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インフラチームのアジャイル実践ジャーニー / AGILE TECH EXPO New Normal Agile Episode2

インフラチームのアジャイル実践ジャーニー / AGILE TECH EXPO New Normal Agile Episode2

2021/07/10開催の外部カンファレンス「AGILE TECH EXPO」に登壇した際の資料です。
https://202107.agiletechexpo.com/

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    1 インフラチームのアジャイル実践ジャーニー 2021年7月10日
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    自己紹介 • 大手証券会社のオンライントレードを担当 • 2012年9月に三菱UFJ銀行に入行し、主に市場系システムを担当 • 2016年5月に三菱UFJインフォメーションテクノロジーに出向 • 2016年10月に行内PaaS環境のAWS展開検討を開始 • 2018年6月に「コスパのいいシステムの作り方」出版 • 2018年7月よりAWS主担当 • 2020年1月に「エンタープライズシステムクラウド活用の教科書」出版 • 2021年2月より「MUIT Youtube」を開設 2 南 大輔 略歴 名前 役割 得意分野 タスク インフラ担当・シニアアーキテクト インフラ全般(OracleDB、AWS、IaaS、etc…) MUIT Youtube
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    3 設立 1988年6月 (2009年7月1日、以下3社が合併) ・東京三菱インフォメーションテクノロジー株式会社 ・株式会社UFJ日立システムズ ・UFJIS株式会社 資本金 181百万円(三菱UFJ銀行85%、MUFG15%) 所在地 東京都中央区晴海2-1-40 晴海フロント 従業員数 2,018名(2021年4月1日現在) 三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社 会社紹介
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    4 ・背景や前提の説明 ・ジャーニー① チーム組成編 ・ジャーニー② チーム組替編 Agenda 会社紹介
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    5 我々のチームについて アプリ開発チームA アプリ開発チームD アプリ開発チームC アプリ開発チームB 個別インフラチームα 個別インフラチームβ 共通インフラチーム 我々のチーム ・社内向けAWS環境の提供 ・社内OS標準設計の提供 ・社内MW標準設計の提供
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    6 我々のチームについて アプリ開発チームA アプリ開発チームD アプリ開発チームC アプリ開発チームB 個別インフラチームα 個別インフラチームβ 共通インフラチーム 我々から見るとお客さま 我々はお客さまが求めるサービスを 開発して提供するのがミッション
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    7 我々のチームについて アプリ開発チームA アプリ開発チームD アプリ開発チームC アプリ開発チームB 個別インフラチームα 個別インフラチームβ 共通インフラチーム 我々から見るとお客さま 我々はお客さまが求めるサービスを 開発して提供するのがミッション つまり、POを我々の中に配置できる
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    8 我々のチームについて アプリ開発チームA アプリ開発チームD アプリ開発チームC アプリ開発チームB 個別インフラチームα 個別インフラチームβ 共通インフラチーム 我々から見るとお客さま 我々はお客さまが求めるサービスを 開発して提供するのがミッション ・EC2を提供 ・RDSを提供 ・Sagemakerを提供 ・etc… Athenaはニーズありそうだから、 利用できるように開発しよう!
