアノテーションを独自に定義する 34
定義したPreviewアノテーション 35
アノテーションの使用例 (UIコンポーネント) どの端末でも共通のコンポーネントは プレビューと撮影は単一デバイスで実施 36
アノテーションの使用例 (UIコンポーネント) 端末サイズごとにデザインが変わるコンポーネントは プレビューと撮影を複数デバイスで実施 37
アノテーションの使用例 (スクリーン) マルチプレビューアノテーションを使って プレビューと撮影を複数デバイスで実施 38
アノテーションのgroup名で撮影するデバイスを決定 39
複数デバイスでの撮影 40
単一のデバイスでの撮影 41
余談 / プロダクト特有の事情 • タブレット専用 (小学講座) / スマホ・タブレット両者対応 (中学講座) •
UIによって撮影したいデバイスが異なっている 2023.11.10時点 42
余談 / 実際のプロダクトでのアノテーションの運用 小学講座にはElementaryをgroup名に含める 43
余談 / 実際のプロダクトでのアノテーションの運用 中学講座にはJuniorHighをgroup名に含める 44
余談 / 実際のプロダクトでのアノテーションの運用 45
余談 / 実際のプロダクトでのアノテーションの運用 46
[まとめ] 複数端末でVRTを実行する上での工夫 • UIコンポーネントは単一のデバイス・スクリーンは複数端末で撮影 • 撮影する端末を切り替えるためにPreviewアノテーションを独自定義 • Previewのgroup名から撮影する端末を振り分ける 02 47
現状の課題 03 48
課題① マルチPreviewアノテーション 49 @Previewを連ねた数だけComponentが出力される
課題① マルチPreviewアノテーション 50 @Previewを連ねた数だけ 同じ画面が撮影されてしまう
課題② Preview Parameter 51 List形式でComponentが出力される
課題② Preview Parameter 52 componentのgroupとnameは同一なので ファイル名が重複して上書きされてしまう
53 合体!
54 🤯🤯🤯
回避策① マルチPreviewアノテーション 55 Parameterizedテストに渡す前に重複を排除
② Preview Parameter 56 使用禁止にしています...
[まとめ] 現状の課題 03 57 • Showkaseが出力するComponentListを加工するのに一手間かかる • Showkaseの内部実装に依存した運用ルールを定めてしまっている ◦ Preview
Parameterの使用を禁止している
総括 58
総括 • Showkase + Roborazzi + reg-suit を採用 • Previewアノテーションを独自に定義し複数デバイスでの撮影を実現
• Showkaseの内部実装に依存した運用になっており課題も残る 59
サンプルコードはこちら 60 https://github.com/morux2/RoborazziWithShowkaseSample
ありがとうございました