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    9 我々のチームについて そもそも・・・ 一般的なAWS利用 我々のAWS利用 開発チーム 個別インフラチーム AWS アプリ開発チーム AWS 社内 インターネットで自由 にアクセス可能 作成したインスタンス、 サービスを自由に変更可能 限定されたアクセス 外部に接続するなど、インスタンスを 自由に変更することはできない
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    10 我々のチームについて そもそも・・・ 一般的なAWS利用 我々のAWS利用 開発チーム 個別インフラチーム AWS アプリ開発チーム AWS 社内 インターネットで自由 にアクセス可能 作成したインスタンス、 サービスを自由に変更可能 我々のチームが安全な仕組みを構築して提供 共通インフラチーム
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    11 我々のジャーニー 2016 2017 2018 2019 2020 2021 OS/MW標準 AWS環境 ★AWS利用開始 ★チーム組成 ★チーム組み換え お試し・ノウハウ蓄積 アカウント構成見直し OS標準設計 MW標準設計α MW標準設計β MW標準設計γ 標準OS/MWを組み込んだAWS環境提供 バリュース トリーム マッピング スピードアップ AWSセキュリティ対応 Infrastructure as Code サービス改修・追加 グローバル化 イミュータブル化
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    12 我々のジャーニー 2016 2017 2018 2019 2020 2021 AWS環境 ★AWS利用開始 ★チーム組成 ★チーム組み換え お試し・ノウハウ蓄積 アカウント構成見直し OS標準設計 MW標準設計α MW標準設計β MW標準設計γ 標準OS/MWを組み込んだAWS環境提供 バリュース トリーム マッピング スピードアップ セキュリティ対応 Infrastructure as Code サービス改修・追加 グローバル化 イミュータブル化 OS/MW標準
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    14 ①チーム組成編 チーム組成時の課題 ・Scrum経験者が誰もいない ・AWS経験者が誰もいない ・ニーズが多く、増員の必要がある ・外部要員を探してもScrum、AWS経験者がいない
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    15 ①チーム組成編 5つのチームを組成。コンセプトは“やることを明確にしてゾーンディフェンス”。 コンシェルジュ Prod Dev Sec Ops Project A Project B Project C Project D ・・・案件相談、AWSソリューションの提案 ・・・IaC化されたスクリプトで環境構築 ・・・スクリプト開発 ・・・セキュリティ設計・レビュー ・・・管理サーバー開発・運用
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    16 ①チーム組成編 10人程度(two pizza)のセオリーをあえて無視したチーム組成。 コンシェルジュ Prod Dev Sec Ops リーダー メンバー リーダー メンバー リーダー メンバー リーダー メンバー リーダー メンバー その結果、無理やり運営 ・PO、SMはリーダーが兼務 ・Scrum数はリーダーの人数に依存して分割 (リーダーの不足のため10人以上になった) ・メンバーも人数がバラバラ、極端に多いところもある ・人数が多いところは、開発対象を絞って明確化 ・Redmineで無理やりプロジェクト管理 ・Scrum運営は本を読んで勉強 課題を抱えたままのスタート ・経験者がいない、リーダーもいない ・ニーズが多く増員が必要 ・外部要員もなかなかいない ※人数はイメージです
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    17 ①チーム組成編 目的を明確にすることで経験者が少ないながらもうまく運用ができた。 しかし、プロジェクトごとコミュニケーションオーバーヘッドが課題になってきた。 リーダー メンバー アプリ開発チームA 個別インフラチームβ (Project A) アプリ開発チームB (Project B) アプリ開発チームC (Project C) アプリ開発チームD (Project D) 個別インフラチームα コンシェルジュ リーダー メンバー Prod メンバー メンバー メンバー (Project A) (Project B) (Project C) (Project D) Dev① メンバー Dev② メンバー Dev③ メンバー Sec メンバー Ops メンバー リーダー リーダー リーダー
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    19 我々のジャーニー 2016 2017 2018 2019 2020 2021 AWS環境 ★AWS利用開始 ★チーム組成 ★チーム組み換え お試し・ノウハウ蓄積 アカウント構成見直し OS標準設計 MW標準設計α MW標準設計β MW標準設計γ 標準OS/MWを組み込んだAWS環境提供 バリュース トリーム マッピング スピードアップ セキュリティ対応 Infrastructure as Code サービス改修・追加 グローバル化 イミュータブル化 OS/MW標準
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    20 ②チーム組替編 コミュニケーションロスを解消するためチームの構成を変更。 コンシェルジュ Prod Dev Sec Ops A B C D Scrum1 Scrum2 Scrum3 Scrum4 イメージとしては、ゾーンディフェンスからマンツーマンディフェンスに変わる感じ。 全レイヤーの対応スキルが必要
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    21 ②チーム組替編 今回の変更は、1人の立場からみれば、仕事の種類がかなり増えることになる。 そこで、以下の構成を基本としてScrum化を進めることにした。 MUIT(若手) MUIT(PO兼SM) A社(シニア) B社(シニア) A社(若手) B社(若手) MUIT(若手) MUIT(PO兼SM) A社(シニア) B社(シニア) A社(若手) B社(若手) MUIT(若手) MUIT(PO兼SM) A社(シニア) C社(シニア) A社(若手) C社(若手) MUIT(若手) MUIT(PO兼SM) B社(シニア) D社(シニア) B社(若手) D社(若手) 組成の上で意識したポイントは、全Scrumにスキルの偏りが出ないこと、 リードできるシニアメンバーをバランスよく配置したこと。
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    22 ②チーム組替編 参考:スキルを分析し偏りが生じないようにメンバーを組み替え。
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    23 ②チーム組替編 新しいScrum体制を成功させたポイント ・(事前準備)タスクの範囲が広がっているが、これまでの2年間でチーム全体のスキルが向上した ・(事前準備)属人的なタスクを無くす活動を続け、基本的な作業は手順が整備された ・各社シニアメンバー間の信頼関係と、相互補完を重視する ・勉強してきたことや、セミナーの参加情報は全体で共有する ・スクラムに専念できるように、Scrum外のタスクを兼務することを禁止する ・MUITから委託先各社に向けて、課題を丸投げしない(〇〇社として対応を、というワードは禁止) うまくいくこと、いかないこと、楽しい仕事、しんどい仕事すべてをScrumで共有。 ScrumでOne Teamという意識が一番重要。
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    24 ②チーム組替編 全員リモートワークで、デイリースクラムは必ず全員発言。その他はチャット利用。 プロジェクト管理:Gitlabのカンバン チケット管理:Redmine デイリースクラム(30分) デイリースクラム(30分) デイリースクラム(30分) デイリースクラム(30分) スクラム全体定例(60分×2 / 週) 管理系ツールは全Scrumで共通利用、共通ルール化。
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    25 ②チーム組替編 バックログから自分でドラッグアンドドロップする バックログ 対応予定 対応中 プロジェクトはマイルストーンで管理
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    26 ②チーム組替編 結局重要なこととは ・その組織で働くことで、スキルアップできる環境を整えること(最先端と言えることに取り組む) 例えば・・・ 1つのScrumでは英語化している。英語の習得にはITスキルよりも時間がかかるため。 そもそも、日本語を話せないメンバーもいるので、英語で話すしかない状況を作ってみた。 ・スキルアップするのが当たり前な状況にもっていくこと(周りが成長している状況にする) ・無理な理由を探さずに、まずはやってみる やってみてわかったこと ・外国人はITスキルがかなり高く、向上心も強い ・品質が高く、アウトプットが正確(漠然と外国人は適当なイメージがあった) ・デイリースクラムが英語でもなんとかなる(英語って文法が変でも通じるし伝える内容に中身があることが重要) ・ダイバーシティは面白い
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    27 最後までありがとうございました ご参考:会社のルールがWF前提の時に アジャイルで進めるやり方も 解説しています。 本プレゼンテーションにより、視聴者と三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社の間には何ら委任その他の契約関係が発生するものではなく、当社が一切法的 な義務・責任を負うものではありません。本資料は信頼できると考えられる各種データに基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものでは ありません。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示しているに過ぎません。 また、本資料に関連して生じた一切の損害については、当社は責任を負いません。その他専門的知識に係る問題については、必ず貴社の弁護士、税理士、公認会 計士等の専門家にご相談の上ご確認下さい。 変革の時期に共に進めていく、Application Developer、アーキテクト、スクラムマスターなど、 新しい仲間を迎え、進めていきたく宜しくお願いします。気軽にお声かけ、メールください。 採用担当 メール:[email protected]